KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 教育全般

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少子化

Posted on: 2019年8月18日(日) 23:13

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ある人たちとラインでやりとりをしていたのですが、東京や
沖縄など、現時点では人口が増えている都道府県であっても
2023年頃から減ってきますし、18歳人口も驚くほど減ります。

学校ってどうなるんですかねぇ・・・

とある方に言われて考えていたのですが、ある意味良い方向
に淘汰されていくのかもしれないなと思っています。

多くの生徒たちは公立に行くでしょう。

来年度から始まる実質授業料無料の流れは止まらないでしょ
うし、それ自体は良いことだと思っています。

私学については難関私立中高も含め、残念ですが今後数十年
かけてなくなっていくのは間違いありません。

東京も沖縄もどの県も、私学の規模が小さくなっていきます。
現在も東京や沖縄でそれ以外の県の学校が生徒募集していま
すけれども、すでに闘いが始まっているのです。

でも東京を含めて、どこにもそもそも生徒がいないとなれば
結局のところは私学が生き残るのは難しくなっていきます。

ただその中でどういう学校が残るのかを考えると、必ずしも
灘などのような最難関校が残るわけではないように思います。

ある商品が多少高くても買う客がいるのと同じで、その学校
に価値を見出すことができれば、その学校に行く生徒は多く
なるでしょうし、したがってそこは生き残るんでしょう。

2023年あたりから東京も少子化が始まります。

その後の日本の教育現場がどうなるのか、興味深いです。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
僕の関係している学校が残れればいいなと思いながら
知っている先生方にはアドバイスを送っています。
まぁでもフットワークの重い学校ってありますねぇ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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大船渡高校監督の談話

Posted on: 2019年7月26日(金) 5:52

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大船渡高校の野球部の監督の談話がいいですね。

素晴らしい。

**********
投げられる状態ではあったかもしれませんが、
故障を防ぐために私が判断しました。

未来を先に知ることはできませんが、私とし
ては勝てば甲子園というすばらしい舞台があ
るのはわかっていたんですけど、プレッシャ
ーの中で投げる今日の試合が、一番壊れる可
能性が高いと思って、投げさせるという決断
はできませんでした。
**********

試合後に客席から「甲子園に行きたくなかったのか」と野次
が飛んだそうです。人間性の低い僕なら「アホ!そんなわけ
ないやろうが!」と叫んでいたかもしれません。

かなり悔しかったはず。

でも選手を壊したくない、甲子園で人生が終わるわけでは
ないという意識が強かったんでしょうね。

甲子園という舞台で佐々木投手のピッチングを観ることは
できませんが、今後の活躍を見させてもらおうと思います。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
甲子園に出場することそのものを美化するのは危険だと
思っています。あくまでも部活動、課外活動なのです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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絵に描いた餅

Posted on: 2019年7月8日(月) 23:00

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英語外部試験の導入が実質的に絵に描いた餅になりました。
それでも受験生の負担はかなり大きくて、もうこんなこと
だったら廃止しろよと17歳が叫んでおります。

文科省の人たちには届かないと思うけど。

だって高校生が英検準2級でOKなんですよ。

きょうび、中2の生徒でも取るんですから。

実質的には共通テストと二次試験で判定が行われます。

英語に関して言えば、共通テストはR100点、L100点です。
センター試験は200:50だったのですが、大幅に変わります。

リスニング力が鍵を握りそうですね。

高2以下の生徒たちはリスニング力を鍛えておいてください。

僕はこれだけでも十分に英語教育改革だと思うんですよね。

なんで外部の試験を導入するのか、ほんとわかりません。
(って、理由はわかってるんですけどね)

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
なんでもかんでも経済最優先では子どもたちが可哀想。

 


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ペアワークとかさぁ

Posted on: 2019年6月21日(金) 19:33

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文部科学省がアクティブラーニングがなんたらかんたらと
言い出して(すでに言ってないけど)以来、授業中に
ペアワークとかグループワークを入れるとアクティブで
いい授業!みたいな価値観があるんですよ。

ペアワークとかグループワークの意図というのかな、目的
というのかな、そういうものを教員がしっかり持ってない
場合には「とりあえず活動してまーす」的になります。

本当は教員がひとりひとりチェックしたほうが、生徒たち
同士でチェックし合うよりいいに決まってるんです。

アマチュア同士でなにかやったって、相手の発音のまずさ
を指摘することなどできず、内容理解もろくにできない
ものですから、「とりあえず活動してまーす」になります。

北欧の教育を真似ようってことで、不勉強な文部科学省が
言い出したそうですが(中教審のメンバーに聞いたこと)
北欧の教育を真似るなら、せめて1クラス10~15人にして
生徒たちの活動を教員がしっかりチェックできるように
しなければ、機能しないのは言うまでもありません。

灘高校なんて1クラス55~60人なんです。

絶対に全員をチェックすることなど不可能なのです。

だから特に自由英作文の発想に関しては、僕がチェックし
てやったほうがいいのはいいんだけど、到底目が行き届か
ないものだから、生徒たちのグループに任せています。

個人的に持ってきた生徒だけは個人的に添削してやるけど。

機械的なペアワークをしていても成績は上がらないですし
いくら授業を受けていても、生徒たちは模試が返却されて
きたときにため息をつくことになります。

そのうえ、英語が使えないことになります。

誰かが「アクティブラーニングとかいいんじゃね?」って
思い付きで言ってしまった挙句の果てがこれですわ。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
単語テストなんて、生徒同士のチェックでいいと思うなぁ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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文科省なり官僚なり

Posted on: 2019年5月31日(金) 23:08

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なんか文部科学省の人が薬物で逮捕されたそうです。

こういうニュースを見るにつけ、学校の先生方はどういう
ふうに思っておられるんだろうと。

もう文科省は駄目だなと思うのはほぼ全員だと思うんです。

でも従うことに慣れてきた人生を歩んできた教員の場合は
それでも従わないとしょうがないよね的な考え方になるの
ではないでしょうか。

従うことによって戦争でえらいことになった歴史を知って
いれば、blindlyに従うことがいかに危険かわかろうかと
思うんですけどね。

僕は思考停止したくないので、いまの官僚制度そのものに
問題があるんじゃないかとか、いろいろ考えています。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
安月給で官僚もよく頑張ってるんですけどねぇ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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教科書

Posted on: 2019年4月25日(木) 23:19

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チームキムタツのメーリングリストでは教科書の使い方に
ついて多くの先生方が投稿をしています。

教科書をどう教えるかではなく、教科書で何を教えるかが
大切ではないかという投稿が目立ちます。

僕もメルマガで教科書について書きました。

4技能重視というわりには教科書に無料でCDが付いていな
いのですから、検定教科書としてはどれも不適当です。

今の検定教科書はどれを選んでも4技能の力を付けることは
至難の業でして、教員は教科書以外に単語集なりリスニング
の教材なりを使って4技能を伸ばせられるように、教員が
それぞれに頑張ることになる。教科書だけでは無理だから。

もちろん生徒たちにお金を出させてCDを買えば別ですが。

私学の場合には教科書を使う必要がありません。

ですので配付するだけして、自分が選んだ教材で教える学校
が多いように思われます。公教育の場合には教科書を使う
ことが前提となりますが、使えるお金が私学に比べてかなり
少ないものですから、先生方は苦労することになりますね。

しかし4技能を錦の御旗として掲げるのであれば、教科書に
CDを無料で付けるのは当たり前だと思うのですが、
文科省の皆さん、どう思われますか?

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕はそれに関しては文科省の怠慢だと思っております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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教育

Posted on: 2019年4月7日(日) 20:58

icantdoit

セミナーなんかをやっているとよく「生徒のために」って
言う人が多いのですが、ほんまにそうなのかなぁ。

僕は教員自身が幸せでないと、生徒も面白くないんちゃう
かなと思っています。

同時に。

親が幸せでないと、子どもも幸せじゃないです。

親がつまらなさそうに生きていると、子どもは絶対幸せに
なれないはずです。

僕は自分が幸せになるために努力しているし、それを自分
の生徒たちに話しています。伝えています。

特殊な能力なんて要らないし、何に向いているかなんての
はどうでもいいんです。僕なんか絶対教員に向いてない。

楽しめるかどうかです。

教員や親が人生を楽しめているか。

それが一番大事やと、僕は思っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
また書きますけど、専門学校に通うことになりました。
ひさびさに生徒になります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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大阪スマホOKの記事を読んで

Posted on: 2019年2月19日(火) 22:00

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大阪の公立小学校と中学校の生徒たちにスマホ持ち込みを
許可するというニュースが流れてきて驚いています。

灘のレベルでもというとおこがましいのですが、中学生の
様子を見ていますと学校の中でも外でも、スマホゲームに
勤しんでいる人たちがけっこうな数でいるのが現状です。

灘の場合、名古屋や岡山や広島などの遠隔地から通ってい
る生徒もいますので、スマホの持ち込みは許可しています。

もちろん我々教員はゲームなどをしないようにと指導して
はいます。特に校内でしているのを見たら取り上げるよと。

でも残念ながら、高校になってもゲームにはまっている子
たちがいるのが現状で、まったく勉強が手につかないと
いう生徒たちも少なくありません。

大阪は災害時に備えてということではありますが、公立の
場合には自宅から歩いて学校に通う子が大多数ですから、
止めておかれたほうがいいのではないかと思っています。

学校では電源を切って鞄にしまっておけ的な指導をすると
ニュースでは言っていましたが、鞄にしまわない場合には
没収をするなどの指導をするのでしょうか。

その場合には親が取りに来るのでしょうか。

親の責任でスマホの使い方の指導をするのでしょうか。
授業中にスマホを見ている子どもの指導はどうするのでし
ょうか。おそらくそういう子が出てくると予想されます。

仮に生徒たちが全員教員の指導に従うようなことが万が一
あったとしても、登下校の際にスマホを横にしてゲームに
勤しむ子どもたちが街中に溢れかえることになるでしょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
教育長さん、絶対にやめといたほうがよろしいわ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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少子化に関するニュース

Posted on: 2019年1月4日(金) 8:30

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今朝の読売新聞に少子化に関するニュースが掲載されています。
こちらにもリンクを貼っておきますので、お読みください。

「公立高、10年後130校減...都市圏でも統廃合」

こういうヘッドラインです。読売新聞を取っておられる皆さん
はお手元の新聞で読んでいただけますが、要するに10年後には
少なくとも130の公立高校が姿を消すということです。

当然のことですが、130高校には多い学校だと100名程度の先生
や事務員、校務員の方々が働いておられます。そういった人が
じゃあどこで働くのかということも問題になると思います。

学校のサイズは決まっていますので、教員だけが増えても意味
ないですが、公務員ということなので教職じゃなくっても
他の仕事にまわるということも可能性としてはあるのでしょう。

私学に関してはもっと重大な問題で、学校が潰れる=失職する
ということになりますので、今の40歳代以下の先生方にとって
対岸の火事どころか、自分にも関係のあるニュースとなります。

さらに言えば、これだけ生徒が減るということは塾や予備校の
業界にいる人たちもかなり重大な問題を抱えることになります。

文部科学省の対策が急がれます。

文科省は動きがスローなので、経産省かな。失業者があふれる
ということになると。

教育産業にたずさわる我々にとっては重大な問題ですが、政府
や官僚を当てにするのではなく、自分のレベルを上げることが
現時点ではかなり重要になるはずです。

生徒たちだけでなく、我々もしっかり勉強しましょう。

ニュースはこちらです。どうぞお読みください。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕はオリックスで働いている友だちに本を紹介してもらって
経済の勉強をゼロからスタートさせています。面白いです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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少子化と学校経営

Posted on: 2018年12月24日(月) 19:14

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九州は福岡から帰ってまいりました。非常に充実した勉強会で、
懇親会もおおいに盛り上がりました。

懇親会だけで33名の方々がご参加下さいました。勉強会参加者
の半数。こんなことはあまりありません。

上の写真は偏差値のグラフを示しながら、進学校は決して安泰
な存在ではないという説明をしているところです。
もちろん偏差値40前後の私学は10年後にはかなり厳しい経営の
状態になります。子どもが激減するからです。

九州や沖縄はあまり減りません。

でも恐らく激減する近畿や中国地方の私学が九州や沖縄で生徒
募集をすることになるでしょう。なにせ大阪だけで52校分の
生徒が今よりも少なくなり、それぐらいの学校が消えますから。
(今から10年後の話です。2040年頃にはさらに減ります。)

そもそもいない生徒を奪い合っても意味がありません。だから
近畿地方や中国地方の私学は九州や沖縄で募集をすることに
なるんじゃないかなと思っています。

では学校として、教員として、どういうことをしていくべきか
という話をさせていただきました。

のんびりしていると教員のポジションはなくなります。

それは公立と言えども同じです。学校は合併するでしょうけれ
ども、教員の数が余ると、教壇に立てる人の数は限られます。

自分をどうやって鍛えるのかという話と、学校として、管理職
として、どういう姿勢でいなければならないかというような話
もさせていただきました。

厳しい話にはなりましたが、現実を直視することは大事です。

多くの先生方から「来てよかった」と言ってもらいました。

こちらこそ感謝しています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
塾や予備校もいっそう厳しくなりますが、お互いに
頑張っていきましょう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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