KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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読解力を高めるために、その1

Posted on: 2008年8月12日(火) 0:39

国立大学英語R

最近「読解力がありません」とか「長文が苦手で」というコメントが多いのです。
たまには英語の記事も書いてみるかと思って書き始めたのですが・・・

┐( ̄ヘ ̄)┌

書くことが多すぎる。

本当は『国立大学英語リーディング』の序章に勉強法を全て書いてあるので、
そこを立ち読みでもいいから読んでほしいと言いたいのはヤマヤマなのだ。

が、懇切丁寧・支離滅裂・臥薪嘗胆を売りにしている木村なので、悩んでる
受験生たちのために書いてみようと思い立ちました。

が、(2文連続で「が、」から始まるのはどう考えても悪文やけど、気にしない)
あまりに長くなるので、少しずつ切って書いていきます。

以前こちらに「余計な解説など要らないから、良文を多数揃えてCDが付いた
長文の問題集を出してもらえんだろうか」というコメントがありました。

読解力というものについてよくわかっておられるなぁと思いつつ「了解しました」
と返事を書き、結局それが『国立大学英語リーディング』の執筆につながった。

とは言っても「本」なので、必要最小限の解説をかなり詳しく書いたのですね。
そうすると「解説が詳しい」という人と「解説が少ない」という人に分かれました。

いいですか?面白いでしょう?「ここまで解説が詳しいと助かる!」という人と
「解説が少ない」という人とに分かれた!こんな面白い本ってあるかね?

特に英語の勉強法をよく知っておられる英語のプロの先生方には好評です。
前にも書いたけど、ご自分で勉強するのにも使っておられたりする。

「解説が詳しい」という人と「解説が少ない」という人がいるって書いたでしょう?

残念ながら後者の人たちは長文読解の勉強について、根本的に間違ってる・・・
とまでは言わないけど、もしかしたらやはり少し間違ってるかもしれません。

まずはそこのところを頭の中に叩き込んでおこう!

やる気が出る言葉

ものすごく詳しい解説が為された長文読解の問題集って、恐らく僕が思うには
もちろんいい問題集ではあるんだろうけど、あまり力がつかないと思うよ。

特に難関大学を狙う人たちにとっては。

もう一度言うけど、そこのところを頭に叩き込んどきや。読解の場合、そこを
勘違いすると、いくらやっても力の伸びが見られない可能性もあるのだ。

読解問題の解説は絶対に詳しすぎると力がつかない。その文章自体の理解は
できたとしても、模試等で他の文章を読むと数字が伸びないと悩むことになる。

どうしてかを書き出すとおそらくあと2時間は書き続けないとあかんのですが、
そんなことを編集者諸氏が許してくれるはずもないので、簡単に書きます。

本を読むとしてさ、評論を読むとするやない?江藤淳さんの夏目漱石論とか、
そういう評論文を読むとする。英語じゃなくて日本語の本の話です。

評論を数多く読むことで読解力をつけるのです。知らない漢字があったりとか、
知らない言葉があったりとかすると、広辞苑などで調べながら読み進める。

そういうことをしながら読解力をつけていくのです。

そこで問題。

読んでる評論の解説書があったとする。漢字の読み方も意味も知らない語句の
解説も、文章全体の要約も、もう何もかも書いてある解説書があるとするよね。

その本を使って文章を「読破」したとするじゃない?
その教科書ガイドみたいな本の助けを借りながら、「読破」したとしよう。

それって本当に読破と言える?

そんなことで読解力がつくと思う?

絶対につかない。自分で調べながら読むから読解力はついていくのですわ。

最低限度の解説があったらそれでいいのです。読解力をつけるための本って
絶対にそうでないとダメなのです。僕の本でも詳しすぎるぐらいなんや。

『私立大学英語リーディング』になると更に解説が詳しすぎる!m(__)m
でもしょうがない。自習用の本やしな。最低限度を超えたかもしれないけど。

古来の受験英語問題集の感覚で「全ての文に解説を付けないといけない」って
いう式で作られた長文問題集は(悪くはないけど)その理由で僕は使わない。

そういう本は生徒たちには与えない。

わからないことがあれば自分で考え、自分で調べる習慣をつけることが必須!

そのために辞書がある。そのために『ロイヤル英文法』がある。そしてもちろん
そのために先生方が職員室に待機しておられるのです。

少し考えてわからないとすぐ解説を見る(決して「読む」ではなく「見る」だ)という
姿勢をまずは正すところからスタートしないと、読解力は絶対につきません。

だから今日の一言。

読解力を高めたいのであれば、必ず辞書と文法書は横に置いておきましょう!
わからないことがあれば、解説を読んだり全訳を見たりするのではなくって!
まず自分で調べてみましょう。そのうえで解説を見たり先生に尋ねたりしよう!

これは英語だけでなく、現代文や古文にも言えることなので覚えておいてね。
次回は「自分で考える力をつけるためにはどうすればいいか」を書きます。

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(追記)だからさ、絶対に『教科書ガイド』を買ってはならないのだ!
     楽しようとするならそれもいいが、後で苦しむことになるぞ。

 


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