KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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速読と構造分析について

Posted on: 2016年7月21日(木) 11:00

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福島の高校生無料セミナーで、終わったあとにある女子生徒が
質問に来てくれました。英語の質問です。

「速読ができないんです。どうしたらいいですか?」

僕の回答は「ゆっくりなら読めるのか?」でした。

ゆっくりとなら正確に意味をとって読めるのであれば、ぜんぜん
気にしなくていいので、あとはできるだけ速く読むことを意識
しながら多読すればいいよと言いました。

でもゆっくりとでも英文構造を正しくとって意味を理解することが
難しいのであれば、速く読むことは意識しないほうがいいよと
申し上げました。まずはゆっくりと正確に読めるようにしようと。

関係代名詞や接続詞が1つの英文の中に複数入ると、一気に
読めなくなるそうで、それならまだ高1なんだから速さを気にせず、
分析的に正しく構文を取りながら読めるようにしたほうがいいし、
そのほうが結果的には速く正しく読めるようになるのです。

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どうも誤解があるように思います。

速読と言っても目を速く動かして読むというわけではないのです。

速読ができるようになるための特別なスキルがあるというわけで
はなくて、そもそも正しく読めない人が速読しようとしても無駄で、
そんな人が速く読もうとすればするほど正しさが抜けていくのは
普通に考えればわかりますよね。

高3になっても構造分析をゆっくりしながらでないと読めないよう
では困ります。できるだけ早い段階で構造分析は卒業したい。

速く読んですっと意味が理解できるようにしておきたいものです。

速く読める人は「これがSでこれが先行詞で」なんて考えなくても
自動的に速くそれが行いながら読んでいるのです。

高3ではそこを目指したい。

でも、そこに至るまでの道を考えると、まずはゆっくりと逐語的に
読めばいいですよと言いたい。

特に中学生や高1生なんかは。

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ただし気をつけたい点が1つ。

構造分析は正しくできたけど、意味はわからなかったというような
すっとこどっこいなことにならないようにしましょうね。

英文の構造を理解するのはあくまでも、筆者の言っていることを
正しく理解するためのものです。そのための構造分析です。

構造がわかっても意味がわからないなんてナンセンスです。

むしろ「文構造はわからないけど、言っていることならわかる」と
いうほうが健康的なリーディングです。

英作文をする際には英文の構造を正しく理解している人の方が
しっかりとした英文を書くことができます。言うまでもなく。

動詞から始まったり、whichやwhoの前に先行詞がなかったりと
いったような英文を書いていて「自分の言っていることを理解して
くれ」と言っても、それはちょっと難しい。

その意味では比較的早い段階で英文の文構造を理解するのは
英作文の基礎トレにもなります。

現在中学生や高校1年生の人たちは、速読なんて気にしなくて
いいので、まずは文構造をしっかり取りながら、正しく英文を読み、
そして書けるようにしたいものです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
自分の書いた英文の構造が正しいかどうかを
英語の先生に見てもらうのは有効な勉強法です。

 


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