KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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日本の教育を良くするには

Posted on: 2008年2月16日(土) 1:04

英語勉強法

懐かしい画像です。アルクの地下ホールで行われた英語の勉強会です。
熱心な先生方がものごっついたくさん駆けつけてくださいました。

今日は第1回の英語教師塾が行われます。場所は大阪。

これまた非常に熱心な先生方が多数駆けつけ、全員で研究授業をします。

研究授業というのは、先生方の前で授業をし、終わってからその授業の
分析会を行うというもので、相当シビアなものです。

参加費は無料です。気迫のある人にしか参加してほしくない。

僕も勉強させてもらいます。灘は日本一の学校と言う人がおられますが、
それは生徒が優秀なんであって、教員は日本一なわけではないと思う。

もちろん灘には立派な先生がいらっしゃるけれども、少なくとも僕自身は
決して日本一なんかじゃない。日本一どころかまだまだ未熟極まりない。

研鑽されている先生方の授業を見せてもらって、僕も勉強させて頂き、
それをまた学校に持ち帰り、生徒たちに生かせられたらいいなと思う。

午前中はクラブ対抗リレーが行われ、僕も教員チームのメンバーとして
住吉川沿いを走るのですが、それが終わったら大阪に駆けつけます。

参加される先生方、よろしくお願いいたします。

三省堂書店名古屋高島屋店

センター試験の平均点その他が発表になりましたね。今さらという感じ?
でもまぁ、高2以下の人は参考になるかなと。詳細はこちらへ

それから僕もセンター試験について思うところをつらつらと書きましたので、
これまた高2以下の人たちで興味のある方はお読みくださいませ。
     ↓   ↓   ↓
コラム:センター試験!易しくなってもナメるな!

センター試験の本を出してる僕が言うのも変ですが、僕はセンター試験に
反対する立場を取っているのです。

あんなので合否が決まるなんておかしい。私立大学なんて入試を作る手間を
省いて(ていうかサボって)受験料だけ受験生から巻き上げてるやん。

センター利用って私大にとってはオイシイシステムやなぁ。

受験生は受験料を大学に払うんやろう? でも大学は点数を入試センター
のほうから頂いて、それを使って合否だけ発表するだけやろう?

なんかそれってほんまにええのん?って思うよなぁ。

奇しくも学習指導要領案がニュースで流れましたが、なんと40年ぶりに
授業数が増加する!・・・そうですよ。

ε-( ̄ヘ ̄)┌ ナニヲイマサラ

授業数なんてとっくの昔に増加傾向にあるって、オカミは知ってるのかな?

公立の先生方は減らされた授業で何とか生徒の成績を上げようと工夫し
なかには土曜も日曜も自習室として教室を開放されてる学校もある。

当然その自習室には監督として先生がついているのです。

頑張ってるでしょう?凄いよねぇ。公立の先生、給料も年々減らされてるし、
夏休みなどの長期休暇だって取り上げられたし、散々な状態ですよ。

私学だってそう。公立に負けてられん。いろんな学校で講演をさせて頂くと
非常に多くの先生方から質問攻めにされます。

生活を犠牲にしてまで生徒たちの成績を上げようと一生懸命なのだ。
睡眠時間が短くても、当然のこととして自宅で遅くまで教材を作ってる。

そうして頑張っておられるんやから、文部科学官僚とか大臣は現場の声に
耳をよくよく傾けたうえで、これぞ最善という改革をしてほしいな。

ゼロ時間に授業されてる公立の学校もある。放課後もそう。給与には反映
されないけど、そうしないと生徒たちの成績はアップせんのよ。

つまり実質的には授業時間数は決められた数より多いってわけですな。
現場はとっくの昔にゆとり教育にNOを突きつけていたってことです。

再生会議っていう安倍さんの遺産もまだ残ってるけど、再生会議やるなら、
もう少し現場の人たちを採用して、生の声を聞いたほうがいいよ。

マジでそう思う人はこちらをよろしく!(愛クリ)

再生会議を足場にして議員になった人もいるけど、どうもこの再生会議の
仰ってることって現場の声からはかなり乖離したものだと僕は思ってる。

例えば道徳教育の必修科目化とかさ。

わからんではないが、道徳ってのは必修にするようなもんか? 

英語や国語、あるいは歴史や公民などを通じてでも道徳的教育は行える。
いや、むしろ道徳ってのは全教育活動を通じて行うべきじゃないのか?

松下幸之助

この国が陥っている教育的問題ってのはもっと深いところにあるのです。
そこを解決しにいかないと、絶対に教育が、そして国が滅びることになる。

それは何かっていうと・・・

各教員がもっと頑張ろうと思えるようなシステム作りをするということと、
若い教員を、形だけの研修ではなく、実質的に育てようとすることです。

教員免許の更新制度という恐ろしくフザけたシステムが導入されたけど、
本当にオカミはこれがベストチョイスやと思ってるんやろうか。

公立の先生方が、本当は僕の(他の人たちのもそうやけど)勉強会に
参加したくても、それは研修とは認められない状況をどう思うんやろう。

で、オカミが提供している勉強会って、どっかの大学の先生がやって来て
英文学が云々、教育原理が云々とのたまって帰って行かれるそうな。

参加されている先生方もMUSTで参加しているもんやから、寝ている人も
多くて、とても研修と呼べるような代物ではないそうです。

教育は人です。人を育てることです。

それは何も生徒を育てることだけじゃなくって、教員も育てないといかん。
生徒を育てると同時に、教員を育てることも考えないといかんのです。

だって大学出て免許持ってて採用されたら、いきなり「先生」になるのよ?

英作文の教え方? んなもんわかるか!

リスニングの教え方? 自分だって学生時代にやってもらったことない!

長文の教え方? とりあえず上から読んでいけばええねやろ!

保護者の考え? 自分が親になってないのにわかるわけないがな!

何年も教員をやってるとだんだんわかってくることもあるねんけど、当面は
とにかくわからんことだらけ。だけど生徒と保護者にとっては立派な先生!

この先生を育てないでどうする!? 生徒と保護者が迷惑するがな。

で、「こりゃダメだ」と思った生徒が塾に走る!走る!ダッシュでいく!
その根底にあるのは学校や教員への不信感なのだ。

授業の方法を知らない先生を、どうやって生徒は信頼する?そりゃ無理や。
指導力のない先生、生徒をよぉ怒れない先生を信頼できるかい?無理!

必死に怒ってくれる先生は大事にしな。そりゃええ先生や。

逆に笑いながら「こらこら」って言うばかりの先生のことは、君らが卒業したら
きっと忘れるよ。その先生も君らのことをあっという間に忘れる。

生徒に対して真剣に怒れる、本当に褒められる、一緒に泣ける先生をこそ
育てんといかんのじゃないのですかい!?

その上で教科の指導力がある先生を育て上げないとあかんのじゃないの?
そういう先生がたくさんいれば生徒もやる気になってくるんじゃないか?

そして先生のやる気がヤリガイにつながるようなシステムを作らなアカンよ。
個人でのガンバリなんて(みんな頑張ってるけど)限界があるからさ。

文部科学官僚と文部科学大臣と再生会議のメンバーにはそこのところを
第一に考えていただいて、改革をお願いできればいいなと願っています。

というわけで、僕も少しでも日本の教育のために役に立てばいいなと思って
飲みながら「めちゃ厳しい教師塾やるかな」と去年ひとりで呟いたのですが・・・

それが今日めでたく具現化しました。夢への第1歩めですわ、これも。
日本の教育がこういう草の根運動からちょっとでも変わればと思ってさ。

というわけで今日集まる第1期生の先生方、よろしくお願いいたします。

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(追記)ちなみに教師塾を後ろから見学するだけのオブザーバーも
     多数いらっしゃるようで、ますます緊張感が高まってきたわ。

 
 

   


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