北海道で先生方対象の授業力向上セミナーをやってきました。今年も昨年に
引き続いて、100名強の先生方がお集まりくださいました。
感謝感謝!
更にその前後に札幌国際情報高校、札幌東高校、立命館慶祥中・高校にて
授業見学や講演をしてきました。楽しかった。
セミナーの評価は昨年よりも高くて、満足のいくものでしたと石川君@アルク。
それなら良かった。
高2や高3で長文とか英作文とかを中心にした授業を進めることになるのでしょ
うけれども、その前の段階でリスニング中心の授業をして、頭の中に英語の巨
大なデータベースを作り上げておくと楽だと思います。
それから単語や文法の指導ですが、これも高3になって「こんな単語も知らない
のか?」ということになると難関大学への合格が厳しくなってきます。
単語や文法といった言語材料は早い段階で覚えていくこと。もちろん忘れても
構わないので、まずは徹底的に覚えてしまうことです。
そして長文に触れながら思い出していけばよろし。
ただし覚える際に発音もアクセントも何もかも無視して、CDを使わないで覚え
てしまうと、つまり目で見て単語の意味だけを覚えてしまうと、これまた高3に
なったときに「あれ? 伸びない・・・」ということになります。
英語に限らず言語は「喋って聞く」のが使用の中心となります。「読む」ためだ
けの勉強に終始しないようにしなければ、結局は伸びないことになります。
そういったことを頭に置いて、我々英語の教員は指導すべきだと確信している
のです。昔の教え方が悪かったとは言いませんが、少なくとも昔は「喋る・聞く」
ということを考えないことが多かったように思います。
海外に行けばわかるはずです。TOEIC900点ある人でも苦労することが多い
のは、我々は日本語だけで生活できる国民だからなのです。
だから一時的に勉強してTOEICや英検で高得点が取れても、いざ使う段階に
なると、なかなかスムーズに使えないということが多いように思います。
だからこそ余計に「使う」ということを意識して、その一里塚として大学入試があ
るのだと考えればいいのではないでしょうか。
大学にも合格するし、入学後の飛躍にもつながる教え方・学習法・・・
ということをセミナーではお話ししているつもりです。そのセミナーが高評価だっ
たと聞いて、英語教育がどんどん変わっていっていることを体感しては、非常に
喜んでいるのです。北海道の先生方、ありがとうございました。