KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

英語を自由に使いこなすために

Posted on: 2011年12月30日(金) 14:27

 

 

 

 

 

 

 

 

この本はすごい!と褒めていただくと相当嬉しいものです。勉強用の本の場合
は「凄い!」と言ってくださる人が口コミで広げてくださるパターンが多いのです
けれども、その点では『ユメタン』がそうでした。

最初はそうでもなかったのですが、採用してくださった学校の先生方の「CDを
使って覚えている生徒たちは、単語の定着率が半端なく高い!」と言ってくださ
ったのですね。

そこから今では1年間に10万部もの『ユメタン』たちが書店さんを旅立つことに
なりました。そして英語を喋りたいという、我々の夢の実現に役立ててもらって
いるのです。

僕はいつも書店さんに行くと、自分の息子や娘たちに「いいお客さんに買っても
らうんやで」と声をかけることにしています。

やはり問題集ってのは電子機器などと一緒で、クリエーターが考える正しい使
い方ってのがあるのですが、『ユメタン』の場合は単に目で見て覚えるのではな
くって、音を聞いてクイックレスポンスができるように勉強してほしいのです。

CDごと丸呑みし、クイックができるようになったら、英語が聞けるようになります
し、英語が話せるようになってくるのです。それは間違いないのです。

大学入試のためだけに英語を勉強しているという人もいて、それはそれでしょう
がないなと思いますが、やっぱりせめて高校生なのですから英語ぐらいは自由
に話せるようになっていてほしいなと願っています。

東大をはじめとする難関大学に入っても、英語も使いこなせないのではどうかと
思って、だから受験用の単語集にはなかった「英語を話せるようになる夢を叶え
たい」という思いを持って『ユメタン』を作ったのです。

 

 

 

 

 

 

 
今回そのコンセプトはそのままに、東京の佐藤先生や石崎先生と『ユメブン』を
作りました。

これも「文法をちゃんと勉強したら英語が話せるようになるし、英作文が得意に
なるに決まってる!」という、英語の世界では当たり前のことを本にしたのです。

買ってくださった多くの先生方から、『ユメブン』すげぇ!という声を頂戴するよう
になりました。ありがとうございます。

ちゃんと使ってくださったら文法だけではなくって、英語のリスニングや英作文が
絶対に得意になるはずなんです。

そういうふうに作ったんです。

多くの日本人が英語ではもう悩まなくていいように、話し合って話し合って作っ
たのです。そういう想いを込めて、『ユメタン』も『ユメブン』も作ったのです。

使ってくださった方々が「英語が話せるようになってきた」と言ってくださるように
願っています。英単語や英文法を勉強しながら、リスニングやスピーキング、あ
るいは英作文の力をどんどん付けてください。

そして世界のいろんなところで困っている人たちの役に立てる人材に成長して
いただければいいなと願っています。

英語を喋ることができれば活躍するエリアが広くなります。

英語を喋ることができるようになれば海外に行ってみたくなります。

そしてそこで他の人と触れ合いたくなるはずです。

そこで自由に動いてみたいなと思うようになるのではないでしょうか。

そういう夢を叶えられるように、来年も引き続いて英語の勉強を頑張ってほしい
なと願っています。ちなみに僕も英語をもっと勉強しようと思っています。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
今年もあと36時間ぐらいになりましたね。年越しの準備は進んでいますか。

 


kimutatsu

生徒からのメールを読んで

Posted on: 2011年12月20日(火) 10:35

 

 

 

 

 

 

 

 

 
金沢で開かれていた英語ディベート大会で、僕の生徒たちが優勝し、世界大会
に駒を進めることになりました。頑張ってきてほしいなと願っています。

日本一で満足するのではなく。

灘は初優勝なんだそうです。よかったねぇ。嬉しいなぁ。

生徒のひとりからのメールを読んで、通勤途中の車の中で泣いていました。

*************************

返信が遅れて本当にすみません。
あまりに疲れていて爆睡してました(笑)

そしてありがとうございます!!

今回思ったことが2つありまして、
ひとつめは木村先生への感謝です。

ディベートで咄嗟に口にする表現ってやっぱり昔の暗唱中にあったものが
ベースになってる気がします。

今までの先生の授業での積み重ねが実を結んだ結果やと思っています。

3年間みっちり鍛えて頂き、ありがとうございました!

ふたつめは、自分の可能性です。

英語を使えるようになればなるほど、自分を正しく表せられるようになって
どんどん世界が広がっていくような気がします。

メキシコでの世界大会ではALL ENGLISHなので、英語の向上の必要性
を痛感するとともに、英語という鍵でこの先いったいどんな扉を開けられる
のか、自分の可能性が楽しみで仕方ないです!

とりあえずはメキシコ!!楽しみます!!

これからもみっちりご指導宜しくお願いいたします。
灘を卒業するまでに英語が足枷にならないレベル迄にはしたいと思います。

ありがとうございました!!!

*************************

俺みたいな厳しい教員についてきてくれて、こちらこそありがとう。これからも
鍛えてやるから、後ろをついてきてくだされ。

今まで彼らが暗唱してきた教材は以下のとおり。

●One WorldⅠ(中学の検定教科書)
●One WorldⅡ
●One WorldⅢ
●エレメント英語Ⅰ(高校の検定教科書)
●アクセルリーディングⅠ(啓林館の速読教材)
●英語長文速読特訓ゼミ 基礎レベル編(旺文社)
●リスニングボックス3冊(啓林館)
●夢をかなえるリスニング2冊(アルク)
●ユメタンゼロ(単語およびフレーズ)
●ユメタン①(単語およびフレーズ)

これらを全て暗唱しました。授業を使って。あるいは宿題にしたこともあったなぁ。
英語長文速読特訓ゼミ以外は、授業を使って暗唱しました。

どうしても覚えられなくて頭をかきむしっていた生徒もいました。

僕も悪魔と言われたり鬼畜と言われたりしましたが、そろそろ僕が天使に見え
てきたのではないかと思っているのです。生徒たち、どうかなぁ。

努力が実を結んで、こうして日本一になれたのです。こういうのを努力と言うの
ですね。僕も頑張ったし、彼らもよく付いてきてくれました。

大舞台で活躍できるようになればなるほど、ますます謙虚に、そして視野が広く
なっていくとはラ・サールの丸山先生の言葉なんですけどね。

彼らの英語力の爆発的向上と、感謝の気持ちをしっかりと伝えることができる
素晴らしい人間性に、敬意を表したい。

昨日の朝は涙がとまらなくて困りました。こちらこそありがとう。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございます。
年賀状を書きながら、仕事をしながら、冬休みを満喫しています。

 


kimutatsu

覚えるべきことを覚えよう!

Posted on: 2011年12月13日(火) 13:21

 

 

 

 

 

 

京都府立久御山高校の東先生から送っていただいた写真です。『ユメタン①』に
入ったその日に撮影したということで、生徒諸君には頑張ってもらいたいなと。

よく高3になったから長文演習しようとか、英作文をしないととか、そういう時期と
学習内容とをリンクさせるケースが伝統的にありますけれども。

それは文部省→文部科学省が提示する指導要領に沿うとそうならざるを得ない。
だから高3だからリーディングの教科書をしようってことになるんやけど。

だけど単語を覚えてない人が長文演習したって、まったく意味がありません。

いくらセンター試験の過去問を解いたって成績は上がらない。覚えるべきことをま
ず覚えてしまったあとで演習をするなら意味はあるけど。

そんなわけで単語(と文法)に関しては、何よりもどんどん覚えていきましょう。

ぶっちゃけ、単語力が思い切りある人ならば、それほど読書(リーディング)の
演習をしなくても、初見で読める文章は、受験レベルならいっぱいあります。

そりゃもちろんいっぱい演習(多読)したほうがいいのは間違いないけど。

逆に、いくら読書(リーディング)演習をしても、覚えようとしない学習者が全く
伸びないことになってしまうのは、日本語に置き換えればわかることです。

漢字もことわざも熟語も何も知らない外国人が、浅田次郎先生の本をひたすら
読んでも意味がないし、日本語力はまったく付かないことになります。

まずは覚えること。

どんどん覚えましょう。出てきた単語や熟語などで知らないものがあれば、そ
れが入試に出ようが出よまいが、どんどん覚えるのが知識人の姿勢なのです。

「これ、出ますか?」というとる人、そんなことは先生にはわかりません。聞くな
らば大学当局に行って聞いてくだされ。返事はもらえないだろうけど。

とにかく知らないものは全て覚える。これが大事なのです。

なに??? 覚えることがありすぎて時間がない???

時間はたっぷりあります。テレビもケータイも全てぶち壊してでも、本当に夢をか
なえたいのであれば、しっかりと覚えることが大事なのです。

頑張ろう!簡単には叶わないものを叶えるから、夢を追うのは楽しいのです。

今日も僕のブログを読んでくださってありがとうございました。
今週末は池袋のリブロさんで、サイン会を行います。よろしくお願いいたします。

 


kimutatsu

英語の授業の目標はやはり・・・

Posted on: 2011年11月6日(日) 23:19

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな新聞記事を見つけましてね。興味深く読ませて頂いた。神戸市立葺合高
の取り組みについて書いてあるんやけど、ここまでやろうとしたら確かにかなりの
準備が必要やなぁと強く思った。

最近、韓国や中国の英語に対する力の入れ具合は半端ない。

日本の高校生の多くが、自分の希望とは裏腹に「大学に入るために英語を勉強
せざるを得なくなっている」状況とは逆に、国際的に通じる人材形成を念頭に置い
て、隣国では英語教育が行われている。

日本では相変わらずCDも何も使わず、否、教える側がどうやってCDを使ったらい
いのかわからずに、単語を目で見て覚えさせ、紙面だけで単語テストを行って・・・

つまりは30年ほど前に僕が受けたのと同じ形で単語の指導が行われている。

日本ではそういう学校が依然として多数派なのです、残念ではあるけど。

発音なんてできなくても大学に合格したらええやんっていう人はまだまだ多くて、
だから残念ではあるけど、生徒たちもCDなどの音声を使わずに単語を覚える。

最終的な目標が大学合格なので、したがって英語は話せなくてもいいのだと言わ
んばかりの教育が日本のいたるところで行われているのが現状なのだ。

とは言え、僕だってどの程度ちゃんとできているのか疑わしいところで、うちの生
徒らが韓国や中国の高校生に混じって、果たしてどの程度コミュニケーションがで
きるやろ。

でも少なくとも、英語の教員の目標が「●●大学○人達成!」みたいなのではな
ぁ・・・それはあまりにも我々の存在意義としては悲しい。

やはり世界に通用する人材を涵養するための我々でありたい。

同意される英語の先生方よ、せめてCD付きの単語集を採用し、そのCDの効果
的な使い方をちゃんと生徒たちに説明できる我々であろうじゃないか。

文や文章がまだ聞きとれなくても、せめて語レベルなら聞きとれる生徒を育てたい
と強く願っている。文や文章がまだ喋れなくても、語なら正確に発音できる生徒を
育てたい。

まずはそこから。

それができたらどんどん文や文章を喋ったり聞いたりできるようにしてやりたい。そ
のためには我々自身が喋れないとあかんし、聞けないとあかん。

そういうこっちゃな。うん、そういうこっちゃ。

 


kimutatsu

in such a way as to master English

Posted on: 2011年10月30日(日) 11:02

 

 

 

 

 

 

(博多セミナーの様子)

先般からあちこちの学校に呼んでいただいて、講演なるものをやっとるんです。
僕の話なんかが多少なりとも日本の英語教育の役に立つのであれば、時間さ
え空いていれば、いくらでもご協力させていただく。

空いている時間に行く分には灘校は「どうぞご自由に」という学校で、僕以外の
先生方もいろいろと飛び回っておられたりする。

先日から岡山の新見高校さん、同じく岡山一宮高校さん、佐賀の鹿島高校さん、
鳥取の米子東高校さんを訪れて、生徒たちの前で話をさせていただいた。

英語の勉強法について話してほしいという学校さんもあれば、実際に授業をして
くれという学校さんもあるし、ヤル気の出る話をという学校さんもある。

基本的に英語の勉強法ってのはいろいろあるように見えても、1つしかない。

だからその「1つ」について話をさせていただくことにしとる。

おそらく僕が喋っても安河内哲っちゃんが喋っても、はたまたそこの学校の英語
の先生方が喋っても、きっと同じことを話すことになるんやろうな。

だけどキムタツが来て「我々がいつもお前たちに言ってることと同じことを喋った」
というのが大事なんやろうと思って、その「1つ」について話すことにしとる。

先日は米子東高校で授業をさせていただいた。自分のクラスで「明日、米子って
ところに行ってこういうことをするんや」と言うと「女子の前で授業するんですか!」
と灘の1-1の生徒たちが教卓周辺で大騒ぎになった。

公立やから女子もおるんやろうなと言うと「センセ、女子の前でいつもみたいな授
業をするのは危険です!言葉遣いには気をつけて!」と。

なかなか教師想いの生徒たちだ。確かにそのとおり。お前たちの言うとおり、言
葉遣いには十分に気をつけて授業をしたよ。

 

 

 

 

 

 

 
英語ができない生徒はその「1つ」がちゃんとできてないのであって、それができ
れば英語なんてできるようになる。世界中で話されてる言語ってことは、それほど
難しくはない言語なんだ。たとえば日本語なんかと比べても。

だけど例えば単語を覚えるのに音声関係なく、単語集の紙面を目で見て覚える
というような覚え方をしている生徒は、きっと何歳になってもダメやろう。

発音記号だけを頼りに発音している生徒も、いくら勉強してもダメなもんはダメだ。

さらに基本がなってないのに長文問題集を何冊やってもダメだ。で、そういうこたぁ
きっと多くの学校で多くの先生方が話してはると思うが。

プロの言うことをちゃんと聞いて、それを続ければ、100人いれば100人とも英
語の達人になれるよ。問題は「ちゃんと聞いて」の部分なんや。

あちこちの学校の生徒たち、これから物凄いことが起ころうとしてるよ。英語がで
きないと、きっと物凄く後悔することになるよ。あと3~5年で。

英語ができるってのは、言語の基本的用途である「人の話を聞いて、的確に返
事をする」ってことなので、勘違いのないように。東大に合格しても話せなければ、
他大学にいった生徒とそれほど変わらんという時代がもう目の前に来てる。

それがわかってるから東大もあんなことを始めた。英語さえできれば合格できる
枠ってのを作ったでしょう。それはきっとそういうことなんや。

そしてそのうちセンター試験も資格試験化する。本当に力のある人間を育てなけ
れば、そしてちゃんと人的資源を育成しなければ、この国に未来はないわ。

我々教員は生徒たちの能力に線引きをして「うちの生徒にはこんなことはできな
い」なんてツマランことを考えるのではなく、精一杯鍛えてやらないとあかんよね。

親もそうだ。難関大学に入りさえすればいいなんて考えてると、近い将来大変なこ
とになってしまう。自分たちの時代とはもう違うんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
とりあえず英語ができない生徒諸君は騙されたと思って、『ユメタン』みたいなCD
が付いてる単語集をipodに入れて、音で単語を覚えていってほしい。

自分の学校で使ってる単語集にCDが付いてるならそれを使えよ。

そして「伝統」って言われたら即座にtraditionと、「回復する」って言われたらこれ
また即座にrestoreと答えられるぐらいに、クイックレスポンスを重視して覚えろよ。

「回復する」って言われて、「えっと何やったかな・・・覚えたんやけど・・・あ、そうや
restore!」ってのは覚えたことにならない。そんな単語力は単語力じゃない。

まずは単語力のレベルをそこまで上げておかないと、何の役にも立たない。

それができれば自分でも驚くぐらいに英語の力はアップする。逆に言えば、それが
できなければそれほど伸びない。

それができればびっくりするぐらいリスニングやスピーキングもできるようになるよ。
意外とプロでもできないもんだ。だって僕らの時代にはそういう発想がなかったから
先生方もそういうトレーニングはあまりやってへんねん。

だから英語が聞けないし話せないっていう人も、残念ながらいらっしゃる。

いいかい。まずはCDを使ってのクイックレスポンスや。それが相当なレベルまで
できるようになれば、君はかなりの英語力を身につけるためのスタートラインには
立ったことになる。(単語だけでもかなりの英語力を身につけたことになるが)

その続きはまた書くよ。とりあえず単語はクイックレスポンスができること。それと
絶対に音声CDを使うこと。この2点を守れば、まずは大丈夫やな。

逆に「なんで自分はこんなに単語を忘れるんやろ」と思ってる人。上に書いた2点
をやってないから忘れるんやで。

しっかり勉強して、自分という人間に力を蓄えて、そして他の人の役に立つ人間に
なろうぜ。そのために勉強してるんだ。しっかり頑張れ。

 


kimutatsu

英語の4技能を等しく伸ばす

Posted on: 2011年10月11日(火) 20:49

 

 

 

 

 

  

先日ある出版社の方が職員室に営業に来られ、いろいろと話をさせていただいて
たんやけど、このブログである問題集をご紹介したら、な、な、なぁんと!それから
1ヶ月にその本が1万冊も売れたらしい。

まじっすか!?\( ̄_ ̄)/

だからと言ってやみくもに紹介するのも変なので、実際に使っている本を紹介しよう
と思ってるんやけど、1冊の本を紹介しようと思うと、ある程度は著者に気を遣う。

だって例えば今高1で採用して授業中に使ってるのが、桐原書店の『基礎英文解釈
の技術100』という本なんやけど、実は英文解釈としては使ってない。

なので英文解釈をさせようと思って著者さんは書いたと思うのだが、英文解釈として
使っているわけではないので、こちらで紹介していいのかどうか迷うのだ。

ただこの本、古いけど旺文社の『基礎英文問題精講』などに比べると使いやすい。

問題精講シリーズはCDがないので、単なる英文解釈の問題集としてはいいかもし
れないけど、その枠組みは出ないのではないか。

しかも英文解釈のがっつりした問題なんてほとんど出題されなくなったので、その点
では『基礎英文問題精講』も悪い本ではないが、ちょっと使いにくい。

重要なのは英語の力をアップさせるということなのだ。英語の力のある人は「和訳は
できるけど、英語は話せない」ということはない。

英語が話せないということは、その人の英語力はゼロだと言っても過言ではない。

隣のおばちゃんが「私、フランス語ができるねん」と言ったとする。普通そう言われたら
「なら喋ってみて」と言うはずだ。ところがそのおばちゃんがこうのたまう。

おばちゃんな、和訳とは穴埋めとかはできるけど、喋ったりはでけへんのや。

この時点でこのおばちゃんは「フランス語ができない人」だとみなされるのが普通では
ないだろうか。和訳や穴埋めしかできないフランス語なんて、要は使えないのだ。

つまりいくら偏差値が70あっても、英語が話せなくては英語ができないってことになる。
そういうことなのだ。

 

 

 

 

 

 

 
では『基礎英文解釈の技術100』を授業中にどう使っているかというと、翻訳とスピー
キングと英作文とリスニング用として使ってるのだ。

で、方法をここで書き始めるととっても時間がかかってしまうので、またそのうち勉強会
などで先生方に披露する日にその機会を譲りたい。

ちなみに音声CDが付いているので、それを最大限に利用し、生徒たちには「本は家に
持って帰ったら忘れるかもしれんから、学校に置いといていいよ」と言ってある。

授業50分。1週間に4コマ。計200分。これだけあれば相当な英語力が身に付く。

基本になるのは『ユメタン』のCDだ。単語を目で見て覚える生徒では時間がかかってし
まうし、忘れるのも早いし、リスニングの素地が作れないまま時間が経つことになる。

もちろん『ユメタン』でなくてもいいのだが、単語を覚えるのに目だけで見て、発音記号で
発音しながら覚えると、リスニングの際にそれが邪魔になることが多々ある。
なので『ユメタン』などのCDが付いたもので、授業中にちゃんと指導するという条件付き。

それに気付いたのは僕がリスニングが苦手だったからだ。発音記号には限界がある。

単語を音声で覚え、教科書をはじめとする様々な教材の特性を生かせば、4技能が全て
伸ばせる。特にリスニングの力は確実にアップする。

中間考査が終わったら高1も後半に入るけど、彼らの英語の4技能をまるまる伸ばしてあ
げて、大学に入ってから世界に飛び出していく素地を作ってやろうと思っている。

 


kimutatsu

暗唱だけではいかんのだ

Posted on: 2011年10月10日(月) 18:35

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の中間考査、この↑上の本のUnit1~20を全文暗唱っていうのが試験範囲
になってるんやけど、ちゃんと覚えてこない生徒もいてね。

っていうか、暗唱の意味を取り違えてるんやないの?っていう生徒も結構いる。

そのまま覚えるのはともかくとして、単語を変えられると対応できないという生徒だ。
それって単に「覚えただけ」であって、言語ってのはそういうもんじゃないよね。

例えばお母さんが赤ん坊に「ワンワンがいるよ」と何度も繰り返す。
また別の機会に「パパが来たよ」を何度も繰り返す。

あるときにその子どもがそれらを組み替えて「ワンワン来たよ」や「パパがいるよ」を
言えるようになるが、それと同じように暗唱だけで終わらせては意味がない。

暗唱する際に文構造や単語の使われ方を分析し、なるほどと理解してから暗唱しな
いといかん。単語をちょっと変えられただけで英作できないのは、知識はあるけれど、
知恵がないってことになろう。

今日から試験の1週間前に入ったが、授業があと3回しかないので、その3回を使っ
て久々に大音読&暗唱&英作文大会を開こうかな。

少なくともこのレベルの文章ぐらいはしっかりと覚えて、英作文に生かしてもらいたい。
そう願って暗唱を課題として出してるんだから、さぼらずにやり給え。

 


kimutatsu

チャートさんから本を出しまして

Posted on: 2011年10月10日(月) 10:17

 

 

 

 

 

 

 
数研出版(チャート)から『5STAGE英文法完成』という本を出したのです。もしか
したらすでにご覧になった先生方もいらっしゃるかもしれないけど。

というか、来春からかなぁ、学校採択品として多くの中高一貫校で使ってもらえる
のではないかと思ってるのですが・・・中学生用の文法問題集なのです。

『シリウス』とか『新中問』とかと同じ系列の?文法問題集なんですが、今までの
そういう類書とは全く違う作りにしてみました。

書いていいのかどうかわからないので、まだ詳しくは書かないけど、営業の方が
すでに持っていった学校の先生方から「これは絶対に使う!」という返事を頂戴し
ていて本当に嬉しく思っています。

文法を勉強しながら、英作文やリスニングまで、中学1年生のうちから鍛えよう!
というコンセプトになっていて、さらに文法を勉強しながら単語力がどんどん付くと
いう仕組みになっている本なのです。

また詳細は書きますが、もし宜しければチャートさんにご連絡くださいませ。まだ
BOOK1しか見本ができてないと思うけど、良さはわかってもらえるはずです。

文法を勉強しながら、英文解釈・英作文・リスニング・単語力を同時にアップさせ、
ついでにヤル気をアップさせるコーナーもあります。

文法の勉強も、半端ないぐらいに反復させるので、相当な力が付くはずなのだ。
なにせ血液型A型で水瓶座の僕が作った本なので、まぁシツコイシツコイ。

世間は3連休ですな。僕は岡山の新見高校というところで話をしてきた。とっても
素朴でいいところだったし、生徒たちも先生方も素敵な人たちやった。

啓林館から出している僕のリスニングの本を使ってくれていることがわかってねぇ。
とても嬉しかった。よかったら他の本も見てみてください(笑)

今日はいい天気やな。気分良し。チャートの本の続きを書こう。

 


kimutatsu

リスニング基礎力養成期終了

Posted on: 2011年10月6日(木) 8:53

 

 

 

 

 

 

 

 

1学期から続けてきたDaily Dictation(毎日ディクテーションをやろう!)なキャン
ペーンやけど、ちゃんとやってきた生徒は、すでに英語耳に変わってることだろう。

今日配布したディクテーションシートをもって『夢をかなえるリスニング①』が終わり、
これで僕が設定していた基礎段階を終えた。

『夢をかなえるリスニング①』を配布したのが9月8日やから、1ケ月ほどかかった。
ちょっと途中でDailyじゃなかったこともあるが、だいたい毎日やってくれたはずだ。

4月20日から続けてきたディクテーションが200題を超えた。

ここまででディクテーションしたのは次の4冊。4月からやった順番に書いておく。
 リスニングボックス①(啓林館)
 リスニングボックス②(啓林館)
 リスニングボックス③(啓林館)
 夢をかなえるリスニング①(アルク)

小問単位で数えてみると、200題を超えてる。生徒たちに宣言していたとおりに、
200題を超えたらもうこのレベルは終わって、センター試験レベルへ移る。

今までの教え子の誰よりも、高1時点では英語を聞いたことになるが、しかし問題
はここからで、勉強ってのはやらされているうちはなかなか伸びない。

ここからは多聴に入る。多く聴けば聴くほど力がアップする。主体的にやらない生
徒は残念ながら残念なことになろう。
(ついでに言えばたった200題のディクテーションでは多聴のうちには入らない。)

水際までは連れてきてあげた。水を飲むかどうかは君次第だ。リスニングだけは、
塾や予備校に通っても意味がない。関係ない。自分との闘いが始まる。

 
(追記)現時点では『リスニングボックス センター試験リスニング10分+30分』
     (啓林館)が一番速いので、次のステップはそこまで200題潰すこと。
     まずは勉強しやすい『夢をかなえるリスニング②』を試験あけに採用して
     冬休み前までに潰そう。その後、同じレベルのを2冊。最終的に上記の
     『リスニングボックスセンター試験』をやる。ここまでやればセンター試験は
     普通は満点狙える。
     それが終わったら次は高2春から『東大英語リスニングBASIC』をやる。
 


kimutatsu

電子辞書の使い方セミナーを

Posted on: 2011年9月16日(金) 23:08

 

 

 

 

 

 

 
今週月曜日にカシオさんのご協力のもと、電子辞書の使い方セミナーを行った。
カシオさんに頼んでもってきてもらったデモ機を2人に1台ずつ配ってスタート。

カシオさんに頼んで持ってきてもらったデモ機の条件は以下のとおり。

・ジーニアス、オーレックス、ウィズダムなどの中辞典のうち2つが搭載されてる。
・OALD、LDOCEなどの英英辞典のうち2つが搭載されてる。
・国語辞典が2つは搭載されてる。

それ以外の条件はない。いくら150コンテンツが搭載されていても、最低うえに
書いた3つの条件を満たさない辞書は受験ではかなり使いにくい。

というわけで、生徒たちはジャンプ機能や串刺し機能などを、実際にデモ機を使
いながら体験した。あるいは付箋機能を使ったり単語にマーカーを塗ったりした。

セミナーをやったと言っても、使い方をセミナーしたのはカシオさんの神長さんで、
僕は生徒たちと一緒に受講する立場やった。とっても役に立った。

僕はちなみにEX-wordのXD-B10000というプロフェッショナルモデルを使っ
てるんやけど、生徒たちも大学に入ってからのことを考えたら、それを使ったほう
がいいんじゃないかと言ってある。

これ以後は電子辞書の使用を許可する。というか、むしろ電子辞書を使ったほう
がいい。最低でも二次試験レベルの文章を読むなら、英和数冊と英英2冊は要る。

まさか教室の机の上にそれらの辞書を積み上げることは不可能だろうから、だから
以後は電子辞書を使用したほうがいいよと、保護者向けプリントにも書いておいた。

今使ってる電子辞書にうえの3つの条件が含まれていない場合には、残念やけど
ちゃんとしたものを買いなおしたほうがいいよと言ってある。

これで勉強する環境としては、生徒たちと僕がほぼ同じになった。来年度になったら
もっとでっかい文法書を買ってもらうことになるし。

さらに頑張ってもらおう。

 


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