KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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東大の入試を見て

Posted on: 2017年5月16日(火) 16:57

tokyo060310-1

わけあって今年の東大入試の英語問題を見返していたのです
けれども、例年どおりの難易度とはいえ、やっぱり骨がある
問題ですねぇ。われわれ教員もたまには時間を計って解いて
見ればいいのではないかと思いますね。

特にこの大問2の自由英作文ね。

あなたがいま試験を受けているキャンパスに関して、
気付いたことを一つ選び、それについて60~80語の
英語で説明しなさい。

こんな問題が出るんならもっとしっかりキャンパスを見とく
んだったなぁなんて思っている受験生もいたかもしれません。

よく「間違いのない英語で書く」という指導が行われます。

しかし東大の自由英作文の場合、正しい英語で書いたからって
点数がもらえるとは限らないところがポイントです。

間違いがないようにしようとして、「美しい」や「広い」など、
東大受験生としてはあまりに幼稚な形容詞ばかりを並べても
点数など1点もありません。

正しさに対する点数が貰えるわけではないはずです。

この問題で「この受験生は英語ができるなぁ」と採点者に思わ
せなければならない英文を書くことになりますので、英語力に
加えて、発想力や独創力が必要となるのです。

問題自体はそれほど難しくはありませんが、それでも基本単語
を知らないレベルだと全く歯が立たないように作られていて、
東大の問題はやっぱり良問やなと、さっきから感心しています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
なんか今日、2020年の「共通テスト」について発表があって
英語は業者試験が使われるということですが、問題漏洩など、
懸念すべき問題が山積しているように思います。
文科省、自分たちやそのブレインで作る能力はないのかい?

 


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