KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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授業力を上げるために

Posted on: 2015年10月13日(火) 13:05

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セミナーの講師をすることで、自分の授業力がアップするのは言う
までもないことで、生徒に還元できなければ意味がないと思ってい
るのです。だからセミナーの講師を依頼されれば、時間の許す限り、
引き受けるようにしています。

講師をする前には必ずノートに、現在授業でやっていることを書き
つけ、使っている教材を書きつけ、どのような意図と計画で指導し
ているのか、どういう目的でその教材を採用しているのかを明確に
します。そしてそれをセミナーで発表します。

時には「これはこういう使い方のほうがいいな」と気づくことがあり、
その時には「今はこう使ってるが、生徒の力が上がればこのように
変えると思う」と、セミナーで言うことになります。

灘校には僕だけでなく、いろんな先生方がセミナーの講師をされて
いらっしゃるし、他校で出張授業をされていらっしゃいます。

依頼されているのは力のある先生方ばかりだと思います。

しかし力があるから依頼されるという考えもあるでしょうが、依頼
されているうちに授業力が付いてくるという側面も実はあるのです。

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特に先生方向けのセミナーの講師は緊張感があります。参加されて
いるオーディエンスの方がたが全員プロだからです。

自分の授業を振り返りながら、教材の使い方を振り返りながら、自
分の授業メソッドをひけらかすのではなく、自分はこうやっているが
お役に立つ部分が少しでもあればいいなと願いながらやっています。

他の先生方のセミナーや研修に参加することも多々あります。

そんなときは灘の生徒たちに使える部分がないかなという気持ちで
聞くようにしています。そういう聞き方をしていると「ここは変形
すれば使えるぞ」という箇所が見つかります。

灘の生徒たちにも「こういうセミナーを受けてきたんだけど、なか
なか使える部分があったからやってみるよ」と言うようにしています。

学校や生徒が違えばメソッドも使えないというのは絶対に違います。

セミナーで教わったことをいかに自分の生徒に合うようにカスタマイズ
できるか、そういう応用力が教員には求められるように思いますね。

11月と12月は日本各地でセミナーをさせて頂きますが、自分の指導を
振り返りながら、自分の方法をカスタマイズして頂けるように呼びかけ
ながら、心を込めて話をさせていただきます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
教えるためには数多くのインプットが必要ですね。
『人生の授業』に書いたとおりです。インプットし続けます。

 


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