「勉強は楽しいのかぁ?」と言いながら自転車をこいでいる人が
いらっしゃいました。灘校の正門前で。
お昼を買おうと思って、近くのファミマに行ったのです。
そうすると二人乗りの自転車がそう叫んでいました。
僕がじっと見ていると住吉川のほうに逃げていきました。
人生1回しかないから勉強が楽しくないならしなくていいと思う。
でも人生を楽しむために勉強をするというのもあるのだと
どうしてその人たちに先生方は教えなかったんだろう。
人生が無限で、カネも無限にあったとしたら、きっとこの人生は
あまり楽しくないんじゃないかなぁ。
時間がリミティッドだから、自分が旅立つ前にどこまで自分だけ
に与えられた人生を自由に楽しく生きるかが最大のテーマで、
できれば自分の楽しみが他人と共有できたり他人の人生に
とっても有意義な影響を与えられたらいいなと思っています。
でも人生を楽しく生きたうえで、他の人たちにも幸せになって
いただこうと思うなら、自分のレベルを上げておかないとねぇ。
勉強はそのためにやるのであって、別に東大に入るわけでは
ありません。東大に入ったって「東大までの人」になっていては
あまり意味のないことですから。
僕の生徒たちには「勉強って幸せになるためにやるのだ」って
言い続けたい。「他人にもその幸せをおすそ分けできるレベル
にまで自分を高めようよ」とも。
英語にせよ、数学にせよ、物理にせよ、野球にせよ、あるいは
音楽や囲碁や将棋にしても、そこまで自分を高めようとすれば
「苦しいな」を乗り越えていかないとあかんのです。
それを「楽しいのか」と言われれば、まぁ楽しくはないけど必要
なステージなのでと答えるしかないかなぁと思っています。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
そのステージを乗り越えたら、また次の壁を越えていくのです。