KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

授業が始まりました

Posted on: 2010年1月13日(水) 9:32

NISHIYAMA

今朝、メールをたくさん頂戴しまして、いろんな場所で雪が降っているそうです。
鹿児島の先生からも佐賀の先生からも広島の先生からも頂戴しました。

鹿児島の先生と佐賀の先生(いずれもオッサン)からは写真も送っていただき
ましたが、10センチぐらい積もっているということです。

皆さん、怪我のないようにご注意下さい。

その鹿児島の・・・

昨日から授業が始まりました。早速「動名詞」から入ったのですが、生徒たち
には来週からいよいよ『ユメタン ゼロ』の試験を行う旨を伝えました。

最初は単語だけ。日本語から英語の変換ができるかどうかを問う小テストを
1週間に100問ずつ。それが終わればフレーズを50問ずつにしようかと。

高校1年で『ユメタン 2』まで入る予定なのですが、中2から中3夏までにゼロ
を終わらせ、中3から高1の夏までに 『ユメタン 1』を、そして続いて2へ・・・

こんな感じで進んでいくことになりそうです。

単語の覚え方は生徒に指示しました。

最初は本編を見ながら「英語→日本語」で意味がちゃんと言えるかどうかを
チェックすればよろし。

CDが確認テストになっているので、それをipodなどに入れたりCDデッキにか
けたりしながら流すようにと。

「常に」と流れた直後にalwaysが流れるので、放送より前に発音せよと指示。
放送より先に言い終わらなかったら負け(笑)。言えたら「勝ち」だ。

次は各ユニットの最後に、それぞれの100語をバラバラに並べ替えて、左に
日本語、右に英語を載せたページがあるから、それを見ながらスペリングが
書けるように練習をせよと。これで完璧。

100語を1週間で何度も繰り返すことになりますから、絶対に覚えられるよと。
すでに『ユメタン 1』をやってる生徒もいるんだけど、とりあえずゼロからやる。

先へ先へ進める生徒はいいんだけど、僕は苦手な子に合わせてやりたい。

ちなみに冬休みの宿題は『ユメタン ゼロ』のUNIT00を覚えてくる、でした。
それだけ。他の宿題は一切なし!

試験問題は全て「日本語→英語」なので、スペリングを間違えると×なのです。

出題した問題の一部は以下のとおり。皆さん、書けますか?

*********************

蛇口が壊れている。
Something is wrong with the (   ).

冷蔵庫にモノを入れすぎてはいけません。
Don’t put too many things in the (   ).

僕の部屋にはカレンダーがない。
There is no (   ) in my room.

帰宅途中に救急車が通り過ぎた。
On my way home, I saw an (   ) passing by.

*********************

この『ユメタン ゼロ』のUNIT00に出てくる簡単な、あるいは身の回りの単語、
ここで覚えておかないと後になって困るはずです。

ほとんどの生徒が100題中80点以上でしたが、中には酷いのもいますので
楽しい再テスト攻勢をかけたいと思っております。

『ユメタン 1』になったら1週間50個にするかもしれませんが、無理ないように
その代わり全部完璧に覚えてもらうつもりです。

 

(追記)単語は同じ単語にいかに出会うか。その頻度で決まります。
     音声CDを使わないと、効果は半減しますからご注意あれ。

 


kimutatsu

キムタツ堂書店:50冊ご推薦申し上げます

Posted on: 2010年1月11日(月) 18:25

日教販さん

先日、アルクの中村さんから上の画像が添付されたメールを頂戴いたしました。

日教販さんの大市会が開催されるということで、その中にキムタツ堂書店のブー
スが作られていた!ということでした。 

慌てて日教販の河野社長に電話をしまして、お礼を申し上げました。びっくりしま
した。ありがとうございます。

大市会ってのは、取次さんの新年会&見本市で、宴会場とは別の場所に各社の
書籍が多数陳列されるということで、かなり壮観だということでした。

書店さんや出版社さんでごった返す会で、その中に日教販さんが僕が推薦申し
上げた本のブースを作ってくださったということです。ありがたいですねぇ。

ちなみにキムタツ堂書店の50冊ですが・・・

僕の本だけではありません。僕が推薦した50冊の本が陳列されているのです。

今度、その50冊の紹介、使い方などを書いた本を出します。よければご覧下さ
いね。出版は今月の22日ですが、おそらく25日ぐらいに店頭に並ぶはずです。

安河内先生や大矢先生、飯田先生、竹岡先生、和田玲先生といった先生方の本
が含まれています。

出版に際してご挨拶の手紙かメールを送らねばならないと思っています。
著者の先生方は著者の先生方で思いがあると思うのですが、僕なりに「こう使う
べきではないか」と思う部分を書いております。

 

(追記)金蘭会中学校・高等学校で『ユメタン ゼロ』をご採用いただきました。
     担当の宿口先生、ありがとうございました。中学1年生にお与えになり、
     生徒たちに単語力を付けさせるということでした。
     生徒たちは先生の指導に従って、どんどん英語の力全体をアップさせて
     いってください。必ずCDを使うように。でないと効果は半減します。
     先生、また何かお役に立てることがありましたら、ご連絡くださいね。

 


kimutatsu

速読の訓練をしよう!その2

Posted on: 2010年1月7日(木) 0:02

Go for it!

僕はご存知のとおり筆まめでして、補習や追試などで生徒たちが問題を解いて
いる間にも、誰かにハガキ(たいていは絵葉書)を書いていることが多い。

だいたい1日1枚は書いていて、勝手にいろんな方々に出しているのです。

今日も東京の石崎先生が旅先から「美味しそうなものを見つけた」という手紙を
添えて、お菓子とチーズを送ってくださった。

僕はこれまたご存知のとおり、ワインが大好きで(味や銘柄などは全くわからん)
飲みにいくとワインを飲んでることが多いんやけど、チーズの贈り物に狂喜乱舞
し、思わずコルクを抜きそうになった。

が、禁酒中なので、我慢した。

今週末に関西(及び東京や九州など)の先生方50名と新年会をするのですが、
それまでは禁酒なので、チーズは来週までお預けになった。残念。

今日は期末考査であまり点数がよろしくなかった生徒たち対象の補習があって、
生徒たちは2時間もの間、音読と暗唱を繰り返し、ヘロヘロになった。

彼らが音読している間に石崎先生にお礼状を書いた。

どんな優秀で有能な人でもひとりでは到底生きていけないし、人っていうのは、そ
の漢字が表しているとおり、もたれ合って生きていくものだ。

僕もいろんな人々に支えていただいて生きているのだから、そういった人々への
感謝の気持ちは絶対に忘れるべきではない。

でもそういう気持ちってなかなか表面に表しにくいので、せめてメールではなくて、
手書きの手紙や絵葉書などに感謝の気持ちを書いてお送りすることにしてる。

というわけで、石崎先生、ありがとうございました。

甲子園郵便局です

昨日は忙しくてブログを更新しなかったら、本校のある生徒から「早く続きを」と
せっつかれてしまったので、今日も実は忙しいんやけど、更新します。

すみません。

さて、前回の続きね。CDは用意しましたね。

『国立大学英語リーディング』は? え?買ってない?そりゃいかんな(シツコイ)。

さて、前回書いた英語の文章を、まずはCDをかけずに、意味を取りながら読ん
でいって下さい。意味を取りながらゆっくりと読んでいきましょう。

あ、音読じゃなくてもいいよ。黙読でいい。

もう一度、文章を掲載しておきます。ではどうぞ!

**************************

Although it is possible to achieve happiness, happiness is not a simple thing.  There are many levels.  In Buddhism, for instance, there is a reference to the four factors of fulfillment, or happiness: wealth, worldly satisfaction, spirituality, and enlightenment.  Together they embrace the totality of an individual’s quest for happiness.

***************************

OKですか?最初に何秒かかったか、記録しておいてくださいね。記録しました?
ちなみに前回、つまり初めて読んだときはどうでしたか?それも記録しましょう。

次は目をもう少し速く動かして、さっきより速く読む練習をします。

いま90秒かかった人は70秒ぐらいを、60秒かかった人は50秒ぐらいを、各自
時計で計りながら、では2回目を読んで下さい。ではどうぞ!

ジュンク堂書店三宮店さん

いまので2回読みましたね。では次はCDをかけてください。CDの速度を計りま
しょう。いま、キミが読んだ速度の横に、CDの読まれる速度を記入しましょう。

たとえば上の文章をキミは60秒で意味を取りながら読んだと。CDは何秒で読み
終わってますか?それを計測して書き込んでください。

上の文章は50語なので、150WPMの速度で読まれれば、20秒で読み終わる
ということになります。1分間に150語なので、50語だと20秒になります。

この速度に近づきます!

いいですか、そのためにCDを活用しましょう。CDをかけながら、それがCDでは
なくって、目の前にいるネイティブのおっさんだと考えればいいのだ。

そのおっさんが何故かキミに話しかけているのです。

そのおっさんの言うことを理解するためには、リアルタイムで聞きとりながら理解
していかねばならぬ。まさか「ごめん、関係代名詞が出てきたから喋り戻して!」
なんて頼むわけにはいかない。

すでにスクリプトは数回読んでいるのですから、その速度で意味を取る練習をし
ていきましょう。いいですね。ではCDの再生ボタンを押してください。

後から訳し上げながら読むと、全然間に合いません。スラッシュが引かれた問題
集を使っていても、結局訳し上げてしまっていては話になりませんでしょう?

CDの速度で読んで下さい。

もう何度も読んでるので、目の動かし方はわかりましたね?

できました?では何度も何度も読んだので、できたと仮定しますね。できました。
これで上の文章を20秒で読むための訓練は終わりました。

NISHIYAMA

これで終わりではありません。CDが20秒で読んだのに合わせて読めるようにな
ったからといって、次に別の文章を読んでも同じ速度で読めるとは限らない。

したがってシツコク!トレーニングをやってみましょう。僕の生徒だったら目の前
で(つまり授業で)50分間、2~3つの文章を使いながらやるんやけどな。

ブログなので、雰囲気を掴んで自分でやってほしい。

では次はCDより速く読みましょう。CDが20秒だったとすると、キミはがんばって
15秒や10秒や、あるいは8秒などで読み終わるように頑張りましょう。

僕が7秒ぐらいでしたから、木村の速度に負けないように上の文章を読みます。
読み終わったらテキストをデスクにパタンと置いて、目を上げてください。
(授業だとそういう指示をします)

CDが読み終わるよりも早く読み終わってください。それができるように目を動か
していってください。いきますよ。CDをセットして!ではどうぞ!

IMAYOSHI

関係代名詞や不定詞が出てくるたびに戻り読みしていては、速く読めませんね。
それから知らない単語が多いと、これまた必然的に目が止まることになる。

そんなことを言っても、関係代名詞や不定詞などが出てきたら、どうしても戻って
訳し上げてしまう癖のある人は、それを矯正しなければ速読できません。

なのでCDを上のように使って、まずは目を動かす練習をすることからです。
いきなり速くはなりませんが、練習を重ねることによって、かなり速く読めるよう
になっていきます。どんどん速くなります。

ついでに言えば、この練習を重ねることによる副産物はたくさんあります。

まずは単語力がアップします。文章を何度も読んでるうちに、出てきた単語をま
るまる覚えますし、もちろん重要なフレーズも覚えられます。

次に英作文の力がアップします。文章を何度も読んでいるうちに、意味と英語を
つき合わせて、どちらも意識しながら頭に叩き込むことになるので英作文の力が
どんどんアップしていきます。

それからリスニングの力は言うまでもなくアップします。CDより速く読み終わろう
としながら何度も聞きますから、英語の音に対して敏感になり、リスニングの力が
どんどんアップしていきます。

このようにリーディングの勉強をしていたはずなのに、英作文やリスニングの力
も一緒にアップしていきますから、一石何鳥にもなるのです。

英語に限らず、言語の勉強ってのはこういうふうに複合的に力を伸ばしていくべ
きでして、読解は読解、英作文は英作文、リスニングはリスニングなどと、分けて
勉強するようなものではありません。

センター試験まで間がないですが、それでも今から毎日やれば10日間もある。

これをやるかどうかはキミ次第です。やり方がわかってもやる人とやらない人が
います。本気で点数をゲットしたい人は、せめて1日30分ずつでいいから、速読
の訓練をやってみれはいかがでしょう。整序、英作、リスニングの力もアップして
非常に役に立ちますよ。がんばってくださいね!

 

(追記)単語集のCDの使い方も次のブログで書いていきますね。

 


kimutatsu

速読の訓練をしよう!その1

Posted on: 2010年1月4日(月) 21:41

米朝一門会

神戸で行われた米朝一門会に行ってきました。僕は教師に成りたての頃、話術を
磨くために落語の勉強をしたのですが、今日は久しぶりでした。

テレビで見る桂南光さんや桂ざこばさんが登場し、話芸を披露されました。

いい勉強になった。

よく「話し方を磨こう」みたいな本が出されて、よく売れていたりするじゃない?
ああいう本を読むのもいいけど、僕は落語のCDを聞いてモノマネすればいいと
思うんやけどな。好きな落語家がいないなら、枝雀さんあたりから始めればいい。

話し方って本で読むよりも、この人の喋り方いいなと思った人のモノマネをすると
どんどん上手くなっていきます。僕がそうでした。

保護者の前で話すときも、他の先生方の前で話すときも、ブレない僕の「師匠」の
モノマネをしたものです。そこに僕自身の色が加わり、現在の僕がある。

落語家はひとりで話すプロです。

この人の話し方は味があるなと思ったら、それをシャドーイングすることですよ。
きっと気がついたら自分も味のある話し方になっていること間違いなしです。

国立大学英語R

速読するために必要なことって何か知ってます?センター試験も近いじゃない?
最近のセンター試験は特に長いのを読ませて、その概要を掴ませる問題が多く
そうなると速読できない受験生は高得点が取れないってことになります。

まさかセンター程度の英文を「これがS、これがV」なんて速度で読んでしまうと、
そりゃかなりまずいわけで、あれぐらいならさーーーーーっと読んで答えたい。

でもなかなかその「さーーーーーっと読んで」が難しい。

じゃあ質問。どうすれば速く読めると思います?速く読むコツです。簡単なことで、
誰にでもできることです。速度を上げる練習、授業でやったことありますか?

僕は中2ではまだやりませんが、高1か高2あたりでやります。

ではこの文章を読んでください。出典は僕の『国立大学英語リーディング』です。
必ず秒針のついた時計かストップウオッチを横に置いて、時間を計ってね。

一応言っておくけど、「読む」って言うても目を動かすだけやったらあかんよ。
ちゃんと意味を取って、内容を理解しながら読まないとあかんに決まっとるがな。

ではどうぞ!

**************************

Although it is possible to achieve happiness, happiness is not a simple thing.  There are many levels.  In Buddhism, for instance, there is a reference to the four factors of fulfillment, or happiness: wealth, worldly satisfaction, spirituality, and enlightenment.  Together they embrace the totality of an individual’s quest for happiness.

***************************

何?知らない単語が多すぎる? それは速読ができない。断言する。無理です。
語彙力のない人には速読はできません。大学入試レベルの速読はね。

自分の語彙力に合った文章なら速読はできるけどさ。日本語でもそうやろう?
漢字を知らない人が評論を速読できる? 絶対に無理でしょう?

さてだいたいの単語は知ってるという人に聞くけど、何秒かかりました?

60秒以上かかったた?そりゃいくらなんでもかかり過ぎや。50秒?それもかかり
過ぎ。たぶん速い人だと15秒程度で読めたんじゃないか?

僕は7~8秒かかりました。

で、これに60秒もかかってしまう人は訓練が足りないんです。日本語の本でもそ
うやけど、例えば岩波新書の普通の厚さの本を読破するのに、4時間も5時間も
かかる人っていうのは、能力の問題じゃなく、訓練が足りないだけなんです。

では訓練していきます。前の文章を読んでください。意味は取れましたか?

*************************

幸福になることは可能であるが、幸福とは単純なものではない。そこには多くの
段階がある。例えば仏教では、成就、すなわち幸福の4つの要素が挙げられてい
る。それは富、世俗的満足感、霊性、そして悟りである。それら全てを合わせて、
個人の幸福の追求は完全なものとなるのだ。

*************************

意味を確認しましょう。しました?読み間違えていた点を訂正しましたね。
今やってるのは訓練だから、文章そのものの解説は書かないよ。質問があったら
学校の先生にしてね。内容や文法の質問をするために先生がいるのだ。

さて、文章全体の意味は取れた?ホント?

ではここからが訓練です。またストップウオッチを用意して下さいね。ここで問題
集についているCDを取り出しましょう!AのCDのトラック17です。

え? なに!? この本を持っていないと!?

 

\( ̄D ̄)/オイオイ!

 

というギャグはさておき、CDが付いていない読解問題集では訓練ができません。
速読する練習をするためには、CDがあったほうが・・・というかCDはマストだ。

ではCDのついた教材を用意するまで待つわ。続きは明日な。

  

(追記)単語集にCDが付いてる理由を考えようぜ。なんで使わない?
     単語覚えたくないのか?CDの付いてない単語集なんて考えられん。
     CDの使い方がわからないんよね?大丈夫、おっちゃんが解説したる。
     手前味噌で悪いが、『ユメタン』ほどCDの使い方を五月蝿いほど
     解説してある単語集はないんじゃないか? ちゃんと使ってほしいな。

(追記)新春プレゼントのお申し込みはこちらへどうぞ!

 

  

 

 


kimutatsu

使える英語を!

Posted on: 2010年1月3日(日) 21:47

私の故郷

大神神社(おおみわじんじゃ)に行ってきました。車は多くて結構な渋滞やったの
ですが、神社の人出はそれほどでもありませんで、ゆっくりお参りしました。

上の写真は久延彦神社の近くにある展望台から見た僕の故郷の写真です。

大神神社の大鳥居が右のほうに見えます。その向こうに見えているのが、大和
三山のひとつである耳成山(みみなしやま)、中央にあるのが畝傍山です。
わかりにくいですが、左のほうにあるのが天の香久山です。

どう見ても耳成山と天の香久山だと耳成山のほうが高く見えますが、実際には、
天の香久山のほうが10メートル以上高いのです。

子供の頃、それが信じられずに、よくこの大和三山に登ったものです。
どの山が一番しんどいか、それ次第でどれが一番高いかわかるやろ!ってな
感じですな。悪友と自転車を押しながら登り、帰りはブレーキを使わずに降りる。

途中で自転車ごと吹き飛ばされては血まみれになっていた木村少年でした。

大神神社

先日、橋本恭先生から連絡を頂戴しまして、我が意を得たりと膝を叩きました。
橋本先生、ご自分の学校で調査をされて、メールをくださいました。

************************

今年度は本校生徒を対象にいくつかのアンケート調査を行いました。

その中の一つに、今さらながらというほど当たり前のことなのですが、
数値としてもはっきり出たことがあります。

それは英語を、単なる履修科目や入試科目としてでなく、コミュニケー
ション・ツール、情報収集ツールと捉えてアクティブに英語学習に取り組
む生徒の方が、ペーパー試験でも英語学力が伸びやすいということです。
 
私たち教師も、一英語学習者として、また授業者として、アクティブに精進
していきたいと思った次第です。

*************************

いつも書いている(あるいは生徒たちには言っている)ことですが、使える英語を
勉強している人とそうでない人とでは大きな差が出るということです。

どのようなアンケートなのかはまたお会いしたときに伺おうと思っていますけれど
やはり僕らは、例えば僕が受験用に習った英語の勉強法からは脱しなければな
らないし、教員はどうすれば生徒たちがアクティブに英語を使えるようになるかを
念頭に置いて指導しなければ、思ったほど伸びないということになります。

僕が受験生だった28年前、単語は単語として、リスニングはリスニングとして、
文法は文法として、英文解釈は英文解釈として勉強していました。

そしてやっとそれらが終わったと思ったら「そろそろ英作文」なんて言われまして
せっかく単語やリスニングや文法などを勉強したのに、英作文はできない!なん
て可笑しいことが起こっていました。

ありえませんよね。

単語や文法が一通り終わったら、リスニングや英作文だってできるようになれば
その後の勉強が楽になるのに決まっていると思いませんか?

そういう勉強をしなければならないと思っています。

英語を使えない日本人を輩出し続けた従来の英語教育だって、全体的に間違
いであったわけではないし、良い部分は残していけばいいと思うんです。

だけどあんなにも分厚い長文の問題集をやっとの思いで終わらせたのに、まだ
リスニングも英作文もできない!なんて悲惨なことはしてはならないと思います。

言語の勉強はもっと複合的にすべきです。

そうすればもっと英語が使えるようになっていくのです。実際にそういう教え方を
している先生の生徒たちは、超進学校でなくてもかなり英語ができるようになっ
ているし、もちろん受験レベルの英語は軽々と跳び越えている。

是非とも日本中の学校で、そういう授業、そういう勉強法が取り入れられ、生徒
たちが僕らの世代と同じ苦しみを味わうことのないようにしてほしいと願います。

幸いにして、チームキムタツの先生方が640名おられる。

この先生方が中心となって、日本の英語教育に一石を投じることができればい
いなと願っています。勉強法の詳細については、随時書いていきます。

 

(追記)大神神社から大鳥居に向かって歩いてきて、JR三輪駅の踏切
     を越えたところに停まっているワゴン車でホットドッグを売ってるんです。
     お祭りや正月以外にもだいたい停まっていて、売ってるんです。
     これが物凄い美味しい!奈良の人は是非トライしてみてください。
    

 


kimutatsu

英文解釈のレーゾンデートル

Posted on: 2009年12月30日(水) 15:32

mountains

昨日のブログで「なんで英文解釈の勉強をするんだろう」と最後に書いただけで
たくさんの先生方からメールを頂戴しております。嬉しいなぁ。みんな熱心やな。

英語を日本語に訳して「よし、読めた」とするのは間違いですよねぇ。

これがSでこれがVで・・・という作業を繰り返し、何を言っているのかわからない
日本語を作った挙句、「意訳をしても大丈夫ですか」という愚問を繰り返す。

これで英語の力がアップするわけがありません。

意訳って何や?

わかりやすい訳って意味かな?

だとしたらその「意訳」前の訳は「わかりにくい訳」って意味になるよね。

その「わかりにくい訳」では、模試では点数が貰えても、入試では1点もないよ。

採点官はキミの答案を1回しか読んでくれん。1回読んで理解しにくい文章なら、
それは再読してまで採点してくれない。

静かに赤ペンを左下から右上に振り上げるだけだ。小計欄には0が記入される
ことになろう。入試は模試と違って返却義務がないんやから、誰にも文句なんて
言われない。その採点官なりに採点すればよいのだ。

  

閑話休題

 

英文解釈の分厚い問題集を必死にやった生徒がいるとします。その結果として
リスニングはできず、スピーキングもできず、英作文もできず、長文読解もあまり
できないとしよう。ただし、英語を日本語に直す力だけがついたと。

もしかしたら単語力も熟語の力も文法の力もアップしていないとしようやないか。

 

だとしたら、何故その生徒はその分厚い問題集をやったんだろうね。

  

英語の勉強法とすれば、大間違いだといわざるを得ないのではないでしょうか。

 

札幌にて

ではどうして英文解釈の問題集をやるのか。あるいはどうして英文解釈の授業
が存在するのでしょうか。

それは誰かが喋ったことを聞いたり、誰かが書いたものを読んだりする最中に
自分にはちょっとよくわからない表現や構造が出てきたとします。

なんだこの、Never have I dreamed of experiencing such a thing.ってのは。

言葉は「訳す」ことが大事なのではありません。「理解し、それに反応する」こと
こそが大事なのではないでしょうか。

だって誰かがNever did I dreamed of~と言ったとします。

それを別の言語である日本語に置き換える必要はあるのか?

あるとしたら横にいる英語が全くできない日本人に説明する場合だけではない
でしょうかね。そしてキミが言うのです。「この人ね、夢にも思わなかったんです
って、こんな経験するなんて。」と。

そうしたらその人が「どんな経験?」と反応する。それをキミが相手に英語で発
信すると。You said “experiencing such a thing”, but what kind of
experience have you had?なんて感じで。

 

有隣堂横浜西口店さん

英文解釈ってのは発言や文章の中で使われる英語の構造を体得するために、
短い文を使ってやればいいのであって、分厚い問題集は要らない。

薄いのが1冊だけあれば十分です。20題から50題ぐらいでいいと思います。

CDがついていればなおのこと良いよね。その理由はまた書くけど。CDってさ、
生徒たちが使わないのには理由があると思ってるんです。

それは使い方がわからないってことやないかなと。

でもそれはまた年が明けてから書きます。

英文解釈の授業は何のためにあるんでしょう。それも上にも書いたんだけれど
長い発話や文章の中で使われるいろんな表現を身につけるためにやるのだ。

だから英文解釈なんて、高1や高2で文法の授業で同時に進めていけばいい。
高2の一学期に英文法が終わるなら、それと同時に英文解釈も終わればいい。

中高一貫校で英文法が高1で終わるのであれば、英文解釈の本だって、それと
同時に終わらせるような形で進めていけばいいのではないでしょうか。

そうしたら文法力と単語力と変な文にでも対応できる構造分析力が身につくの
です。単なるSVOCではなく、SVCOになってる文にも対応できることになる。

そして和訳した英文解釈の問題やけど、全て頭の中のデータベースに組み入れ
てしまいましょう。そうです、音読を繰り返して、そのまま暗唱しましょう。

例えば『ポレポレ』をまるまる1冊覚え込んでしまったら、かなりのデータベース
ができあがることになります。英文解釈をやりながら、英作文も得意になるはず。

 

旭屋書店さん

英文解釈のレーゾンデートルは、僕はそういうことだと思っています。
だから英文解釈は授業では全くやりません。薄い問題集を生徒に与えるだけ。

高1でね。なぜ高1かと言うと、高1で新しく学年に40名ほどが入ってくるから。
その生徒たちに文法を徹底的に教え込みながら、同時にその本をやらせる。

そうすると文法の説明が終わったら、英文解釈の基礎力も身についてるってこ
とになりますね。あとは多読を繰り返すことによって、英語の総合力を上げる!

書いてるうちに・・・

あぁ、早く授業がしたいな。1月11日まで授業がないのか。つまらないなぁ。

 

(追記)前田先生、長電話失礼しました。福島県、来年は行きたいなぁ。

(追記)新春プレゼントのお申し込みはこちらまでどうぞ!

  


kimutatsu

数研出版の『UNITE』を採用して

Posted on: 2009年12月15日(火) 12:35

僕と山田君
(チームキムタツ関東支部の・・・全員がこうじゃないよ)

ヒアリングマラソンを聞きながら英語の採点をしています。ちょっとやっては
休んで、そしてこうしてブログに向かい、ちょっと文章を書いては採点に・・・

そんなことをしとるから終わらんのだと思うでしょ?

それは違う。

ここまでやったらブログを書こう。ここまでやったら本を読もう。ここまでやった
ら吉田拓郎を聴こう。ここまでやったらメーリングリストに返信しよう。

そういう感じでこまめにやる気を管理しないと続かんのですわ。

昨日、チャートの佐々木君が来校。僕が中3の先生に頂戴した書道Ⅰの教科
書を見ているときにいらっしゃった。 

ササキ:先生、こんにちは。お世話になります。
キムラ: こんにちは。お世話になっています。ところでササキ君、数研ってさ、
      書道のテキストある?
ササキ:先生、すみません。ありません。
キムラ: ないの? じゃあ今日は何も用事はないなぁ。

なんて冗談を言いながら、新しい薄物が出ましたと見せてくれました。書名は
『UNITE 英語総合問題集』のSTAGEゼロという学校採択専用品。

リスニングCD付きで562円。安すぎる。デフレもいいとこだ。ケシカラン。

というわけで、全ての文章が150から220語からなる長文(短文?)が15題
あって、中学レベルの文法が復習できるということ。

突然の営業で採用なんてしたことない木村やけど、実は1月から生徒たちを
いじめ・・・否、鍛えるための読解問題集を求めていたので、採用させて頂く。

手渡された瞬間に「ササキ君、採用するわ」というと、信じてもらえない。

「え?ホントですか?でもまだ何も説明してないですが・・・」

いいのだ。腰が低くて、僕が書道のテキストを見ている間、他にもきっと用事が
あるだろうに、ずーーーっと待っていてくれたことを僕は知ってる。

タイミングをはからずに近づいてくる営業の方が多い。それでもこちらはでき
るだけ笑顔で接することにはしてるけど、でも忙しい時は教材を見る時間的
余裕がないので、結局は採用に結びつかない。

タイミングを計ってもらえると、とても話が聞きやすい。

業者の方が下で、こちらが上なのではない。それは誰かと喋る際や電話をす
る際の礼儀なのだ。だから夕食を食べていると思われる時間に電話をかける
人は、残念だけど仕事ができない人だというレッテルを貼られてしまう。

「1月8日から学校が始まるから、そのときぐらいに納品してください」
「えーーー!ホントですかぁ!ありがとうございます!」

という会話をした後、隣の前川君が「珍しく、採用しそうな気がした」と笑顔。

石川君
(これはアルクの営業マンの石川君です)

どういう基準で採用するかというと、それは一言。「自分で使い方がイメージで
きる本を採用する」としか言えない。

教員が自分で使い方がわからない本は、生徒たちにもわからんと思う。

僕が『UNITE』のSTAGE0を採用したのは、渡された瞬間に使ってる自分の
イメージが頭に浮かんだからで、使い方がイメージできないと採用できない。

以前、教員になりたての頃、『速読英単語』を採用したけど、結局自分が未熟
だったこともあって失敗した。使い方がわからなくって。

「まず左ページを見て読みなさい」と指示したところ、「先生、読めません」と。
確かに英文が難しくて、とても初見で読めるようなものではない。

では後ろにある単語のページを見て、最初に覚えてしまいなさい。そのうえで
英語のページに戻って読みなさい、と指示。

先生!単語テストはどういう形でやるんですか?と生徒たち。

単語のつづりと意味を書いてもらうよ、と僕。

結果的に生徒たちは単語のページしか勉強しなくなってしまいました。

そこで英語の文章を読めたかどうかの試験に切り替えた。ところが生徒たち、
右ページにある全訳を読んだ上で、左ページを読むようになってしまった。

そうすると以前より単語の定着率が低くなってしまった。読解力も落ちた。

『速読英単語』はいい単語集なんだろうけど、学校で使うのは難しいと思って
いて、だからちゃんと使っている先生方は凄いなと思ってるのです。

ササキ君が持ってきてくれた『UNITE』は手渡されて開いた瞬間に使い方が
イメージできた。これはなかなかいい。

生徒たちに問題のページを開かせて、時間を5分から7分与えて設問を解か
せる。構造分析をする暇などない。スキミングしないと時間がない。

そして3題の設問をその時間内に解かせる。できた生徒から解答解説を開い
て、自分で答え合わせをする。

僕? 僕は教卓のところにボンヤリ座って時間を計るという重要な役割があ
るじゃないか。生徒たちの邪魔をしてはいかん。

時間がきたら全員が答え合わせ。ここまで授業開始から10分もかからん。

わたしです
(これは僕です)

授業時間はまだ40分もある。次は解答冊子の全訳のところを見ながら音読
する。文法的なことや文構造がわからない生徒は挙手すればよろしい。

音読する際は意味を確認しなければ効果が全くないので、全訳は必須だ。
全訳のない音読はあり得ない。

音読の方法を書き出すと長くなるので、またそのうち書きます。

音読しながら、Read & Look Upを繰り返す。読んでは顔を上げ、その英文を
空で言えるように頑張る。そしてその150語から成る文章を全て暗唱する。

次はB4の白紙を配布して、覚えた文章をどんどん書きつけていく。こうすれば
綴りがあいまいだった単語をピックアップして覚えなおすことができる。

いわゆる「暗写」です。この時間がなければ次の時間にやることになる。
宿題にはしない。暗写を宿題にしても意味がない。サボろうと思えばサボれる。

これを繰り返せばこの1冊が終わる頃には15題の長文を全部覚えることに
なるので、僕が指導しなくっても英作文の力とスピーキングの力が怖ろしく!
身につくことになる。

そこに英文法の「音読→Read & Look Up→暗唱→暗写」と、『ユメタン』でも
同じ作業を繰り返すことになるので、英作文の授業は必要ない。

高2が終わる頃には鉄板の英語力がつくことになるってわけです。

英作文の授業は高3でやるが、それは英作文というよりもむしろ「与えられた
日本語をいかに加工するか」ということに主眼を置いた授業になります。

チャートの皆さん、素敵な本をありがとうございました。これを使って、生徒ら
の英語力を高めます。生徒たちは僕を悪魔と呼びますが、卒業する際には
エンジェルと呼んで学校を出ていくことになる。それでいいと思っています。

教員が妥協しなければ、絶対に生徒たちの英語力はアップすると信じてる。
僕が妥協しなければ、生徒たちも妥協せずに頑張ってくれると思っています。

 

(追記)アルクの方々が作ってくれた『ユメタン』の使用事例を集めた冊子が
     全国の先生方に好評なんだそうです。実際に使っておられる先生方
     の声を集めた冊子ですが、とても参考になります。
     ご希望の先生方はアルクの石川君か矢部君か原田さんまで。
     ちなみにそこに載ってる神奈川大の久保野さん、ちょっと痩せたね。

 


kimutatsu

英作文の授業&勉強について、その4

Posted on: 2009年12月6日(日) 21:27

in Hong Kong

この画像は香港にある中華料理屋さんで撮影してきたものなのですけれども、
向こうではお箸を相手に向けて置くんです。お箸が全部向こう向いてるでしょ?

日本では逆にお箸を相手に向けて置くのは失礼とされています。

なので箸置きを手前に置いて、お箸の先が左に向くように置くのが普通です。

国が違うと文化が違うのは、当然と言えば当然なのですが、面白いですよね。
でもどうも僕は香港流が馴染めず、途中から箸を横に置いておりました。 

一緒に夕食を頂いてたのが、全員日本人だったので、まぁいいかなと思って。

香港は夜景で有名ですが、とにかく空気が悪く、香港島もずっと霞んでいました。
こんなもんなんですか?と聞くと、空気が悪いので喘息には良くないとのこと。

空気がきれいならば夜景もきれいなんでしょうけど、そんなわけで、夜景のほう
も、なんかこれなら横浜や神戸のほうがきれいなという感じで。

でもまた行ってみたいな、香港。今年行ったときは3~4日の滞在やったのです。
それもずっと教材の会議をやっていたので、観光は1日やっただけでした。

観光というよりタウンウオッチングをして、ブラブラしたいなと思っています。

in Hong Kong2

英語を読むのや聞くのはできるけど、英作文となるとできないというタイプの人
は、英作文の問題集をちゃんとやれば上がります。

それは英語の受信力はあるが、発信力がないのです。

でも受信力があるなら、発信力も練習をすればアップします。焦らないでいい。
大矢先生の『ハイパートレーニング』や竹岡先生の『英作文が面白いほど書け
る本』のどちらかをやってみればどうでしょうか。

高3生徒で難関大学を受ける生徒なら、同じく大矢先生の難関大向けの英作
文の問題集を1日3題ずつぐらいやれば大丈夫だと思います。

ただし先生方に添削をしてもらうこと。我流で勉強してもダメです。

問題はですね、英作文どころか、英語そのものがあまり得意でない生徒たち。
あるいは得意でも苦手でもないという、大半の生徒たちです。

その場合、読解力やリスニング力があまり高くないというのは、受信力が低い
ということになります。受信力が低いのに、発信力だけ高いというのは普通は
あまりない。(もちろんブロークンな英語でもいいというならあるが。)

なのでそういう生徒は単語や文法をやりながら、英語の基礎を固めつつ、それ
と同時に英作文の力を高めればいいのです。

あるいは読解力を高めながら、リスニングや英作文の力を高めればいいのだ。

というか、そうするのが一番まともな英語の学習法なのです。

単語や文法を勉強すれば、英作文の力は普通は自動的に上がりますからね。
読解の勉強をすれば、英作文の力は普通は自動的に上がるのです。

僕らの世代みたいに、単語は単語、文法は文法なんて分けて考えているのは
昔の勉強法なのです。昔の勉強法だと読解は読解、リスニングはリスニングと
全て分けて考えます。時間が足りません。足りない上に、非能率的です。

僕が提唱する勉強法は、単語や文法をやりながら、全ての力を高める方法で
だから(近道とか楽とかいう意味ではなく)極めて能率的です。

今、僕の生徒たちは文法の勉強をしています。1週間、全ての授業が文法で、
普通はそれを聞くと、文法ばかりでカワイソウという感じがするかもしれません。

でも実際に彼らは何をやってるのでしょう。

それは時間の大半を音読と暗唱と暗写に費やしています。僕は文法事項の重
要な箇所を解説しますが、解説は15分ぐらい。残りの35分は音読です。

音読が終わり、暗唱が終わると、彼らは多くの単語を自動的に覚え、リスニン
グの下地ができ、そして英作文力がかなりアップしているのです。

冬休みから『ユメタン』ゼロをやりますが、それによってさらに文法力と英作文
の力と、それからリスニング力が自動的にアップしていきます。

では次回から、そのやり方について具体的に書いていきますね。

 

(追記)京都橘高等学校で『ユメタン』ゼロと『ユメタン』①をご採用頂きました。
     担当の先生には本当に感謝いたします。ありがとうございます。
     来春入学の高1生徒たち用に、ということでしたが、彼らが入学後に
     『ユメタン』を使って、単語力だけでなく、文法力や英作文力などを
     総合的に高めていってくれることを期待しております。

 


kimutatsu

英作文の授業&勉強について、その3

Posted on: 2009年12月2日(水) 16:27

yumetans

そもそも授業をリーディングとか英作文とかリスニングとかに分けることが
ナンセンスなんじゃないかと思い始めている木村です。

さらに多くの学校においては、それぞれの授業を別々の先生が担当するな
んて悲惨なことになってる。

そうするとそれぞれの力はリンクし合っているはずなのに、各授業自体が
リンクしていないと、生徒たちも戸惑うことになるのではないかと。

指導方針が違うとか、言っていることにズレがあるとか。

週6コマの授業を3コマずつ分けて持つとか、4コマ2コマに分けて持つとか
そういうことになるので、結局英語を英語として教わるのではなく、この時間
はリーディング、この時間は文法、この時間はライティングって感じになる。

そうすると生徒たちも英語という言語を分けて考えることになりますよね。

今から僕がフランス語と中国語を勉強するとして、分けて勉強したほうが効
果的なのか? それなら分けたほうがいいってことになろう。

しかし普通はそういうことはしませんよね。

だけど文部科学省から提示されてるカリキュラムは分かれてる。

新課程はそうならないように配慮してくれるようなので、それはいいけれど、
それでも単位数の関係で担当教員は分けられるということになる。

週に6コマ教えることができればいいけど、僕の場合は週になんと4コマ。
そしてそれで6年間持ち上がることになる。少ないでしょう?あきらかに。

4つのうち2つをリーディング、1つをライティングなんて感じでやるのが従来
のパターンではなかったかと思うんです。 

でもそれってどうなんでしょうね。それぞれをバラバラに考えるのは全くの間
違いではないかと思うのですよ。英語は英語として勉強すべきかと。

すべてを「英語」という切り口で捉えれば、分ける必要はないと思うんです。

で、英作文なんですが、やはりどんなアクティビィティーをしていても、最終
的には発信力を高めるのがゴールなのです。英語の発信力。

つまりスピーキングとライティングですね。

どうして『ユメタン』を作ろうと思ったかというと、単語学習だけで英作文とか
スピーキングの力を高められないか?と思ったのがきっかけなのです。

つまり単語の勉強をすれば英文読解ができ(R)、リスニングができて(L)、
ライティングができ(W)、そしてスピーキングもできる(S)はずなのです。

それをやってみようと思って作ったのが『ユメタン』なのです。宣伝みたいで
本当に申し訳ないけど、単語だけでも英語の総合力をもっと高められるはず!

そうは思いませんか?

だから英語の苦手な人はどうぞ何でもいいから基本的なことを繰り返して、
その学習を通じて4つの技能を全て高めようとしてください。

単語なら単語だけでもいい。文法なら文法だけでもいい。

もし書店さんで手にとって合うなと思われるなら、『ユメタン』のゼロレベル
から始めて下さい。指示通りに。

単語力は言うまでもなく、CDも全て活用してフレーズの音読→暗唱までを
数か月やってもらえればかなりのレベルまでいきます。頑張りましょう!

群馬にて

でね、英作文の苦手な生徒が英作文の問題集をやるのはもちろんいいの
ですが、それってその生徒のタイプ次第なんじゃないかと思っていまして。

さっきのブログに書いたとおり、リーディングやリスニングができる生徒が
英作文だけできないってことがあります。それならそういう問題集をすれば
効果が見込まれます。

でもこれまたさっきのブログに書いたけど、進研模試などで偏差値が60も
ないようなレベルなのであれば、それ以前の問題ではないかと。

つまりリーディングとリスニングがある程度できる生徒ってのは、要するに
英語の受信力はあるってことです。

人が書いたものを読んだり、人が話していることを聞いたりはできると。

で、英作文(とスピーキング)ができないってことは、その受信力を発信力に
生かすということができないでいるってことですよね。

ところがリーディングやリスニングができない生徒が、つまり受信ができな
い生徒が、正しい英語で発信できるのか?という問題があります。

もちろんブロークンでよければ、つまり何でもいいから伝わればいいという
英語でいいなら、それでもいい。

でも読む段階で単語がわからんだの文法がわからんだの言うている人が、
果たして自分で書いたり話したりする時に正しい単語や文法の使い方がで
きますか? そりゃいくらなんでも無理だと思うんです。

だから英作文の苦手な生徒にライティングの問題集を与えても意味がない
のではないかと。それよりもまずは受信力を高める工夫をすべきではない
でしょうか? 受信力が高まれば、徐々に発信力も高まるというものです。

続きはまた書きますね。

 

(追記)茨城県の茨城中・高等学校で『ユメタン』ゼロをご採用いただき
     ました。担当の中井川先生、ありがとうございました。感謝します。
     中3でのご採用ということですが、生徒諸君にはそのレベルを早い
     うちに徹底的に反復し、自分のものにして頂きたいなと思います。
     先生の指示をしっかり聞いて、我流ではなく、発音もフレーズも
     全て丸のみしてしまいましょう! 間違いなく英語の達人になれま
     すからね。頑張ってください!初心を忘れず頑張ってください!
    


kimutatsu

英作文の授業&勉強について、その2

Posted on: 2009年12月2日(水) 9:18

青森にて

昨日書いた「英作文の授業&勉強について」のブログを読んだ多くの先生方
から、ほとんどプレッシャーとも言えるメールが多数届きました。

続きを楽しみにしていますという好意的なものから、続きはまだですかという
凡そ編集者からの脅し的なものまで。

英作文の授業、正直苦手でした。昔は。

だって生徒に板書させても、それが合ってるのかどうかわからへんのやから
ある意味、得意とか苦手とか、そういうレベルまでも行ってないわけです。

そういう教員は英作文の授業をしてはいかんのです。でもしないわけにはい
かんので、やっていたのですが、ネイティブに聞きながら恐る恐るやっていた
わけですな。もう今から15年以上前のことです。

今、高校3年生の人で英作文が苦手という人が目の前にいるとしましょうか。

たぶん当時の僕ならば英作文の問題集をお勧めしたと思うんです。たとえば
最近大矢先生がお出しになった『ハイパートレーニング』はいい本ですからね。
これをやったほうがいいよと勧めていたと思うんです。

でも、今はたぶんそういうことをする前に、その生徒の特性をチェックします。

その生徒がそもそも英語が得意で、RとかLとかなら点数が取れる生徒なら
それでいいと思うんです。

でも英語そのものが得意ではなく、偏差値で言うと60もないような生徒なら、
むしろ英作文の問題集はセンター試験後まで置いておかせるかもしれん。

画一化はできないけど。

理由は後ほど書きます。では何をその生徒に与えるかも含めて書きますね。

 

(追記)今日は北海道札幌東高校の先生が授業見学に来られています。
     北海道から!本当に熱心な先生です。

 


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