KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2007年12月11日

kimutatsu

親も教師も悩んでるねん

Posted on: 2007年12月11日(火) 10:41

aomori 

試験中は野球の練習も試合も当然ないので運動不足です。運動したい(>_<)
ジムにも長いこと行かず月謝だけ払ってる状態やし。やめよかな。

体脂肪計に乗るといつも20%前後をうろうろ(・.・ )

これってどうなん?

最近、若い先生のブログを読んでちょっと触発されていますねん。
若いとき、自分もこうやって悩んでたなぁと。

僕が西大和で教師になった頃にお世話になった先輩も2つか3つ年上なだけでしてね。
本当に若い学校だったので、みんなが手探りやったのです。

その中で東大や京大にどうすれば生徒たちを入れてあげられるかと毎晩議論してた。

今の僕のベースになってるのは当時の議論ですねぇ。

灘方式なんて言葉があるらしいけど、そんなのはないですね。

灘って学校は学年や教員が違うと方法も違うし、修学旅行先も採用する教材も何もかも違うので、それをひとくくりにして灘方式ってするのは極めて不自然です。

講演で話をさせていただく英語の勉強法も木村方式です。

若い先生のブログを見て、当時の酸っぱい気持ちを思い出しているのです。

どうしたら生徒をひきつける授業ができるんやろ?
どうしたら効果的に生徒を怒ることができるんやろ?
そもそもいい授業って何なんやろ?

そういったことを毎晩議論しながら少しずつ成長してきたのですね。

2月に行う英語教師塾でもそういう議論ができればいいなと思っています。

講演の様子

でもその若い先生ね、ごっつい成長されると思います。手探りやとは思うし、まだどうやって教師としてやっていけばいいのかわからへんと思うけど、「なんとかしたい」という気持ちはごっつ強い人なのです。

先般のアルクの僕の講演会にもわざわざ新幹線に乗って参加しに来られた。

そういう熱意ってのは伝わるものです。

若いときに僕が考えていたのは「早く年をとりたい」ってことですね。

ある程度の年齢の先生の話には重みがあるし、保護者も若い先生より信頼を置く傾向があるからね。そりゃ場数から来てる部分が大きいわけです。

僕はまだ43歳で、教員歴も20年で未熟ではあるけど、でも20歳代の先生よりは多くの場数を踏んでるし、そういった先生よりたくさんの失敗をしてきましたからね。

僕が教員になったときに中学生時代の先生に挨拶に行ったのですが「教師ってのは楽しようと思ったら、頑張ってるふりしてなんぼでも楽できるぞ。でもそういう教師になるなよ」って言われましてね。

教員になって思うのは確かにそういう部分ってあるよなぁってことです。

例えば教科指導ひとつとってもそうです。教科書には指導書があって、こんなふうに教えたらええんやってことが事細かに書かれてあります。全訳も載ってるし、英語の文章の背景知識的な資料もついています。

僕は高2以降は教科書を使わないで授業をするので(ちなみに『国立大学英語リーディング』は僕の授業を本にしたものです)指導書ってほとんど見ないのですが、逆に指導書のないテキストは売れないんだそうです。

僕はそれってどうなんかなと思っています。

すでに定年退職された灘のある先生はそういう資料をいろんな本から抜粋してきて生徒たちに配布されていました。驚異的な読書量を誇る先生だからできたことですが、そのご努力たるや大変なものでした。

結局、教員だってベースになるのはヤル気であり、気迫なんよね。

何歳になっても「しんどいな」と思うのではなく、生徒のほうを向きながら、同時に自分を成長させたいと思って実践されてる先生ってのは同僚から見ても魅力的やし、当然生徒たちにも人気があります。

さまざまなシーンでの方法論ってのは先生によって異なりますが、ベースになるヤル気や自己成長意欲は共通のものなんやないかと思っています。

その点でその若い先生もすごく成長されると信じています。

わからないことがあれば尊敬できる先輩の先生にどんどん聞けばいいし、悩んでいるのであればそれをぶつければいいと思うのですね。教員だって人間ですからね。

えらそうなことを言うてる僕もまだまだこれからなので、生徒や保護者のほうを見ながら、同時に自分を成長させたいなと思っています。日々勉強です。

最近保護者の方々とお話をする機会が多いので特に実感するのですが、教育ってのは難しいですね。生徒も保護者も教員もみんな悩んでるわけでね。

教育再生会議がどういう提言をするかってのは僕は二次的やと思ってるのですよ。
大事なのは教室であり、家庭ですからね。現場にいないとわからんことだらけです。

こうすれば絶対に大丈夫!という方法があればいいが、そんなのはない。
結局は失敗を重ねながら、経験値を上げていくしかないんやろうなと思っています。

で、すでに経験値の高い人たちの話を聞くのってのは本当に大事です。

そういう意味で講演や勉強会への参加にしても、僕へのメールにしても、そういったものを通じて若い人たちがヒントを見つけて、少しずつでも成長してもらえたらいいなと思っています。

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(追記)受験生諸君、何度も言うが悩んでるのはキミだけじゃないんやで。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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