生徒たちとはいろんなところで話をします。教室だけではなく、
廊下とか、場合によってはSNSを通じて。
家庭についての真剣な話を聞かされることもあれば、大学に
ついて成績について友人について聞くこともあります。
僕はどっちかといえば聞き役に回ることのほうが多いのですが
アドバイスを求められたら答えます。54歳の大人として、人生
の先輩として答えるようにしています。
生徒たちに「僕はこう思う」と言うと「あぁなるほど」などと
返事が返ってきます。残念ながら「ありがとうございます」と
言われることは非常に少ない。
僕だけかなと思っていたら、他の先生方も「灘校生はあんまり
ありがとうございますを言わない」ということでした。
お礼をちゃんと声に出して言うのは大切ですよね。
が、今日は嬉しいことがありました。
3人の生徒が僕のところに来ましてね。
3人とも「英検準1級に合格しました」という報告でした。
以前も書きましたが、特にリスニングやスピーキングに関して
いえば、学校でいくらやっても塾に通っても不足します。
自分でしっかりやっておかないと上達しません。
高1で英検準1級に合格するというのは、つまりそういうことで、
自分でちゃんと勉強されたのでしょう。
3人のうち1人が「先生のお陰です。ありがとうございます」と
言ってくれました。
涙が出るほど嬉しかったです。
いやいや、君が頑張ったからであってと返事をしました。
親御さんがちゃんと育てはったんやなと思いました。
こういう子は頭でっかちにはなりません。したがって社会に出て
から周囲に守られます。ちゃんとお礼が言える人なのです。
今日は嬉しかったです。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
灘校生は能力が高いので、腰が低くなれば凄みが出ます。
まだ若いので、これからいろいろ勉強してほしいと思っています。