アルクの木下さんによりますと、先日出させていただいたこの2冊ですが、
早速増刷になったそうです。先生方、本当にありがとうございます。
できれば生徒に渡しっぱなしにしないで、ちゃんと授業で指導をお願いした
いなと思っています。
来年のセミナーではリスニングの指導法を中心に据えようと思ってます。
で、そこで言うべきは、単語の指導からやらないとあかんということですね。
単語集を渡しっぱなしでテストだけするというのでは、定着しにくい。
CD付きの単語集を渡しても、そのCDの使い方がわからないという理由で
CDを本から出しさえしないという生徒が大半というデータがあります。
まして音声をダウンロード形式で配信しているという本の場合、生徒たちが
わざわざ自分でダウンロードする確率はほとんどゼロに近いと思います。
ではそのCDをどう使えばいいのかということです。
それは本によって異なると思いますね。
『ユメタン』の場合は日本語→英語の順番になっているのですが、これは
英作文やスピーキングの能力をアップさせることを狙っているからです。
単に英語がどんどん流れるタイプだと、僕も使い方がわかりません。
教員が使い方のわからない本を、どうして生徒たちがわかるのでしょうか。
リスニングもそうです。リスニングの問題集には絶対にCDが付いています。
だけれどもそれを使って問題を解いた後、どうやって復習すべきかわからない。
ちょっと気の利いた先生なら「ディクテーションしなさい」ぐらいは言うやろうし、
僕の本はこれらも啓林館のも『センター試験英語リスニング合格の法則』も
すべてディクテーションをしてもらう形にしてある。
ディクテーションは最低ラインの勉強やと思うから、僕の本には絶対にディクテ
ーションのコーナーを設けてある。
だけどディクテーションをしても、どうしても聞きとれない場合はどういう指導
をすればいいんだろう。ディクテーションは絶対神的なツールではありません。
そういったことを教員が自分の口で語るからこそ、指導に命が宿る。
来年は僕もリスニングの力を授業中に伸ばしてやろうと思ってることもあって、
セミナーではリスニングの指導法について、そしてどうして単語集には絶対!
CDが必要なのかも含めて、話ができればいいなと思っています。