KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

仕事考

Posted on: 2008年6月29日(日) 10:48

大仏

頭のいい人と一緒にいるとすごく自分が刺激されていいなぁと思います。
僕自身は知的というよりガサツなので、余計にそう思いますね。

綺麗にお酒を飲み、会話を楽しむ空間が心地よいなぁと思いながら・・・

仕事中心の生活で、今日も朝からパソコンに向かっているのですけれども
仕事の合間にそういう時間を楽しんでおります。とても充実してる。

僕の仕事は3種類に分けられます。

教師としては生徒相手、保護者相手の仕事です。これはとっても楽しいです。
他の先生方と協力しながら、生徒たちをいい方向に導くのが仕事です。

責任の重さは言うまでもありませんが、生徒にも保護者にも恵まれているので
思われる以上に大変というわけではありません。楽しくやっております。

そこから派生して、人の前で喋る仕事もあります。講演や勉強会等がその例。
それも相手は人ですから、人間同士の触れ合いを楽しむことができます。

特に終わってからの(あるいは前日の)反省会や打ち合わせ会なんかでは、
相手の学校の先生方と一緒にお酒を頂いたりすると世界が広がります。

また主催サイドの方々(アルクであったりベネッセであったり)との付き合いで
得られるものも大きいです。人間同士の温かみに触れることができます。

松下記念館

一方、物書きとしては自分相手の仕事です。自分のタフさが要求されます。
この場合のタフさというのは、言うまでもなく精神的なタフさです。

以前アルクのSさんに「本を書くってのは孤独な作業だよね」と言われましたが
本当にそのとおりで、自分の知識や研究、調査の結果を基に書いていきます。

書くというのは自分との会話をひたすら続けることなので、書いているうちに
どこかで何らかの壁にぶつかることが多々あります。

なぜ壁にぶつかるか?

それはおそらく自分の考えが整理できていないので、考えが文字にならないと
いうケースと、表現上の発想がどうしても浮かばないケースがあるんだと思う。

それは非常にストレスフルなことで、もうこれを乗り越えることはできないんじゃ
ないのかと思うことさえあります。でも手を止めることはすでにできません。

編集の方々と打ち合わせをしているときは、前が見えるので良いのですが、
ひとりでPCのキーを叩いているときってのは、どうしようもなく孤独なのです。

ただやはりそれがある程度のところまで来ると先が見えてきますので、小さい
壁にぶつかりながらも、小ゴールを設定しながら書いていくことになります。

もちろん1冊を書き上げたときの喜びというのは大変なものです。そこまでの
苦労が大きければ大きいほどそうです。

あちこちの書店さんで自分の本が並んでいるのを見ると、書き上げるまでの
苦しみを思い出しては、何とも言えない充実感と安堵感がこみ上げてきます。

売れていない本であっても可愛いもので、それは成績の悪い生徒であっても
他の生徒たち同様に可愛いのと同じことだと思います。

たとえば書評で何をどう書かれても、それはしょうがありません。全員に評価
される本なんてあり得ないのですから、読者に媚びて作ることはできません。

こうすれば売れるとか、こうすればヒラ積みにしてもらえるとかいう部分って、
僕ではなく、出版社が考えることですからね。

僕は自分の魂を「本」という形にできる喜びを感じながら、今日も頑張ります。

人間相手の仕事の大変さもあるし、自分相手の仕事の大変さもあるけれども、
どちらにしても前向きな気持ちと感謝の念を忘れずに努力することです。

仕事人の皆さん、頑張りましょう。仕事は大変だけど、前向いて歩きましょう。 

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(追記)AERA ENGLISHの記事が好評です。ありがとうございます。
     編集者のOさんにお伝えしておきます。

(追記)こちらで地球温暖化防止検定ってのを受付中みたいです。
     環境問題に関心がおありの方はどうぞ。(無料)

 

 

 

  


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