KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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今の学校について考えるに

Posted on: 2015年12月21日(月) 14:52

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いろんな先生方と話をした一年になりました。賛同することもあれば、
それは違うんじゃないかと思うこともありました。

現在の教育の最大の問題点として、1つには先生方が忙しすぎると
いう点にあると思います。それは先般、文科省の方々の前で申し上
げましたが、先生側に余裕がなくてアクティブラーニングなんて
成立するわけがないのです。誰が考えてもわかります。

もう1つには学校が親切になり過ぎて、生徒たち側に主体性がだん
だん無くなってきたという点にあります。

保護者は親切な学校を評価します。その気持ちは僕も人の親なので
痛いほどわかる。しかし親切過ぎると自分では勉強しなくなります。

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教員は「うちの生徒たちはレベルが低い」と言い、生徒たちは「先生
の授業がつまらなくてわからん」と言う。

そんな状況では伸びるものも伸びません。

正しくは教員はいろんな勉強をしながら自分のスキルを伸ばし、生徒
たちは先生をうまく利用して自分の力は自分の責任で伸ばしてやる
と考える。そこから伸びが芽生えます。

同様に、教員も補習なんてやりたくなくて疲弊し、生徒たちも補習ばか
りで疲弊して、どちらも休みを欲しているという状況で、力が伸びたら
びっくりします。師弟ともに疲弊していて伸びるわけがない。

特に夏休みや冬休みなどの長期休みになると、えらい長期に亘って
補習をする学校が多いが、勉強ってのは時間で決まるわけではない。

補習がたくさん行われる状況下で、教員も生徒も疲弊していきます。

もちろん主体的な補習はやるべきです。授業を補うものも有効です。

しかし「補習をやるから来い」と教員が言う状況はあまり伸びないと
僕は思っているし、その先生も実は補習をやりたいわけではないと
いう状況は悲劇的ではないかと思っているのです。

正しくは教員が「補習をやってほしいのであれば、どういう補習をやっ
てほしくて何人ぐらい集まるのかを言いに来なさいというような、
そういう補習ならば生徒たちの力はぐんぐん伸びるはずです。

生徒の主体性のないところに伸びなんか絶対にない。

断言できる。

文部科学省もそのあたりをしっかりと把握して、どのようなメカニズム
であれば生徒たちは伸びるのかを検証した上で先生方への指導を
行わないと、今のままだと、特に公教育はダメになるように思います。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
教員が「頑張って授業いかないと」なんて言ってる状況
では伸びません。先生方に余裕がないと生徒は伸びない。

 


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