KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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There is構文は「新情報の提供」

Posted on: 2008年7月20日(日) 10:42

文法!

この本が(特に英語の先生方に)好評でして、ついでにこの本に準拠した
英文法のドリルというか問題集を作ってほしいというお願いが・・・

お地蔵さん、どうする?

この本は言うなら参考書なんですよね。

発音アクセントと文法と語法の覚えておかないといけないことが詰まってて
わからないことがあれば調べたり、覚えたりするための本なのです。

たとえば、no more ~ thanとno less ~ thanの違いがわからないとか、
willとbe going toの違いがわからないとか、そういう人向けの本です。

僕自身も文法のことで「あれ?どうやったかな」と思ったら自分で調べる。
そういう本があればいいなと思って作ったものなのです。

書名は『センター試験英語合格の法則』ですが、センター試験に限らず、
文法や語法に関してわからないことを調べるためのものです。

ちなみに・・・

チームキムタツのメーリングリストが30名を超えました。文法の好きな
英語の先生が多いですねぇ。毎日1人ずつぐらい増えていってます。

昨日は<there is構文>で盛り上がりました。

there isの後ろは不定的な要素が来ると習った人が多いと思うんですね。
There is a book on the desk.のような感じです。

これがThere is my book on the desk.なんてふうにはできませんよね。
There is the book on the desk.もダメです。

There is a(n)+名詞・・・これがスタンダードな使い方です。

したがってThere is John in this room.もダメです。Johnは不定要素?
そんなはずありません。固有名詞はthere isの後ろには使えません。

大阪

ところがですねぇ・・・実はthere isの後ろに例外的にtheがつく名詞とか、
人名を置くこともできるんです。知ってはりましたか?

There is the ground behind our school.
There is Mary.

先ほどの理論でいくと、これらの文は間違ってるということになりますね。

ところがこれ、実はOKなんです。

there is構文ってのは、「~がある、いる」という意味ではあるのですが、
これは相手に対して新情報を提供するという場合に使うのですね。

だから相手の人も知っていることに対して「ある、いる」という場合には
there is構文を使うことができないのです。

いいですか? ここが大事なポイントです。

だから中学レベルの練習で、There is a book on the desk.とやるのは
いいのですが、これって非常に実用的な表現ではありません。

電話でならOKですよね。相手が電話をかけてきたとします。

I left my book at home.  A book on economics is on the shelf, right?
(家に本を忘れた!本棚に経済学の本があるやろ?)

すると母親が言います。

I can’t find it, but there is a book on your desk.
(ないわよ。でも机の上になにか本があるわ)

これなら「机の上に本がある」というのは相手に対して新情報ですからね。
there is構文を使ってもいいということになります。

ところが話者も聞き手もいる目の前にある本を指さして、There is a book
on the desk.なんてやるのはありえないということなのです。

暑いときにはこれ!

以上を踏まえてですね、ここで考えてみてください。There isの後ろには
不定要素が来ると習いました。人名は来ないと習いましたね。

ところが・・・

There is the ground behind our school.はOKなのです。
There’s Mary.もOKです。

どういう場合ならOKになると思われますか?ヒントは「新情報」です。
there is構文は相手に新情報を与える表現だということです。

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(追記)この調子でいくと、チームキムタツの先生方がかなり増える。
    みんなで英語の勉強ができるのは楽しいです。

 


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