KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

一所懸命に単語を覚えること

Posted on: 2012年3月23日(金) 10:43

 

 

       

     

      

    

    

    

NHKで参院予算委の様子を見ていたのですが、マイクの前で喋っている首相
とか岡田さんの言っている内容はともかくとして、野党のヤジ、何とかならん?

ヤジっている人に「いまヤジったの誰ですか」って、もし首相が聞いたら答えて
くれるんかなぁ? それとも顔の見えない人が叫んでるのかなぁ?

小学生の学級会でもこんなヤジを飛ばす奴はおらん。

民主党ももうちょっと頑張ってほしいなとは思うけど、こういうのを見てると野党
もやっぱりダメだなと思わざるを得ませんね。

橋下さんの党に期待する人が多くて既成政党は脅威に感じてるらしいけれど、
それはこういった場面を見ていると、少なくとも今の野党ではダメだなという気
持ちになるのは間違いないところなんではないでしょうかねぇ。

 

 

 

 

   

        

  
昨日、電車の中で一所懸命に単語を覚えている女の子を見たのですが、じっと
目で見ているのを見て、大丈夫かなぁと思いながら見ていました。

たぶん英語のプロが同じく電車の中で覚えるとすれば、口を動かして小さい声
ででも発声しながら覚えるはずです。

例えば次の単語を覚えてください。

 infirmary 保健室
 epicenter 震源地
 expel ~を追放する
 torso 胴
 shaggy 毛がくしゃくしゃの

これを覚えるときに、発音やアクセント、イントネーションなどを知らないで、なん
となくこういう発音なんじゃないの?と思いながら覚えるのは危険です。

目だけで覚えると、どうしてもそういう姿勢になりがちで、一見すると楽で近道な
感じがするかもしれませんが、逆効果になります。

単語を覚える目的は、「英語が得意になること」です。

でも目で見て覚えてばかりいると、英語が得意にならない可能性が高いのです。
我々は単語を覚える際に、必ず声を出します。プロで声を出さない人ってたぶん
ひとりもいらっしゃらないと思います。

電子辞書の音声機能とか、本についているCDを必ず使って、どういう音なのか
を絶対にチェックします。だから僕の授業では、電子辞書を使っているのです。

これは何と発音するのだろうと思ったら、どんなときでも音を出して良いと生徒た
ちには指示をしています。僕の解説中であっても、ボリュームを絞って「音声」と
いうボタンを押して、電子辞書を耳に当てている生徒が結構います。

音を聞いて、自分で真似て発音し、意味を確認しながら何度も発音しているうち
に、その単語が頭にこびりついてきます。それが大事なのです。

1時間経って、さっき覚えた単語を思い出そうとしてみてください。

すっと出てこなければ覚えたものが消えているのです。悔しい思いがしますけれ
どもしょうがありません。もう一度声を出します。何度も声を出しましょう。

そうすると脳がこう考えます。

「この単語ってもしかするとめっちゃ大事なんちゃうか?この単語を覚えておかな
ければ、この人の生き死にに関わるぐらい大事なんちゃうんか?」

脳にそう思わせることが大事なんだそうです。サバイバルに関する情報を、脳は一
番覚えようとするからです。

そのためには目だけで覚えるのではなく、体中を使って一所懸命に覚えようとす
ることが大事です。手を使う、声を使う、もちろんその声は聞こえますので耳を使
うことにもなります。

そのうち「だまされた」脳は、その単語を忘れようとはしてくれません。

名前や住所、保護者の名前などと同じように、刷り込まれてしまうのです。

そういう単語ってありますね。dog、sky、pencilなどがそうです。上に書いた5
つの単語が覚えられなくて、dogは忘れないのはどうしてでしょうか。

それは脳に刷り込まれているか否かの違いです。刷り込むためには目だけで
覚えてはいけません。体全体を使って覚えることです。

だからね、CDが必要なのです。CDの音声を真似ること。それが何より基本で、
それをスタートラインにして単語学習をしていくことが重要なのです。

 
今日も僕のブログに来て下さってありがとうございました。
「使える」単語を増やして、どんどん英語を話しましょう!

 


kimutatsu

教材を愛すればこそ

Posted on: 2012年3月15日(木) 21:36

 

 

 

 

 

 

 

 

 
高校生英語ディベート大会で本校の生徒たちが優勝したのは以前も書いたとお
りなのですが、世界大会の出場に関して高山西高校の小林教頭と堀尾先生、そ
れから岐阜聖徳学園高校の宮川先生が来校して、説明してくれました。

夜は自動的に飲み会へと。

それはそれで盛り上がったのですが、その後、高山西の小林教頭からメールを
頂戴しました。

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やりました!
東京大学理Ⅰ合格!
本校からの東大合格は6年ぶり3人目。
飛騨地区からの東大合格も6年ぶりです!

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飛騨高山にある学校なのです。つまり県下の優秀な生徒たちが集まるような学
校というわけではないのですが、先生方の頑張りにより、東大合格!ということ
です。東大だけではなく、他大学の結果も良かったのではないでしょうか。

おめでとうございました!

高山西高には何度か足を運びまして、生徒たちに直接話をさせて頂きましてね。
旅行ついでだから講演料なんて要らないと言うと、せめてお土産にと、たくさんの
トウモロコシを頂いたこともありました。

こういうのが嬉しいよね。

小林先生、堀尾先生、これからも頑張って下さい。また会いたいですね。

 

 

 

 

 

 

それから徳島の城南高校の東谷先生からもメールを頂きました。東谷先生、長
いことお逢いしていませんが、お元気そうで何よりです。

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三寒四温とはいえ、寒の周りとなりまして、桜の便りが待ち遠しく感じます。

とはいえ、嬉しいことに、去年東大にチャレンジした浪人生2人が、見事桜花を
咲かせました。

城南高校久しぶりの東大生誕生です。

去年二次対策で指導した2人ですが、挨拶にきて、英語はできましたと言って
ました。頑張ったんやなあと感無量でした。

(中略)

今年は、ユメタンを初めて採用でき、一年間クイックレスポンスに励んできまし
た。学年8クラス全部ユメタンをしてきましたが、私のクラスの英語の成績〔ユ
メタンのテストも、英語Iも〕がダントツで好成績をあげました。

学年の英語科の先生と話し合い、同じワークシートを使って授業をしてきまし
た。何が違ったかというと、やはり使う教材を指導者がどのくらい愛していて、
どのくらいその使い方を理解して、そのことをどのくらい熱く生徒に伝えるかと
いうことかなと。

でも、自分の担当しているクラスの生徒が、他の生徒よりユメタンを愛してくれ
ている自信はありますが、それではまだダメで、城南高校全員が、クイックレス
ポンスや暗唱や音読やCD学習の重要性と有効性を理解することが、これから
の私の使命だと思っています。

話は大きすぎて笑われそうですが、東谷が頑張ることで、他の先生や生徒のモ
チベーションが上がり、城南から徳島へ、徳島から他県へつながりと絆が広が
ればいいなと。

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こうして多くのユメタンユーザーの方々から連絡を頂戴できるのは嬉しい限りで
すけれども、何より大事なことは、東谷先生が書いておられるとおり、使っている
方々がどれだけその教材を愛するかということではないかと思うんです。

これは良いと信じて、最後までやりきった教材がいくつあるでしょう。その部分こ
そ、我々学習者は考え直さねばならないのではないかと思います。

東谷先生に会いたくなってきたな。そういえば和泉先生からもメールが来てたし、
徳島に遊びに行こうかなぁ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
最後に灘の高3生徒の話を。東大に合格した生徒と喋っていましてね。うちは6
年持ち上がり制なので、学年が違うと生徒の顔も名前も知らないのです。

が、僕の場合は『東大英語リスニング』を使ってくれる生徒が多いので、高3生と
話す機会が、たまぁにあります。

彼は「こういうことを言うと、おべんちゃら言ってるみたいで嫌なのですが」と前置
きしたあとで、こう言いました。

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今年は東大のリスニングが速かったと言われていますが、僕は『東大英語リスニ
ングSUPER』を何度もシャドーイングしていたので、はっきりと聞きとれました。

ありがとうございました。

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僕も「使ってくれてありがとうございました。」と頭を下げました。僕ね、こういうの
大好きなんですよ。ちゃんとお礼を言える人って、年下でも素敵な人です。

ご両親の育て方が良かったんやな。

高山西の生徒さんにせい、城南の生徒さんにせい、灘の生徒たちにせい、『ユ
メタン』なり『東大英語リスニングSUPER』なりといった教材をしっかりとしゃぶ
り尽くした結果、合格の栄冠を勝ち取ったのではないでしょうか。

何かにつけ、どんな教材がいいですかと問うような、変な慣習がこの国の受験
界にはありますが、大事なのはそこではないように思っています。

もちろん良い教材のほうがいいのは間違いないのです。でも主体的に勉強しな
ければ、受け身の姿勢で勉強してしまっては、その教材の良さでさえ気付かな
いのではないでしょうか。僕はそう思っています。

アルクの石川君から連絡が入り、この4月から『ユメタン』を使って下さる学校が、
今学年度の1.5倍強なんだそうです(3月頭現在)。

それは嬉しいのですが、正しい使い方で学習してもらいたいと願うとともに、ぜひ
とも『ユメタン』を愛してもらいたいなと願っています。

多くの採用校さんから「生徒たちに直接話をしに来て下さい」と連絡を頂戴してい
ます。それも時間の許す限りさせていただきます。

そういったことが僕の本を愛してくれて、成績の向上に役立つのであればいいな
と。だから灘の生徒たちの授業や野球に穴をあけない限り、あちこち行きます。

1つの教材をひたすら愛するということ。これこそが鍵を握るのだと信じています。

 


kimutatsu

5-STAGE英文法完成

Posted on: 2012年1月28日(土) 9:44

 

 

 

 

 

 

 

 

 
今までは『シリウス』を使ったり、『シンチュウモン』を使ったりしてきたんですが、
どうも問題が雑多に並べられていて、文法が定着しないなぁと思っていまして。

中高一貫校ではだいたいそういった文法問題集を中1から採用して、教科書と
併用しているケースが大半だと思うんですよね。

なのに大半の先生方が「文法が定着しない」とお嘆きになっていて。

なので英文法を英文法としてのみ捉えるのではなくってですね、英文法の問題
をひととおりやった後で、それを和訳や英作やリスニングの中で使ってみようと
いう観点で問題集を作ってみたのが、チャートの『5STAGE英文法完成』です。

やっと(汗)BOOK2まで出ました。チャートの皆さん、遅筆ですみません。

すでにBOOK3まで原稿を渡してありますので、おそらくBOOK3も近々出るの
ではないかなぁと思っています。

すでにご採用くださった学校さんもいくつかあるようです。

生徒さんはFirst StageやSecond Stageの文法問題を解いた後、それを使って
Third Stageの和訳や、Fourth Stageの英作文、そしてFifth StageのCDを
使ってディクテーションをするページを(たぶんめっちゃハードだと思うのですが)
頑張ってほしいなと思っています。

そうやって実際に使おうとするから英文法は定着していくのです。

確かに『ネクステ』や『アップグレード』などはいい本ですが、それだけだと英文
法の4択の力は付いても、読解や英作文には結びつきません。

様々なアクティビティーを経ながら、英文法を体得していってほしいと思います。
書店さんには置かれていない本なので、数研出版の営業の方に見本を見せて
もらってください。

例文はできるだけ単語力が付くような例文にしてあります。

それから5th Stageのあとに、その単元に出てきた単語を一覧表にしてありま
して、さらにその後に単語テストをつけてあります。

つまり単語力も向上するようになっています。

文法をしっかり勉強すると単語力もアップして、使える英語力がアップしますが
そういった英語の土台を鉄板にすることを意識して作りました。

よければお使いになってください。ありがとうございます。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
昨日は帝塚山中・高の先生方と晩御飯を食べ、かなり楽しかったです。

 


kimutatsu

後悔しないために

Posted on: 2012年1月24日(火) 22:19

  

 

 

 

 

 

 

 

 

上のボロボロの『ユメタン』は決してゴミ箱から拾ってきたわけではありません。
広島の黒瀬先生から送られてきた画像です。

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お忙しいところ失礼かと思いましたが、先生に是非見ていただきたいもの
がありメールさせてもらいました。
添付の写真は、古書ではなく現役の『ユメタン』です。うちのある生徒が
9か月肌身離さず携えていた「なれの果て」です。
「キムタツこと木村達哉先生ご執筆」などと、もう原形をとどめていませんね。

彼の手に渡ったこの『ユメタン君』も、ここまで使ってもらえると本望だろうと思い、
私から新しいユメタンをプレゼントしようと申し出ましたら、彼は少し考えた後、
「いや、やっぱり愛着があるのでこれを使い続けます」とキッパリ。

もう英語道を共に行く「同志」なのですね。

2年後の受験当日、彼がこの『ユメタン1君』と、同じようにボロボロになった
『ユメタン2君』とを鞄に入れ、ここまで辿ってきた道を振り返りながら、
心の中で「よし!」と気合を入れて会場に向かう。

そんな姿を思い浮かべたらちょっと胸が熱くなり、先生にお知らせしたくなって
しまいました。

新刊の『ユメブン』も、きっとこんなふうに多くの生徒の「同志」になっていくんで
しょうね(拝見しました。噂どおりのタフさですね)。

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黒瀬先生、メールを頂戴したのが年末なのにブログにアップするのが遅れまして
非常に失礼いたしました。タイミングを考えておりました。

センター試験が終わった後の入試前に使おうと思っておりました。

ここまでやってダメなら納得がいくというぐらいまで頑張ることって大事ですよね。
悔いを残さないというのはこういうことなんだなと思いました。

と同時に、僕の子どもをこんなにもかわいがってくださる黒瀬先生の生徒さんに
胸が熱くなりました。ありがとうの言葉を何度言っても足りません。

本を大事にするということも含め、敬意を表したい。

2年後の入試で全力を発揮して、合格切符を手にされますこと祈念しています。

おかげさまで『ユメタン』は1年に10万人の方々に使って頂いております。
しかし著者の願いとしては、使うだけではダメで、やはり単語力アップ、そして
CDを効果的に使って頂き、リスニングやスピーキングに強くなってほしい。

目で単語を見て入試のためだけに勉強するのではなく、使える英語力を涵養
してもらいたいなと願っています。

黒瀬先生、そして生徒さん、ありがとうございました。
この『ユメタン』の画像が多くの受験生の励みになりますことを祈っております。

ここまでやってダメだったらしょうがないと言えるぐらいまで、頑張ってみようぜ。

 
今日もブログを覗いてくださいまして、ありがとうございました。
今日は神戸にも雪が舞っておりました。寒いですねぇ。

 


kimutatsu

英検一級プロジェクト発足?

Posted on: 2012年1月9日(月) 10:53

 

 

 

 

 

 

この写真を今年の年賀状に使ったのですが、知り合いから「ロンドンに行ったよう
な写真を作ったんやな」と書かれていて・・・行ったんやってば。仕事やけど。

明日は冬休み宿題考査なので、今から印刷しに学校に行くかと思っていたら生
徒からメールが。

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灘在学中に英検一級とるにはどうしたらいいでしょうか?
準一級もまだとってませんが(笑)

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準一級なんてとらなくていいけど、じゃあ一級を取るためのプロジェクトでも発足し
てみようかなぁなんて思っています。

英検にしてもGTECにしても、もっと言えばTOEICにしても、一級をとったからとい
って英語が使えるか、満点だから英語がかなり話せるかというと、それは違う。

僕の知り合いでも英検一級やTOEIC満点が何人かいますが、それほど英語を
話すことができず、逆にTOEIC700点台の人がかなり話せたりします。

だから英検とかTOEICってのは、勉強するための一里塚としてはいいのですが
それ自体がGOALになるようなものではないのです。

日本の環境(英語が話せなくてもかなり生きていけるという環境)の中で、それで
も世界に飛び出していってやるぜという気概を持って、英語を勉強しようとするなら
まずは「使おう」とすること。

それが大事なのです。

何度も言いますが、英検やGTEC、TOEICなどは一里塚でいいと思うなぁ。

GOALはネイティブ並みに使えることではないかなと。そのレベルでないと、いくら
一級をとっても点数が高くっても、結局は使えないということになってしまいます。

周囲にネイティブがいなくて話す機会がなくても、英語は使えます。僕は毎日英語
を話していますが、長いことネイティブとは話していません。

その代わり、独り言はすべて英語でと決めています。これだけでもかなり鍛えられ
るというものです。

あとは自分でリスニング力を鍛えておけば、いつでも使える状態にある。

リスニング力は続けていればキープできますが、スピーキングが難しいのです。と
りあえず今年の目標のひとつにそのインプルーブを挙げている木村なのです。

そのために手放してはならないもの:メモ帳と電子辞書

生徒にも電子辞書は手放さないように指示しているのですが、年明けから彼らの、
目標に向かう本気度を見てみたいなと思っております。

とりあえず英検一級プロジェクトを立ち上げてみようかな。

 

 


kimutatsu

まずは30分聞く基礎体力を

Posted on: 2012年1月7日(土) 22:47

 

 

 

 

 

 

 

 

 
センター試験がいよいよ目前に近づいてきましたね。受験生は毎日リスニング
をやっていますか。よっぽど自信のある人でも毎日やったほうがいいですよ。

よくリスニングの攻略法を話してくれと言われるのですが、正直センター試験レ
ベルも聞けないようでは攻略法もヘッタクレもありませんねん。

厳しいことを言うけど。

では日本語で次の会話を普通に声に出して読んでみてください。

A 昨日デパートへ行って、靴とジャージを買ったんやけどね。
B そうなんや。俺も昨日デパートに行ったで。
A そうなん? いやな、毎日ウォーキングをやろうかなと思ってさ。
B 奇遇やな。俺もスイミング始めるために、昨日ゴーグルとパンツ買ってん。

問題:Aさんはどうしてデパートへ行きましたか。
① ウォーキングの途中で立ち寄った
② ウォーキングのために必要なものを買いに行った
③ Bさんとスイミングをするために一緒に買い物に行った
④ スイミングをするためにゴーグルとパンツを買いに行った。

もちろん正解は②なのですが、こんなレベルでメモを取る必要ありますか?

絶対ありません。

センター試験レベルなら、メモより何より、まず「聞ける」ということそのものこそ
重要なのです。だから今日からでもいいので、毎日30分は聞きましょう。

今までは5分でも10分でも聞ければよかったけど、直前は絶対に30分は聞く。

なぜなら長い時間(センターのリスニングは30分)聞くための、言うなればリス
ニングのための基礎体力が必要となるからです。

30分間集中することができない人は、もうそれだけで不利になります。

したがって最低でも30分は聞いて、その後にシャドーイングやオーバーラッピン
グなどの音読トレーニングを30分ほどやることが大事ですね。

ただ聞いているだけでは高得点など取れません。トレーニングが必要です。

スポーツでもそうです。プレーしてるだけでは上手くなりません。トレーニングや
ミスしがちなところの反復練習をするから上手くなるのです。

まずはディクテーションから。それが終わればシャドーイングとオーバーラッピン
グを繰り返して下さい。

『夢をかなえるリスニング』を持っている人はその指示にしたがって下さいませ。
持っていない人は・・・先生が買い与えてくださった本を使ってやりましょう。

何度も言いますが、まずは30分以上、毎日聞くこと。そして聞き終わった後に
できなかった箇所だけでもディクテーション→オーバーラッピングやシャドーイン
グを繰り返すことによって、かなり聞けるようになります。

リスニングは聞ける人にとっては超楽勝なのです。かなり簡単です。聞けない
人には理由がありますが、たいていの場合、必要なトレーニングをやってない
ということに尽きると思います。

頑張ってくださいね。今からは毎日やりましょう。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
ダイエットを本格的に始めました。春に向けて体を作ります。

 


kimutatsu

whomと整序問題と

Posted on: 2012年1月6日(金) 10:52

 

 

 

 

 

 

 
『ユメブン』にも書きましたが、もうwhomは使わなくなっているんです。いや、関係
代名詞の話なんですが。

古い本ならまだしも、新しい本にも前置詞+whom以外の形でwhomが使われて
いるように書いてある本がありますが、口語では使わないです。

whomは省くのが普通なのですね。

The woman I saw at the ceremony proved to be one of my cousins.

このように目的格の場合、womanの後ろには何も置きません。教科書なんかでも
今はwhomを置かない形を教えているのですが、参考書だけがwhomを使ってる。

それはどうしてもそういった参考書が「whomを使った文章もあって、それにも対応
できるようにしておいてほしい」という気持ちがあるからではないかと。

実際に使う際には、目的格でもwhoを使うことが多い。

『ユメブン』にも書いたとおり。

入試でwhomを使ったらどうなるんでしょうね。×にはならないとは思うけど、採点者
によっては×にするかもしれません。いや、さすがにそれはないか。

英語を話す際には、whomを使わないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

さてセンター試験や私大入試で並べ替え問題が出題されますが、あれの正解率、
かなり低いらしいですね。センターでも問題によってはひと桁の正答率とか。

作るサイドからしても、並べ替え問題を作るのは結構骨が折れます。

たとえば。

It is often said that the dolphins are smart.

これは並べ替え問題の素材としては全く役に立ちません。なぜかというと、文法
上や構造上のポイントが1つしかないからです。

Not only you but I wanted to travel abroad.

みたいな文もそうです。not only A but Bしかポイントがありません。

これはどうでしょうか。

I have something interesting to talk about.

これも出題されません。なぜなら許容解が発生するからです。つまり・・・

I have to talk about something interesting.

と並べ替えても正解となりますよね。だから出題はされません。

ならばこれらはどうでしょうか。

Would you tell me which bus to take to get to Shinjuku Station?
I called my teacher to ask her what time to gather the next day.
I decided to give up studying abroad because I have little money.
It’s often said keeping early hours is good for health.

これらは文中に文法や表現上のポイントが2つも3つもあり、許容解が発生しま
せんから、並べ替えの問題の素文としては使えるということになります。

並べ替えの問題に困ったら、語群をじっくりと見てください。

そして出題者が狙いとしていたポイントがどういう点とどういう点なのかを見極め
ようとすることです。

2つ以上のポイントがありますから、そのポイントごとに語群を分類することです。
そうすることで、ぐっと正解に近付くことができます。

1つのポイントの語群にはAの記号を、もう1つのほうにはBの記号を付けるとかね。
そんな感じでいくつかのグループを作り、あとはそれをどう組み合わせるかです。

何せポイントが2つ以上あると思ってください。

そもそも文の構築力がないと、並べ替え問題はきついかもしれませんが、そうい
う視点で我々は問題を作っているのだということを頭に入れておけば、もしかした
ら役に立つかもしれませんね。

センター試験、頑張ってください!

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
昔の受験生はwhomがないなんて言われたら困りますよねぇ。
ないわけじゃないんですけど、使わないんです。

 


kimutatsu

前田先生、ありがとうございます

Posted on: 2012年1月5日(木) 14:38

 

 

 

 

 

 

 
福島県立磐城高等学校で2月にチャリティーセミナーを行わせて頂くのですが
磐城高校の前田先生がご自分のブログで『ユメブン』の書評を書いて下さった。

前田先生ありがとうございます。

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さて、この本のコンセプトは最初のインプット以外はすべてアウトプットになって
いることでしょう。知識というのは入れるのではなく、くり返し「出す」と定着に向
かっていきます。自宅の電話番号を覚えているのは、くり返しインプットした結果
ではなく、くり返しアウトプットした結果、脳が重要な情報とみとめ長期記憶の中
に入ることになったからです。この本はまずこのアウトプットの原則に則しています。

次に、Step 1 からファイナルステップに向けて、同じ項目を少しずつ単語を変え
ながら進んで行っている点が、無理なく定着を促します。ドリルの「歩幅」が大き
くもなく、小さくもなく、ちょうどいいのです。これを「変化のあるくり返し」といいます。
穴埋め、誤文訂正、疑問文への変換、語順、英作文とルールの認識からメカニ
カルなドリルを経て、英作文へと進んでいきます。また、この過程で少なからぬ
表現、音声を体に取り込むことにもなり、文法というより英語の総合力をあげるの
に適した構成になっています。

この本は、Forest, Be, Dual Scope, Breakthroughなどが構造的に抱え
ている問題にメスを入れてます。それは問題数、問題の種類が少なすぎて定着
にいたらないということ。そして問題の出し方についても定着をうながすトレー
ニング順序を考えていないという点。

文法力は単にワークブックやネクステの問題をやればいいというのではなく、
音読筆写を中心とした、もっと根本的な学習の在り方を考えないとダメである
ということ、文法学習はRLSWの学習の起点になりうるということを提起した点
で、ユメブンは画期的といえるでしょう。

すでに文法参考書の教科書を使っていて、自分で教材を作るとすれば、ユメブン
の構成が大いに参考になるでしょう。その場合ファイナルステップの英作文を意
識して、それを達成するために前のステップに、そこで使う表現をまぶしておくと
いう伏線構造を忘れないようにしたいですね。

よくExplicitな文法知識なしの学校の授業もありますが、その場合、結局生徒
は塾かどこかで補充しています。やはりExplicitな文法指導は必要不可欠だと
思います。ユメブンの1も楽しみ。

木村先生、佐藤先生、石崎先生、すてきな本をありがとうございます。

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こちらこそありがとうございました。感謝申し上げます。

文法をちゃんと勉強すれば、英作文が絶対に得意になっていきますが、この本
は英文法、英作文、リスニング、スピーキングの力をアップさせたくて作りました。

反復しながらアウトプットの力を付けていってほしいなと願っています。

 
僕のブログに来てくださってありがとうございました。
前田先生のブログはこちらです。他にもためになる内容がたくさんあります。

 


kimutatsu

速読力がないと全くダメ

Posted on: 2012年1月3日(火) 22:00

 

 

 

 

 

 

甲子園ボウルを自宅で観戦していました。いつもは社会人の圧勝なのですが、
今年は関学が頑張っていましたねぇ。負けましたが、嬉しかったです。

年賀状がどんどん届いておりまして。

あぁ、あんなに出したのに抜けてるやん。田尻先生、石原真弓先生、竹岡先生
から年賀状を頂戴して、慌ててポストに走っていってる木村です。

皆さん、忙しくてもちゃんと一筆手書きを加えておられまして。

素晴らしいですね。手書き部分のない、印刷だけの年賀状ってガッカリな感じで
すけどね。忙しくても「いつもブログ見ていますよ」という一筆だけでも、いや仮に
見ていらっしゃらないとしてもだ!

そりゃ嬉しいもんです。

皆さん、年賀状には最低限手書き部分を入れましょうね。

と思っていたら福崎悟郎先生からはメールで年賀状が。俺だしたよな・・・出し
て・・・ないかな・・・ないな・・・ない気がするな・・・ヤバイ(>_<)

 

 

 

 

 

 

 
センター試験で高得点を取る生徒ってのは、だいたい40~60分ぐらいで解き
終わるんやけど、要するに速読ができているってことなのです。

あの程度の文章をながながと読書しているようではアカンということです。

ではどうすれば速読できるようになるんでしょうね。

まず必要なのは絶対に単語の力です。単語力のない人は速読が絶対にできま
せん。いろんなスキルを使ったとしても、スキャニングがどうだの、スキミングが
どうだの言うてみても、単語力がない人は速読ができません。

そのうえで、文章をそもそも読み慣れていないと速読はできません。

その点で、皆さんは日本語の文章を速く読めますか。テクニックなんて関係ない
のです。日本語をちゃんと速く読めますか。少なくとも人並みの速さで。

音読と同じ速度ででも、再読することなく読めるのであれば問題なし。

日本語でもかなりゆっくりしか読めない人。例えば薄い文庫本に3時間も4時間
もかけてしまう人は、だいたいそもそも読む力がないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
今さらな感じがするかもしれませんが、そういう人は過去問をいくらやってもあま
り意味がなくて、まずは読む練習からしたほうがいいと思います。

かといって、今さら『人間失格』あたりの薄い本を出してきて1時間半から2時間
で読む練習をしても、それこそ泥縄になってしまいます。

そこでセンター試験用の簡単な読解問題集を買ってきて、解くというより読むと
いう点に力点を置いて、どんどん読書を進めていってほしいのですね。

1冊に20題ぐらい載っているでしょうから、それを1時間とは言わないまでも、だ
いたい2~3時間ぐらいで読んでみてください。下線部があっても気にせずに。

1題を、長いものでも15分程度で。300語程度のものなら2分ぐらいで。

この訓練をすることで、かなり読むのが速くなります。

ただし知らない単語が出てきたらメモに書き出すことと、読みながら頭に入って
こない箇所があったら下線を引くなり付箋をつけるなりしてください。

そして後からじっくりと精読してみてください。

それから右手に鉛筆を持ってる人、スラッシュとかSやVなどの記号を書きたい
シンドロームにかかっている人は、鉛筆を手から離してください。

単語で知らないものは確実に覚えましょう。それとその速度でちゃんと読めない
人は読めるようになるまで、ストップウォッチ片手に頑張りましょう。

もう読み込んだなと思ったら次の問題集へ。それが終わったらさらに次へ。

センター試験までまだ2週間ありますので、それまでに数冊の問題集を速読し
てみてください。そして知らない単語や表現を徹底的に覚えてしまいましょう。

え?そんなにたくさん問題集がない?

書店さんに行ったらいっぱいあるよ。それから一度やった問題集を使ってもいい
からね。むしろすでに一度やったもののほうがいいぐらい。

本をたくさん買うともったいない?

浪人したら1年に100万ぐらいかかるよ。そうならないために言うとるんや。
そもそも本を買う金をケチるなよ。大学に入ったら本1冊数千円かかるぞ。

とにかくセンター試験で点数が取れないと入試もへったくれもないんやからな。
必死のパッチで頑張ってくれ。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
帰省ラッシュが凄いことになっていますが、皆さんは大丈夫ですか。

 
 


kimutatsu

センター試験はそろそろ・・・

Posted on: 2012年1月2日(月) 21:18

 

 

 

 

 

 

三輪さん(大神神社)の展望台からみた奈良盆地です。右側に二上山があって
大津皇子が埋められているのです。耳成山は美人ですね。左隣が畝傍山、そし
て左端に見えるのが香久山です。

香久山は香具山や天香久山(あまのかぐやま)とも言われ、万葉集の中に9首
詠まれているのです。

春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天香具山 (持統天皇)

あたりが最も有名かなぁ。

とにかく三輪さんの展望台からは大和三山および二上山がよく見えて、僕は大
好きなのです。奈良に行く度に寄りたいスポットになっております。

三輪さんの展望台は大神神社の中の久延彦神社にいく途中にあるので、奈良
の人は勉強の神様である久延彦神社にいくついでに、展望台に寄られてみて
はいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

(昭和天皇ご親拝を記念して作られた日本一の大鳥居です)

もうすぐセンター試験が近づいてきましたね。センター試験の英語の問題ですが
そろそろ変わってもいいんやないかなと思ってるのですが、どうでしょうね。

リスニングがこれだけ重視されているのに、あの1番はないやろと、だいぶ前か
ら言ってきたのですが、「頻出発音・アクセント」なんて勉強しているようでは全く
あかんし、そんな英語の勉強をさせるセンター試験のほうにも問題がある。

12月に大阪で試験の作り方・設問の作り方という先生方対象のセミナーを行っ
たのですけどね。

試験をみたらその先生がどういう授業をされているのかわかります。

この先生、この試験を作るってことはきっとこういう授業なんやろうなと思うことに
しています。やたらと和訳問題や説明問題が多かったりすると・・・な気分になり
ます。僕も出題するには出題しますが・・・

和訳や「下線部を説明せよ」的な問題って、全訳を見て勉強しても対応できます
からね。実力問題の場合は違いますが、定期考査だとそうです。

それは英語の問題ではない。

英語を英語のまま勉強し、試験を通じて英語の力を付ける試験問題でないと駄
目だと思うんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

その点でいえば、センター試験は決して悪いわけじゃないけど、あの大問1だけ
はなんとかしたほうがいいのではないかと思っているのです。

リスニングを導入したのに、目でみて音を答える問題ってのはどうなんやろね。

もっと読解を速読系にすれば、あんなに少ない問題数ってことにもならないだろ
うし、あれだと英語力をちゃんと問えないと思いますけどね。

それにセンター試験の対策をする場合には、いかに速くいかに正確に解くかが
重要だと思うんですが、そのスキルを伸ばすために何が必要かという部分こそ、
生徒たちの未来の英語力につながると思うんですけどね。

僕はセンター試験はそろそろ問題を変えないとあかんと思っています。僕が作
問者だったら、もう少し単語レベルを落としてでも、もっと多く読ませたうえで、単
純な問題をもっと増やし、大問数を15題ぐらいにしますね。

80分もあるんでしょう。だったら1題平均5分として15題ぐらいやな。最後まで
解けなかった受験生は「遅い!」ってことにする。

ゆっくりと構文を取りながら読む読解力なんて、受験の世界以外では役に立た
ないんやから、実際に英語を使う場面を想定してそうすると思いますね。

受験生は頑張ってくださいね。しばらくはセンター試験で点数を取るためのスキ
ルについて書いていこうかなと思っています。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
2月4日に札幌でセミナーを行います。詳細はアルクさんのHPまで。

 


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