KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2008年3月20日

kimutatsu

英語基礎力をつける本のご紹介!

Posted on: 2008年3月20日(木) 16:51

桜咲く!

職員室にいると、知らない生徒が訪ねてきてくれることがよくあります。
灘は担任団が6年持ち上がりなので、教員と生徒とのつながりが深くなります。

逆に言えば、他学年の生徒のことはほとんど知らないということにもなります。
だからたまにテレビに出た58回生のことを聞かれますが、全く知りません。

先日卒業した60回生と、今の高2の61回生はヘルプ教員として教えたので
多くの生徒たちのことはお陰で知ることができ、よかったと思っています。

ただその60回生も、彼らが高2までに接したのは野球部の連中だけなので、
昨年4月時点では野球部員以外は全くと言っていいほど知りませんでした。

でも彼らの何人かが高1や高2の時に僕のブログを見てくれて、職員室まで
来ては英語の質問をしたり、添削をお願いされたりすることはありました。

そのうちの何人かは勉強の計画表のチェックから始まり、使うべき問題集まで、
全部教えてほしいと言ってきました。中にはひどい成績の生徒もおりましてね。

高2の夏ぐらいかな?Y君という生徒が来て、いろいろと話をしていたのですが
成績は学年で190番ぐらいという悲惨な成績でした。

英語に関しては壊滅的でした。数学がそこそこ良かったのは救いでしたけれど
英語をはじめ、他の教科は全くダメでした。今まで何してたん?って感じです。

中学時代にゲームにはまり、ほとんど勉強していなかったとのことでした。

東大

それから1年半後、つまり現在です。彼は東大の入学準備をしています。
そうです、彼は志望していた東大文Ⅰに現役で合格したのです。

僕が彼に課したのは中学英語でした。中学英語からのスタートでした。

計画表を作らせ、それをチェックし、最低限の中学単語と文法を100%!
覚えさせました。95%ではなく100%覚えるように指示しました。

それが終わると高校英文法および高校単語と熟語を徹底させました。続いて
英語の構文、英文解釈、英作文の作り方など、基本を徹底的にやりました。

難しいことは全くさせていません。とにかくセンター試験で180点が取れるよう、
英語の基礎力をまずはつけられるよう、指示したのですね。

彼は現役で東大に合格したいという強い希望を持っていましたし、サボってると
僕にかなり厳しい言葉を投げかけられますので、相当頑張っていました。

高2時点で中学英語からスタートするのは、灘高生の彼にとってはもしかすると
屈辱やったのかもしれませんが、物事には順序がありますからね。

この1年半を書くと1冊の本になりますので、ここでは割愛します。

結果的に彼はセンター試験の英語で満点を取り、東大文Ⅰに合格しました。
最後の最後は数学以上に、英語が得点源になっていました。

基礎力マスター

なんとか僕が彼に指示し、課した内容を本にできないかな?と思っていたら、
講談社の方々が話に乗ってくださいましてね。

上の画像のシリーズ本が出ることになりました。

タイトルは『東大英語基礎力マスター』ということに決まりました!
全部で8冊から成るシリーズ本で、1冊あたり数百円という安さ!です(笑)。

この4月3日に出るのは中学英語の徹底復習篇となっています。

そのY君との会話も序文のところに載せてありますので、参考にして下さいね。

実は『ドラゴン桜』の著者である三田先生が僕を漫画にしてくれましてね。
その漫画になった僕が本のあちこちに登場し、英語の解説をしています。

1冊目が中学英語の徹底復習篇です。

以後、2冊目が高校英語の基礎単語・熟語篇で、3冊目が高校英文法篇、
4冊目が高校基礎構文・基本英作文篇・・・という感じで続いていきます。

要するにこの8冊を仕上げると英語の基礎力がマスターできる!という形に
なっているのです。なので大人の方が英語をやり直すのにも適しています。

というわけで、1冊目が4月3日に出ます。英語が苦手な人、点数が伸びないと
悩んでいる人、英語を最初からやり直したい人、どうぞ手にとって下さいね。

また中学を卒業したばかりで、この4月から高1になる生徒たちは、中学英語の
総復習をするために取り組んでもらえる本になっております。

自分で言うのも変ですが、とても面白い本です。分厚い本ではありませんで、
かなり薄い本ですから、逆に言えば英語のエッセンスだけが詰まっております。

この8冊を何度も反復し復習してもらえれば、英語の基礎力についてはかなり
身につきますし、値段的にも薄さ的にもかなりお手ごろじゃないかなと。

基本を大事にしてほしいなという想いを込めて作りました(^-^)。
学年や年齢を問わず、気楽に取り組んでもらえる本になっております。

良ければ皆さん、お手に取ってみてくださいね。よろしくお願いします!

英語の勉強をしたくなるシリーズ!と自分では考えております。
中のいろんなイラストも楽しんで下さいね。
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(追記)三田先生の書いた僕のイラストですが・・・えっと・・・
     本物はもうちょっと優しくて男前じゃないかと・・・(笑)

(追記)東大に合格したY君もかなり喜んでくれました。Y君、おめでとう!

 

 


kimutatsu

センター試験対策に関して、その2

Posted on: 2008年3月20日(木) 14:41

桜咲く!

桜の季節までもう少し。今年桜を咲かせた受験生の皆さんはおめでとう!
来年にとっておいた人は残念だけど、浪人してよかったと言える1年にすべし!

またコメントのお返事が終わりました。昨日のコメントにはまだなのですが(汗)
一昨日の記事までの返事は全て終わりました。お読み下さいね。

さて、昨日の続きです。

その前にとりあえずこちらをお読みくださいませ。
センター試験に関しても少し触れてありますが、やはりセンターは大事ですね。

よく「センター試験の勉強はいつからやればいいですか?」と質問をされます。
今日は文系の理科や理系の社会について書きたいと思います。

若い頃には「とにかく二次試験で高得点取れれば難関大は合格する!」なんて
言うていた僕なのですが、今はそれが必ずしも正しくないことがわかりました。

東大や京大、あるいは医学部であってもセンター試験の高得点者は有利ですし
高得点が取れなかった人が二次試験で逆転するのはかなり難しいですね。

東大のように圧縮配点の場合には、全教科満遍なく点数を取ることが要求され、
京大や阪大のように傾斜配点の場合には、配点の高い教科が重視されます。

しかしセンター試験の傾斜って、文系なら数学や理科が、理系なら国語や社会が
それぞれ高くなる傾向にありますので、結局全部やらねばならんことになる。

で、間違った指導が為されると、文系の理科は高3の秋からでいいよとか、また
理系の国語や社会は高3夏休みが終わってからでいいなんて言われたりする。

果たしてそれでいいのか?答えはNOだと僕は思っています。

ヤル気十分!

だからと言って、文系の人が理科ばっかりやっていてはダメですよね。やはり
一番肝心なのは二次試験であるのは言うまでもありませんからね。

だからこそ余計に文系の理科や理系の社会などの扱いに苦慮することになる。
センター対策本も英語や数学は売れないんですって!(涙)

現代社会や政経、物理や化学などのほうがセンター対策本は売れるらしいわ。
したがって僕の本はほとんど売れて・・・まぁええねんけどね(泣き笑い)。

でもそういう対策本をやったからすぐにできるようになるか?と聞かれたら
それは違うと思います。その前の段階が大事なんじゃないの?と思っています。

その前の段階とは?

そう!授業の復習です。塾に行っている人は塾でもいいけど、とにかく講義を
ちゃんと聞いて教えを乞い、その復習をちゃんとすることです。

授業の復習をちゃんとしている人は、そういう対策本を一通りやれば問題ない。
知識が整理されますから、その後に問題集を2~3冊こなせば問題ない。

ですから「高3の秋からセンター対策」と言っている人が、もしもその前の段階、
つまり「覚えていることはだいたい覚えている」状態からスタートするなら問題なし!

ここまででわからない人のためにフローチャートにしてみます。
あぁ、なんて親切なブログなんだろ。ものすごい忙しいのに(焦)。

ホント助かるなぁという人、悪いけどこちらをクリックして下さい(愛クリ)。

********************************

センター試験対策(文系の理科・理系の社会)のフローチャート

中学1年~高校2年まで 理科や社会の授業をしっかり聞く
                     ↓
                帰宅してから10~15分の復習をする
                     ↓
                定期考査で得点できるように努力する
                (定期考査後に忘れてしまっても問題ない)

 

高校3年生前半      センター対策の参考書で知識を整理する
                     ↓
                わからないことを徹底的に潰す。徹底的に!

 

高校3年生夏休み明け  センター対策の問題集を2~3冊繰り返す
                     ↓
                秋の模試で80%以上を狙う
                     ↓
                直前期までに精度を上げておく
                     ↓
                 本番で満点を狙う。

********************************

大事なことは知識のインプットでして、そこができていないといくら問題集を
何度も繰り返したって意味がありませんわな。

教科書と知識整理用の問題集を使って、まずは基本的な知識を身につける。
社会なら一問一答式のものを使いながらやるのもいいと思う。

それと定期考査って大事やね。そこで点数を取りにいく勉強をすることです。
終わってから忘れてもいい。忘れてないから。脳のどこかには残ってるのです。

それを知識整理用の問題集で復活させることが大事なのですね。

なので高3秋から知識整理用のをいきなり使っても、その前の段階でまったく
覚えたことがないっていうレベルではかなり苦しい戦いを強いられることになる。

その意味で授業→定期考査の流れは何より大事にしてほしいなと思ってる。
灘の生徒たちが強いのは、きっと定期考査を大事にするからやと思いますね。

定期考査を大事にしない生徒は、やはり現役で合格する確率が落ちますが、
それは上のフローチャートと残り時間を考えると当然だと思う。

センター試験で高得点を取らないと、合格はかなり厳しいことになりますよね。
また私大を狙う人でもセンター試験対策をしておくことが大事だと思います。

なぜならそれが基礎の確立につながるからです。基本ができているかどうかを
チェックするためにセンター試験の勉強をするのはいいことだと思いますね。

今年、桜を咲かせることができなかった人は、今からセンター試験対策を!
センター試験で90%以上を狙いに行きましょう!

そのために授業を大切に!復習と反復を大切にする姿勢を身につけましょう!

4月3日に英語の基本をチェックする本が出ます。お楽しみに!
  ↓  ↓  ↓
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(追記)基本って本当に大事ですね。4月3日に出る本、本当に面白いです。
     え?自分で言うな?ごめんなさい。でも本当に面白いと思います。

 


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