KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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速読の訓練をしよう!その2

Posted on: 2010年1月7日(木) 0:02

Go for it!

僕はご存知のとおり筆まめでして、補習や追試などで生徒たちが問題を解いて
いる間にも、誰かにハガキ(たいていは絵葉書)を書いていることが多い。

だいたい1日1枚は書いていて、勝手にいろんな方々に出しているのです。

今日も東京の石崎先生が旅先から「美味しそうなものを見つけた」という手紙を
添えて、お菓子とチーズを送ってくださった。

僕はこれまたご存知のとおり、ワインが大好きで(味や銘柄などは全くわからん)
飲みにいくとワインを飲んでることが多いんやけど、チーズの贈り物に狂喜乱舞
し、思わずコルクを抜きそうになった。

が、禁酒中なので、我慢した。

今週末に関西(及び東京や九州など)の先生方50名と新年会をするのですが、
それまでは禁酒なので、チーズは来週までお預けになった。残念。

今日は期末考査であまり点数がよろしくなかった生徒たち対象の補習があって、
生徒たちは2時間もの間、音読と暗唱を繰り返し、ヘロヘロになった。

彼らが音読している間に石崎先生にお礼状を書いた。

どんな優秀で有能な人でもひとりでは到底生きていけないし、人っていうのは、そ
の漢字が表しているとおり、もたれ合って生きていくものだ。

僕もいろんな人々に支えていただいて生きているのだから、そういった人々への
感謝の気持ちは絶対に忘れるべきではない。

でもそういう気持ちってなかなか表面に表しにくいので、せめてメールではなくて、
手書きの手紙や絵葉書などに感謝の気持ちを書いてお送りすることにしてる。

というわけで、石崎先生、ありがとうございました。

甲子園郵便局です

昨日は忙しくてブログを更新しなかったら、本校のある生徒から「早く続きを」と
せっつかれてしまったので、今日も実は忙しいんやけど、更新します。

すみません。

さて、前回の続きね。CDは用意しましたね。

『国立大学英語リーディング』は? え?買ってない?そりゃいかんな(シツコイ)。

さて、前回書いた英語の文章を、まずはCDをかけずに、意味を取りながら読ん
でいって下さい。意味を取りながらゆっくりと読んでいきましょう。

あ、音読じゃなくてもいいよ。黙読でいい。

もう一度、文章を掲載しておきます。ではどうぞ!

**************************

Although it is possible to achieve happiness, happiness is not a simple thing.  There are many levels.  In Buddhism, for instance, there is a reference to the four factors of fulfillment, or happiness: wealth, worldly satisfaction, spirituality, and enlightenment.  Together they embrace the totality of an individual’s quest for happiness.

***************************

OKですか?最初に何秒かかったか、記録しておいてくださいね。記録しました?
ちなみに前回、つまり初めて読んだときはどうでしたか?それも記録しましょう。

次は目をもう少し速く動かして、さっきより速く読む練習をします。

いま90秒かかった人は70秒ぐらいを、60秒かかった人は50秒ぐらいを、各自
時計で計りながら、では2回目を読んで下さい。ではどうぞ!

ジュンク堂書店三宮店さん

いまので2回読みましたね。では次はCDをかけてください。CDの速度を計りま
しょう。いま、キミが読んだ速度の横に、CDの読まれる速度を記入しましょう。

たとえば上の文章をキミは60秒で意味を取りながら読んだと。CDは何秒で読み
終わってますか?それを計測して書き込んでください。

上の文章は50語なので、150WPMの速度で読まれれば、20秒で読み終わる
ということになります。1分間に150語なので、50語だと20秒になります。

この速度に近づきます!

いいですか、そのためにCDを活用しましょう。CDをかけながら、それがCDでは
なくって、目の前にいるネイティブのおっさんだと考えればいいのだ。

そのおっさんが何故かキミに話しかけているのです。

そのおっさんの言うことを理解するためには、リアルタイムで聞きとりながら理解
していかねばならぬ。まさか「ごめん、関係代名詞が出てきたから喋り戻して!」
なんて頼むわけにはいかない。

すでにスクリプトは数回読んでいるのですから、その速度で意味を取る練習をし
ていきましょう。いいですね。ではCDの再生ボタンを押してください。

後から訳し上げながら読むと、全然間に合いません。スラッシュが引かれた問題
集を使っていても、結局訳し上げてしまっていては話になりませんでしょう?

CDの速度で読んで下さい。

もう何度も読んでるので、目の動かし方はわかりましたね?

できました?では何度も何度も読んだので、できたと仮定しますね。できました。
これで上の文章を20秒で読むための訓練は終わりました。

NISHIYAMA

これで終わりではありません。CDが20秒で読んだのに合わせて読めるようにな
ったからといって、次に別の文章を読んでも同じ速度で読めるとは限らない。

したがってシツコク!トレーニングをやってみましょう。僕の生徒だったら目の前
で(つまり授業で)50分間、2~3つの文章を使いながらやるんやけどな。

ブログなので、雰囲気を掴んで自分でやってほしい。

では次はCDより速く読みましょう。CDが20秒だったとすると、キミはがんばって
15秒や10秒や、あるいは8秒などで読み終わるように頑張りましょう。

僕が7秒ぐらいでしたから、木村の速度に負けないように上の文章を読みます。
読み終わったらテキストをデスクにパタンと置いて、目を上げてください。
(授業だとそういう指示をします)

CDが読み終わるよりも早く読み終わってください。それができるように目を動か
していってください。いきますよ。CDをセットして!ではどうぞ!

IMAYOSHI

関係代名詞や不定詞が出てくるたびに戻り読みしていては、速く読めませんね。
それから知らない単語が多いと、これまた必然的に目が止まることになる。

そんなことを言っても、関係代名詞や不定詞などが出てきたら、どうしても戻って
訳し上げてしまう癖のある人は、それを矯正しなければ速読できません。

なのでCDを上のように使って、まずは目を動かす練習をすることからです。
いきなり速くはなりませんが、練習を重ねることによって、かなり速く読めるよう
になっていきます。どんどん速くなります。

ついでに言えば、この練習を重ねることによる副産物はたくさんあります。

まずは単語力がアップします。文章を何度も読んでるうちに、出てきた単語をま
るまる覚えますし、もちろん重要なフレーズも覚えられます。

次に英作文の力がアップします。文章を何度も読んでいるうちに、意味と英語を
つき合わせて、どちらも意識しながら頭に叩き込むことになるので英作文の力が
どんどんアップしていきます。

それからリスニングの力は言うまでもなくアップします。CDより速く読み終わろう
としながら何度も聞きますから、英語の音に対して敏感になり、リスニングの力が
どんどんアップしていきます。

このようにリーディングの勉強をしていたはずなのに、英作文やリスニングの力
も一緒にアップしていきますから、一石何鳥にもなるのです。

英語に限らず、言語の勉強ってのはこういうふうに複合的に力を伸ばしていくべ
きでして、読解は読解、英作文は英作文、リスニングはリスニングなどと、分けて
勉強するようなものではありません。

センター試験まで間がないですが、それでも今から毎日やれば10日間もある。

これをやるかどうかはキミ次第です。やり方がわかってもやる人とやらない人が
います。本気で点数をゲットしたい人は、せめて1日30分ずつでいいから、速読
の訓練をやってみれはいかがでしょう。整序、英作、リスニングの力もアップして
非常に役に立ちますよ。がんばってくださいね!

 

(追記)単語集のCDの使い方も次のブログで書いていきますね。

 


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