KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2008年7月17日

kimutatsu

東大英語基礎力マスターVol.4

Posted on: 2008年7月17日(木) 17:01

基礎力マスターVol.4

『東大英語基礎力マスター』Vol.2~4が発売になりました!(-^〇^-)
皆さん、よろしくお願いいたします。いつもありがとうございます。

前回までVol.2と3の説明をしましたが、今日はVol.4の説明をします。

前回の英語教師塾に参加された先生がたは、このVol.4の基礎原稿を
使って僕は文法の授業をしましたので、ご存知かと思います。

このVol.4は文法力の肉付けを行うための本になっています。

NEXTSTAGEや『東大英語基礎力マスター』Vol.3などを使うことによって
英文法の知識をある程度までつけることができます。

その証拠に日本中の多くの学校でそういうタイプの文法問題集が採用され
日々のテストや週テストなどが実施されています。僕もやっていました。

でもそのままだと断片的な知識で終わってしまうんですよね。

その知識をどういうふうにリーディングやライティングに生かすかということ、
それが大事なんじゃないかと思うんです。知識だけではダメですよね。

このVol.4は次のような構成になっています。

1日目 代名詞を含む構文
2日目 比較を含む構文
3日目 準動詞を含む構文
4日目 助動詞を含む構文
5日目 関係詞を含む構文
6日目 接続詞を含む構文
7日目 仮定法を含む構文

この7日間完成となっているんですね。最初に左ページに書かれた英語を
和訳し、右ページに書かれた日本語と同じになるかどうかをチェックします。

右ページの日本語の下には「どうしてそういう意味になるか」という簡単な
解説が書かれてありますので、それを読んで理解を深めます。

基礎力マスター

次にそれぞれの事項に関する文法の(主として穴埋めの)問題があります。
各項目25~30題ぐらいの問題がありますから、文法の復習ができます。

間違えたところは最初のページに戻ってチェックし、再度覚えなおします。
暗唱や音読する前にちゃんと意味を取らないとダメですからね。

英文を見て意味が言える段階→日本語を見て穴埋め問題を完成できる段階
を経たあとに、いよいよ音読をして、そして暗唱していきます。

この本にはCDが付いていますので、それを使ってまずは聞き込みます。

音読のページは最初に訳したのとは別の、暗唱に適した英文が書かれてて
しかも今度は左ページに日本語が、右ページに英語が書かれているのです。

CDも日本語→英語の順番に流れます。以下のとおりです。「比較」からの
抜粋ですが、こんな感じになっているのです。

*****************************

第2日目 比較

私の息子は私の学生時代ほど勉強しないんだよ。
    ↓
  ブランク
    ↓
My son doesn’t study as hard as I did when I was a student.
    ↓
  ブランク
    ↓
その俳優は見た目ほど若くない。
    ↓
  ブランク
    ↓
The actor is not as young as he looks.
    ↓
  ブランク
    ↓
  (中略)
    ↓
彼の英語を話す能力はネイティブ並みだ。
    ↓
He speaks English no less fluently than a native speaker.
    ↓
彼の話を聞いて、腹が立つよりもむしろ悲しい気分になった。
    ↓
His story made me more sad than angry.
    ↓
  (以下省略)

*****************************

構文の本って「英語→日本語」の順で流れることが多かったと思うんですけど
この本は「日本語→英語」の順に放送されていき、英作文の力を鍛えます。 

日本語が流れたあとのブランクで、生徒たちは声に出して英語を言います。

いいですか、ここで差がつきます!

これをやることで英作文の能力のみならずスピーキング能力がアップします。
英語を話す能力ですね。英作文とスピーキング能力、つまり英語の発信力を
アップするための本だと考えていただければいいと思いますね。

もちろんそのブランクで声に出しながら紙に書き付けてもらってもいいよね。

紙だけでも勉強はできるけど、CDを ipod などに入れておけば、手ぶらでも
英語の勉強ができるようになっているというわけなのです。

こうやって文法項目ごとに実際にその文法の知識を使って英語を声を出し
ながら作っていくことで、表層的な知識を皆さんの血肉に変えるのです。

負けない!

実はこの『東大英語基礎力マスター』はこの次から英文解釈や英作文の
授業というか、実況中継になります。だからここまでで本当の基礎は終わり。

ただ、自分の中ではVol.1~3とVol.4との位置づけは少し異なります。

 

Vol.3までは当然知っておくべき英語の基本的な知識を身につけてもらい、
このVol.4をちゃんとやることで、それらの基礎が徹底されることになる!

 

ということなのです。ほとんどの人はVol.3まではやっていると思うんですが、
このVol.4をやるかどうか(あるいは授業でやるかどうか)で違ってきます。

ここまでの4冊を何度か反復してやることで、英語の基礎力が身につくのは
まず間違いありません。薄い本ですが、中身は濃いです。結構きついはず。

でも他の厚い本よりは比較的やりやすいんじゃないかなと思うんですよね。

 

     中学英語→単語熟語→文法
           ↓
  良文を音読しながら全ての基礎力を固める!

  

というような流れになっています。是非とも前向きに取り組んでいただきまして
「もう英語は苦手じゃなくなった」と言えるように、継続してほしいですね。

がんばってください。自分で言うのもなんですが、とてもいい本だと思います。

もう英語で苦労しなくていいですよ!(^-^)
否、もう苦労しなくていいように、せめてこれだけはやりこみましょう!
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(追記)発売日ってのは感無量です。嬉しいな。

 


kimutatsu

大変でしょ?って言わないで

Posted on: 2008年7月17日(木) 0:29

東大本郷

「キムタツさんは授業や部活動だけでなく、執筆や講演活動、ブログの更新など
いろいろやってはりますが、よく時間がありますね」とよく言われます。

でも普通の会社勤めをされている方などのほうが忙しいと思うんですよね・・・
僕も1年間だけ営業マンをやりましたが、その時は死にそうでした。

夏の暑いときでもネクタイをしめて、営業先では目の前で名刺を破られたり。
会社に戻ったら「契約取れたか」と尋ねられ、「いえ」と答えるとブツブツ言われ。

今は好きなことしかやってないですから、忙しいと言ったってたかが知れてる。
これで文句言うたら罰が当たるというものです。授業も野球も書き物もできる。

講演ってのは自発的にやってるわけじゃないですからね。頼まれてもないのに
自分から売り込んだりとか、そういうことは一切していないですので。

そうすると1日の大半を学校で過ごしておりますから(昨日は8時から21時半)
ということになると、執筆に充てる時間は23時ぐらいから27時ぐらいになる。

そして3~4時間寝て、また学校へ行くということになるわけですね。

だから「忙しい」と言うたって、学校でワイワイ言いながら楽しくやってますから、
あまりストレスも溜まりません。生徒たちも同僚も楽しい連中ですからねぇ。

なのに「大変でしょう?」と仰るのはなぜかと考えてみました。

そこで出した答えは・・・

 

たぶん僕に尋ねる方々こそが忙しくて大変なのではないか?

 

ということです。ご自分に僕を投影されて、考えていらっしゃるのではないかと。

今の自分でも大変なのに、ここに執筆とか講演とかが重なると、とんでもなく
大変なことになるとお考えになり、「こりゃキムタツも大変なのに違いない!」
なんてお思いになるんじゃないか?と考えたのですが、いかがでしょう?

ところが仕事ってそうじゃないです。

今の状態から「大変だろうから、授業はしなくていいよ」とか「野球は誰か他の
人に代わってもらおう」とか「執筆はいいよ」とか「読書は他の人に任せよう!
(あ、こりゃどう考えも無理だが)」なんてことになると、ストレスが溜まります。

今の自分の構成要素がどれかでも抜けるとつらい。

なぜならどれも楽しんでやってるから。

しかも英語教師塾やキムタツメーリングリストなどの活動が活性化してきてさ、
これがまたとてつもなく面白いことになっております。

ちなみにいま議論してるのが、「<like to do>と<like doing>の違い」です。
それから「largeとbigの違い」についてもメーリングリストが盛り上がっています。

若い頃は勉強とか仕事とかって大変でイヤやなぁと思っていましたが、44歳に
なった今、好きなことと勉強する機会とに囲まれているのは幸せだと感じます。

というわけで、皆さん、私に「大変でしょう?」と尋ねても、期待どおりの返事は
申し訳ありませんが返ってきません。「それがオモロイんですよ・・・」って感じで
その人にとっては面白くも何ともないことをヒタスラ聞かされる羽目に陥ります。

でもそれでいいのですね。

今のこの人生、1回しかないと思われるので(たぶんやけど)、それなら自分を
とことんまで高めて、とことんまで面白がらせて死のうかなと思っています。

そのためには繰り返しになりますが、今の僕の構成要素である「授業」「野球」
「執筆」「読書」「講演」「ブログ」「英語教師塾」「メーリス」のどれが抜けてもダメ。

もちろんベースにあるのは家族や友達との人間関係だったりするわけですが、
いざ「活動」という面だけに関して言えば、そういうことなのです。

楽しくやりましょう!せっかく与えられた人生ですからね!

おもろく頑張りましょう!(^-^)
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(追記)メーリングリストの先生方、よく勉強されていますねぇ。
     今日はmuch、many、a lot ofの使い方について質問を
     してみました。muchは肯定文では使われませんけれど
     manyは肯定文で使える頻度がmuchより高そうです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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