KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 勉強・受験

kimutatsu

センター試験の英語を見て

Posted on: 2011年1月15日(土) 22:14

 

 

 

 

 

 

 

 

  
センターの英語の問題見ましたが、昨年と出題パターンが全く同じでしたね。
リスニングもちょっと変わったけど、それほど大きい変化はなかったなぁ。

と言いつつ、あの程度の変化でも「出題傾向が変わったやんけ!」って大騒
ぎする人たちもいてはるんやろうな。

リスニングほど聞ける人と聞けない人に差が出る分野もないと思う。それは
僕自身が34歳まで全く英語が聞けなかった人間なので、非常によくわかる。

聞けない人間にとってはちょっとした出題パターンの変化についていけない。
要するに力がないので、しょんべんカーブみたいな変化球でも空振りする。

チーン:*:・( ̄∀ ̄)・:*:チーン

聞ける人にとっては会話とモノローグのパターンが同じであれば、ちょっとした
出題傾向なんてまったく気にならないものです。

英語に関しては筆記は平均点アップ、リスニングは横ばいかややダウンかな。
リスニングのスクリプトを見た限りでは昨年並みやとは思うけど。

明日は理系の教科ですね。受験生諸君は頑張ろう!

 


kimutatsu

センター試験、いつもどおり頑張れよ!

Posted on: 2011年1月14日(金) 22:49

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよセンター試験ですね。受験生、最後までジタバタしようね(笑)。
前日は勉強しないでゆっくりしろなんて書いてあるモノもあるけど、ゆっくりし
てしまって結果が良くなかったら悔いが残るから思いどおりに過ごそうぜ。

当日は決められた時間より早く行って、構内を散歩するぐらいが丁度いいよ。

それからリスニング対策で、ipodみたいなのに英語を入れたのを聞いていく
ほうがいいと思う。英語に耳が慣れるまで時間がかかるはずやからな。

何よりも大事なことは・・・

 
俺が(私が)失敗するわけないやんっていうメンタリティーを持つことやな。

 
僕らの脳みそってのは、自分が思ったことが実現するように働くらしいので、
やとすれば成功するイメージをいかにこびり付かせるかが大事なんや。

君は絶対に成功する。失敗したらどうする?いや、失敗しない。一所懸命に
本当に頑張ってきたんやろ?だから成功する。心配は無用。

というわけで明日と明後日は僕は灘中学校の入試があるので学校にいます
が、皆さんの成功を神戸から祈っています。頑張ってください!

 
(追記)昨年のNHKのニュースでセンター試験実施のニュースが放送
     されたとき、その会場の多くの受験生が手に『ユメタン』の赤を
     持っていたので、とっても感激していた木村です。

 


kimutatsu

概要把握力を見る設問を増やしては?

Posted on: 2011年1月13日(木) 7:35

 

 

 

 

 

 

  
僕らが受験生だった頃から、否、もっと前から、入試の定番になってるのが
穴埋め問題でして、センター試験を含め、いろんな形で出されていますね。

でも昨年ピーターセン先生と作った本には1問も作っていません。

だってrealisticallyに考えて、英語を使う場面で穴埋めになっている文章を
何らかの理由で完成させるというシーンはないですよねぇ。

穴埋め問題って、設問を作る側からすれば作りやすいんですよ。

センター試験が近づいてきましたが、英語の設問に関する提言があります。
それはせめて読解問題に、概要を掴む問題を増やしてほしいということです。

例えば海外から英語のメールがB社Y君届いたとします。上司のK氏がY君
に尋ねるわけです。「おい、向こうは何て言ってきてるの?」と。

Y君はその文章を自分なりに要約して、「えっと要するにもうちょっと打ち合わ
せをしてから契約したいと言ってますね」なんて答えるわけです。

まさかそこでY君が「ちょっと待ってください。構造分析してます」なんて答え
たりしたら爆笑です。「お前、構造分析しないと英語が読めないのかよ!」と。

それにいくら全部和訳ができたとしても、一瞬で上司に返答ができないと、
こいつ英語でけへん奴やなと思われて、社内的にはチーンです。

チーンの意味わかるね?

実際のところ、センター試験でも問6で概要を掴む設問は出てるのですが、
その前の段階で発音アクセントや整序などを解かせるのであれば、もっと
たくさんの文章を出して、概要を掴む力があるかどうかを問うのもいいかと。

というわけで、僕がセンター試験を作るなら、最初のこまごました知識の設
問を減らし、文中に空所を作って穴埋めさせる問題がありますが、あの形で
概要を把握する問題を3~5問出すのになぁと思っています。

ちなみに・・・

東大の入試の場合、問1のAとBはいずれも概要を把握しているかどうか、
大意要約やパラグラフ整序をさせながら見ているわけです。

あれは細かい読みよりも概要が取れているかどうかを見てるのです。

英語にせよ日本語にせよ、文章を読む際に一番大事なことは、「この筆者、
いったい何を言うとんねん?」を理解することなのですから、東大の入試で
概要を把握する問題が一番最初に来ているのは素晴らしいと思っています。

 


kimutatsu

センター英語作問委員の方々へ

Posted on: 2011年1月10日(月) 11:13

 

 

 

 

 

 

 

 

  
僕はセンター試験なんて廃止しようぜと思ってるサイドなのです。実質的に
センター試験が良ければ合格できる大学ばかりになってしまったから。

本当にこの国の力をもっと強くしようとするんだったら、つまり子どもたちをさ
らに鍛えて、ブレインを増やすってんだったら、センター試験は廃止すべき。

ただ、センター試験の問題自体は、英語に関してはそれほど悪くはない。

昔の、重箱の隅をつつくような変な問題が減ったし、読む量をできるだけ増や
そうとしてる姿勢もいいんじゃないかと思っているのです。

が、センター試験を作っている委員の先生方にご提案したいのは2点。

1つは発音アクセント系の問題はもう要らないんじゃないの?ってこと。

リスニングが導入されて、発音やアクセントをある程度知っておかないとリス
ニングでは高得点が取れないはずやし、逆にリスニングがあるのに、わざわ
ざwritten formでの発音アクセントの問題を作る意味がわからない。

もう1つはせっかくAll Englishの標榜を掲げたのだから、試験の設問文とか
指示などもすべて英語で行えばどうかということです。

もちろんリスニングの最初の説明や途中の指示なども全て英語で行う。

もしかしたら今年からそうなってるのかな。そうやとすれば評価したいなぁと。
そりゃ受験生にとっては大変やろうけど、大変なほうがいいよ。

本当に勉強している人こそ高得点が取れる試験がいいなと思っています。

そのために単なる知識だけで解ける発音アクセント問題とか、英語の問題な
のに指示が日本語とか、そういうのをなくしてはどうかと思います。

それと英語の設問の種類に関してですが・・・これはまた夜にでも書きます。

 


kimutatsu

直前でも基礎練を反復すべし!

Posted on: 2010年12月17日(金) 16:32

 

 

 

 

 

 

 

 

  
京都のカルチャーセンターで2時間みっちり教えてもらいまして、楽しかった
のですが、なかなか上手くいきません。

やっぱ基礎練を繰り返すしかないな。

いろんな先生方から「何ですか?」というメールが。ことごとく外してるのが
春奈ちゃん、あなただ。よくそれだけ外せるなぁ。

山田くんも延々とメールをくれてるがまったく当たらず。この2人に関しては
もしかしてわざと外そうとしてるのか?ってぐらい当たらない。

一発で当てた先生がお一人 in Hokkaido。エリカ先生、あなたは凄い!

さらに続いて京都と東京の先生も何回か後にお当てになった。

ヤヨイ先生、ヒトエ先生、素晴らしい!

やはり女の勘は鋭いのか?

それはともかくとして、何にせよ、基礎って大事ですね。真っ直ぐに立つ姿勢
からして僕はダメで、お陰で見た目が悪い。

そもそも見た目は悪いけどよ。

受験生時代に数学が苦手で、だから意味もなく問題集を買ってきては、何か
それをやっていたのです。エール出版さんから出てる合格体験談をもとにな。

ところが苦手であればあるほど、本来なら教科書の問いとか例題とか、そう
いった基本問題を反復すべきやったと、今ならわかるんよね。

英語の苦手な人が、センターの過去問をいくらやってもあかん。

例えば『ユメタン』①の単語やフレーズをひたすら覚えることのほうが大事や。
それは日本史や世界史にも言える。古文や漢文にも。

直前やから過去問っていう考え方はおかしいよね。

基礎ができてない人は、戻る勇気を持たないと、いつまで経ってもできない。
いくら問題を解いてもできないものはできない。

覚えることを覚え、基本的なことを全てこなし、そのうえで応用や実践に移る
ことやな。そして実践を経ながら、また知識を増強していくのです。

センター試験まであまり間がないけど、点数が伸びない教科や科目こそ、過
去問から離れたほうが、結局は点数が伸びることになるかもしれませんよ。

プロ野球選手でも試合前にやってるのは、ダッシュやキャッチボールといった
基礎練ですねん。打撃練習は実は比較的少ないのです。

基礎練をやっているからこそ、本番で力が発揮できるというものなのだ。

というわけで、僕も基礎練を繰り返そう。何の?それはだから秘密なんやって。

 

(追記)先日のリスニングの指導法のところを読んで「リテンションってのは
     もう一度テンションを上げることか?と言ったらしい福岡のH先生、
     あなたは最高だ。22日に飲みましょう。

 


kimutatsu

部分点なんて狙うなっちゅうねん

Posted on: 2010年12月14日(火) 23:16

 

 

 

 

 

 

 

 

  
センター試験が近づいてきましたね。受験する生徒たちは頑張りましょうや。
今さら頑張ったって点数は上がらないと諦めている人はいませんか。

上がるかどうかわからないけど、諦めたら絶対に上がることはないんやから
最後まで頑張りましょう。受験は決して結果が見えてる勝負ではない。

ところで期末考査を採点していて気になることが。

誰に教わったのか、部分点狙いの答案が出だしました。アホな答案ですな。
英語を書いたり喋ったりするのに「部分点」なんてものはありません。

誰かと喋ってるときに「この単語わからん」と思って、「よし、部分点を狙おう」
なんて考えるバカはいません。わからんなりに必死に伝えようとします。

大学入試では部分点なんてまずありません。

あるとしたら模擬試験の採点でのみです。

模擬試験は部分点があります。なぜなら模擬試験は返却しなければならな
い試験だからです。部分点なしにすると、先生から業者が怒られるのです。

一番信憑性が高そうなベネッセの模試でも部分点があります。

大学入試は(高校入試も)返却義務はありません。したがって「ダメだな」と
思ったら×にします。その点で模試と入試とはまったく違います。

おっとその前に、ある答案をご紹介いたしましょう。今回出した英作文ですが
日本語がこのようになっています。

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おまえがそんな短時間にあの分厚い本を読み終えたはずがないがな。

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生徒の答案で一番多いのがこれ。

You can’t have read through that thick book in a short time.
You can’t have finished the thick book in such a short time.

というわけで、正解です。

むろん、You can’t have finished such a thick bookとかにしても
いいのですが、大事なのは<can’t have done>のところなのです。

ところがこの「分厚い本」のところで困った生徒がいるようです。しかしなぁ、
お前たち、中3にもなって「分厚い」も書けないようでは困るじゃろ。

困った生徒たちで、こう書いている生徒がいました。

You can’t have finished reading such a big book in a short while.

bigとbookのコロケーションを考えると、どうもガリバーが巨人の国で目に
するようなでっかい本をイメージします。だから減点します。マイナス1点。

問題はですね。

You can’t have read such a      book in a short time.などのように、
書かないで空けてあるケースです。わからんので空けてある。

これは部分点も与えずに×になります。

要するに与えた日本語を表現し尽くしていないので、減点ではなく×になる。

それからこんなのも出題しました。

***********************

うちのお母さん、お父さんと結婚すべきやなかったと思うわ。

***********************

僕の英作文ってだいたいこういうのが多いのですが、まぁお許しあれ。

そうすると中3ではmarryは出てきているものの、他動詞なのか自動詞な
のか、あるいはget married toやったかwithやったか覚えてない。

場合によってはmarryという動詞を思い出せなかった生徒もいました。

したがってこう書く生徒がいます。

I think my mother shouldn’t have     my father.

もちろん、言うまでもなく、1点もなく×になります。

英作文ってのは与えられた日本語をいかにして英語で伝えようとするかを
紙面に落とし込む、翻訳作業なのです。

わからないからといって、白紙にしてしまい、部分点を狙おうとしても無駄だ。

 

 

 

 

 

 

  
以前、京都大学の教授と英作文の採点について喋ったときにこのように
仰ったのを、感心して聞いていたのをいまでも覚えております。

**************************

採点をする際は、日本語を読み、自分で理解した後は、生徒たちの解答を
ひたすら読み、その日本語に近いかどうかをチェックします。文法的なミス、
語彙の使い方のミスなどはあまり気にせず、その日本文の意味内容を正確
に掴んで、自分なりの英語で書こうとしているかどうかをチェックします。

そして明らかにわからないから放棄したんだなという箇所があると、片っ端
から採点対象から除外します。つまり0点になります。

与えられた日本文とのズレがある箇所に対してのみ、減点していきますが、
単語のミスはマイナス1点か、ミスしていても伝わるなと思ったら点は引きま
せん。構造上のミスをすると英語がムチャクチャになるはずなので、その場合
には大幅に点数を引きます。

何より点数を引かれるのは、採点対象外のものです。日本文全体に対する
翻訳になっているかどうかが、ある意味では採点対象となります。

**************************

つまり部分点狙いのつもりで、わからない箇所を空白にしたり、カッコ付けに
したりすると、採点対象から外れるってことになるのだ。

それ以来、僕も採点する際には、この英語を誰かが喋ったとして、通じるかど
うかという視点でまずは通読し、通じない場合、あるいはもとの日本文からす
れば明らかに恣意的な抜けがある場合には、採点せず、ゼロ点にしています。

和訳する際にも、わからない語があると、ついそれを抜かして訳したりする人
がいますが、模試では減点で済むものが、入試では全体を×にされますよ。

というわけで・・・

さぁ、採点の続きやろかな。

 


kimutatsu

成績向上のための基本三原則

Posted on: 2010年10月26日(火) 21:21

 

 

 

 

 

 

 

 

   
「先生!なんでダイスーに載ってるんですか!?」とスットンキョーな声で、
いつも元気なS村君。

「ダイスー?ってなに?」と僕。

「『大学への数学』ですよ!巻頭の言葉に先生のコラムが載ってた!」

「あぁ、あそこに書いたとおり、頼まれてさ。数学の雑誌に俺が載るのは
ちょっとおかしいけど、依頼された仕事は断らん主義なんよね。」

というわけで、11月号の巻頭のコラムを書かせていただきました。

高校時代の僕の数学の成績を知ってる先生が見たら、「なんでこいつが」って
お思いになるのは間違いないけど、そういうわけなのでご容赦願いたい。

数学の勉強法って、僕にははっきりとはわからない。

だけど英語にも数学にも国語にも、あそこに書いた「成績向上のための基本
三原則」はきっと当てはまるんやないかと思ってるのです。

1.基本を大切にし、
2.誰よりもたくさん問題数をこなし、
3.先を見据えて勉強をする。

この姿勢で勉強をして、成績が向上しなければ、きっとそれは他に何某か、
原因があるとは思うけど、ほぼ間違いなく成績は上がると思っています。

今日の授業では50分まるまる単語をやりました。

中3の今は単語や文法は非常に大事です。つまり上に掲げた三原則の1。
単語や文法を鉄板にして、多読期に備えたいと思っています。

 


kimutatsu

覚えるべきことを覚えよう!

Posted on: 2010年9月28日(火) 0:03

  

  

  

  

  

  

  

  

  
今年がもうすぐ9ヶ月終わりますね。受験生はこの金曜日(10/1)から
センター試験の受付が始まります。さすがに受験料納付ぐらいは終わっ
てると思うけど、何かと遺漏のないようにしてください。

センター試験でほとんど決まる大学が大半なのに、基礎力が欠如してる
受験生が多いのはどうかと思うが、これは決して受験生だけの責任では
ないように思うんですよね。

今、中3で『ユメタン』の①センター試験レベルをやってるんです。

9月から始めたばかりなので、今日の授業でやったのはまだUNIT3です。
出てくる単語ですが、criticize、condemn、stimulateなど、基本的なも
のばかりです。形容詞はoptimisticやscaredなど。

でもこのレベルをも知らない場合、かなり厳しいですよね。

応用問題を解こうにも解けないと思うのです。

だけど授業では直前期だからということで、過去問の演習をしたりしている
ケースも多いと思うんですよ。

直前期こそ基本的なことがちゃんとできているかどうか、振り返ることだって
非常に大事なのではないでしょうか。

過去問信者になってはいけません。過去問はあくまでもパターンでしかない。
大事なことは、力をつけることなのです。

基本ができてない人が応用問題をいくら解いても意味ないですよね。

単に「あった」とか「間違った」とかではなく、覚えるべきことを覚えることこそ、
全ての教科や科目の土台となるのです。

覚えるべきことを覚えていけば、正答率は1月からだって上げられるのです。

覚えもせずに過去問をひたすら解いていてもダメです。ちゃんと覚えましょう。

 


kimutatsu

パナソニックやユニクロに思う

Posted on: 2010年6月25日(金) 11:36

 

 

 

 

 

 

 

 

  
この本、僕好きなんです。単に東大合格や外大合格だけなら必要ないかもしれ
ませんけど、でも好きなんです。受験英語の問題集としては先駆け的問題集。

大人向けならあったんです。雑音付きリスニング本が。

鳥飼久美子さんが仰るとおり、綺麗な音源で英語が聞けても、それはある意味
作られた環境の中でのリスニング能力なんですよね。

ロンドンに行って最初にヒースロー空港に降り立ったときに、雑踏の中で英語を
聞いている僕がいました。

聞ける・・・うれし。

英語が聞けなくて苦労した僕ですが、こんなにざわざわした中でも英語が聞き
とれる。人の話が聞けるってこういう嬉しさがあるんやなぁって思いました。

この前、十督先生と話していて、この本は時代的に出版するのが早すぎたのか
もしれませんよと仰った。もしかしたらそうかもしれん。

でもさ、いやしくも東大なり一橋大なり、早稲田や慶應なりといったトップの大学
に進む学生が「英語は読めるけど聞けないし喋れない」っていうのってどうよ?

いや、僕も聞けなかったし喋れなかったから自戒の念を込めて言うんやけど。

単語であれば最低でも『ユメタン②』まではやっとかないと、ちゃんとした英語は
聞けないし話せないと思う。大学に入ってからでもいいからやってほしい。

リスニングも「センターが取れればいいや」と思ってる人はそれでもええんやけど、
でも二次試験でリスニングがあるなら、それは極めてほしいなぁ。

せっかくリスニングを勉強する機会を与えてもらってるんやから、その幸せを噛
みしめて勉強してもらいたい。

『東大英語リスニングSUPER』まで行ってほしい!

 

  

 

 

 
 

 

 

 

奇しくも最近、パナソニックが新規採用1390人のうち80%にあたる1100人
を外国人枠とすることを発表しました。

『ユニクロ』でおなじみのファーストリテイリングは半数を外国人枠とすると。さら
に社内の公用語を英語とするそうです。

教え子の坂本Qちゃんが働いている楽天ではすでに英語が公用語になってる。

英語なんてできて当たり前やん、というメッセージなのでしょう。

こういう会社は増えてくるはずなのに、大学入試は相変わらずリーディング中心
で、しかもハード面の問題からリスニングはセンターのみという大学も多い。

だからそれに合わせて授業が行われる。「使える英語」と言いながら、文法など
では相変わらず講義形式の授業が50分続けられたりもしています。

高3の読解の授業では教員が50分解説し続けたりします。

英語は使わないと能力が上がらないのに、高校ではあまり使わないで、とかく
評論や小説を読むことに時間の多くを割くことになる。

大学入試が「それでいい」と言ってくれているので、こちらもそれに甘えてる。

だけど使えないんです。東大に入っても英語が使えない生徒がたくさんいる。
世界中で日本だけじゃないでしょうか。トップの大学に入った生徒の英語力が
たいしたことないっていうのは。もちろんできる生徒はできるんですけどね。

なので東大生であっても、大学に入ってから、あるいは卒業してから、英語力を
鍛えなおさねばならないという人が多いんです。

内田先生がブログで「ユニクロのように英語を公用語とすると、英語の能力が、
すなわちその人の能力として判断されかねない」と警鐘を鳴らしておられます。

僕もそのとおりだと思う。

だけれども、英語の教員として念頭に置いておかねばならないのは、生徒たち
はともかくとして、教員たちまで「大学に入れるための英語」に終始していては、
時代の流れに笑われる結果になってしまうんじゃないでしょうか、ということ。

内田先生のような心配をしている方々に、「いや、自分の教え子は絶対に大学
に合格した時点ですでに英語を自由に使えるようになっている」と胸を張りたい。

読めるだけの英語、英作文は部分点狙い、リスニングはそこそこ、スピーキング
なんてトンデモナイ・・・

僕は今までこんな教え子をいっぱい作ってきたツマラナイ英語教員でした。

それを猛省し、今教えている生徒たちには、仮に悪魔と言われようと鬼と言わ
れようと鬼畜と言われようと、単語は『ユメタン』③まで、リスニングは『東大英語
リスニングSUPER』まで課して、リーディングは東大レベルなら軽く読めるし、ラ
イティングやスピーキングといった発信力もかなりのレベルまで付けさせてやる。

そう心に決めています。

進学校だからできるわけじゃない。

大事なのは教える側の意識じゃないかなと思っています。どういう生徒たちを育
てるのかという意識が大事なのではないでしょうかね。

そしてそのための緻密な計画。さらにはストラテジー。

そのためには僕自身の英語力もブラッシュアップさせないとあかんので、今日も
ヒアリングマラソンや『ENGLISH JOURNAL』を暗唱し続けております。

僕に鍛えられた生徒たちが大学入学後に、英語をツールとして世界を舞台に活
躍してくれたらいいなと願っています。

だから単語を覚えるのも熟語を覚えるのも全てCDの音声を使わないといかん
のです。全て聞いたり喋ったりする部分につなげんといかんのです。

僕の生徒たちは大変だとは思うけど、がんばれよ!という気持ちを込めて日々
授業をしているのです。

 

 


kimutatsu

蛍雪時代のコラムです

Posted on: 2010年6月12日(土) 13:39

 

 

 

 

 

 

  
今年も旺文社の蛍雪時代に連載をさせていただいている木村なのですが、
蛍雪時代が教室に置かれていない浪人生や一般の方々のために、なんと
旺文社さんはパスナビというサイトで読めるようにしてくれています。

例年のとおり。

というわけで、今年の蛍雪時代のコラムは「ガツンとくる言葉」であります。
お読みになりたいという方はこちらからどうぞ。

毎月、テーマになる漢字を決めて、それに添ってコラムを書いていきますねん。

6月号のテーマは「志」ということになっております。よければお読みください。

 


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