KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 受験相談と回答

kimutatsu

赤本の使用に関して

Posted on: 2010年7月12日(月) 12:27

  

 

 

 

 

 

選挙ってのは面白いですね。日本って大不況だって聞いてるのに、消費税
10%を明言した自民党が勝って、様子を見ようと言った民主党が負ける。

ねじれ国会なので、また法案が通りにくくなる。またまた景気回復が遅れた。

最低賃金を引き上げて、「使われる人」を大事にしようとしてる民主党が敗れ
て、企業(人を使う側)を大事にしてる自民党が勝つ・・・

この国はなんだか不思議だ。

とにかく議員になった人は頑張ってもらいたいし、官僚の方々も同様ですな。

ちなみに・・・天下り禁止!を声高に叫ぶ人がいるけど、そうかなぁ。

官僚を減らせとか公務員の給料を減らせとか言ってる人もいるみたいですが
それはあきません。そんなことしたら優秀な人が官僚や公務員になりたがら
なくなります。天下りを禁止するなら、今のシステムを変えてやらないと。

「渡り」は禁止でいいと思うけど、今のシステム下では天下り1回はしょうが
ないんじゃないでしょうか。

国のために働いてきてくれた人たちが、40歳代ぐらいで無職になってしまう。
やっぱり今のシステムのままなんだったら、次の働き口を斡旋してやらないと。

次官になった人が同期で出たら残りの人は辞めるという、超縦社会の官僚の
システムこそ時代遅れで、優秀な他の人材がいなくなることになります。

天下り禁止以前にそのシステムこそ禁止にしてほしいなと思っています。
  

 

 

 

 

 

 

   
今日と明日は採点日なので家にいて頑張っております。まずは原稿を書き、
その合間に採点を・・・いや、逆かなぁ。自分でもよくわからん。

2日間で採点を全部仕上げて、水曜日からは原稿に集中します。

夏休みは相変わらず野球の指導ですが、今年はちょっと体を休めようかな。
いつも夏はひたすら練習練習ですが、もうちょっと効果的にできんかな。

ちなみにそういえばある高校生からメールが来ていました。

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キムタツ先生、こんにちは。暑くなってきましたね。いつもブログを見て
勉強しています。ところで今日は質問があるのですが、7月に入って
まわりで赤本を使って勉強している友達が多いのです。僕も志望大の
赤本を持っているのですが、いつから始めたらいいものでしょうか。
前にも書いておられたのは知っているのですが、再度お願いします。

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キムタツモバイルがこのブログのコメント欄になっているのですが、こうして
メールをくれる人もいます。メールの返事はブログでさせて頂きます。

ところで赤本ですけどね、いつからやってもいいよ。

問題は解けるかどうかです。過去問をやるってことは要するに、その大学の
入試が解けるか解けないかぐらいのレベルには来てるってことやんね?

だったら過去問をやってもいいし、『国立大学英語R』をはじめとする入試が
いっぱい掲載された長文などをやっていってもいいわけです。

だけど解いてみて「単語がわからん」とか「熟語がわからん」というレベルな
のであれば、いま赤本をやっても意味がないよ。

「解けるかどうかやってみよう」が赤本の基本姿勢だと思う。

解けるはずがないほど単語力がなく、文法力もなく、基本的な読解力もない
というレベルなのであれば、それが身につくまでは基礎練習を繰り返そう。

試合に出たいならキャッチボールやバントができないと無理。サードからファ
ーストまで届かないような選手が試合に出れるかね。

キミがもし単語と文法、あるいは日本語でも長い文章が読める読解力を持っ
ているのであれば、過去問にトライすればよろしい。

いくら読んでも知らない単語だらけな状態なんだったら多読しても、それはあま
り意味がない。2年後に受験するのであればそれでもいいけど。

多読は大事。

でも多読するには単語力が要る。

もちろん単語力を付けるために多読をするのは良し。

でもそれでは力が付く速度が遅くなるよ。1日に3~5長文は読もう。

で、『ユメタン』①のセンターレベルの単語も不安定なんだったら、多読から
のアプローチではなく、単語集に頼ったほうがいいと思うな。

『ユメタン』①レベルを完璧にして、そのうえで多読をしていきましょう。そして
その際に他の問題集と一緒に赤本をやっていけばよろしいのではないか。

周囲が赤本を使っていても関係ない。赤本信者になってはいけない。

赤本は12月からでもいい。1月からでもいい。センター後でも全くいいよ。
大事なのは過去問にトライするだけの力を蓄えるってことなんよね。

 

 

 

 


kimutatsu

まずは覚えるべし!

Posted on: 2010年6月11日(金) 9:54

 

 

 

 

 

 

  
ある先生との対談があって都内某所におります。それについてはまた
明日以降にご紹介できればと。

次のようなメールを頂戴しました。札幌に住んでいるという高校3年生の
K.Aさんです。

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キムタツ先生、こんにちは!札幌の高校に通っている高3女子です。
いつもブログを拝見しています。この夏に札幌でセミナーをされると聞き
先生対象なので自分には関係ないのにわくわくしています。
今日は相談なのですが、私は北海道の高校生にしては珍しいのですが
東京の私立大学を志望しています。早稲田か慶応に入れればいいなと
思っています。でも模試などでは点数が全然取れません。英語だけでは
なくて古文や世界史なども合格圏内からは程遠いのが現状です。
特に長文読解で点数を取らないといけないのに、長い文章が読めないで
読んでいる途中で集中が途切れてしまったり、文章が何を言っているのか
わからなくなったりして、設問も解けません。過去問などもそろそろやって
いっているのですが、あまり正答率は高くありません。
これから夏に向けてどういうことをやっていくべきなのか、教えていただき
たいなと思ってメールしました。よろしくお願いします。あ、もちろんブログ
で回答してもらって構いません。よろしくお願いします。

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ここに実は使っている問題集の一覧なんかも載っていたのですが、それは
割愛します。どれも書店さんで売られている長文問題集とか英作問題集
とか、そういうものでした。

結論から言えば、点数がとれない理由はおそらくひとつしかありません。

  
覚えるべきことを覚えていないからです。

  
勉強法云々という問題でもないし、使っている問題集が悪いわけでもなく、
演習をやる前に、多読をする前に、過去問などをやる前にすべきこと、つま
り、覚えるべきことを覚えるということをしていないからなのです。

もちろん演習をやりながら覚えてもいいし、多読をしながら覚えてもいい。

だけど演習をするためには、多読をするためには、ある程度の単語力とか
文法力が必要なのです。それがないと演習や多読をしても意味がない。

なのでKさんへのアドバイスとしては、学校で使っている単語集を夏休み
の終わりまでに何とか2周、文法の簡単な問題集をとりあえず1周やって、
それぞれを覚えてしまってください。

古文や日本史もそう。入試に合わせてやるんじゃなくて、夏の終わりまで。
そこまでに最低でも1周やってしまいましょう。

大事なのは覚えようとすることではなく、やる回数をこなすことです。

覚えようとすると緊張しますが、とにかく反復回数を増やすことが大事。
反復しているうちに覚えてしまいます。自然に覚えるぐらい反復する。

演習や過去問は秋からでも十分です。10月からでもいい。場合によって
は11月からでも十分間に合う。

大事なのはそれより基礎を固めるということです。

日本語でも何とか普通に会話したり読書したりできるのは、平がなとか
カタカナとか漢字とかをある程度は覚えているからです。

特にまだ6月ですからね。焦らなくていいので、着実に覚えていきましょう。
覚えながら演習力を身につける方法もあるのですが、それは『ユメ勉』に
書きましたので、そちらをお読みくださいね。

友達が赤本などをやっていると焦るかもしれません。

でもその友達もわけわからずやっているのかもしれません。やるべきでは
ないのに、受験生だからという理由だけでやっているのかもしれない。

基本的なことを覚えてからでも十分間に合います。まずは覚えましょう。

覚える学習→考える学習へ移行するのですが、考える学習をするために
は、まずは覚えるべきことを頭に叩き込むことです。頑張りましょう!

  

(追記)今日は超有名な外国人の方との対談です。楽しみです。
     英語の勉強法についても聞いてこようと思っています。

  


kimutatsu

予期不安、まずは動こうぜ

Posted on: 2010年6月4日(金) 11:18

 

 

 

 

 

 

  
『ユメタン』を採用してくださっている多くの学校の先生方から生徒たちの様子
や使用事例がたくさん届いているので、気持ち的には書きたいのですけれど、
そればかりだと宣伝っぽくなるよなぁと思って控えている木村です。

だ・け・ど、自分としては『ユメタン』は最強の単語集だと確信しています。

石川君によれば昨年度の4倍の学校さんでご採用いただいているということ。
ありがたく、身が引き締まる思いがします。

職員室で隣に座っている前川先生から「九州へ行っても名古屋へ行っても電車
の中でユメタンをやってる高校生をめっちゃよく見る」と教えてもらいました。

『ユメタン』だけじゃなく、『東大英語リスニング』や『国立大学英語リーディング』
などもやっとたまに使ってくれているのを見かけるようになりました。

本当に嬉しく思うと同時に、今まで以上に「ありがとう」の声が届けられるのを
著者として嬉しく思っています。先生方、生徒諸君、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 
ところで高校生や保護者の方々からよくメールを頂戴します。メールのほうは
相談ごとが多いのですが、こういうメールが届きました。

横浜の学校に通っている女の子なんですけどね。

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キムタツ先生、こんにちは。毎日ブログをチェックして、更新されていないと
がっかりする日々を送っている横浜の○○高校の○○と申します。
来年、東京大学を受験しようと思うのですが、最近全然できなくってとても
焦っています。もちろん夏の東大模試は駿台のと河合塾のを受検する予定
なのですが、一橋大やさらにその下に落としたほうがいいのかなと思い始め
でもせっかくここまで頑張ってきたのだから・・・という思いもあります。
なにかアドバイスをいただければ嬉しいです。
学校で使っているのは『シス単』と『ネクステ』ですが、なかなか覚えられない
ので、それが原因のひとつになっているような気がします。

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先に言っておくと、こういう相談メールが毎日のように届くのですが、回答は
これからはメールではなく全てブログで行おうと思います。

というのはやはり同じような悩みを抱えている人が多いんじゃないかなと思う
からです。ここで回答することで、メールができない人にも役に立てるかと。

でね、焦る理由がわかりにくいんやけど、正直焦るのは模試が返ってきてから
でもええんやないでしょうか。まだ結果らしい結果が出てないわけですから。

それにまだ6月になったばかり。今A判定の人でも不合格になるし、今E判定の
人でも合格するから、まだまだまったくわからんのです。

人間ってのは不思議なもんで、結果が出ていないのに「こうなったらどうしよう」
という予期不安に怯えてしまう動物なのですね。

まだ起こる前のことなんやから、早い話がフィクションに怯えているのです。

そんなんで怯えて焦ってしまって、頭が動かない、手が動かない、勉強が思う
ように進まないというのはナンセンスなことだと思いませんか。

 

 

 

 

 

 

 
ではここでその予期不安をちょっといくつか書いてみましょう。極端な例もありま
すが、全てメールをくれたKさんと同じ、フィクションに怯える例なのです。

●自分はおっちょこちょいだから、今日は車にはねられるんじゃないか。
 (だから怖くて外に出ることができない)
●自分はついてないから、バスや電車の事故に巻き込まれるんじゃないか。
 (だから怖くてバスや電車に乗れない)
●授業中に寝てしまって、先生に怒られるんじゃないか。
 (だから怖くて授業に出ることができない)
●自分は太っているから、結婚できないんじゃないか。
 (だから怖くて女の人に声をかけることもできない)
●早死にの家系なので、自分も早く死んでしまうんじゃないか。
 (悪い数値が怖くて健康診断を受けることができない)

最後のはうちの家系なんだけど、似たようなツマラン悩みを持っている人っての
はゴマンといる。受験だけじゃなくて、考えてもしょうがないことで悩む。

不安ってのはどんどん膨らんでいくけど、これを断ち切るコツは1つしかない。

それは動くことです。

動かないから不安がどんどん大きくなるのだ。それに他の人の目なんかも気に
なるのです。親の目、先生の目、友達の目が気になってくる。動かないから。

そんなん関係ないやん? 自分の人生や。人に迷惑をかけへんのやったら自分
の好きなように創っていけばええねんて。

それに東大に合格できなかったとしても、命までは取られない。その時に「失敗
したけど、次はどうするかな」と考えればいいねん。

それに東大合格ぐらいの夢ならちゃんとやっていれば確実に叶うよ。

まずいのは、予期不安のために動けなくなること。まさに今のキミです。それは
非常にまずい。なぜなら動かなかったら確実にその夢は叶わないからです。

まずは動くこと。夢に向かって勉強すること。夢に向かって殻から出ることです。

どうなるかは神様にもわからんのやから、「こうなったらどうしよ」なんて思わずに
前向いて歩いていくことです。結果が出てから次策を考えればいいのです。

 

 


kimutatsu

本番に強くなるには?

Posted on: 2009年10月24日(土) 12:13

光山登場

灘区東灘区大会が11月3日から始まるということで、練習試合をそれまでに
何とか2試合したかったのですが・・・できない。

相手がいないのではなく、相手がインフルエンザでメンバーが足りなくなって
しまって、試合のキャンセルが相次いでおります。

\( ̄_ ̄)/

しょうがない。明日は紅白戦するか。

投手の肩ってのは不思議なもんで、7回なら7回、3回なら3回に合った肩に
なってしまっていて、3回しか持たない投手が4イニングス目に入ると・・・

いきなり打たれる!

なのでエースには7回をちゃんと投げられるように指示するのです。すると、
そのエースはブルペンで毎日7回にあたる投球数を投げることになる。

ところが罠がありましてな。

ブルペンで100球投げるのと、練習試合で100球投げるのと、公式戦で10
0級投げるのとでは、天地ほどの開きがあるのです。

漫画『ドカベン』で、監督が新人の投手に「ブルペンの300球は試合の50球
程度と同じぐらいでしかない」と言う場面があります。

実際にブルペンの300が試合の50なのかどうかは専門家ではありません
ので、僕にはわからないが、その発言を水島さんがさせたのはわかる。

なぜならブルペンにはバットを持った打者がいない。

仮にダミーで立たせたとしても、その打者は打たない。

練習試合でも、仮に打たれたってそれで野球が終わるわけじゃない。単なる
練習試合なので、公式戦までに調整すればいいのです。

ところが公式戦では1球が命取りになる。1つの四球が命取りになる。力む。
ストライクが入らない。やばい!

こういうメンタリティーをどこかで作り出さないと、公式戦に弱いチームになり
ます。だから各監督さんたちは選手たちを練習の段階から追い込む。

バント練習で1つ失敗した選手に10キロほど走らせる。

シートバッティングで四球を出した投手にその後数時間走らせる。

スポーツを知らない人がこういう場面を見ると、あの監督の指導は、指導で
はなくて体罰じゃないかと思うかもしれませんが、それは違います。

ここで四球を出したら走らされる・・・あんなには走れない・・・やばい・・・

こういうメンタリティーを作り出すのです。それが練習なのです。練習のため
の練習をしていても、公式戦では勝てませんからね。

模試だって同じです。確かに模試は模試でしかない。ダメでも復習すればい
いし、模試の結果と入試の結果は必ずしも直結しない。

だけど入試を受験する際のメンタリティを模試の時から持てたとしたら?

こんなに受験本番に強い受験生はいないということになるわな。

逆によく聞かれることですが、国公立大本番のために、模試がわりに私大を
受験したほうがいいのかということです。

最初から模試がわりというメンタリティで臨むなら、受験しても意味がない。
合格してもここには来ないと思いながら受験するなら、模試以下になるわな。

普段の勉強の際にも、例えばセンターパックなどを使って、時間をはかって、
いろいろやると思うけど、大事なのはそういう環境以上にメンタリティやな。

これはあくまでもセンターパックなんやという意識があれば、そりゃダメだ。

そろそろ本番と同じ心構えで勉強したほうがいい。それが受験本番に強くな
る秘訣なのだ。本番の疑似体験を重ねることが何より大事なのだ。

僕にメールをくれた守屋さん、そういうわけなので、本番に強くなる秘訣につ
いて書いてみました。さて、そろそろ練習に行ってきますね。

 

(追記)この大会で公式戦1勝目をプレゼントしてもらえるのかな?
     選手諸君、期待しとるよ。練習のための練習じゃ意味がないぞ。

 


kimutatsu

速すぎて聞き取れない場合は

Posted on: 2009年9月21日(月) 17:59

大神神社からの風景
(奈良県大神神社から見える橿原市・桜井市の風景です)

シルバーウイークって言うんですってね。確かに敬老の日を含んでるのもあるし、
ゴールデンウイーク並みの休みが続くし、体は楽できますが・・・

19(土)体育祭予行演習(クタクタで夜は仕事にならず)
20(日)体育祭(同)
21(祝)休み。ゆっくり仕事する。
22(祝)野球の練習。午後から秋季大会決勝戦。
23(祝)野球の練習。
24(木)体育祭代休で休みなので、ゆっくり仕事する。
25(金)研修日で授業なし。しかし神戸市野球部顧問会議がある。
26(土)岡山で講演。終わってから先生方と打ち上げ。
27(日)岡山から帰宅。休みなので、ゆっくり仕事する。

というわけで、海外旅行どころか国内旅行もできそうにないが、仕事があるっての
は幸せなことなので、仕事を満喫しよう。

今日は茨城の先生からメールをもらい、明日大阪に行くので飲まない?ということ
でしたけれども、先約があるので致し方なくお断りすることに。

九州の英語教師塾に参加される先生なので、また11月末に飲みましょう。

しかし熱心な先生だ。わざわざ茨城から博多の教師塾に参加されるとは。

熱心な先生といえば、9月30日から10月1日にかけて、博多の学校の先生方が
僕の授業を見学に来られるとのこと。

さらにそれを京都の西山先生に伝えると、では私も行きますとのこと。

ふむ、熱心な人たちもいたもんだ。しかし西山君は僕の授業、何回見に来るん?
そのうち彼の本が書店に並ぶ日も来るんだろう。僕も負けずに頑張ろう。

甲子園球場の近くで見つけた
(甲子園球場近くで見つけました。何を焼くのか興味ありあり)

さて、いただいたコメントの返事を書こうと思います。だいぶ前のコメントで悪いの
ですが、一応返事を書きます。センター試験のリスニングに関してです。

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キムタツ先生、いつもブログを読んでいます。国立大学文系志望です。
センター試験のリスニングですが、かなり速いと聞きました。
学校の先生によると170wpmぐらいってことで、それがどの程度なのか
わからないのですが、とにかくネイティブのスピードに近いということでした。
リスニングの速さに対応できるようにするにはどうすればいいでしょうか。
音の認識以前に、CNNなどを聞いていると速すぎて全くわかりません。
お忙しいところすみませんが、是非ともご回答をお願いします。
なお、『ユメタン』の①を使っていますが、以前より英語が30点アップしました。
ありがとうございます!あの単語集、集中力も身につきますね。
今までいかにダラダラと単語を覚えていたか思い知らされました。

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うん、『ユメタン』を実際にCD使ってる証拠やな。あのCDを聞いてると、集中力が
ない人は鍛えられるでしょう?(笑)多くの先生方が運転中に実証されています。

さて、速さ対策ですね。

僕も以前はENGLISH EXPRESSを使って勉強していました。要するにCNNの
ニュースが収録された英語月刊誌なんですが、これが結構な速度なんです。

いくら聞いてもなかなか聞き取れるようにならず、何度も挫折しては立ち上がって
またぞろ始めて、また挫折して・・・という連続でした。

あることを始めてからだいぶ聞けるようになりました。

もちろんCNNのニュースには聞いたこともない単語がたくさん出てくるんですね。
人名であったり地名であったりもそうです。ニュースなんだから当然です。

そういう知らない単語がニュースキャスターの読み上げ速度でポンポン出てくる。
聞き取りの教材としては、初心者にとってはかなりキツイものです。

最近のセンター試験のリスニングは確かに速い。でもその先生は勉強熱心です。
だいぶ速くなってるのを知らない人も多いんです。東大入試より速いです。

設問もちょっとなんていうかな・・・素直じゃないものがかなり含まれています。

僕の知り合いの先生で、リスニングにはかなり自信がある先生が、あれで満点を
取るのは結構難しいと仰っていましたが、170wpmならかなり速いですよね。

でね、どうすれば速すぎて聞き取れないっていうのを聞き取れるようにするか。

基礎編

それは自分でもその速さで喋ってみることです。勉強する際に、音読しています?
リスニング教材だけじゃなく、リーディング教材のCDもフル活用しましょう。

ディクテーションはしていますね? よろしい。

ディクテーションってのは音を正しく認識するためにするのです。全体の意味こそ
理解できても、細かい聞き取りとなると難しいものです。

それがofなのかonなのかoverなのかわからないと。

ディクテーションを繰り返しているうちに、だんだん聞き取り能力が上がってきます。

それが終わったら音読なりシャドーイングなりをすることになります。これも必ず!
やりましょう。それが速度対策にもなるんです。

最初はスクリプトを見ながらでもいいのですが、CDを聞きながら大きい声でその
スクリプトを読みましょう。できるだけ発音やイントネーションにも気をつけて。

初心者はイヤホンでもいいですが、ヘッドホンのほうがいいと思います。

ヘッドホンにして他の生活音が聞こえないようにして、ボリュームは耳というか頭と
いうかがおかしくならない程度まで大きくしましょう。できるだけボリュームを上げる。

そしてCDを流します。もちろん自分の声も聞こえないかもしれない。でもいいから
とにかくそのCDに合わせて10回から20回音読しましょう。

それを繰り返しましょう。センター試験の問題なら、時間にして20分ぐらかな?
毎日20分やるだけです。ディクテーションと合わせたら50分ぐらいでしょうかね。

慣れてくればもっと短縮できると思うのですが、初心者でもその程度です。

要するに自分でもその速度で喋る習慣をつけることで、速度そのものに慣れるの
です。聞いてるだけじゃダメです。自分で喋る。そのリズムを自分のものにする。

ある程度の速度に慣れてきたら、さらに速い教材を使ってやるのもいいでしょう。
書店さんにいけばいろんな本が売っています。

でも最初から速いのに手を出してはダメです。大事なのは続けることだからです。
普通のセンター試験の問題集でやってみて、速くて聞き取れないと思った人はそ
のやりかたで1冊潰してみてください。

1冊まるまるディクテーション&音読をすれば、普通はかなりのレベルまで上達す
ることになります。でももう一度言います。大事なことを。

続けることです。ダイエットと一緒で、続ければリスニングは絶対に上達しますよ。
リスニングの力がアップすると、速読力もアップします。

頑張ってくださいね。応援しています。自分の能力を疑わず、続けてみてください。

 

(追記)えらそうに書きましたが、僕も速すぎて聞き取れず、苦労しましたので
     リスニングの勉強の初期段階のイライラは手に取るようにわかります。
     でも続ければ得点源になります。英語が聞き取れる自分になれますよ。

 


kimutatsu

高2生は焦らず、まずは動け!

Posted on: 2009年9月16日(水) 22:10

fourleaves

新型インフルに気をつけようと言っていたら、近大和歌山高の三原先生から
メールが来て、500人ぐらいの生徒が発症したとのことです。

3日間、学校閉鎖ですって。

ちなみに今日別の先生にお聞きしたのですが、10月下旬から11月辺りに
かけて、毎日数十万人ずつ患者が増えていくとのこと。

ふえ~~~\( ̄_ ̄)/

われわれもそうですが、受験生諸君、かなり気をつけないとあかんよねぇ。
1月2月の受験、どうなるんやろ。やばいなぁ。

とりあえず体力を落とさないように、抵抗力をつけておかねばなるまい。

菌が体に入っても発症しなければええわけで、その点では例えば徹夜とか
して体力を落としたりするとまずいですよね。早寝早起き励行すべし!

さて、今日はいただいたコメントに対する回答をば。

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はじめまして。現在公立高校2年生で、東大文Ⅲ志望の者です。
この春書店で木村先生の参考書を見て以来、ずっと木村先生のファンで
このブログもたまに訪問しています。今回英語のことでちょっと不安に思い、
よろしければ木村先生の考えを聞かせてください。

僕は、英語が地歴の次に得意(好き)で、先日行われた東進のセンター試
験レベル本番模試では、筆記・・・160点、リスニング・・・46点で、一応英
語ができる部類ではあると思います。

現在、東進に通っています。そこの面談で先日、高3になったら東大の講
座をとるように言われました。僕としては、今までずっと独学で英語は続け
てきて、上述した通り結果もそれなりで、手ごたえを感じているので、この
まま独学で2次試験も頑張ろうと思っています。

しかし、東大の2次は知っている通り、英作や大意要約といった記述問題
が中心です。やはりとても不安を感じています。

そこで、木村先生の参考書を中心に勉強していこうと思ったんですが、木
村先生の東大リーディングやグラマーといった本を中心に勉強していって
も2次対策は大丈夫なのでしょうか??

あとよろしかったら、教師の観点からして、東大の2次および、基礎に使え
そうな参考書の推薦もよろしくお願いします。

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コメント欄を閉じてから、いただくメールが増えたんですが、また順次そちら
のほうも回答していきますので、お待ち下さい。

なお、メールのほうですが、名前や電話番号、所属などがないものについて
はブログのほうで回答しますので、ご了承くださいね。よろしくお願いします。

東大英語リスニングBasic

まず、現在高2ということなので、まだまだ時間があるし、比較的英語の成績
は上位ということなので、自学でいけると思います。

もちろんその予備校の方のいうこともわかるんやけど、決めるのは君自身な
ので、自分でいけるという感覚があるなら、それは大事にすべき。

それと大意要約とか自由英作文に関してやけど、まずは『東大英語リスニン
グBASIC』(上の画像)についてるDVDを見てくれたやろうか???

そちらに勉強法を授業形式で解説してあるので、見てほしい。

特に大意要約に関しては、得点源やけど、やり方というか答え方を知ってる
か知らないかで、極めて大きい差がつく問題やと思う。

DVDの中で惜しげもなく(笑)大意要約の答え方パターンを披露してあるの
で、見てもらったら「あぁ、こんなことでいいのか」とわかってもらえるはず。

やる気がでる!

まずはそういう具体的な動きを取れるかどうかで決まるんやないかな。自由
英作文にしても、僕の本をやったらOKっていうのではなく、数をこなそう。

そのために自由英作文の問題集は、何冊か先に買いだめしとこう。

そして机の上にドンと積んでおこう。受験までに全部やるぞ!って感じやな。

数をこなして、解説をじっくり読んで、またやり直して・・・ってやってるうちに、
僕がDVDの中で言った理屈が自分の中で体感できるんやないやろうか。

予備校の授業を受けたからってできるわけじゃない。結局、自分で数をこな
してみるからできるようになる。少なくとも英語に関してはそう。

それからお勧め問題集はまた書いていくとして、とりあえず高2の終わりまで
に『国立大学英語リーディング』が読めるようにしておいてほしいなと。

この問題集、自分で言うのも何やけど、同業者の方々から「遅くとも高3の春
あたりまでに終わらせておけば、東大レベルの読解は・・・」と評価されてる。

もちろんこの本じゃなく、他に持ってる難問長文問題集みたいなのがあれば
それでもいいねんけど、まずは東大形式の問題集ではなく、いわゆる模試
とかで普通に出題される普通の長文問題を解けるようにしておきたい。

高2の終わりまでに。

そこから逆算すれば、高2の3学期になれば『国立大学英語リーディング』を
始めるぐらいのペースでいいのではないやろうか。

それまでにやることがないなら、河合塾の『やっておきたい英語長文500』
あたりを1冊潰しておこうぜ。

というわけで、いよいよ高2も後半になってきたな。焦らずじっくり取り組もう。
応援してますよ。

  

(追記)採点が終わりました。生徒たち、よく頑張ってくれていました。

 


kimutatsu

切り替えができるならOK!

Posted on: 2009年9月10日(木) 13:09

B社九州事業所O君

だいぶ前のコメントに対する返答になるので、相当恐縮している木村
ですが、本当にすみません。申し訳ない。

相当長いコメントだったので、ちょっと中略しながら紹介しますね。

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高3の由里です。

いつもブログ読んで参考にさせてもらっています。
蛍雪時代も読みました!

私の高校はいわゆる底辺校なのですが、自分は頑張って、東洋
大学の社会学部に入学したいと思っています。
(自己推薦と一般受験を考えています。)

今、恥ずかしながら偏差値は7くらい足りない状況です。受験勉強は
3年になってから始めた上、最初のころはやったりやらなかったりと
いう状況だったので当たり前ですが…。

(中略)

現在は毎日キムタツ先生の東大英語基礎力マスター1をやっていて
明日で終わります。

他に日本史と国語を使いますが、日本史はしっかりやっているつもり
なのに模試の点数は上がりません。
(直前に試験範囲になっていた部分だけ解けたりします)

(中略)

そして、気掛かりなのが夏休みの18日間(飛び飛びで)文化祭の
ダンスの練習があることです。一日3時間です。

(中略)

そこで、練習の後図書室で勉強するのはどうだろう?と考えました。

私は朝はたいがい起きられないので、昼に起きてぐだぐだしてしまう
よりは絶対にいいと思ったんです。家には誘惑がたくさんありますし。

しかし本当は、練習を口実にしないで、朝から晩まで休憩を少しづつ
挟みながらみっちりやらなければいけない時期なのではないか?とも
思います。

40日のうちのたった18日間、午前は練習、午後は勉強。
他の日はみっちりやれれば、やる気さえあれば、この計画を遂行して
も良いのでしょうか?それとも有り得ない事なのでしょうか?
自分で考えてもどうにも分からないので、そこのあたりの正直な御意見
を聞きたかったのですが、本当に長くなってしまって申し訳ありません。

東洋大学に入りたい気持ちは本物です。
お時間のあるときで構いませんので、よろしくお願い致します! 

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人生ってのはこういうことだらけなんやなと思いながら読みましたんや。
仕事しやなあかんのはわかってるけど、飲みに行きたいなぁ・・・とか、
大人になってもそんなことの連続やわなぁ。

プロフェッショナルに徹することはできるかもしれへんけど、そんなこと
してたら、精神的にきついし、参ってしまうわ。今日ぐらいええやろ。

こういう気持ちとの闘いやな。真面目な人ほど悩む。

回答にはなってないけど、そりゃ自分で計画を立てて、本業(キミの場
合は言うまでもなく、東洋大学に向けての勉強だ)に差し障りがないの
であれば、部活動に行こうが遊びに行こうが文化祭の練習をしようが
まったく問題ない。

むしろ、差し障りがないのにそういったものを我慢する意味がない。

目標に向けてガムシャラに頑張っている人は美しい。

余裕を持ってやっている人は不安定感があるように、周囲からは見える
し、ましてダラダラやっているようなのでは目標に届かない。

でも、本業がうまくいってるかどうかは自分が一番よく知ってるのでは?
勉強なり仕事なりが、絶対に大丈夫と思うなら、遊びの時間をつくって、
体や脳を休めながら努力するほうが、効率的じゃないかと思うなぁ。

僕の周囲には極めて仕事のできる人が多いのです。

上の画像でマスクをかぶっている、ベネッセ九州事業所のO君もそう。
でも彼らは遊びも一流です。よくそれだけ面白いことを思いつくもんや
と感心するぐらい、遊ぶのがうまい。

そしてどんだけ遅くまで飲んでいても(朝まで飲んでいても)、しゃきっと
気持ちを切り替えて、朝誰よりも早く仕事に出るのが凄いのです。

学生も同じで、確かにこれから直前期に入るけど、自分のやりたいこと
を100%我慢して勉強に打ち込まねばならないわけではないと思う。

テレビを見ながらダラダラ時間を過ごすのはちょっとどうかと思うけど、
それにしたって、例えば20時になったら3時間集中して勉強するぞ!
と心に決めてテレビを見るならいいんじゃないか?

逆に言えば、切り替えることができず、勉強していても部活動のことが
気になったりするようなことでは、とても目標には届かないと思うなぁ。

何歳になっても、そこのところが上手な人は仕事や勉強ができるもんや
し、下手な人は能力が高くてもあかんのです。

自分への戒めとして、記事をアップしました。さぁ、今日もがんばるべ。

  

(追記)西宮ガーデンズの保護者向け講演ですが、50名を超えた
     そうです。ありがとうございます。感謝申し上げます。
     10月18日(日)に行われます。よろしくお願いいたします。

  


kimutatsu

最後までやり切ろうとする姿勢

Posted on: 2009年9月10日(木) 10:10

基礎力をつけよう! 

毎日授業をやっていると、基本的な力のある生徒と、そうでない生徒の
差ってのを実感しますね。単語にしても文法にしても。

まだ中3内容(One Worldのブック3)をやっているのでリベンジはいくら
でもできるのですが、 早いうちにやっとかないと後で苦労するよ。

というのも・・・

やはり大事なのって、机の前に座る習慣ができるかどうかなんよね。
基本が大事って言うけど、それが何より基本中の基本やからな。

英語で言うと、学習の折に辞書をどれだけ引くかってことやな。

そういう基本的なアティチュードを無視した学習では伸びないってことで
横着しないで、土台をどっしりと固める学習をしてほしいと願っています。

ジュンク堂さん

さて、次のようなコメントを頂戴しています。

**************************

キムタツ先生、こんにちは。
今先生の東大英語基礎力マスターをやっているのですが、これは
順番に潰していったほうが良いのでしょうか?
今はVol.1の徹底復習をやっています。

また、基礎力マスターを全部最後まで潰し終えたら、次は『国立大学
英語リーディング』等に移っていけばよいでしょうか。

度重なる質問申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします。

**************************

講談社の『東大英語基礎力マスター』ですが、あれは英語の苦手な人を
念頭に置いて作った本なので、そういう人は活用してほしいなと。

特にVol.1の中学英語徹底復習篇が1問でも正解できない人は、
解説ページを熟読して、答えられなかった箇所を覚えてほしいです。

大人の人で英語をやり直したいという人もそうですが、英語の土台とな
るのは中学英語です。まずはそこを徹底的に潰す!

潰すってことは、要するにこのレベルだと「覚える」ってことです。
どんどん覚えていってほしい。

それとこのシリーズですが、順番にやっていく必要はありません。

Vol.2は基本単語・基本熟語篇ですが、今やっている単語集があれば
それをやってくれればいいだけです。この本を買う必要はありません。

Vol.3とVol.4は文法をガチガチに固めるための本です。

でもVol.3とか『NextStage』のような本を使うだけでは、文法力はつか
ないと思います。ああいう一問一答問題集は、文法の入り口には立てる
かもしれないけど、覚えた文法を血肉にするレベルまでは無理です。

Vol.3は、『NextStage』が分厚くてなかなか終わらずにモチベーション
が続かないというタイプの人を念頭に置いて作ったものです。

『NextStage』とそれほど変わらないので、それを持っているなら、特に
やらなくてもいいと思います。著者としては買ってほしいけどね。

ただし英文法を1週間2週間でもう一度ざっくりやり直したいという人は
『NextStage』よりもVol.3のほうがいいと思います。

Vol.5~7は英文解釈、英作文、リスニングの勉強法がわからない人
向けに書いたので、「分厚い問題集は無理」という人はやりましょう。

英文解釈はできれば薄いのを、高1~高2の間にやっておきましょう。
あまりでかいのをやる必要はありません。

英作文ですが、大矢先生が桐原から出された英作文の本、いいです
ね。読みやすい。竹岡先生の本もいいと思います。

ああいう分厚い本でもちゃんとやっていける人は、そちらをやったほうが
いいのではないかと思うんです。僕のはむしろ苦手な人向けなので。

それとこのコメントの後半にある、基本をつぶしたら『国立大学英語R』
などをやったほうがいいかという質問ですけれども・・・

『国立大学英語R』はどちらかと言えば最終目標に近いと思います。

河合出版から出ている「やっておきたい英語長文300」「同500」あたり
を2回~3回やってから、『国立大学英語R』をやったほうがいいです。

でももう一度言いますが・・・

大事なのはどの問題集を使うにしても、最後までしっかりやり切るという
姿勢だと思うんです。買って最初のほうだけやって、あとは・・・というの
では、どんなに良い本でも効果が出ないのは言うまでもありません。

よしやるぞ!という気迫こそ、大事ですし、挫折しないように工夫すべき
ではないでしょうか。僕もいろいろと工夫しながら勉強しています。

お互い頑張りましょう!

  

(追記)昨日書いた英語教師塾ですが、すでにかなりの申し込みがあり
     びっくりしています。熱心な先生、講師の方々にお会いするのを
     楽しみにしております。まだ受付中です。

  


kimutatsu

音を正確に聞き取るには?

Posted on: 2009年9月4日(金) 23:19

東大英語リスニングSUPER

今日はリスニングに関する質問です。先日メールをくれた横浜のA君から。
本人の了解を得て、ブログで回答をすることになりました。

A君の個人情報が含まれていましたので、中略してあります。

*****************************

キムタツ先生、こんにちは。〇〇高校のAと申します。いつもブログを見て
励まされることが多く、感謝しています。それとコメント欄がなくなったので
質問できなくなったのですが、以前先生が名前や所属、電話番号などを
書いてメールしてきたら返事はすると仰っていたのでメールしました。

リスニングの勉強法なのですが、僕は東大文Ⅰを目指して勉強しています
が、夏の東大実戦、東大オープンともに、そこそこの出来ではありましたが
しっかりと聞けたという感覚がなく、たぶんこうじゃないかなと思った選択肢
を選んだらそれがたまたまあっていたというパターンなのです。センターの
リスニングでもたまに40点を切ることがあります。ヤバイです。

リスニングの点数ですが、模試によってかなりばらつきがあります。
適当に聞いているので、どうしても安定しません。先日の模試は20点ほど
ありましたが、代ゼミのは一桁でした。ディクテーションなどをやって安定さ
せたいのですが、これから地歴に時間をかけたいので・・・
どうすればよいと思われますか。お忙しい中、すみませんが、お返事を
いただけると嬉しく思います。よろしくお願いします。

*****************************

リスニングを勉強し始めるとイライラする期間が長くなると思うんです。

聞けなくて。私もそうでした。いつになったらちゃんと聞けるようになるん?
という思いが強くなり、ますますイライラしながら、しかし続けていました。

この期間が長い。しかも苦しい。イライラする。なんで聞けない!俺はもしか
すると英語のリスニングには向いていないんじゃないか???

そのうち「お???」と思う瞬間が増えてきました。

テレビにテロップが横に流れることがありますが、ちょうどあんなふうに頭の
中にスクリプトが流れるようになってきました。

そしてリスニングが楽しくなってきた。

あとは数をこなすだけです。なんだ、結局リスニングもリーディングも原理的
には変わらんじゃないか・・・という当たり前のことに気がついたのですな。

リスニングボックス

リーディングと同じって書いたけど、リーディングと違うのは、普段我々って
生活の中でほとんど日本語しか使わないってことです。

なのでリスニングの勉強をする頻度を落とすと、一気に耳が日本語に慣れ
てしまって、せっかく作った英語を聞き取る耳が退化してしまうってこと。

英語の音を正確に聞き取るためには、ディクテーションを繰り返すのに限る
と思ってるけど、それも週に1回とか2回とかじゃなく、短いスクリプトでも構
わないので、できるだけ毎日やったほうがいい。

質問をくれたA君によると、センター試験レベルでも8割を切ることがあると
いうことなので、地歴に時間を割きたい気持ちはわかるが、リスニングって
みんなが思う以上に得点源なので、絶対にやったほうがいい。

他の教科が気になるんやったら、例えば毎日30分と決めてやればどう?

学校の先生にもらっている教材をやってもいいし、僕の本をやってくれるな
らそれはそれで嬉しいし、とにかく最初は簡単なものからでいいから、まず
ディクテーションをするっていうことに慣れたほうがいいと思う。

やっているうちに、たぶん若い君たちなら、比較的早いうちに、僕が経験し
たスクリプトがテロップのように頭の中に流れる経験をするやろう。

『東大英語リスニング』まで全部やろうとする必要はないけど(あれは長い)
でもせめてセンター試験レベルの長さならそんなに時間もかからない。

音が聞こえるようになれば、後は長さを克服すること。

それは過去問、『東大英語リスニング』、そして最後に『東大英語リスニング
SUPER』までやれば、東大の本番が遅く聞こえることだろう。

まずは音を正確に聞き取れるように頑張ろう。まだ9月。大丈夫。間に合う。
今の「テキトーに聞いている」段階を脱しないと、点数はあがらないよ。

  

(追記)高2の人たちは『東大英語リスニングBASIC』を3月までに仕上げて
     おけば、あとはかなり楽ができる。頑張ろう!

  


kimutatsu

多読用の読解素材について

Posted on: 2009年8月27日(木) 18:30

甲陽学院中との試合にて 

今度の29日は公式戦が終わると大阪まで行き、授業力向上セミナーで講演を
行うことになっています。高1の教科書から入試までの長文指導についてです。

180名弱の先生方がお集まりになっているそうで、やや緊張しております。
特に高1の英語Ⅰの教科書って、いかようにも授業できますし、そこは学校の
実情に合わせてやればいいと思うのです。

ただやはり教員は自分以外の授業スタイルをあまり知りませんから、このような
機会を最大限に利用して、研鑽を積むのが一番いいと思うんです。

上から参加せよと命じられる系の研修よりも、自分で「これに参加してみよう」と
思うような研修のほうが、何百倍もためになります。

その点で土曜日なのに、さらに有料なのに、遠くから参加される先生方は凄い
なと感心しております。私も講師のひとりとして、お役に立てればと思います。

B社山田君

さて、前にこのようなコメントを頂戴しております。時を同じくして、ある先生から
同じような内容の質問メールを頂戴しましたので、ご紹介しておきます。

******************************

英語の多読について質問です。
東大の理科一ニ類を志望している者ですが、多読用に長文問題を解くべきか
サイドリーダーを読むべきか迷っています。
サイドリーダーを読む事になっても長文は1日1題は解こうと考えているのです
が、どちらが良いのでしょう?

******************************

サイドリーダーってのはたぶんPenguin ReadersやOxford Bookwormsなど
の、いわゆるGraded Rreadersのことやと思うんですね。

英語の教員であれば誰でも知ってるとは思うのですが、このGraded Readers
ってのは、要するに単語や文法のレベルを落とし、英語の学習者が辞書なしで
読書というか多読を楽しめるように作られた教材なのです。

灘でも夏休みの宿題としてお使いになる先生もいらっしゃいます。

題材は親しみやすい内容が多く、レベルも、レベルゼロからレベル10まで多岐
に渡っていて、どんどん読み進めることを目的としています。

いちいち止まっては辞書をひき、辞書をひいては少し進み、また止まっては・・・
という感じの読み方ではあまり意味がありません。どんどん読むのです。

多少知らない語句があったとしても、です。

で、僕も以前、こういう教材を買って生徒たちに勧め、読ませたことがありますが
そのときは指示が不適当やったのか、とにかく失敗しました。

生徒たちがちゃんと読めない。

日本語の小説も読まない生徒たちに、英語で書かれた長い教材を勧めたのが
良くなかったのかもしれませんが、とにかく読めませんでした。

宿題テストをやったのですが、その本に関して言えば惨憺たる結果で、あとから
生徒たちに聞いてみると、ほとんどぶっつけ本番やったということでした。

つまりGraded Readersを読まずにテストに臨んだということです。

理由を聞いてみると、「読めない」「興味がわかない」といった回答が多かったよう
に思います。それ以来あまりこの手の本は採用していないのです。

サイン色紙

もちろんちゃんと読めば力はつくし、普通の原書より易しく書き直してくれてあるの
ですから、ずっと読みやすいものになっているのですね。

だから読めるのであれば、何冊も読んだほうがいいと思います。以前から言って
いるように、語彙とか文法を覚えたらどんどん多読するほうがいいに決まってる。

だけど例えば入試の長文のように、長くてもだいたい500~800語ぐらいの方が
自分には読みやすいし、「いくつ長文を読んだ」という「数」が励みになるというの
であれば、Graded Readersではなく、問題集に載ってる長文だけでもいい。

このコメントをくれた人は「サイドリーダーを読むことになっても長文は1日1題は
解こうと考えている」と言ってくれていますから、その点では問題ありません。

いろんなものを読むという点では、入試に出題されるようなある程度パターン化
された論説文とGraded Readersで扱われている小説を両方読んだ方がいい。

でもGraded Readersみたいなのはどうも長くてなかなか終わらないし、設問が
付いていないので、ちゃんと読めているかどうか不安だという人は、入試問題集
の長文だけでもいいのではないかと思います。

もしもGraded Readersを使うのであれば、「ちょっと易しいかな」と思うレベルの
ものを選ぶのがコツです。上にも書きましたが、あまりにも知らない単語や表現が
多いと、どんどん読み進めることができないからです。

長い文章をまさか「これがS、これがV」なんて言いながら読んでいくことはできま
せんから、ある程度の力が備わった人向けではないかなとも思っています。

数字がかなり落ちてしまいました(>_<)
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(追記)ようやく『ユメタン』ゼロのデータベースが完成しつつあります。
     問題はここからだ!

 

 


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