KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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変人考

Posted on: 2010年4月22日(木) 22:06

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「あいつは変わった奴だ」とか「変わり者だ」と言う言葉があって、僕も以前はよく
言うてたんですけどね、誰かを指して「変わってるなぁ」って。

でもよく考えてみたら、変わってない人間なんてツマランですね。

だって「普通」なんでしょ? みんなとやっていけるんでしょ? 

そのくせ「変わってる奴」を指して笑うんでしょ?

そんな「変わってない人」が「普通」なわけないですよねぇ。

他の全員と一緒に仲良くやっていけなくていいから、自分の人生をちゃんと生きて
いってる「変わり者」のほうが、絶対に面白いですよねぇ。

それに「変わってる」というためには、そこにスタンダードがないといかんのですが
人間に「標準」なんてものは存在しえず、したがって「変わってる」と言う場合には、
その話者こそがスタンダードになってることが多いわけです。

だけど「あいつは変わってるなぁ」って言うてる人こそ、周囲から見たら「変わり者」
である場合だってあるわけです、当然のことながら。

例えば飲んで他人の悪口陰口を言う人って、絶対に誰かに言われてるんですよ。
いま隣に座って調子を合わせて誰かの悪口を聞いてくれてる、あるいは頷いてる
人に、別の場所では「あいつと飲むのはキツイ」なんて言われてたりすると。

「あいつは変わっていて、人の悪口ばっかり言いよる」なんて言われてたりねぇ。

何より大事なことはですね、仮に「あの人は自分とは違う」と思ったとしても、その
人を排除したり悪口を言ったりするのではなく、自分にない部分を客観的に見て、
学べる部分を吸収することではないでしょうか。

「はぁ、なるほど、そういう考え方もあるんやなぁ」と一旦は吸収することですねぇ。

もちろん全部は吸収できないにしても、です。

「変わり者」は哲学を持ってる場合も多いわけで、最近特に僕自身が「変わり者」
になっているからか、周囲に面白い人が多くて、たぶん若い頃なら受け付けられ
なかった人たちでも、今はちゃんと話が聞けるのは死ぬ前の成長かもしれぬ。

少なくとも誰かに迎合しながらニヤニヤ笑って他の誰かの悪口を言ったり聞いた
りするような人間であってはならんですね。ホントにそう思います。

「変わってるなぁ」と言われる人になってみればわかりますが、「変わってる」ため
には、普通であってはならないわけで、それはもしかしたら、長い人生の旅の道草
であったりもする可能性があるわけですねぇ。

丸山クン、そういうことでよろしいかね?

 


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