KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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H25年からの指導要領改訂について

Posted on: 2008年12月24日(水) 23:57

やる気の出る言葉

 平成25年4月入学の高校1年生から、「英語の授業はすべてAll  Englishで
進めること」という高校英語の学習指導要領が決定されました。

┐( ̄ヘ ̄)┌

英語教育に何を求めてるのか、これではっきりしましたが、大阪府知事ほど、
僕はさすがにブログでは過激になれないので、これに関する過激な発言は
教室のみにしておこうと思います。

が・・・とりあえず冷静になって・・・

そうであるならば、二次試験の和訳問題、日本語への要約問題は原則的に
廃止していただきたいものですな。京大タイプの入試もガラリと変えるべき。

だって英語→日本語への変換を教室でやる機会が激減するはずなんだから
それに合わせて入試も変えてやらないと、高校生が可哀相だよね。

授業ではALL ENGLISHにしておいて、入試は日本語をふんだんに使用する
なんて下手なコメディー映画みたいなことをしてはいけませぬ。

言うまでもなく、入試はスピーキング及びリスニングを中心にするんだろうし、
きっと各大学の入試担当者もそういう方向に動いてくれることだろう。

いずれにしても英語教育の目的を履き違えた決定に、思わず失笑しました。
それより母国語を大事にしないとあかんことは現首相が教えてくれてるのに。

ある学校の先生からメールを頂戴しました。

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若者の国語力(というか日本語運用力)がどんどん低下し、

さらには一国の首相の漢字力が中学生並みと失笑を買うような中、

なぜお上はいつまでたっても外国語にばかり(それも『話せる』ことにばかり)

目が行くのか、ほんとうに理解に苦しみます。

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まったくそのとおりです。

英語の文章を読んで、それをこんなに美しい和文に直すのかという体験を、
ALL ENGLISHの授業を受ける生徒たちは享受できないのでしょうかね。

与えられた日本語を、こんなにも見事に加工して、こんなにも美しい英語に
できるのかという感動を、その生徒たちは経験できないのでしょうか。

もちろん現在すでにALL ENGLISHで授業を行っている学校もありますが、
概ね進学校であったり、セルハイ指定を受けた高校であったりします。

またそういう生徒たちでも、なかなか授業についていけず、塾や予備校に
通っている人たちが多いという話も聞いたことがあります。

そりゃ極めて上位の生徒たちは伸びるかもしれんが、そんなことをしたら、
結局は英語の苦手な生徒を増やすだけやのにね。どうしてわからんかな。

この決定が画一的なものでないことを願っております。

お上は何をアホなことを考えとんねん!と思われる方は
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(追記)僕は怒ったときだけALL ENGLISHで
     生徒たちに授業してやろう。ワハハ(^O^)
   

 


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