KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2008年5月16日

kimutatsu

英単語の暗記について、その1

Posted on: 2008年5月16日(金) 14:09

共愛学園
(共愛学園での様子です)

いろいろな生徒と話をしてきましたが、「どうも英語ができないんです」と言う
人の多くは、基本的に語彙力と文法力と読解力がありません。 

ここで言う「読解力」は日本語の読解力も含めての読解力です。

で、その読解力の基礎を為すのが、語彙と文法と読書習慣なのですね。

だから単語をあまり覚えていなかったり、この本に書いてある程度の文法が
おぼつかない場合には、やはりあまり読解の点が安定しないことになります。

ところがこういう考え方が昔からあるのも事実なのです。

単語や熟語というのは文脈の中でこそ覚えるべきものなのだから、
『ターゲット1900』タイプの単語集で覚えるのはナンセンスなのだ!

皆さんはどう思われますか?

同じ理由でZ会の『速読英単語』という本が非常に売れています。ある時期に
この本は全く売れなくなったのですが、またある時期から売れ出しました。

どの時期かご存知?

ちなみに『ターゲット1900』も「もう古い」なんて言われて、あまり売れなくなり
それ以後に出てきた『Duo』や『システム英単語』などが売れていました。

今は書店さんに聞きますと、『速読英単語』と『ターゲット1900』が売れてて、
それに続いて『キクタン』のシリーズなんだそうです。

ちなみに『キクタン』は私の著書ではないので、誤解なきようお願いします。
あれは一杉さんの著書です。僕にはまだ単語集がありません。

で、「初心者には覚えにくい」という理由で売れなくなった『速読英単語』と、
「英文が古い」という理由で売れなくなった『ターゲット1900』が売れ出した。

その時期とは!

恐るべし!『ドラゴン桜』で紹介されたときに、再爆発を起こしたのです(^-^)

でね、僕はライターとしてではなく、英語科の教員として客観的に見たときに
どうも『速読英単語』は採用しないと思うのです。いや、悪い本ではないけど。

なぜ?覚えにくいから。少なくとも灘の高1や高2のレベルでは難しいかなと。
確かに文脈はあるけど、あれを1つずつ読むなら読解問題集でいいかと。

単語集として持たせるにはちょっとどうかなという気がしています。少なくとも
初心者というか、英語が得意でない生徒には厳しいのではないかと思ってる。

ちなみに僕が教えている66回生(現中学1年生)に何を持たせるかですが…

いや、まだ書かない!(笑)

なぜなら僕、実は今出ている単語集のどれにも満足していないからなんです。
だから自分で創ろうかと思ってる。て言うか、動き出しているのですが・・・

単語を覚えて、単語力がついても運用力がつかねば意味がありませんから、
それがつくような単語集があればなぁと思っています。

で、今一番それに近いのが『システム英単語』と『キクタン』なのですね。

どちらも同じです。ただ前者はCDが別売りで、後者はCDが付いています。

『キクタン』はBasic→Advanced→Superというシリーズがありますけれども、
『システム英単語』は1冊です。どちらを選ぶかは好みの問題です。

現時点での僕のベストはこの2冊です。単語力も運用力も付きやすいです。

ジュンク堂難波店

でも上に書いた「文脈の中で覚えるのがベスト」と考えている人にとっては、
この2冊はあまりお勧めできん!ということになるんでしょう。

いや、いろんな考え方があるから僕はそれはそれでもいいかと思っています。

ただね、今から下に書く単語を覚えてもらえますか?

survey  調査、調査書、Aを調査する
price  価格、値段、~に値段をつける
expensive  高価な、ぜいたくな 
decide  ~を決める、~しようと決心する (to do)
wage 賃金、給料(通例wagesで使う)

これらの基本的な語彙を覚えるのに、文脈要りますかねぇ・・・僕は不要かと。
意味だけでは無理としても、短い文があれば十分だと思うんですよね。

こういうのを覚えるのに『速読英単語』レベルの長い文章が要るとは思えず、
だから「文脈で覚える」という考えには賛同するが、単語集としては・・・

ということなのです。『速読英単語』が悪いといってるのではありませんので
誤解なきようにお願いしますね。よろしく!

続きはまた明日に書きますが、こんな感じで書き進めてよろしいですかね?

続きも期待してるよ!という方は愛のクリックをお願いしますね。
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(追記)英語の先生方へ。アルクで6月8日にイベントがあるのですが、
     すでに30名ほどがお申し込みなんだそうです。
     今回は学校だけでなく塾や予備校の関係者もOKということで
     さらに教員志望の大学生などもOKなんだそうです。
     要するに・・・誰でも入れるってことやな(笑)。
     詳細はこちらをご覧下さい。定員になると締め切りますからね。

(追記)僕が作ってる英単語集は英作文の力とリスニング力を高める仕組みに
     なっています。ご期待くださいね。よろしく!

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 英語  

kimutatsu

私立大学英語リーディング、発売!

Posted on: 2008年5月16日(金) 7:56

kimutatsu 

皆さんのおかげで『私立大学英語リーディング』が昨日発売!になりました!

(ノ´▽`)ノ{+++THANK YOU+++}ヽ(´▽`ヽ)

早稲田、慶應、上智、同志社、関学の過去問&オリジナル2題の計20題が
載っていまして、もちろん音読用のCDがついております。

いろいろ書くより、この本の前書きを抜粋しますので、お読みくださいね。

********************************

この本は早稲田や慶応、上智、あるいは同志社や関学といった難関私大を
目指す生徒向けに作った本です。

あるいは東大や京大、一橋大や阪大といった難関国立大を受験する人が
私大を併願する場合に、受験する私大の赤本を全て買うとなると経済的な
負担が大きくなりますが、この本ならば1冊で済むので負担が少なくなるかな
という思いで作った本です。

ぜひとも役立ててもらえたらいいなと思っています。

少子化の時代と言われます。子供の数は少なくなり、中には経営が苦しい
高校や大学も出てきています。受験生は無理をしなければどこかの大学に
入れる時代になりましたが、早稲田や慶應でさえも、以前に比べると
受験生の数が減っているのです。そうなると当然易化(いか)するわけですから
そこを狙いに行くのは当然ですよね。

ただし「早稲田ならどこでもいい」とか「慶應に入りたいから全学部受ける」と
いうのはどうかなと思っています。

大学での4年というのは意外と長いものです。

何らかの団体やサークルに所属して、その活動に勤しむ面白さは高校の
部活動の比ではありませんが、やはりそれだけではつまらない。

せっかく専門教育を受けに行くのですから、ある程度興味のある学問を
学べる学部に進むべきです。

入るときには「早稲田に入った!」とか「慶應に合格した!」と嬉しい気持ちに
なりますが、卒業する時に「自分は法律を勉強したかったな」とか「経営学部に
入ったが、興味が持てなかった」なんて気持ちで学生生活にピリオドを打つの
では、何のための大学かということになります。

私大は複数回の受験機会を持つことができるからこそ「ここなら行ってみたい」
という学部を選ぶことが重要なのではないでしょうか。

この本が受験生みんなにとって役に立つ1冊になれば幸いです。第1志望の
大学に合格されますことを祈っております。

また、合格されましたら、ブログの方まで報告に来て下さいね。

*******************************

『国立大学英語リーディング』同様に問題の選定には物凄く迷いましたけど、
やはり無味乾燥な読解問題集ではつまらないかなぁと。

読んでいて面白い、いわば「読書用」という意味合いも込めて考えました。

そうなると穴埋めの多い問題ってちょっとどうかなと思い、『国立大学・・・』の
ほうではほとんど出していないのですね。

ところが私大の入試問題は穴埋めや並べ替えが多い多い(>_<)

ですので、これまた『国立大学・・・』同様に、穴埋めや並べ替えをし終えた、
言うならば素文を再掲載してありますので、音読時にはお役立てください。

それと生徒たちを教えていていつも思うのですが、解説については最低限の
解説に留めてあります。あまりにも詳しすぎる問題集は良くありません。

もちろん基本問題集なら解説は詳しいほうがいいのですね。

でもこの最高峰のレベルの問題集をやって、本当に合格しよう!という人は、
余計な解説が邪魔になることが多々あります。

解説ページが多くなったせいで問題数が少ないのでは意味がありませんし、
わからない箇所があれば、自分で考えて『ロイヤル英文法』などで調べる!
という自発的行為が勉強なのです。

その中で「考える」という能力が培われたりします。

とはいっても、全訳や設問の解説はかなり詳しくしてありますし、設問該当箇所
以外でも「これはちょっと難しいかな」というところは解説してあります。

英文に関しては、1000語を超える超長文にいたるまで載せてありますから、
上に書いた私大や、MARCHを受ける方々はどうぞお使いになってください。

よろしくお願いします。

私大英語R

あとKimutatsu’s cafeは私立高校の先生方にご登場いただいております。

西南学院中学校・高等学校の田中十督先生。

昭和薬科大学附属高校・中学校の森弘達先生。

桐朋中学・高等学校の辰巳友昭先生。

いずれも素晴らしいコラムを書いて下さっていますので、そちらも息抜きに
役立ててもらえればいいなと思っております。

予備校の先生方も素晴らしい本を書いていらっしゃいます。竹岡先生のご本も
玉置先生のご本も、中澤先生のご本も素晴らしい。

僕は僕で学校の教員という立場から、こういうのがあればいいなという視点で
作ることにしています。やはり学校にいると成績だけではありません。

成績を上げることと、主体的に考えるということと・・・

英語の読解ってのはやはり、英語の勉強だけでは面白くありません。

中身を吟味して、深くまで読み込むことで、論理的な思考力も鍛えられます。
読む素材は何でもいいというわけではないと思うんですよ。

どうして筆者はこういうことを考えたんだろう?

自分が筆者ならどういう展開で本を書いただろう?

そういったことを考えながら読むことで、思考力が鍛えられるわけですね。

これで『国立大学英語リーディング』と『私立大学英語リーディング』の2冊で、
40題の読解が、言うなれば「40パッセージの読書」ができることになりました。

この読書を通じて、英語力の向上と論理的思考力の向上に努めてもらえれば
と考えております。皆さん、がんばってくださいね!

単語の覚え方、遅くなってすみません!(>_<)
期待してくださっている方、今日の午後にアップしますね。
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(追記)英語の先生方へ。アルクで6月8日にイベントがあるのですが、
     すでに30名ほどがお申し込みなんだそうです。
     今回は学校だけでなく塾や予備校の関係者もOKということで
     さらに教員志望の大学生などもOKなんだそうです。
     要するに・・・誰でも入れるってことやな(笑)。
     詳細はこちらをご覧下さい。定員になると締め切りますからね。

(追記)昨日は11年ぶりに西大和時代の同僚に逢って嬉しかったです。
     W先生、まったく変わってなかったなぁ(笑)。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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