KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

in such a way as to master English

Posted on: 2011年10月30日(日) 11:02

 

 

 

 

 

 

(博多セミナーの様子)

先般からあちこちの学校に呼んでいただいて、講演なるものをやっとるんです。
僕の話なんかが多少なりとも日本の英語教育の役に立つのであれば、時間さ
え空いていれば、いくらでもご協力させていただく。

空いている時間に行く分には灘校は「どうぞご自由に」という学校で、僕以外の
先生方もいろいろと飛び回っておられたりする。

先日から岡山の新見高校さん、同じく岡山一宮高校さん、佐賀の鹿島高校さん、
鳥取の米子東高校さんを訪れて、生徒たちの前で話をさせていただいた。

英語の勉強法について話してほしいという学校さんもあれば、実際に授業をして
くれという学校さんもあるし、ヤル気の出る話をという学校さんもある。

基本的に英語の勉強法ってのはいろいろあるように見えても、1つしかない。

だからその「1つ」について話をさせていただくことにしとる。

おそらく僕が喋っても安河内哲っちゃんが喋っても、はたまたそこの学校の英語
の先生方が喋っても、きっと同じことを話すことになるんやろうな。

だけどキムタツが来て「我々がいつもお前たちに言ってることと同じことを喋った」
というのが大事なんやろうと思って、その「1つ」について話すことにしとる。

先日は米子東高校で授業をさせていただいた。自分のクラスで「明日、米子って
ところに行ってこういうことをするんや」と言うと「女子の前で授業するんですか!」
と灘の1-1の生徒たちが教卓周辺で大騒ぎになった。

公立やから女子もおるんやろうなと言うと「センセ、女子の前でいつもみたいな授
業をするのは危険です!言葉遣いには気をつけて!」と。

なかなか教師想いの生徒たちだ。確かにそのとおり。お前たちの言うとおり、言
葉遣いには十分に気をつけて授業をしたよ。

 

 

 

 

 

 

 
英語ができない生徒はその「1つ」がちゃんとできてないのであって、それができ
れば英語なんてできるようになる。世界中で話されてる言語ってことは、それほど
難しくはない言語なんだ。たとえば日本語なんかと比べても。

だけど例えば単語を覚えるのに音声関係なく、単語集の紙面を目で見て覚える
というような覚え方をしている生徒は、きっと何歳になってもダメやろう。

発音記号だけを頼りに発音している生徒も、いくら勉強してもダメなもんはダメだ。

さらに基本がなってないのに長文問題集を何冊やってもダメだ。で、そういうこたぁ
きっと多くの学校で多くの先生方が話してはると思うが。

プロの言うことをちゃんと聞いて、それを続ければ、100人いれば100人とも英
語の達人になれるよ。問題は「ちゃんと聞いて」の部分なんや。

あちこちの学校の生徒たち、これから物凄いことが起ころうとしてるよ。英語がで
きないと、きっと物凄く後悔することになるよ。あと3~5年で。

英語ができるってのは、言語の基本的用途である「人の話を聞いて、的確に返
事をする」ってことなので、勘違いのないように。東大に合格しても話せなければ、
他大学にいった生徒とそれほど変わらんという時代がもう目の前に来てる。

それがわかってるから東大もあんなことを始めた。英語さえできれば合格できる
枠ってのを作ったでしょう。それはきっとそういうことなんや。

そしてそのうちセンター試験も資格試験化する。本当に力のある人間を育てなけ
れば、そしてちゃんと人的資源を育成しなければ、この国に未来はないわ。

我々教員は生徒たちの能力に線引きをして「うちの生徒にはこんなことはできな
い」なんてツマランことを考えるのではなく、精一杯鍛えてやらないとあかんよね。

親もそうだ。難関大学に入りさえすればいいなんて考えてると、近い将来大変なこ
とになってしまう。自分たちの時代とはもう違うんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
とりあえず英語ができない生徒諸君は騙されたと思って、『ユメタン』みたいなCD
が付いてる単語集をipodに入れて、音で単語を覚えていってほしい。

自分の学校で使ってる単語集にCDが付いてるならそれを使えよ。

そして「伝統」って言われたら即座にtraditionと、「回復する」って言われたらこれ
また即座にrestoreと答えられるぐらいに、クイックレスポンスを重視して覚えろよ。

「回復する」って言われて、「えっと何やったかな・・・覚えたんやけど・・・あ、そうや
restore!」ってのは覚えたことにならない。そんな単語力は単語力じゃない。

まずは単語力のレベルをそこまで上げておかないと、何の役にも立たない。

それができれば自分でも驚くぐらいに英語の力はアップする。逆に言えば、それが
できなければそれほど伸びない。

それができればびっくりするぐらいリスニングやスピーキングもできるようになるよ。
意外とプロでもできないもんだ。だって僕らの時代にはそういう発想がなかったから
先生方もそういうトレーニングはあまりやってへんねん。

だから英語が聞けないし話せないっていう人も、残念ながらいらっしゃる。

いいかい。まずはCDを使ってのクイックレスポンスや。それが相当なレベルまで
できるようになれば、君はかなりの英語力を身につけるためのスタートラインには
立ったことになる。(単語だけでもかなりの英語力を身につけたことになるが)

その続きはまた書くよ。とりあえず単語はクイックレスポンスができること。それと
絶対に音声CDを使うこと。この2点を守れば、まずは大丈夫やな。

逆に「なんで自分はこんなに単語を忘れるんやろ」と思ってる人。上に書いた2点
をやってないから忘れるんやで。

しっかり勉強して、自分という人間に力を蓄えて、そして他の人の役に立つ人間に
なろうぜ。そのために勉強してるんだ。しっかり頑張れ。

 


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