KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 教育全般

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じっくりと考えることこそ

Posted on: 2011年8月14日(日) 11:39

 

 

 

 

 

 

智辯学園、智辯和歌山、英明、静岡、九州国大付、習志野、明徳義塾・・・
知り合いが働いている学校が登場すると応援するのは人情というものでねぇ。

今日は朝から英明を応援していたのですが、残念ながら惜敗してしまった。

17日の教師塾に英明の先生がいらっしゃるので声をかけよう。

『文藝』という雑誌に綿矢りささんのインタビューが載っていて、読みふけってた
んやけど、執筆はだいたい毎日3~4時間とのこと。

たぶん・・・いやわからんけど、でもたぶん・・・

僕の場合は乗ってるとき、編集者が乗せてくれるとき、誰かが乗せてくれるとき、
相当切羽詰ってるときなどは15時間以上書いてる。

学校があるときは夜しかできないので、それでも3~4時間。

ただし本を書くというのは、今みたいに構想がある程度しっかりしていて、あとは
書くだけという「作業段階」に入ると速いんやけど、構想を練る段階は遅々として
進まずに、ひたすらメモを目の前にしてうなってる・・・か、寿司屋で飲んでる。

教員という仕事はクリエイティブなものだから、ボケっとする時間は絶対に必要で
それは物書きという仕事にも、言うまでもなく当てはまるのです。

だからね、僕と一緒にいる人たち、突然ボケっとし始めたら放っておいてくれ給え。
どうしたんですか?など、優しい声をかけることも要らぬ。考えさせてほしいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
よく教員がボケっとしてると「生徒のために働け」とか何とか、トンチンカンなことを
のたまう人がいるが、動き続けてると教員ってのはいい仕事などできませんのや。

自転車操業な教員は忙し過ぎるから逆にクリエイティブにはなれぬ。それは大学の
教員も高校の教員も中学の教員も同じや。

なぜ自転車操業やといい仕事ができないか。

じっくり考えることができないからだ。じっくり何を考えるのかというと、現在の自分
をじっくりと見つめて、今やってる方法でいいのか、もっといい方法はないのか、今
のやり方で生徒たちは伸びるのか・・・など、じーーーーっくりと考える必要がある。

考えてはメモを取り、それを見てはまた考え・・・を繰り返すから前進できるのだな。

ところが世間の教員の大半はやたらめったら忙しいものだから、これができず、気
が付いたときには以前使っていた古いノートを持って古いやり方を続けている人が
多い。同じメッセージを「ブレない」という文言のもと、発し続けてるケースもある。

もちろんうまくいってる場合は問題ないけど。

でも決して上手くいっているわけではないのに変えない人が多いのではないか。

なぜ前の方法を使うかというと、それには2つ理由がある。1つは変えるためには、
今の自分をじっくりと見つめなおす必要がある。その余裕がないからだ、ええい!
しょうがない!今のままでいくか!となる。

2つ目の理由は、そのほうが楽だから。僕も59回生のときのやり方で66回生を教
えると異常なほど楽だ。ノートもそのままでいいし。何もかも楽できる。

でもそれでは伸びる子は伸びるが、僕が伸ばしてやれなかった部分はまた失敗す
ることになる。ここでは具体的に書かないけど。

僕は幸いにして「忙しいでしょ?」なんて言われるわりに時間がたっぷりあるほうな
ので、よくじっくりと考える。それと人に連絡を取ったり本を読んだりする。

だからセミナーなどでお伝えしている様々な方法を思いついたりする。だから他の
かなり忙しい先生方に「こういう方法もあるよ」とお教えできる。

セミナーってのは自分の頭の中を伝授するわけだから、企業のセミナーのように数
万円するのは当然だと思うけど、教員は薄給なので、僕のセミナーは無料か安価。

ちなみにこれは原田先生を意識しているからで、先日大阪の藤井先生が原田先生
の教師塾で僕のことを話題に出してくれたらしくて、感激した。

17・18・20日の教師塾とセミナー(東京→広島)は全て満席ということなので、僕
がじっくりと考えたメソッドを余すところなくお伝えしたいと思っている。

それをどう取り入れるかは先生方の自由だし、それをどうカスタマイズするかはそれ
ぞれの先生方の手腕、スキルにかかってる。

先生方の創意工夫に期待しつつ、セミナー準備を粛々と進めております。

本来的には教員がみんなもっと余裕を持ってじっくりと考え、僕みたいな超進学校
の教員だけじゃなくて、いろんな学校で働く教員も含めて発表しあうセミナーこそが
もっとも役に立つセミナーなんじゃないか。

みんな忙しすぎる。俺たちは「教える」こと以上に「考える」ことが仕事なのに。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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若い先生は遠慮なく「出る杭」になろう!

Posted on: 2011年7月5日(火) 22:14

 

 

 

 

 

 

 

 

 
旺文社の荒川さんとひさびさに電話でTALKをした。『速読特訓ゼミ』が売れて
いまして!と明るい声で。そうか、それは良かった。ありがたいこっちゃなぁ。

啓林館の廣田さんと先般喋ったときも、『リスニングボックス』がこの1年で○万
部を突破しました!と。そうか、なるほど、それは嬉しい。

アルクの石川君から『ユメタン』が前年度対比で○○○%の売り上げです!との
こと。ふむふむ、それはきっとセミナーに参加された先生方のお陰やなぁ。

なんか景気がいい声ばかり聞こえてきて、著者としては嬉しい限りなのだけれ
ども、こういうときにこそフンドシを締めなおさねばならぬ。

いろんな先生方からの声を聞いて、ここまで40冊ほど書いてきたのです。それ
はとっても自分にとって嬉しいことやったし、売れてない本も含めて、どれも我が
子のように可愛いものだ。

一部の予備校の先生と喋っていて、うーん、その本を書いてもきっと売れんやろ
うなと思うことが多いのは、大学の先生や予備校の先生にはわからない、教室
での使い方にはまっていないからだと思う。

僕の場合はラッキーなことに、全国の学校に1000人を超える知り合いがいて
進学校からそうでない学校まで、多くの声を聞くことができてるのが、そのまま
リサーチという形になっている。それは本当にラッキーなことだ。

だけど僕ばかりいいとこ取りするのはどうかと思うので、今秋ぐらいから若手の
先生方で僕を師匠と仰ぐ人たちに本を出してもらうことになってる。

自分の中で決めているのは今のところ4冊。

東京の2人の先生、京都の先生、鹿児島の先生。

東京の2人のはすでに書き始めて、原稿も届き始めてる。あと2冊に関しては
まだ企画書段階なので、これから詰めていく。

彼ら以外にも企画書を書いた先生については、支援していこうと思ってるのだ。

最終的に、僕の肉体が滅びた後になっても、『夢をかなえるシリーズ』であった
り「チームキムタツシリーズ」であったりする、若い先生方による本が書店さん
にたくさん置かれている状態を作りたいなと思ってる。

出る杭は打たれる。そんなのは当然のことだ。だけど出る杭になって、打たれ、
ネットで叩かれてこそ、強くなって、さらに大きくなっていくのだ。

そういう若い先生がどんどん出てくればいいなと願ってる。

僕の書いた本がそういった先生方の本のせいで売れなくなってしまうぐらい、凄
い本を出す先生がどんどん出てくればいいなと願ってる。

そのために僕自身が自分に厳しくあらねばならないし、基本に忠実に、積極的な
考えを持って前進していかねばならぬ。保守的ではツマラナイ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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前に立つ人間こそ努力が必要!

Posted on: 2011年5月8日(日) 23:27

 

 

 

 

 

 
群馬の吹割の滝を見に行った帰りに寄ったのですが、この団子が美味くてさ。
思わず「うまっ!」っていう声が出てしもたわ。それぐらい美味かった。

今から晩飯っていうときに。だから太るんやけどね。美味いものはしょうがない。

 

 

 

 

 

 

 

 
 
TK(チームキムタツ)関東支部が勉強会をしたのですが、40名もの先生方が
参加されたと。今日び、セミナーでもなかなか集まらないんやけどなぁ。

今週末は大阪でセミナー。140名の先生方がいらっしゃいます。

月末はTK関西支部が大阪で勉強会をすると。文法の授業について、或いは
国公立大の二次試験を使った授業実践と、中2生徒に検定教科書をつかった
授業実践を行うということなので、僕も行けたら行こうと思う。

大学の先生方や予備校の講師の方々もそれなりに勉強して、そして発表され
る機会をもっておられるが、実際に現場に立っている先生方こそが胸を張って
こうして発表されるというのは凄くいいことだ。

「教授」という肩書きも、「人気講師」という後光も、それこそ「有名校教員」とい
う後ろ盾もなにもない普通の先生方が発表されるからこそいいのだ。

かく言う僕も灘校の教員という肩書きが外れる日が来たとしても、それでもちゃ
んと話を聞いてもらえる実践と理論とを日々培わねばなるまい。

頑張るで。\( `ロ´)/

明日から授業。明日はGWに宿題に出していた啓林館の『リスニングボックス①』
のディクテーションを授業中にチェックする。やってきてなかったら廊下で立ってれ
ばよろし。ヤル気もないのに授業に参加したって意味がない。

 

 

 

 

 

 
よく「ヤル気はあるんですが、勉強が手につかなくて」という人がいるけれども、
残念ながらそういうのを「ヤル気がない」と言うのだ。

ヤル気がある人は勉強が手につくのだ。甘えるんじゃない。

ヤル気のある人ってのは、やることがたくさんあって、だからこそいっぱい時間が
必要で、なのに24時間しか時間がないから困り果てているのだ。

しかも人間ってのは残念ながら頑張れば頑張るほど乳酸がたまってきて疲れて
しまったり、どうしても眠くてたまらんこともあるので、困り果てるのだ。

ヤル気があるのに手に付かないなんて、あり得んのだよ。

TKのヤル気に満ち溢れていて、僕でさえも「こいつら、うざいぐらい熱いな」と思え
る若い20歳代や30歳代の先生方がどんどん前に出てきたらいいなと思う。

そしてそういう先生方に感化されたさらに若い高校生や中学生が、ヤル気をアップ
させて、自分の夢やミッションの完遂に向けて頑張れればいいなと願う。

そうすればきっとこの国はたまらなく魅力的な国になるやろう。今みたいな政治家
人材難国家なんて状態ではなくなるやろう。

ヤル気のある人間を育てるために、前に立つ人間こそがわかったような顔をして人
に語るくせに自分はフットワークが重い評論家になるのではなく、どんどん新しいこ
とを採用して、自分の成長につなげる努力を怠らないことだ。

かく言う僕も理論先行の評論家ではなく、希望と悩みを抱える現場人として、教育
に関わっていければいいなと思ってるし、そのために、僕自身が努力しなければな
らないのは言うまでもなかろ。

現場に立つ人間こそ、自分磨きの努力が必要。そして自分なりの理論を育てようと
する姿勢および勉強が大事なのだと信じているのです。

 


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進学実績だけではツマラナイ

Posted on: 2011年3月20日(日) 20:09

 

 

 

 

 

 
 
(西宮ガーデンズ内のブックファーストさんです)

今年は東大入試のリスニングが35分ほどになったせいで、リーディングや
ライティングなどに85分しか割けず、よってダメだった人もいたようです。

思うのですが、なんだかんだ言うて、東大ってのは学習指導要領にもっとも
沿った出題をする大学なんですよね。

それを考えて指導することで東大の合格者数は増える・・・と断言するのは
危険かもしれませんが、当たらずとも遠からじと考えています。

具体的に書きたいのですが、長くなるので、まぁそれは各種セミナーで。

先般ある先生から「学校としての進学実績の伸ばし方というセミナーをやれ
ば、ものすごい数の先生方がいらっしゃるでしょうね」と言われました。

が、なんかそういうのって違う気がするし、セミナーのあとの懇親会ぐらいで
戯言的にいうぐらいにとどめているのです。

それでも相当な数の先生方がメモっていらっしゃるのを見ると、どこの学校も
これから実績を伸ばそうとされているのは間違いありません。

進学実績を伸ばすのは難しくないと思うのです。そりゃ簡単ではないかもし
れませんが、でも決して難しくはありません。

問題は大学に合格した後に、その学校の生徒が伸びる方法でないと意味が
ありませんよね。

大学合格なんてたかだか18歳の一里塚に過ぎぬ。

そこからの伸び代こそが大事であって、そのために我々は教育しているので
すから。大学に合格してナンボという教え方ではツマラナイ。

明日から鹿児島に行きます。ラサールの先生方や駒場東邦の佐藤先生も顔
を出すらしいので、「実績の出し方」と「伸び代」について論じたいと思います。

あぁ、しかし鹿児島まで飛行機で行かなくて済むのが精神的に楽だ(笑)。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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心に火をつける授業を

Posted on: 2011年2月25日(金) 22:13

 

 

 

 

 

 

 

二次試験が始まりましたね。受験生の皆さんは結果を恐れず、まずは自分
の力を発揮しようとすることを念頭に置いて頑張ってみてください。

応援しています。

最近、多くの先生方と授業論を語ることがよくあるのですが、僕はこう思う。
イギリスの哲学者ウィリアム・アーサー・ワードの言葉です。

*****************

凡庸な教師は喋る。
良い教師は説明する。
優れた教師は示す。
偉大な教師は心に火をつける。

*****************

英語なら英語、数学なら数学の授業を通じて、生徒たちの心に火をつけるこ
とのできる教師が偉大なのです。

道はまだ険しい。だけど僕は頑張ります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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青島にて with young teachers

Posted on: 2011年2月10日(木) 15:20

 

 

 

 

 

 

宮崎にはセミナーをするために赴いたのですが、帰り(6日)に時間があった
ので、他の先生方プラスアルク矢部っちと一緒に青島に寄って帰りました。

読売が春季キャンプを張っているところを通り過ぎて、しばらくいくと青島が。

曇っていたのが残念やけど、でも海にぽっかりと浮かぶ青島まで気持ちよく
歩いていけたし、道中は爆笑につぐ爆笑だったので、気分は良かった。

子供たちが蟹を取って遊んでた。

 

 

 

 

 

 

駐車場から青島に向いて歩き出して、途中に青島駅があったのでそこで位置
を確認し、再度歩き出したら、ある女性が「あ!タマタマがある!」と叫ぶ。

宮崎の名産タマタマを知らなかった男性4名が固まる。

「何があったって?」と僕。

「タマタマ」

そんなしょーーーもないことで爆笑しながら歩く僕たちはすでに中学時代の
修学旅行中に戻ったような気分だったのかもしれぬ。

 

 

 

 

 

 

まぁ、大人になってもそういう気持ちを大事にしたほうが面白いに決まってるし
妙に分別臭くなるよりは、童心を楽しめる人間でありたい。

帰りに遅い昼飯を食べようってことで、宮崎と言えばチキン南蛮じゃない?と
いうことになって、チキン南蛮発祥の店「おぐら」に連れてってもらった。

矢部っちが「ご飯は大盛り」ってことで、僕と矢部君は大盛りに挑戦したけど
あえなく撃沈。普通のご飯でもかなり多いよ。

チキン南蛮は美味しかった。しかもでかかった。

飛行機を怖がる間もないぐらいにダッシュで空港まですっ飛ばして、チェックイ
ンし、別れを惜しみながら宮崎をあとにしました。

 

 

 

 

 

 

『ユメタン』を創る際に、北海道から沖縄まで、本当に日本中の先生方と触れ
合うことができました。それ以後もそうです。

そうするなかで、いま僕はこんなふうに思っています。

去年、札幌からスタートした「日本を巡ろう」な感じのセミナー(僕は個人的には
セミナーではなくライブと呼んでるけど)は、人と人とのつながりを感じるツアー
となっていて、チームキムタツの先生方も1000人を超えました。

ベテランもいれば若手もいます。ベテランが凄いという職種ではないし、若手
だからダメだというわけではない。みんなある意味凄いし、みんなまだ発展途
上で、だからこそ助け合わねばならないのです。

ただやはり僕たち教員だけではあまりにも横のつながりがなさ過ぎる。だから
間にアルクやベネッセ、それ以外にもいろいろと会社があるけど、そういった会
社の助けを借りながら、触れ合う機会をどんどん作り、そしてお互いがどんどん
成長していかねばならない。

それぞれが意固地になるのではなく、人の言うことを聞きながら、自分を成長
させていかないと、特に生徒数が激減する今後こそ教員の真価が問われる。

そして僕は幸いにしてメッセージを発信する立場にいるので、これからはその
つながりを生かして、では何をするかが問題だと思っています。

各先生方、そして各学校がどんどん成長し、それがひいては日本の英語教育
全体の質向上につながればいいなと思っているし、きっとそうなります。

主役は生徒たち。そして僕たちはスーパーティーチャーではなく、あくまでも
スーパーサポーター、スーパーヘルパーとして頑張っていきたい。

そして個人的には頑張っているけどなかなか前に出ることができない先生方
のスーパーサポーター、スーパーサブでありたいなと思っていたりもします。

これからも楽しみながらやっていこうと思っています。

 

(追記)亡くなった両親の新婚旅行先であった宮崎にいけて嬉しかった。
     両親が青島に行ったというのを聞いてたから、連れてってくれた
     若い先生方には本当に感謝してる。

 


kimutatsu

主人公

Posted on: 2011年1月18日(火) 18:04

 

 

 

 

 

 

 

 

   
なんか国語科のゴロゴ板野さんと『蛍雪時代』上で対談することになりまし
て、なんというかご縁を感じている今日この頃なのです。

板野先生とは昨年の夏に福井県の仁愛大学で行われた講演会でお逢い
しまして、その後も何度か電話やメールでやり取りさせていただきました。

板野先生は有名な方だし、私は普通の学校の教員なので、対談と言って
何を喋ることになるのかまだ決定していませんが、とりあえずそういうこと
らしいので、『蛍雪時代』を楽しみにしておいてください。

 

 

 

 

 

 

 
それと先日、東京で「英語教育を考える会」というのが行われました。

東進ハイスクールの安河内先生が主催されてて、僕もご招待を受けました。
この出席者が凄くて、こんな感じです。

*****************
安河内哲也先生
千田潤一先生
中村澄子先生
ハイディ矢野先生
神崎正哉先生
ヒロ前田先生
ケネス佐川先生
ロバートヒルキ先生
石原真弓先生
大岩秀樹先生
福崎伍郎先生
宮崎尊先生
杉山一志先生
佐々木欣也先生
成重寿先生
佐藤誠司先生
ヴィッキーグラス先生
妻鳥千鶴子先生
小松達也先生
デビッドセイン先生
小松アテナ先生
松尾鎌一先生
久保野雅史先生
阿倍川久広先生
西田昌史先生
ミッキーエイコーン先生
竹岡広信先生
木村達哉
*****************

こういう先生方にお逢いして、いろいろと語り合いました。楽しかったが、来年
この場所に最低でももう1人は学校の教員を連れてきたいなと思いましたね。

皆さん、それぞれに英語教育に関しては一家言をお持ちの方ばかりなので、
喋っているととても刺激的だし、面白いのです。

これ、教員もそうあるべきだと思うんです。良きにつけ悪しきにつけ。

自分の英語教育、自分の教育に対する哲学を持つべきだし、教え方や使う
教材には信念と哲学を持つべきですよね。

前から使ってるからこの教材。

前からやってるからこの教え方。

こういうのではいかんのではないかと思うのです。そして今の立ち位置から、
少しでも前へ前へ進めるように努力することが大事ですよね。

で、思ったのですが、僕はチームキムタツという千人の教員集団の先頭で旗を
振っている立場なので、ここは学校の先生方にも頑張ってもらいたい。

今年は何名かの先生方に声をかけて、今の位置よりさらに前へ進み出て頂こ
うと思っているのです。そのためには必要な要素が2つある。

具体的な案はすでにいくつか作りましたので、後は当人のヤル気次第です。
頑張ってもらおうと思っています。場合によっては今の睡眠時間が確保できな
い先生も出てくると思うけど、覚悟してやってほしいと願っています。

やはり教育の主人公は生徒たちと学校の先生であってほしい。そして業者の
方々にサポートを受けながら、みんなで日本の教育を良くしていかねばならぬ。

そのためにはもう少し先生方が頑張ってもいいかと思っています。

今日、安河内先生と電話で喋っていて「来年も絶対に来て下さいよ。それと良
かったらチームキムタツの学校の先生で凄いのを1人連れてきてください」と仰
ったのもあって、実は静かに燃えている木村なのです。

  

(追記)千田先生、宮崎先生、福崎先生、石原真弓先生と一緒に
     写真を撮っていただいたけど、肖像権の問題があるような
     気がするので、了承が取れるまで写真が使えません。
     板野先生と安河内先生には了解を頂きました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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粘りこそ命なり

Posted on: 2010年11月28日(日) 22:29

 

 

 

 

 

 

 

 

 
灘校の中庭にある銀杏の木です。綺麗でしょ。綺麗に真黄色になってる。

ちなみに日本語で「ぎんこう」というと銀行ですが、英語で「ギンコウ」という
と、それは銀杏のことです。gingkoあるいはginkgoを辞書でお調べください。

今日は私学大会がありました。灘はあっさり負けました。優勝は関学。

社会復帰第1日目が野球の監督&主審というのは結構キツイように思わ
れますが、しかし授業をやるのもそれほど変わりません。

僕の授業は説明をしてる時間が10~15分で、残りの時間はストップウォ
ッチを押していたり、暗唱をやらせていたりするので、楽といえば楽ですが。

本当なら先週やるはずだった『ユメタン』のテストが明日あります。

全員合格せぇよ!

磐城高校の前田先生からメール。かなり鍛えておられるご様子。これまた
福島県にも悪魔がいるなぁ(笑)。灘の中3生よ、公立高さんでもこうだぜ。

*************************

ユメタン1順調です。750まで終了。毎週50ずつテストをやり 
100~200たまったら、復習テストという形でずっとやってき 
ました。今回は学年平均が88点。生徒は完全に勉強のペースをつ 
かんだようです。1000まで行ったら、フレーズを週100ずつ 
また繰り返します。今度は和訳だけ求めて,1回で30問出題にし 
ます。6月でそれが終わりますので,そしたら「青」を日本語のみ 
50ずつやります。80未満は追試。85点で合格。追試でダメな 
ら職員室へ呼び出して、20問の口頭試問の追追試。全員合格する 
までやります。

*************************

前田先生もやるなぁ。全員合格するまでやるってのはいいよね。教員にと
ってもっとも大事なのって、やっぱり粘りやなと思うわ。

生徒に負けない粘り。「また試験かよぉ!」とか「まだやるんかぇ?」などと
末期的に嫌がられるのを快感に思える変態的粘りな。

もちろん英語力は必要で、生徒に説得できるレベルまで英語力を上げるこ
とは大事やと思う。それがない英語の先生はかなり苦労する。

少なくとも英語が聞けて喋れて読めて書けるレベルは高ければ高いほどい
いし、その努力の過程を生徒たちに話すことは重要だ。

しかしそれだけではダメ。

アカン生徒がいる場合、最後の最後まで付き合って、彼らを引っ張り上げる
粘りがないと全体の成績なんて上がらんのです。

英語に限らんけどね。中学や高校の先生はみんな粘りがないと勤まらん。

私も負けずに持ち前の粘りを遺憾なく発揮して、生徒に嫌がられよう。

体調が戻った。イソジンを買い足した。ビタミン剤を買ってきた。これで万全。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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大学入試の先を見据えて

Posted on: 2010年11月9日(火) 22:29

 

 

 

 

 

 

 

 

(旭屋書店天王寺MIO店さんです)

昨日は豊島岡女子学園中学校・高等学校の先生方が授業見学に来られ、
夜はそのまま晩御飯を一緒に食べにいきました。

熱く議論しました。

今の日本の教育がおかしいのは、「東大●人」とかいった、塾や予備校が
使う宣伝文句を、学校が率先して使っているところではないかと思うのです。

例えば僕は東大に生徒を送り込むために英語を教えてるわけではない。

そんなセコい英語教育はイヤだ。

世界に通用する人材にしたい。だから英語を聞いて話せる、もちろん読みも
書きもできる、そういう英語力を涵養したいと思ってる。

東大レベルの英語の問題ぐらいは軽く突破できる英語力を付けさせてやり、
それ以上のことを高校英語教育のゴールとしたい。

そういう僕だって雑誌のインタビューとか書店の本のPOPなどには「東大に
100名以上を送り込む云々」と書いてあったりする。
(誤解のないように書いておくが、自分でそんなことを書いたことはない。)

イヤでしょうがないが、「すでに大学名で勝負する時代ではない」と言われ
つつも、実はまだそういう時代なのだということの証ではないか。

豊島岡女子学園中・高の先生方とそういう話で盛り上がった。

セミナーでもいつも申し上げるが、東大や京大の実績を出すぐらいならば、
それほど難しいことではないと断言できる。

だけど大学の先生に「この学校の卒業生は大学に入ることを目標にしてる
から、入学後は伸びたパンツのゴムみたいになる」と言わせたくない。

とすれば、やはりせめて英語の教員は「大学入試のための英語」だけでは
なくって、世界に通用する英語力、大学教育に耐えうる英語力を育てたい。

と、僕は常々思ってるのです。

だから単語集は絶対にCD付きではないとあかんし、CDをどう使えば効果
的に英語を聞いたり話したりできるようになるのかを生徒らに説明すべきだ。

英作文は決して部分点狙いなんていう英作文ではなく、相手に魂が伝わる
そういう文章を書くように指導すべきだ。

昨日いらっしゃった数学の先生は、自分で問題を解決する力を付けさせて
やりたいと仰っていた。そのとおりだと思う。

教育は一元的ではない。

しかし教員が方向性を誤ってしまうと、生徒たちや保護者までもが方向性
を誤ってしまうのは言うまでもない。学校の実績を上げるために、たとえば
医学部に入りたいと言っている生徒たちを無理矢理進路変更させるという
ようなことは絶対にしてはならない。

東大に入りたいなら入りたいでいいし、生徒たちが入りたいと言うならば、
東大に入るぐらいの英語力はいくらでも付けさせてやれる。

でも教える側はその向こう側をいつも見据えておくことが大事だ。

生徒たちは将来の日本の、否、世界の人的資源なのだ。

学校の都合に合わせて彼らの方向性を決定するようなことはしてはならぬ。

 

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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チリの救出シーンを見て思うこと

Posted on: 2010年10月14日(木) 10:05

 

 

 

 

 

 

  
チリの事故で閉じ込められていた人たち、よかったですねぇ。それと各国が
救出に関心を持って、協力したのは素晴らしいことでした。

日本からはオークリーのサングラスを送ったそうです。

僕のサングラスもオークリーなんですが、とても使いやすくていいですね。
スポーツをしている人はオークリーがお勧めです。

現時点で32名が救出されたそうです。あとおひとり。最後まで気を抜かず
救出班の方々には細心の注意を払って救出してあげてほしいな。

最初にその事故のことを聞いたときに、正直震えました。ぞっとしました。

なぜなら僕、閉所恐怖症なんですよ。それに気温が35度で湿度90%なん
でしょう? そんなところに数カ月も閉じ込められるなんて・・・

不幸中の幸いだったのは一人ではなかったことと、電気が点いていたこと。

僕が閉所恐怖症になったのは、ミナミのビルのエレベーターに閉じ込められ
たことですが、その時もエレベーターに人がいっぱいいたのと、電気が消え
なかったことで、お互いに励ましあいました。

たった30分でしたが、かなり怖かったのを覚えています。

どんなときでも誰かがいて、励ましあえる環境ってのは大事ですよね。
 

 

 

 

 

 

 

  
その点では受験生だってそうです。いくら強がっていても、受験は一人で
迎えるわけですし、友達と言ってもライバルなわけです。

そういうとき、家族の存在ってのは本当に大事です。

過保護になるのではなく、文字通り「木の上に立って見る」親でありつつ、
何かあったときには木から降りて、彼らの話し相手になってあげてほしい。

口を出し過ぎると、イザという時に話を聞いてもらえない、話し合えないこ
とになってしまうのです。空気のような存在がベストなのです。

「いてくれる安心感」とでも申しましょうか。

ちょっと話が逸れましたが、チリの救出場面をテレビで見ていて、そんな
ことを考えていた木村です。

A friend in need is a friend indeed.ということわざがありますが、
それをちょっとこんなふうに変えてみましょう。

A parent just in need is a parent indeed.

in needはin troubleと同義です。困った時にだけ手を差し伸べてやって、
話し相手になってやれる親であればいいのです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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