KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

本をご紹介します

Posted on: 2012年4月11日(水) 19:07

 

 

 

 

 

 
久しぶりに本をご紹介。ここに挙げたもの以外も読んでるんですけれども、まぁ
推薦するほどでもないかなと思ったものは挙げていません。

1.『ママの狙撃銃』 荻原浩 双葉文庫
  荻原(Ogiwara)さんの小説は本当に軽快で、それでいて読み応えがあり、
  ストーリー展開が面白くてワクワクできます。この小説では「ママ」の苦悩が
  上手く描写されていて、しばらく間をあけて再読したいなと思わされました。

2.『風の中のマリア』 百田尚樹 講談社文庫
  ストーリー自体は平易なので、彼が『永遠のゼロ』で見せたようなストーリー
  の深さはありません。それなのにご紹介するのは、彼の日本語の使い方の
  上手さに感心するからです。それと小説を書くにあたって、かなり資料を読み
  こみ、勉強されたんだなということがわかります。小説って妄想ではないとい
  うことがこういった優れた作家の作品を読めばわかりますね。

3.『憑神』 浅田次郎 新潮文庫
  出かけるときには何かの小説を鞄に放り込むんですが、気楽な作品のほう
  がいいなと思って、書斎の書棚にあったこの小説を取って再読しました。
  やっぱり浅田先生は天才ですねぇ。どうすればこんな作品が書けるんやろう。
  ストーリー展開、日本語の美しさ、技巧など、様々な点で楽しめる作品です。

4.『霧笛荘夜話』 浅田次郎 角川文庫
  霧笛荘という古いアパートの住人が繰りひろげる人間模様を、時には涙を流
  しながら、時には笑い皺を気にしながら、そして時には人間の生き方ってのは
  結局は一元的ではないんだなということを確認しながら、じっくり読んでほしい。
  本当の幸せってのは何なんでしょうね。すぐにでも再読したい作品です。

若い人は本をあまり読まなくなったと言われますが、本当にそうなんでしょうか。
むしろ大人のほうが読まなくなったのではないかと僕は思っています。

教員や親が本を読み、本について語るからこそ、生徒や子供たちも本を手に取
るのではないでしょうか。

忙しい中でも本を開く気持ちの余裕を持ちたいものです。

 
今日も僕のブログを覗いてくださってありがとうございました。
5月2日と3日は灘校の文化祭です。どうぞおこしください。

 


ACCESS COUNTER

Total 38020267 Hits!

▲PAGE TOP