KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 教育全般

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保護者からのメール

Posted on: 2016年5月12日(木) 5:13

kinokuniya_umeda04

ある保護者からメールを頂戴しました。

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昨日、息子と二人で梅田の紀伊國屋書店さんに行ってきました。
先生オススメの本の中から『海と毒薬』と『風が強く吹いている』
を選びました。早速読んでいます。息子は元々本が大好きなの
ですが、スマホを持つようになってからでしょうか、すっかり本を
読む姿を見なくなってしまっていました。残念に思っていたところ
木村先生に本を読むきっかけを与えて頂き、嬉しく思っています。
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こういうのはいいですよね。親子で書店さんに足を運んで、恐らく
あれやこれやと一緒に本を選ばれていたのでしょう。

僕のコラムがお役に立ったのであれば嬉しいです!

続けてこうありました。

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息子には清風高校に兄がいるのですが、中学1・2年のときの
英語の教科書は『5-STAGE英文法完成』でした。
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おぉ!なんだ!僕の母校で僕の本を使ってくれてるんだ!

知らなかったなぁ。でもなんか嬉しいなぁ!

こうしていろいろな保護者の方がメールをくださいます。

教員と保護者が協力しあって生徒たちをうまく支えていくことって
とても大事ですね。保護者が前に出過ぎたり教員が出過ぎたり
するのではなく、常に生徒たちが主役になり、我々は陰となって
支えることこそ重要だと思っています。

どうすれば生徒たちが主体的に、自分から、勉強したり様々な
活動をしたりしやすくなるのかを考えて、これからも情報を共有
しながら生徒たちには自分の力を高めて貰おうと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
うちの中2生はあと関係代名詞と関係副詞をやれば
中学英語が終わります。多読多聴に入ります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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先生は(体が)えらい

Posted on: 2016年4月30日(土) 12:43

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昨日のエントリーに対して、かなり多くのコメントを頂戴しました。

ほんま、文科省の方々、改革をお願いします。

教育改革云々言うてますけど、ぶっちゃけ教員側はそんなことより
労働条件をこれ以上タフにするなら何の改革にも従わんぞぐらい
思っている人たちがたくさんおられることをお忘れないように。

いくらメソッドが素晴らしくても、師弟関係の師も弟も疲弊している
ような教育環境では、伸びるものも伸びませんわ。

僕のセミナーは土日に行っていますが、毎回100名ほどの先生方
が参加されるのって、ほんまに凄いことなんですよ。

みんな、めっちゃ忙しいのに、ちょっとでも休みたいのに、来てくれ
はるんですわ。

だからつまらんセミナーはしたくないんです。

せっかくない時間を見繕って来てくれてはるのにと思うと、こっちも
必死のぱっちでセミナーやりますねん。

他の「先生」と呼ばれる職業に比べると給与は安いし、手当だって
かなり低い。それでも教えるのが好きやから教員続けてる人たちが
多いのです。改革しようとするなら、教壇の上で疲弊してる人たちの
ことを考えて、教育改革をしてもらいたいと願っています。

生徒たちのことを考えるのは言うまでもない。

でも教員のことも考えないとあきません。

師のほうが疲弊していて弟が伸びるわけありませんわなぁ。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
コメントをくださった皆さん、おおきにありがとう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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働き過ぎやろう

Posted on: 2016年4月29日(金) 16:00

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ある県の進学校の英語の先生からフェイスブックのメッセンジャーで
次のようなメッセージが送られてきました。

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ゴールデンウィーク、全部部活らしいです( ;∀;)
4/29から5/5まで休みない。
学校の先生って凄いですね。
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お若い先生なのですが、これって本当にすごいですねぇ。

学校って超ブラック企業と言われていますが、こんなんでは有能な人
アホくさくて公立の先生にはなりたがらんでしょう。

公教育の教員こそ、いい人材を確保することが大事だと思いますが・・・

これが学校現場の実情なのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕も6月の土日は全部野球の試合です。
かといって平日に代休をいただけるわけではありません。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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学び

Posted on: 2016年4月1日(金) 6:00

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この何年間か、「英語は学ばせてはいけない。慣れ親しませねば
ならない」という矛盾した文部科学省の考えに、多くの先生方が
どれだけ振り回されてきたのでしょう。

学びがあってはじめて、人間は達成感を得るのです。

努力して覚えたりできたりするようになって初めてモチベーションが
上がるのであって、学びの意欲や達成感は「とりあえず話してみる」
ような経験からは得られません。

さらに言えば「慣れ親しむ」ためには学ばねばなりません。

英語も数学も国語も理科も地歴公民も、本当に人様の役に立とうと
するレベルまで自分を昇華させたいのであれば、しっかり学ぼう。

慣れ親しもうと思うなら、学生たちよ、しっかりと学べ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
この内容とエイプリルフールとは何の関係もありません。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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小学5・6年の英語教科化についての記事を読みました。休み時間
とか夏休みを利用するそうです。

記事はこちらです。

小学校英語、毎日2時間やるならまだしも、週2時間ですよね。

何ができるんでしょう。よくわかりません。わけがわからなくなって
結局は塾に行く児童が増えたり、英語が嫌いになる児童が増えたり
するように思います。僕が小学校時代に休み時間や夏休みを削ら
れて勉強せいと言われたら、きっと逃げ出していただろうな。

それと短時間学習は確かに効果的ではありますが、そもそもどうす
れば英語力が上がるのかの哲学がないのに、時間だけを増やした
ところで疲弊するだけです。

私学の中学校や高校でも休み時間や放課後や長期休みなんかに
補習をやっていますが、この補習はなんのためにやってるの?とい
いたくなるような補習もたくさんあります。

そして先生方が疲弊しています。

短時間学習や補習を効果的にするためには、どうしてこの学習や
補習が必要なのか、生徒たちが受講すればどういう力が確実に
伸びるのか、どうして授業中には行えなかったのか等等の検証が
必要ですし、補習の後にも本当に効果があったのかという検証を
行うべきだと思います。

効果がないのであれば、機械的に補習などをやっても無駄です。
先生も生徒も疲弊するための補習では逆効果です。

師弟関係という言葉もありますが、師も弟も疲弊していては伸びま
せん。特に最近の学校は師が疲弊し過ぎています。

文科省の方々にそこの部分をどうお考えなのか聞いてみたい。

小学生は小学生でもっとやることがあるんじゃないのでしょうかね?
僕は知り合いがみんな経済産業省なので機会があるのかどうかは
全くわからないのですが、本当に文科省の人と話してみたいです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今日は完全にオフにして、沖縄で羽を伸ばしまくります。
ちなみに灘校では春休みの補習はいっさいありません。
ここは教員も生徒も次年度に向けて、仕事や勉強の面でも
リフレッシュの面でも、しっかりと準備しなければなりません。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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英語を話すというのは

Posted on: 2016年3月24日(木) 8:56

kimutatsu0114

先日、柴原先生(NHK放送通訳)・丸山先生(ラ・サール)・木村の3人
で4技能型テストのスピーキング問題を作っていました。

フェイスブックのメッセンジャーで意見交換しながら。

もちろん誰に依頼されたわけでもなく、現在のGTEC-CBTやTEAPの
スピーキング問題では、英語を話す力を図りにくいのではないかと
考えていたので、実際の使用場面を考えながら作ってみました。

一度、英語で答えてみてください。

目の前に外国人がいます。その人から尋ねられたと仮定して答えて
ください。それぞれの英語は目の前の外国人が発した質問です。

***********************

1. Will you explain why Japan was isolated for such a
long period in Edo era?

2. Why do Japanese people kill smart and cute creatures
such as dolphin?

3. A lot of Japanese people are against the idea of raising
consumption tax.  But many of them support LDP.  Why?

4. To what extent should high school teachers express
their own opinions on politics in schools?

5. Why doesn’t MEXT get to the idea of improving the students’
whole intelligence through studying English?

Preparation time: 5 seconds
Response time: 3 minutes per each question

***********************

それぞれの質問に答えるための準備時間を5秒にしました。

これは相手の質問に対して5秒以上沈黙していると、自然な会話
にならないだろうと考えたからです。

ちなみに1番は僕が実際にロンドンで質問されたことです。

英語を英語だけで学ぶのではなく、英語を通じて歴史や政治経済や
教育、社会の動きなどを語れるように学ぶべきではないでしょうか。

近くの駅に行くにはどうしたらいいか?という問いに答える練習だって
そりゃ初期段階では大切ですが、それって黙って地図を差し出しても
いいわけでして、必ずしも英語が必要なわけではありません。

英語が必要な場面を考えて、英語の問題は作りたいものですし、それ
を考えて、英語の指導をすべきではないかと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕が教えている中1生徒たちが高3になったときには
「尖閣諸島の問題を解決するにはどうしたらいいか」
「北方領土の問題がどのようにして発生したのか」
「神戸はすぐに復興したのに、東北の復興が進まない
のはなぜだと思われるか」
などについて英語で話してもらいます。


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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体と心のメンテを怠らない

Posted on: 2016年3月21日(月) 16:00

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あと10日ほどすれば、学校の先生になって28年が過ぎたことにな
ります。あと何年続けられるのかわからないけど、とにかく28年目
の教員生活があと10日です。

最初に勤めた西大和学園では、成績が芳しくない生徒をいかにし
て育てて、希望の大学に入れてやるかを常に考えていました。

誰も教えてくれませんので、自分なりの答えを出して、それに基づ
いて一生懸命に働きました。

灘校に入ってからは少しだけ違うスタイルになりましたが、それで
も成績の伸びない生徒をいかにして伸ばし、進路保障をしてやる
のかということについては、ずっと考えています。

その中でいろんな価値観に出会いましたが、絶対に違うなぁと思う
ものもありました。

たとえば学校を休まない先生は良い先生だというものです。

体調管理をするのが何より求められるのが学校というところです。
それは生徒だけの話ではありません。教員もそうです。

長期休みをしないよう、心と体のケアを自分でするのも教員の最も
重要な仕事のひとつです。

nada019

迷惑になるような欠勤の仕方ではプロとして失格なのでしょうけれ
ども、今日は無理しなくてもいいなと思うならば、定められた日数の
範囲内でしっかりと休みをとって、翌日に備えるべきです。

教員は土日も部活の引率で、休みがあまりありません。

なかには学校こそ超ブラック企業という先生もいます。まぁそうかも
しれませんね。「休み」という点に関して言えば。

でもプロですからね。

迷惑のかからない範囲で体と心のケアをするべきです。

僕の友人は大阪の私立高校で勤めていたのですが、うつ病になり、
自殺してしまいました。

学校を休む先生はダメな先生で、休まない先生は良い先生である
と保護者が言いたくなる気持ちはわかりますが、しかし違います。

しっかりと自己管理をする先生が良い先生なのです。

生徒の成績を上げてやる。そのために体と心のメンテをしっかりと
自分でできる人こそプロなのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
権利を主張して休んでばかりいて、さらには生徒の力を
伸ばせない先生はあきませんで。
そんなんはプロちゃいます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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少しタフめにハードルを設定する

Posted on: 2016年3月6日(日) 6:30

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この1年間、生徒たちには『基礎英語』を必ず聞きなさいと指示して、
多くの生徒たちはスキー合宿の間も聞いていました。

『基礎英語』の内容って、中1には難しいんですよね。

授業より速く進むところもありますし、語彙レベルも高いのです。

よく「これはうちの生徒にはできない」と仰る先生がおられるのです
が、その考え方って間違ってると思うんですね。

できないから手を出さないとか、できないからできるレベルになって
からやるとか、それではいつまで経っても伸びません。

僕も以前は「そっち派」やったのでわかるのです。

じゃなくて、やったことがなかったり、語彙レベルが高かったりするの
であれば、それを優先的に教えたり覚えさせたりすることです。

そうすれば「うちの生徒にはできない」ことができるようになるのです。

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『基礎英語①』で仮定法が出てきたとします。中1で仮定法です。

「これはできないな」と一瞬思う。

でも次の授業で教えてやる。そうすると中1でも理解できるようになる。

誰が決めたのかわからないのですが、仮定法は高校に入ってから!
過去完了も高校に入ってから!というようなクダラナイことを言ってて
それでいて「中学でも英語で授業を」と言うのですから噴飯ものです。

できない子がどんどんできなくなるに決まってるのにね。

特に中高一貫校では変な線引きをするのではなく、生徒たちのレベル
より少し上にハードルを設定して、それを飛び越えられる喜びを
生徒たちに体感させることが重要で、それが学びのモチベーションに
つながるんじゃないかなぁと思っているのです。

低いハードルばかり設定して、「飛べたね!」と褒めても意味がない。

飛べるっちゅうねん!

特に教員にとって大事なのは、生徒たちの少し上のレベルがどの辺り
にあるのかを、見定める目だと思っています。

そこがわかれば、飛び越えるのが少しタフなハードルを設定し、数を
こなすことです。そうすれば絶対に伸びますし、数字は上がります。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕はできない生徒だったので、低いハードルを設定され、
それが飛べたら「飛べるじゃないか!」と褒められました。
先生の気持ちは痛いほどわかったけど、嬉しくなかったなぁ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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正しい理解こそ重要

Posted on: 2016年3月5日(土) 6:00

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最近思うことです。訳読式と呼ばれる英語の授業形態が、あたかも
悪者のように言われていますね。僕はそうは思いません。

思いませんし、しっかりと初期段階では訳読式の授業をします。

訳読式だけではダメだというべきところを、訳読式はダメだと間違え
て受け取った英語の先生が多いのではないかと思っています。

英語をわからない生徒に「間違えてもいいからとりあえず英語を話
してごらん」なんて暴力的な授業を僕はしたくありません。

英語が使えるようになるための土台をしっかりと築いてあげること。

それってすごく大事なことですよね。

逆に言えば、訳読式の授業もしっかりとできない英語の先生には
生徒たちに使える英語力を身に付けてやることなんて、できるわけ
ありません。テキトーな英語を話す力ならば別でしょうが。

僕は生徒たちのことが大好きですので、しっかりと説明したうえで
正しい英語が使えるようになるよう指導をしていきます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
泳げるかどうかわからないけど、まずは泳いでごらん
というような指導の場合、普通は泳げずに沈みます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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沖縄の高校生が起業!

Posted on: 2016年2月15日(月) 6:00

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前川君との関係もあって福島県に行くことが多いのですが、沖縄県
の教育レベルをもっと上げませんかということで、2年前の年末に
おきなわ学びのネットワークを立ち上げました。

そして年に何回か高校生無料セミナーを開催しています。

前川君と違って、僕が沖縄にずっといるわけじゃないので規模は
それほど大きくはないのですが、少しずつでも大きくなればいいな
と思っています。

そのためには僕がもっと沖縄に行かないとあかんなぁ。

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沖縄の高校1年生が起業したというニュースを見つけました。昭和薬
科大附属高校は沖縄のトップの私立高校で、以前1度PTA総会で
講演をさせていただいたことがあります。

こちらから読めます。

このニュースの最後にある「2人が仕事に打ち込むのは学校が終わっ
てから。学業を怠らないのが信念だ。下村さんは『仕事を理由に勉強
から逃げる者は仕事からも逃げる』ときっぱり。」を読んで、背筋が伸び
た52歳がここにおります。

沖縄フリークの木村としては、沖縄の高校生には故郷を良くするために
頑張ってほしいと願っているのです。

この2人の高校生たち、これからも頑張ってほしいですし、こういう生徒
がもっと出てくれば沖縄はさらに良い県になるでしょう。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
神戸空港からスカイマークだと片道1万円で行けます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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