KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 教育全般

kimutatsu

教員のレベルが低いと・・・

Posted on: 2014年1月21日(火) 20:47

english
(結局英語は何やねん?笑)

今日、ある先生とメールしていたんですけどね。やっぱりあれですねぇ、
生徒たちの力を伸ばそうと思ったら、まずは教員が勉強せんとねぇ・・・

という話になりました。

教員の英語力があまり高くないと、自分が高校時代に受けてた授業の
コピーをする形でしか授業がでけへんと思うんですよね。

日本に居ながら英語の力を付けるのって、けっこう大変ですよね。

塾や予備校もいいのですが、学校には毎日行ってるのですから、その
授業を何より大切にすることが英語力向上には欠かせない部分です。

が、教える側の英語力が低いとなるとどうなるか。

つまり教える側が必死になって英語を勉強したことがないのですから、
勉強のさせ方がわからないんじゃないかと思うんです。

yumetan

英検準一級が取れないとか、TOEICで600点台とかのレベルの先生が
果たして難関大学に合格するための英語を教えられるのか。

かなり厳しいと思うんですよね。

その先生曰く、「コーチがイチローである必要はないですけど、やっぱり
ノックぐらいは打てて欲しいですよね」と。

You couldn’t have said it better!!!

さらに言うなら、どうすれば成績ってのは上がるのかというメカニズムや
生徒たちのモチベーションを上げるスキルを身に付けていたら最強です。

でもまず第一に重要なのは、自分の教科の力はどうすれば身に付くのか
ということを、理念的ではなく体験的に知っておくことやと思うんです。

理論は本を読んだり何回かセミナーに参加したりするとわかります。

でも実際に自分の英語力を上げてみると、その理論をカスタマイズさせて
目の前の生徒たちに適用させることが可能になります。

最近、『ユメタン』の1と2の両方の単語をクイックレスポンスできるように
自分を鍛えた先生方が、教員採用試験で合格したとメールをくれます。

逆に言えば『ユメタン②』レベルの単語ぐらいは知っておかないとさすがに
英語を使って仕事ができるようになるとは到底思えないのですよ。

選手が練習するのは言うまでもないのですが、コーチが自分のスキルを
確実にあげておかないと、選手の力は絶対に伸びません。

これは断言できます。

生徒たちはプロ野球選手とは違います。かなり未熟なlearnerなのです。

彼らを英語の達人にするためには、まずは我々が英語をしっかり勉強し、
そうか、こうすれば英語って上がるんだなを体感しておくことです。

エラそうに書きましたが、僕もまだまだなので、毎日勉強しています。
英語の先生方、予備校の講師の皆さん、塾の先生方、頑張りましょうね。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
教員を目指す大学生は、今のうちにしっかり勉強しておきましょう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

最低でも1対1

Posted on: 2014年1月5日(日) 11:26

tatsu&tetsu6

年末に安河内さんと対談していて結論めいたことがいくつか出たが、
センター試験を廃止して別の達成度テスト的なものになるという話で
意見が合ったことが1つ。

今のセンター試験、以前の共通一次に比べて格段に良くなったのは
リスニングを導入したってこと。せめて2技能にはなった。

読む、聞く、書く、話すの4技能のうち2技能を測れるようになった。
(その割に大問1で相変わらず音声を記号化した問題が出てるが)

でもバランスが悪すぎるよね。

読む力の配点が200点で、聞く力の配点が50点。
しかも2回も流れる。めっちゃ簡単なレベルが2回も流れる。

これではしっかりリスニングの勉強をしようなんて思うわけないやん。
リスニング導入したのはエライとしても。

センター試験の代わりになるテストやけど、最低でも読む力と聞く力
の配点バランスが1対1になってないと全く意味がないわ。

リーディングの配点が200点ならばリスニングの配点も200点。

TOEIC導入とかTOEFL導入とか訳わからんことを言うよりも前に
新しいテストのRとLの比率を1:1にすることやなぁ。

それとリスニングやけど、放送されるのは1回だけにしないと。
試験で同じ内容が2回も流される国って日本だけちゃうかなぁ。

でないと全く意味がない。改革でもなんでもないわ。
それに複数回受験できるとかなんとか、それって楽になっとるがな。

ゆとりで大失敗して顰蹙を買った文部科学省やけど、次の「改革」に
は心から期待してる。英語を話せるためには、まずは受信する力を
上げてやらないとあかん。

受信には2種類あって、「読む」と「聞く」やねんけどね。

そのバランスを最低でも1対1にしないと、まったく評価でけへんわ。

・・・ということで意見が一致したという話でした。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
11日に通訳の柴原先生と対談するのが楽しみです。
広尾学園さんをお借りして行いますが、超満員です。
グローバル人材を育てる指導について講演と対談を
行いますが、参加される先生方は宜しくお願いします。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

明けましておめでとうございます

Posted on: 2014年1月2日(木) 10:57

chosha

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

一昨年の年賀状を見ると「最高の一年でした」と書いてありました。
しかし昨年こそ最高の一年となりました。

今年も人生で最高の一年だったと言えるよう努力いたします。

この8年ほどの自分を思い返したときに、欠かせなかった人物こそ
アルクの嵯峨さんでした。常に嵯峨さんを見てきた気がします。

その嵯峨さんが年末で退社されました。

嵯峨さんとベネッセの山田君がいなければチームキムタツは存在
しなかったし、TKがなければ上の4人の写真も存在し得なかった。
したがって『ユメブン』も『ユメサク』も生まれてこなかったのです。

もちろん『ユメタン』も『東大英語リスニング』も生まれてなかった。

昨日からつらつらと考えていたのですが、8年前にもう一度戻って
初心を大切にしながら、さらに自分を鍛えるつもりでいます。

嵯峨さんの退職とともに、初心に戻ってさらにTKを充実させながら
今まで以上に社会貢献できればと考えています。

幸い、4月からはどの学年にも属さないので時間はありそうです。

具体的には福島をはじめとする東北各県および沖縄です。

実はすでに動き始めているのですが、そういった場所で先生方と
一緒に英語教育のみならず、県全体を盛り上げていこうかなぁと。

英語をやるからには発信すべきは国内ではなく、世界なはずです。
地球規模でメッセージを発信する機会を作ろうと考えているのです。

僕は英語教育は世界平和につながっていると言い続けてきました。
しかしTOEIC何点、TOEFL何点という観点では英語ができるように
はならない。『パワフルメソッド』に書いたとおりです。

今の日本の英語教育は試験のために勉強しているからダメなのです。
文部科学省もこの程度のことには気づいていると信じたい。

なのにいまだに大学入試にTOEIC導入などと、英語が少しでもできる
人ならば「何を言うてるの?」と言いたくなることばかり提唱しています。

中には高校入試にTOEFL導入と言っている教育長もいます。言う前に
自分でTOEFL受けたほうがいいよと進言したい。

英語そのものの勉強も大事です。

でもそれ以上に大事なものがあります。コンテンツです。

「何を伝えるのか」

「誰に伝えるのか」

この観点がなければ英語を勉強する意欲や意義も曖昧になりますし
結局、英語って大学入試や就職のためなんだよねということにもなる。

福島や沖縄、広島や長崎には世界に発信するコンテンツがあります。
英語で発信すべきコンテンツがある。

今年はホップステップジャンプの、ホップの準備段階ぐらいできればと
思っているのですよ。

東京に行く教え子たちが協力したいと言ってくれています。

チームキムタツの先生方が協力したいと言ってくれています。

メディアも使ってムーブメントを大きくしていこうと考えています。

メディアといっても国内のメディアだけではありません。
英語でやるからにはアメリカやイギリスのメディアを使おうと考えて
いるところです。CNNやBBCなど、使えるところは全て使って。

個人レベルの目標も含め、全て成功させて今年を終わらせてやると
考えています。ひとりではできませんので、何百人かでやります。

見ていて下さい。協力できる人は宜しくお願いいたします。

 

今年もできる限りブログを更新していきますので
どうぞ宜しくお願いいたします。
本日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!

 


kimutatsu

チームキムタツのMLが変わります

Posted on: 2013年9月25日(水) 18:44

TK139

チームキムタツのメーリングリスト(以下ML)が変わります。

今まではグーグルを使ってきたのですが、情報管理という点では
ちょっとどうかと思って、このHPの管理人の山元さんにお願いし、
新しいものを作ってもらいました。

チームキムタツ、今から数年前に作ったときには12名でした。

現在は2500名です。

それだけのMLとなると管理が大変なのですね。

今までは管理を西南の田中十督先生にやってもらってたのですが
ここからは僕と何人かのステーションになる先生方でやります。

多くの先生方から管理をやりますと申し出がありました。

理想は各都道府県に1名ずつ置くことですが、そうは上手くいかな
いでしょう。それでも20名ぐらいは管理人になってくれそうです。

北海道から沖縄まで、多くの先生方が加入されています。

TK133

日本の英語教育の中枢を担う中学や高校現場の先生方のサロンとして、
チームキムタツのMLをお使い頂ければと思います。

禁止事項は誹謗中傷と愚痴悪口、誰かの批判です。

そういうのが好きな人は別のサロンをお使い下さい。

僕は嫌いです。いや、大嫌いです。

2500人もいるのにそういうものがない、とても平和な情報交換の場
になっています。いや、本当に素晴らしいことです。

新しいMLはそれのためのサーバーを使ってやるので毎月数万円
の管理費がかかるのですが、全て僕が払います。

先生方は今までどおり無料でご利用いただけます。

授業がうまくいかなくて悩んでいる先生方の情報交換の場となれば
嬉しいなと思います。

TK156

遅くても10月1日までに新しいシステムになるのではないかなと
思うのですが、すでに加入されている先生方は受信トレイをチェ
ックしておいてください。

現在は2500人。

ちなみに日本に英語の教員が何人いるか知ってますか。

だいたい30000人です。

おそらく来年早々にはそのうちの10パーセントがチームキムタツ
に加入されていることになると思います。

2500人 / 30000人 ってすっごい割合やと思いませんか?

みんなで社会に出てからも使える英語力を涵養してやれるように
情報を交換しながら良い授業をしていきたいと思います。

悪口を言わず、愚痴を言わずに、自分と生徒たちの成長を願って、
情報交換しながら各教員が成長していければいいなと思います。

12名で創ったチームキムタツがこんなに大きくなって。

チームキムタツという名前を付けてくれたのはベネッセの山田君。
最初の英語教師塾にブログで募集をかけて集まった12名でMLを
創ったのです。顔見知りが誰もいない12名でした。

感動しています。これからさらにいろいろとやっていこうと思います。
中学・高校の生徒たちにしっかりとした骨太の英語力をつけてやり
たいと思っています。過去問やって終わりみたいなのじゃなくて。

そのためのチームキムタツやし、そのためのMLなのです。

 

今日もブログにおいで頂きましてありがとうございました。
岡山のS先生、お手紙をありがとうございました。
『ユメブン』、使ってくださるのですか。嬉しいです。
お互い頑張りましょうね。

 


kimutatsu

大阪私立中学校高等学校連合会にて

Posted on: 2013年8月9日(金) 22:39

osaka

いわて花巻空港を昼過ぎに飛び出し、伊丹空港に14時着陸。

そこからタクシーを飛ばして天満橋にある追手門学院中・高へ。

大阪私立中学校高等学校連合会主催の研修会に講師として招か
れまして、なんと英語とは全く関係のない話をしてきました。

全く関係のないというわけではないけどさ。

『グローバル人材の育成と中高の教育』というタイトルの講演。

俺、できるかぁ?と思ってたけど、金蘭会の藤林校長先生からのご
依頼とあれば断れまへんがな。

しかしあれやな。

追手門学院高校って凄いな。

大阪城の真横で、めっちゃ綺麗に見える!

ごっつ景色のええところやってビビった。

で、グローバル教育云々について語ってきました。

英語の教育とは全く違う切り口やったので実はけっこう緊張した
のですが、終わってからえらい絶賛されましたがな。

グローバル人材が大事なのはナントナクわかるけどさ。

英語公用語じゃい!って鼻息の荒い楽天やファーストリテイリング
の気持ちも痛いほどわかるけどさ。

グローバル人材を育てようと思ったら、もうちょっと大事なことがあ
るんちゃうん?という話を、かなり具体的にさせてもらいました。

特にALL ENGLISHの授業形態はDirect Methodって言われるの
ですけど、そんなん何十年も前に提案がなされ、失敗してる。
(参考 『英語公用語は何が問題か』鳥飼玖美子著)

それがまた21世紀になって、再提案されてるねんけどさ。

そんなことでグローバル人材が育つと思ってるのか、文科省さま。

経済界からのプレッシャーがあるのはわかるけどさ。

もっと英語のできる学生を育てろ!ってプレッシャーが。

でも俺たちは経済界のために英語教育をしてるんじゃないんやで。
もちろんそれもone of the purposesではあるけどな。

ま、とにかくえらい絶賛していただき、ケツがこそばかったですわ。

終わってから藤林先生をはじめとする金蘭会の先生方と一緒に晩
ご飯をいただきまして、おおいに盛り上がりました。

他の学校の先生からは別の機会にまた話を伺いたいとメールを頂
きました。やるとしたらTK関西支部で金蘭会を借りてやるかなぁ。

リクエストがあれば。

せっかく資料作ったのに1回だけの講演で終わるの勿体ないし。

というわけで、気分よく帰った木村でした。

それと他教科の先生方の前でも話ができて、自分の守備範囲が少
し広がったようにも思えて、嬉しかったです。

が、しかし・・・

また藤林先生から無茶な依頼が来るのではないかと慄いています。
先生、来年は講師・・・ちょっと休ませて貰えたら嬉しいなと。

専門外の話をするということになると、今回もそうですが、本を何冊
も読んで研究せんとあきませんねん。

今回は英語教育の歴史、文部科学省、経団連、英語公用語、インド
や韓国や中国の歴史などなど、たくさんの本を読まねばならず、実は
時間的にかなり厳しかったんです、まじで。

ひさびさに堅い本を読み漁りましたわ。

まぁええ勉強になったんでよかったんですけどね(笑)。

でもまぁ先生、来年は1回外しましょ。

 

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
僕は金蘭会の藤林校長先生が大好きです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

勉強する喜びはつまり

Posted on: 2013年7月23日(火) 23:41

time

今さらながら『TIME』をね、定期購読することにしました。

さっそく送られてきました。

久々に開いたらえらい字がちっこいのぉ。

読むのにごっつぅ難儀するやんけ。

まぁええわ。読書を楽しもう。

これで英語雑誌は『English Journal』と『Time』の2誌。

一方、日本語の雑誌は『文藝春秋』その他多数。

本を読むのは楽しい。新しい言葉を覚えるのは楽しい。
新しいことを知るのは楽しい。

勉強は楽しい。ほんまに。

ちなみにこの前、世界地図を1時間ほど見ていて、すっげ
え勉強になった。この国ってここにあったんや!とか。

今まで知らなかったことを知るのは誰でも楽しいものです。
今までできなかったことができるようになるのも楽しい。

そしてそれを誰かと共有することでみんな幸せになるなぁ。

あの人のほうが英語ができるとか、この子のほうが数学が
できるとか、そういうことって勉強をつまらなくしてるなぁ。

劣等感、批判、比較・・・そういったことからは何も生まれん。
なんで勉強するねんと言われた時に、詭弁を弄するのでは
なくて、ちゃんと説明できる大人でありたいなと。

若い頃に気が付いていればな。せめて生徒たちに伝えよう。

 

今日もブログにおいでいただき、感謝しています。
明日は朝からグラウンドで模擬試合をします。
練習試合ではなくて。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

Take it easy!!!

Posted on: 2013年7月4日(木) 8:18

momo063

なんかあれですね、教員ってのは精神をすり減らす仕事が多くって
だから鬱をはじめとするmental diseasesになる人が多いんです。

でも、思うんですが、のんびりやりましょう。

わかってもらえたらラッキー。

わかってもらえないのが当たり前で、例えば「英語ってもっとこうやっ
って勉強したほうが伸びる!」って思ってる人がいっぱいいます。

プロ野球の観戦に行ってごらんなさい。

スタンドにいる人たち(僕を含む)は全員「和田より俺のほうが采配が
上手い!」という人たちばっかりです。

当然、野次が飛びます。和田監督は無視しています。当然です。

いちいち素人の考えを聞いていてはプロは務まりません。

僕のところにはNHKのプロフェッショナルから依頼は来ませんが、も
しも来たら「プロとは」の問いに「強い信念を持って仕事に臨める人」と
答えることになるでしょう。

誰から何を言われても揺るがない信念。

でもそういう強い信念を持とうと思ったら、今までの価値観を常に振り
返りながら「ここは間違ってるんちゃうかな」という反省と、セミナー等
に積極的に参加して「新しい自分」を作ろうとする努力が必要です。

動かなくて本ばかり読んでいる「エセプロ」は要りません。

そんな人が信念を持っても、それは迷惑で頑固な人ということになる。

特に英語の世界はそうです。数年前に現場を離れてしまった人はもう
現在の価値観を共有できません。

まして10年以上前に受験生だった保護者と、現在現場にいる先生方
との間に、英語勉強法に対する考えに齟齬が生じるのは当然です。

だから僕は自分の指導を理解してくださって子どもを委ねてくださる灘
の保護者には本当に感謝しています。

そして自由にやらせてもらえるからこそ責任を感じています。

信念。

しんどいなぁと思っているプロの人たち、自分はこんなにも動いている
という実績があり、自分はもしかして重大な間違いを犯してるんじゃな
いかと省みながらもスキルを伸ばす努力ができているなら、強い信念
を持って生徒たちに当たろうじゃありませんか。

momo064

それと休めるときには休むことです。体調が悪かったらすっぱり休む
こと。企業勤めの人のほうが休んでいます。

体調が悪くなくても休めるなら休む。のんびりしている時間がクリエイ
ティビティーを生み出すのです。人をクリエイトする側に余裕がないと
何も創造できません。

学校で仕事し、家に持ち帰っては採点し・・・これでは心が涙を流す
のも当たり前のことではないでしょうか。

体調が悪くても授業があるからと言って出勤し、声が出にくかったり
耳が聞こえなかったりしても出勤し、同僚が休むと自習監督に出て、
やる必要があるかどうかわからん補習を強迫観念的にやって・・・

精神のカタルシスを図る時間や余地などどこにもありません。

そうは言っても自分が休んだら大変なことになる・・・は間違い。

そういうのを傲慢と言うのです。

同僚の教員を信じて休めるときにはすっぱりと休むことです。
大事なことは自己管理です。無理して長期休暇になるのは絶対避け
ねばなりません。そっちのほうが生徒に迷惑をかける。

休んだときには携帯の電源を落として、明日の出勤の際には100%
の力が出せるよう、充電すべきです。

でも休まなくてもいいように、普段から体を鍛えておくことが重要です。
音読1時間、ウォーキング1時間の僕のルーチンはそういうことです。

僕の友人はそういうことが苦手で数年前に自殺しました。

大阪のある私学で国語の教員をしてたんですけど、亡くなってからブ
ログが見つかりました。

関学時代、僕も彼もギターでした。不器用を絵に描いたような奴でね。

人を育てるのは大変なことです。

自分の子どもをも放ったらかしてでも他人の子どもを育てねばならな
い仕事です。大変じゃないわけがない。

だからこそ「信念」と「自己管理」を大事にして、お互い頑張りましょう。

 

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
教員は「ちょい悪」ぐらいがちょうどいいのです。
  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

授業に必要な力

Posted on: 2013年6月2日(日) 9:44

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今日は啓林館主催のセミナーが大阪で行われます。宿口先生の学校
が会場で、170名もの先生方が参加してくださるそうです。

えらい遠くから参加してくれはる先生方もおられ、感謝しております。

人前で話すのは高校時代はあまり得意ではありませんでした。

大学時代に音楽をやり、ステージの上で演奏をしていたのですが、それ
が良かったのか、あるいは元から目立ちたがりの性格が開花したのか、
今となってはまったく緊張しなくなりました。

毎回毎回こうして100名を超えるオーディエンスが足を運んで下さるの
に甘えず、前に立つ人間として勉強し続けないとあきません。

英語だけではなくて。

教員は必ず人の前に立ちます。生徒たちや保護者の前に。

先生と呼ばれる職種の人間は必ずそうですね。医者は患者の前に、政
治家は市民の前に、弁護士はクライアントの前に。

忙しいという言葉を隠れ蓑にして不勉強なのはダメですね。

英語の勉強だけではなくて。

いくら英語力があっても伝え方、話し方が下手だと生徒は寝ます。

それが上手くても3年や6年も同じ授業スタイルだと生徒は飽きます。

セミナーも同じです。そこがセミナーをやっていて難しいところです。

 
TK028

同じリズムで、同じトーンで話をしていると、3時間のセミナーは持たな
いし、まして6時間や7時間のセミナーではなおさらです。

緊張と緩和。

指揮者の佐渡さんが同じことを仰っていました。

指揮者が緊張と緩和を意識しないとお客さんは二度と来てくださらない
と、テレビの番組で仰っていて、教員も同じやなと頷いていました。

大事なことはみんな大声で話す。

大事でないことも大声で話す。

これではダメです。

でも大事なことばかりだとどうなるんでしょうね。ずっと大声?

まさかね。

大事なことだからこそ、さらっと説明して、あえてトレーニングの時間を
増やす。これはよくある授業テクニックです。

大事じゃないところもあえて大声で話して、その後に沈黙をあえて作り
その後に静かな声で大事なことを説明する、というのもアリです。

セミナーも同じ。

説明はパワポに任せて、授業体験を先生方にして頂いたほうがいい。

あるいは大事なところを言う前に沈黙を数秒間続けるなどなど。

机間巡視をして視線の角度を変える。

空いている机に座って声の角度を変える。

最近は「話し方や伝え方を勉強しに来ています」という先生方も増えて
きました。とてもいいことだと思っています。

授業中に寝ている生徒がいたら腹が立ちます。こっちはこんなに一所
懸命にやってるのに。

でも生徒たちももしかしたら一所懸命に聞きたかったのかもしれない。
だけど気が付いたら気を失っていたのかもしれん。

何もかも生徒のせいにするのではなく、自分の授業が下手だから生徒
が眠そうにするのだと考えることが授業改善の第一歩です。

教科の力は大事。そして英語が苦手な人にでもちゃんとわかってもらえ
る説明ができる「伝える力」も大事。

授業はその両輪です。

プロだからこそ謙虚に研究を重ねたいものです。

というわけで準備したらセミナーに出かけます。西山先生と大阪で待ち
合わせて、一緒に昼飯を食ってから宿口さんに会いにいきます。

懇親会もありますが、I’m on the wagon.なのです。

 

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
セミナーにおいて大事なことがもうひとつあるのですが
まぁそれは飲み会ででも興味のある人だけに言います。
普通はあまり興味ないでしょうから。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

何故そうするのか

Posted on: 2013年5月6日(月) 23:29

counseling_room

この本、やっと手に入りましたと山形の宇田先生からメールをいた
だきました。宇田さん、読んでくれてありがとう!

自分の本の読者から直接「読んだ」メールを頂戴できるのはホンマ
幸せなことやなと思います。

森野先生からは『ユメタン』の復習をどうさせるかという話をしよう!
というメールを頂戴しました。そうですね、12日に会いましょう!

僕は僕でいろんな教材を使いながら生徒たちに指導しているので
すが、明日は『表現のための実践ロイヤル英文法』を配ります。

大学に入ってからも使える本なので、明日は『ユメジュク』のテスト
をしたあとに、みんなでいろんなページを読みながら勉強します。

我々教員にとって大事なことは、優れた教材を使うということに加
えて、それをどう使えば力が伸びるのかを説明してやることです。

単に配布して終わりというのでは誰でもできます。

どう使えば効果的に力を伸ばすことができるのか。その理由は?
という部分まで踏み込んで説明できてはじめてプロやと思うなぁ。

以前の僕はどこどこの学校で採用しているからウチも・・・という感
覚的な理由で本を採用していました。

さらに言えば、それをどう使えば力が伸びるのかという話を生徒た
ちにしてやったことなんて、ただの1度もなかったと思う。

それではコーチ失格ですよね。

僕の本を使ってくださってる学校、とても多いのですが、著者として
は正しく使っていただくとともに、先生方にはどうしてその使い方が
いいのかという理由を生徒らにちゃんと説明してやってほしいなと。

強く願っています。

理由がなくて「これはいいぞ!」と言われても説得力に欠けます。

「こうしなさい。なぜならばこうだからだ」がコーチングには必要です。

明日は生徒たちにそういう話をしてやろうと思って、準備しています。

 

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
毎日腹筋と胸筋を鍛えているので体がでかくなりました。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

新採の先生方、がんばりや!

Posted on: 2013年5月5日(日) 23:54

yumetan43

いただいたメールで嬉しかったものは保存してるんですけどね。携帯
のメールは保護れるんですけど、パソコンに頂いたのはフォルダ作っ
て保存してあるんです。

それを読み返していました。

一昨年から昨年にかけて多いのが「教員採用試験に合格した!」と
いうものです。10通以上ありますねん。

なにかと事件を起こして処分される教員も多いのですが大半の教員
は生徒のことを思って頑張ってますねん。

で、相変わらず教員採用試験の倍率は高くってさ。

結構狭き門になってるのです。

そのわりに多くの学校さんから「ええ先生いてませんか。紹介して下
さい」って言われることが増えているんですけど。

『ユメタン』のゼロと①のフレーズを完璧に覚えた結果、3年目でやっ
と合格したというメールをくださったのが兵庫県のT先生。

それから同じように『ユメタン』の①と②のフレーズを覚えて合格した
という先生もいらっしゃるんです。

CDに合わせて瞬間英作文ができるところまでこだわったというその
先生はすでに30歳近い人ですが、合格されたとのこと。

そういう先生がこの4月から正採用の教員として働いてはるんです。

たぶん講師時代とは違う壁にぶち当たってはるとは思うけどね。

でもそれはそれでええ勉強ですわ。

自分が書いた本を使って教員採用試験に合格した先生が、またそ
の本を使って生徒たちの英語力を上げてくれれば嬉しいな。

受験にしか通用しない英語力ではつまらんので、是非とも突然「先
生、海外の大学を受験します」と言われても慌てなくて済む、そうい
う英語力を普段から涵養してあげてほしいなと願っています。

新人の先生方、頑張ってくださいね。

おっさんの先生も頑張ります。

 

今日もブログにおいでくださいましてありがとうございました。
単語集1冊をしっかりと勉強するだけで相当な力が付きます。

   


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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