KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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人を育て、組織を強くする

Posted on: 2007年12月12日(水) 9:47

Lake Towada
(十和田湖です。かなりきれいでしたよ。)

今日は学校がないのです。期末考査は長いので、2日やって休み、2日やって臨休、そして残り2日という感じになっています。今日は臨休です。

ゆっくりできる?またまたそんな。職員室で試験作り&採点ですがな(*_*)

しかし年金、開き直っとるなぁ\( `ロ´)/

今回、年金のチェックがでけへんやろうなって最初から思ってた人が多かったんやないかと思うんですよ。5000万を3月までにチェック?それは無理。

でも安倍さんも舛添さんも「やる」と言うたんやから、それを破るってのは公約違反やなぁ。

で、僕思うんですけど、「やろうと思いましたができませんでした」と謝るのが筋やないかと思うんです。そりゃ頑張ってできなかったならある程度はしょうがない。

でも昨日からの舛添、町村、福田のコメントを聞いてるとね。

単に逃げてるだけですねぇ。それが残念です。

僕は町村さんや舛添さんの言った「選挙の時だから『できるかどうかわからんけど一生懸命やります』なんて言えない」って言葉は、政治家として何をするかではなく、まずは選挙ありきっていう姿勢を如実に表したもんやと思います。

それと福田首相の「そんなこと言ったかな」ってのは無責任の極みですねぇ。

お金持ちの人は年金がもらえなくてもなんてことないんやろうけど、我々庶民は収入がなくなって年金に頼らざるを得なくなるのに、どうするねん?ってなるわなぁ。

選挙の時やからこそちゃんと公約を掲げてほしいのに、「選挙の時やから大げさに言っただけ」なんて俺たち国民を舐めてるとしか思えんわ(怒)

年金問題に関しては彼らが悪いわけやないけど、少なくともチェックに関して公約に掲げたのは彼らなんやから、それは責任持ってやってもらいたいと思っています。

そうでないなら自民党以外の政党に日本を任せるしかないですな。民主党を批判する人がいる。その気持ちもわからなくはない。でも民主党、今まで政権担当したことないやん。

したことないならやってみたらいい。どうせ自民党がやっても何もしてくれへんのなら、一度やらせてみたらええのです。失敗したら?また自民党にやらせたらええねん。

二大政党制の基本的な考え方ってそうですからねぇ。

保守的な考え方で凝り固まるよりも、やったことのない組織に一度やらせてみたらええのです。そりゃ自民党で成功してるなら政権交代させる必要はないけど、自民党で失敗してるんやから。

奥入瀬

ここまでは政治の話でしたが、ここからは「人を育てる」話にしますね。 

落合監督が中日の監督になる前に、中日OBや一部マスコミ関係者から「落合は組織人じゃないから監督としては無理だろう」なんて決め付けていました。

「どうせ失敗する」と。

僕はこういう姿勢って絶対にあかんと思うんです。

やったことのない人に、やったことのない組織にいっぺんやらせてみるからこそ、その人や組織は多少失敗しながらも成長するわけですね。

結局、若手を育て、投手を育てた落合は就任して4年間で2度優勝、2度の二位。そして今年は落合を批判していたOB(星野含む)が誰一人成し遂げられなかった日本一に中日を導きました。

読売は若手が育たずに来年もヤクルトのエースと4番打者を取り、中日に挑戦する立場となりました。やはり読売が強くないと面白くないのですが、確実に野球ファンは減るでしょうね。

やらせてみるって大事なんですよね。

僕の周りでもそうですが、同じ人が同じ仕事をしていたり、同じ生徒が同じ役割をしているんです。それって無難は無難なんですけどね。

でも人を育てるって観点からすれば、同じ人の中に1人か2人、新しいスタッフを混ぜるんですね。そうするとその人が仕事を覚えて、何年かして前からいた人たちがいなくなっても、今度はその人たちが引っ張っていくことになります。

落合のチーム作りもそうですね。

少しずつ森野を使う。少しずつ堂上や平田を使う。

そして実績が出せないと二軍に落とします。なぜならそのまま一軍に(試合にあまり出ないのに)置いておくと力が出せないからです。やはり実戦を積ませないと意味がありません。仕事をさせないと。

すでに森野は一軍でクリーンナップを打つまでに成長し、オリンピック予選のメンバーにも選ばれました。この数年で一番成長した選手ですよね。

投手には当時新人の中田にエース背番号を与え、お前に期待してるという意思表示をしました。新人に星野や小松がつけていた20番を渡すなんてどういう了見だと批判を受けても、耐えました。

結果的に中田は川上に次ぐポジションにまで成長しました。

人間っていっぺんには成長できません。少しずつなのです。

今回、中日は西武から和田を獲得しました。中日ファンの中からは堂上を使えとか平田を使えという声があるようですが、まだまだ一軍で定着するのには全く力不足なのは監督が一番よく知ってる。

おそらくベテランが疲れた時期、あるいは北京オリンピックで抜けた時期にそういった若手をどんどん起用するのだと思うのです。それまでは小出しにして、育てるのですね。

失敗してもずっと出していれば若手はそれなりに育つと思ってる人もいるようですが、それは極めて危険です。

なぜなら失敗しても出していればヤッカミや嫉妬の対象になるでしょうし、精神的に潰れる選手だって出てくるはずです。その点で落合は非常にうまい。

出したり引っ込めたりのバランスが極めて巧いのです。

宮沢賢治

これから生徒たちも何らかの集団に所属し、その中で「人を育てる」という場面に遭遇することが多々あるんやないかと思うんですけどね。

大事なのは、頼りなさそうに見える人にでも仕事をしてもらうことです。「意外と使えるな」と思ったらそのまま使い続ければどんどん成長していきます。人が人材へと変わります。

もし失敗したら少し引っ込める。そして時期が来ればまたやってもらうのです。少し成功したら褒めて自信を与えます。また失敗したら?また引っ込めます。

そういう出し入れをしながら人を育てるのですね。

こいつ頼りないなと思って何もさせないと結局同じ人だけが成長し、組織は弱体化するのです。それは会社もそうやし、学校もそう、部活動などもそうなんですね。

野球の場合だと練習試合ってのがありますから、そこでいろんな選手を使います。

練習試合は負けてもいいですからね。それより「このバントの場面でこの選手を代打で出したらどうやろ」なんて試しながら人を育てていくわけです。

実生活にはそういう練習がないのですが、それでも「ここなら失敗してもまぁいいかな」という判断ができれば、そこで未経験の人たちを使うわけです。

人を育てると組織が強くなります。巨人が強くないのは実はそこにポイントがあるわけですね。大事なのは人の育成と、そして上に立つ人の判断力と決断力かなと思っています。

新しい人や組織を育てることが大事!と思われるかたは
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(追記)受験生は大学に入ったら、その「新しい人」として人材になってくださいね。

 

 


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