KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2008年11月

kimutatsu

筑紫女学園にて

Posted on: 2008年11月30日(日) 18:52

竹岡先生と僕のサイン
(ちくさ正文館さんで撮影しました)

博多にあります筑紫女学園に呼ばれて講演をして参りました。当たり前ですが
その名のとおり、女子ばかり!800名の前でお話をして参りました。

普段、男子生徒ばかりの前で授業しておりますので、これだけ女子のいる前で
話をするのは多少緊張する・・・

かなと思っていたら、全然でした(笑)。彼女たちのノリの良さのお陰と、それと
熱心な先生方のお陰で、驚異的な盛り上がりを見せ、いい気分で帰れました。

みんな、ありがとう!(-^〇^-)

創立100年を誇る学校ということだったので、灘校ライクな古い校舎を想像し
ていたのですが、どうしてどうして!すっごく綺麗な校舎で驚きましたね。

前日に先生方との夕食会を持ち、教育の話や学校の話で盛り上がりました。
若い先生が多くて、とてもやる気があるイメージを受けましたね。

ちくさ正文館さん
(これもちくさ正文館さんです)

勉強において大事なことは勉強法ではないのはここに何度も書いてきました。
その土台となるべきモチベーションをいかに維持するかが大事なのですね。

講演では夢を見つける努力を継続する重要性について述べました。
もしも現時点での成績が芳しくないのであれば、全てをやろうとするのではなくて
1つずつ潰していくことが大事なのだという話(自分の経験)を話しました。

固い雰囲気ではなく、むしろ生徒らは爆笑しながら聞いてくれました。

終了後に何人かの先生からメールを頂戴いたしましたが、「生徒たちはモチベー
ションが上がりまくったようです!」という声を頂き、こちらも嬉しくなりましたね。

やる気をアップさせる方法はいくつかあります。中には木村先生の方法は、茂木
先生の仰っているのと非常に似ているというふうに言ってくださる方もおられる。

僕は茂木さんの方法がどういうものなのか知らないのですが、僕の今まで21年
で培ってきた方法を紹介しながら、参考にしてもらっているつもりでおります。

今回、筑紫女学園で話をさせていただきました。あと1ヶ月で今年が終わりますが
この1年間で11回も九州に行きました。東京に行った回数より多い(笑)。

お陰で九州に友達がいっぱいできています。『ユメタン』の一番後ろに載っている
協力していただいた先生方を見ていると、確かに九州の先生が多い(笑)。

こういう機会を通じて、日本中に知り合いができていくのが嬉しいですね。

今回も800名の先生方および生徒さんたちと知り合えました。皆さん、ありがとう。
サインしてくれと僕を取り囲んでくれた数十名の生徒さんたち、ありがとう!

僕の話を通じて、1人でも多くの方が生きる力を身につけ、モチベーションを上げ、
自分の夢を見つけてそれを叶えてくれたらいいなと思っております。

僕も負けずに頑張りますよ(-^〇^-)

数字がかなり落ちてしまいました(>_<)
すみませんが、今日も愛のクリックをよろしく!
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(追記)11月28日の読売新聞の受験欄に僕の記事が載ったらしい。
     「らしい」ってのは、人に聞いて初めて知りました。
     僕はまだその新聞を見ていないので、よくわかりません。

(追記)公式HPを作ってから1年1ヶ月が経ちました。おかげさまで
     あと300アクセスほどで200万アクセスを突破します。
     皆さん、これからもよろしくお願いいたします。

 

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

同僚が本を出しました!

Posted on: 2008年11月26日(水) 10:34

前川先生の本

上の本は、灘の同僚である前川先生が執筆された本です。僕もまだ1回しか
読んでいないので、内容を詳しく語る資格もありませんが非常に面白いです。

前川先生は第五章の「近代学校と男性のセクシュアリティ形成」を執筆されて
います。内容を書くよりも、「はじめに」の部分を引用させていただきます。

*******************************

性に関すること。もう少し詳しくいうなら、ある人が、性に関してどのような知識を
いつごろ学び、どのような体験をいつごろしたのか。そしてそれらの知識や体験
から、性に対してどのような態度を持つにいたったのか。

これらは大変興味深いことであるが、なかなか歴史の表面には現れにくい。
それは性に関する話題を公にすることがタブー視されているという次元の問題
以前に、性に関することは「個人的」な経験とされることが多く、当事者以外に
よって記録されることは稀であるからだ。

(中略)

本章では『私の履歴書 文化人編』150人分の自叙伝を史料として用い、近代
日本のセクシュアリティについて検証する。具体的には、幼少期から学生期に
おいて、男性の性に関する知識や行動・態度のあり方、すなわち男性のセクシュ
アリティがどのように形成されていくのかを分析していく。

********************************

灘の先生の面白いところは、前川君だけでなく、もちろん僕だけでなく、多くの
先生方が自分の人生を前向きに捉え、いろんな活動をされている点だと思う。

これから前川先生もたくさんの本をお出しになることが決まっているそうですが
僕も若い彼に負けないように、しっかり勉強して、いい本を出そうと思います。

よければ彼の本を手にとっていただきまして、お読み頂ければと思います。
なかなか書店さんで見つけるのは難しいので、こちらからお求めください。

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(追記)今週の読売新聞の受験特集に僕が載ると思います。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

『ユメタン』を使ってくれてる先生から

Posted on: 2008年11月25日(火) 0:50

これは誰や?

ユメタン』を一括採用してくださった学校の英語の先生からメールを
頂戴しました。とっても嬉しかったので、転載しますね。

****************************

『ユメタン』の現状ですが、生徒は非常によくやっているというのが
率直な感想です。

1・2年生には一括採用を行った英語科進学コース以外の、私が受け
持っている特進コースの1,2年生にも紹介したのですが、自分で買った
という生徒が何人もいました。テストも1回だけ試しでやったのですが、
毎回やりたいという声も上がりました。

本校の場合は1週間に50単語に範囲を絞ってテストをやることにしま
した。導入では知らない単語のチェック→CDを聞きながら発音、意味
の確認→パワーポイントを使って簡単な解説を行い、その後は週3回
ある授業の毎回に次回のテスト範囲のCDを流し、ユメタンを見ても
見なくてもいいからリピートをさせます。

その結果、先週テストを行ったとあるクラスでは40人中不合格だった
のは8人で、クラスの平均点は43点でした。
満点は4人で、49点も複数いました。

(中略)

ユメタンを導入して一番良かったと思うのは生徒が楽しんでやっている
ところです。CDを流して言わせる時はほとんどクイズ状態になっている
感じですが、楽しんでやれるっていうのは一番大事なことかと思います。

単語を覚えるというのはどちらかと言うと暗いイメージで、受験生が単語
カードに書いて電車で見ているという感じですが、ユメタンならipod片手に
リピートするだけで学習効果があるようですので、素晴らしいと思います。

つづりを書かせるテストをやってみても上記のような結果ですので、きっと
生徒は紙に書くこともやっているのでしょうが、CDを使って音から入ること
が全ての原動力になっているのだと思います。

ただ、問題点はテストがある日に顕著に見られる光景として他の移動
教室の授業の際にユメタンを持って行き、勉強しているということです。

休み時間だけだったらいいのですが、おそらく授業中もやっていること
と思われます。表紙が赤いのでかなり目立つらしいです。
ちなみに、その移動教室の授業とはA先生の授業でした。A先生曰く、
怒るに怒れなかったとのことです。

やっと進学コースっぽくなってきて、逆にうれしかったとのことでした。

3年生はセンターまであと10数回の授業しかないので、毎回リスニング
と長文の速読を行っています。先生のここ最近のブログが非常に参考に
なっています。

12月に出る東大基礎力のリスニング編も非常に楽しみです。
12月11日に発売して頂ければ、私の誕生日になるのですが...。

それでは失礼します。

*****************************

クラスで50点満点のスペリングまで書かせる単語テストをされていて、
不合格者が40人中8人で、クラス平均が43点って・・・

ごっつ頑張ってるんやなぁ!

実際に使ってくださっている学校の先生から連絡を頂くと嬉しいです!
暗くなって勉強するのではなく、楽しんでやっているという点も嬉しい!

が、内職はするなよ、内職は。 ┐( ̄ヘ ̄)┌ナニサラシテケツカル

生徒の皆さんはセンター試験の英語で高得点をゲットし、志望大学の
合格通知を勝ち取ってくださいね。応援してます!

頑張る受験生たちに愛のクリックをよろしくお願いいたします!
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(追記)今週の読売新聞の受験特集に僕が載ると思います。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

ある先生からのメール

Posted on: 2008年11月24日(月) 17:57

有隣堂書店本店さん
(有隣堂書店本店さんのレジ横です。)

昨日の記事(自分で選んで最後までやるのだ!)に対して、ある先生からメール
を頂戴いたしましたので紹介しますね。まさにそのとおり!な内容です。

****************************

どこかで「良いよ」と見たり聞いたりした問題集や参考書にすぐ飛びつく生徒に
限って、買って本棚のコレクションが増えていくだけで、どれも大抵は中途半端
にしかかじってないのに「やった」って満足しながらも、「やってはいるのに伸び
ないなぁ」なんて感じる傾向にあるような気がします。

それはやっぱり、先生が書いてはったように、自分で自分の課題を具体的に
考えながら一冊を選んでないからだと思うし、そうなっちゃうのは「近道」したい
からなんだろうなぁと思います。

でも、勉強に限らず何事も達成しようと思ったらコツコツ地道に積み上げていく
以外に「近道」なんて存在しないんですよね。

特に英語のような語学はそれが顕著で、「わかる!」とか「できる!」とかいう
言葉のついた本をよく目にしますが、それをちゃんとやり続けて終えてしまわない
限り、わかるようにもできるようにもならない。

でもだからこそ、近道したくなる人が多いんでしょうね。

この前「問題集を答えを覚えてしまうくらいやってるのに結果に反映されない」
生徒って、ポイントを自分で押さえながらとかパターンを意識しながらではなく、
ただある問題に対する答えとしてのみひたすら解きまくってしまってるから
伸びないんだなぁとあらためて感じました。

先生ご自身や先生のご本に出会ってから、暗唱の重要性を再認識するように
なり、暗唱しながら力をつけていける子と、ひたすら覚えるくらいやり続ける子
との違いがより明確になったんだと思います。

一言で「やった」って言っても、実は程度や方法で結果は全く違います。

それが非常に明確に示されていて、積み上げることの大切さを大前提に説いて
おられるからこそ、私は先生のご本を確信を持って生徒に買わせたり薦めたり
できるんだと思います。

********************************

長かったので少し削りましたが、言いたいことは昨日僕が書いたことと同じです。

何かの参考になりましたら幸いです。この先生、遠くから英語教師塾に参加を
されている先生なのですが、努力されている先生というのは素晴らしいですね。

ご本人の了承を得て、紹介させていただきました。

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(追記)甲陽学園との試合は負けました。親善大会でも負けると悔しいけど
     この悔しさを来年の春と夏の大会で晴らしてくれればいいかなと。

 

 


kimutatsu

自分で選んで最後までやるのだ!

Posted on: 2008年11月23日(日) 22:01

神戸

昨日のコメントで新聞社の写真を勝手に使うのはよろしくないという声があり、
まぁ確かにそうなのかなと思って、新聞社に連絡をして聞いてみた木村です。

営利目的でなく、個人のブログなどで使うのであれば・・・

という返事でした。が、まぁ特に使いたいわけではないので、今後は止めよう。
コメントをくださった方、ありがとうございましたm(__)m

ちなみにいろんな写真を使ってはいるが、ほとんどが人にもらったものであり、
特に酒井さんや山田クン、大島クンなどにもらったものが多い。

自分で撮ったものもあるんだけど、これがまた悲惨な・・・他校の先生の酩酊
した様子であるとか、酩酊をとっくの昔に通り越した様子であるとか・・・(笑)。

というわけで、多くの写真を送ってきてくれる3氏に感謝しつつ、しかしながら
使える写真が限定されている現状を憂いているのであります。

基礎力マスターVol.3

コメントは全て読んでいるものの返事が滞っていて、いろんな方々から「返事は
もう思いついたときだけでもいいんじゃないの?」と言われております。

まぁそう言うな。できる限り追いついてみせる。しかしできるだけ最近の記事に
対してコメントをするように心がけていただければ幸いであります。

特に入試が近づくと、ストレイシープな高校生諸君からの相談コメントが多い。
なのでそれを1つずつ取り上げてブログを書くのもいいなと思っています。

ちなみに今日は弓弦さんから嬉しいコメントが。

*******************************

本日、キムタツ先生の“東大英語基礎力マスターvol.3 基本文法篇”を

1回通り全範囲やり遂げました!!

単元によっては数回やったものもあります。

“比較”の単元は初回の正答率が14%と泣きそうになりました。

しかしそこから解説を読み、ノートにまとめ、学校でもらった文法参考書を読み、

解き直し、また解説や参考書を読み、とやっていき、

4回目でなんとか86%にまでこぎつけました。

今は他の単元の2回目をやっています。

自分で本屋に行って、自分の手で選んで、誰に言われるでもなく

自分でやると決めてやったものなので、喜びもひとしおです。

これからもっと頑張っていこうと思います。

最低3回!

目指せ全範囲100%!です(^-^)

********************************

うんうん、ガンバレよ。エライなぁ、その調子でガンバレ!

勉強ってのはそういうことなのだと改めて感じるのが「自分で本屋に行って、
自分の手で選んで、誰に言われるでもなく自分でやると決めてやった」という
くだりですね。勉強ってホントにそうですねぇ。

勉強法の本がバカみたいに売れています。本が売れないのに、勉強法の本と
自己啓発の本ばかりが売れています。

なのに、その勉強法に「この本を読め」とか自己啓発本に「年間に本を数百冊
読める!」とか書いてあっても、その肝心の本を買わないし読まない。

つまり勉強法の本を買うけど、実際には勉強しないという人が大多数なのです。

これは書店さんまわりをしてると本当によく感じることだし、書店さんからも同じ
ご意見をよく聞きます。勉強法と自己啓発本しか売れない・・・

あるいは参考書選びの本に書いてある本のみを買うとかね。自分では吟味を
しないで、他の成功者(大学生になれた人)の意見を鵜呑みにするケースです。

その本はたまたまその人に合っただけなのかも知れないじゃない?

僕の周囲ではFORESTより他のほうがいいよねといって、FORESTを敬遠
する先生や大学生が増えてるけど、ということは数年後は別の本が売れる?

もしかしたら自分ではいいなと思った本でも、参考書選びの本に書いてない!
という理由で棚に戻してしまうとかですね。

そういう思考停止した状態で、やる気が出るわけないよね。

これは大人の自己啓発本好きな人にも言えることやけど、自分が「よぉし!
これをやろう(読もう)!」と思った本を選び、それをやり遂げる(読み遂げる)。

それこそが勉強なのではないかと。

最後までやると決めたら最後までやる。そりゃ途中で揺れることもあるやろうが
そんなこと言うてたら、結局中途半端になってしまうよね。

そういう意味で弓弦さんはエライ。自分で選んだところがミソなのですぞ。

というわけで(って、まったく「というわけで」になってないが)、次は少し英作文の
勉強法及び教員サイドの授業方法について書こうかなと思っております。

参考になれば幸いです。

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(追記)明日は試合なんですが、どうも雨みたいですねぇ。

 


kimutatsu

リスニングの勉強法、その5

Posted on: 2008年11月22日(土) 9:55

鹿児島のユメタン風景

鹿児島で全国の英語の先生の大会が行われていましてね(木村は欠席) 。
昨日はそこに参加されている多くの先生方から電話を夜中にもらいました。

その後もらったのが上の写真です。まぁ、飲みながら(笑)。でも楽しそう。

模擬授業をされている先生方、発表をされている先生方はお疲れさまです。
今日も頑張って下さいね。僕も行きたかったのですが、残念です。

全英連の会場には下のような展示も行われていたそうで・・・

全英連会場

ありがたいですねぇ(┬┬_┬┬)

「驚くほど忘れない!」とか「続けられる」とかいうコメントを頂戴しております。
僕があみだした方法というより、通訳養成学校で行われている単語テストを
そのまま本にしたらこうなりましたよという本です。ぜひ使ってください。

さて、リスニングの勉強法の続きです。

A君はディクテーションを繰り返し、最初は聞き取れない箇所がかなりあって
イライラもしましたが、4~5日続けると結構聞けるようになってきました。

否、かなり聞けるようになってきました。

喜び勇んで先生のところに報告に行くA君。成績が上がる人って職員室が
大好きなのです。A君は英語の先生のところへ走っていきました。

A君  先生!かなり聞き取れます!
先生  おぉ!そうか。ではそれに音読を加えてみよう。
A君  おんどく?ですか?
先生  まぁ見とけ・・・いや、聞いとけ(笑)

と言って先生はCDデッキを取り出しました。そしてA君が使っているという
この本を出してきて(すまん、多少の宣伝は我慢せぇよ)CDをセットしました。

先生  お前、この本はディクテーションしたんやな?(急に関西弁)
A君  しましたよ。もうすぐ最後まで終わります。
先生  じゃあ第1日の最初の問題を流すから音読してみ。

というわけで、CDに合わせてA君は音読を始めました。

******************************

アゥワ ローカルボーイスカウトトゥループ イズ ホールディング アフード
ドライブ トゥ ベネフィット ザ シティズホームレス・・・

(スクリプトはOur local Boy Scout troop is holding a food drive to benefit
the city’ homeless.)

******************************

先生  あのなぁ、何の為にCDをかけてるかわからんやないか。
A君  はい?
先生  ディクテーションしたんやろ?
A君  はい、そりゃCDが擦り切れるほど。
先生  CDは擦り切れへんわ。ならモノマネできるやろう?
A君  え?喋ってる人のモノマネですか?できますよ。
先生  速度だけじゃなくて、イントネーションも発音も全てモノマネするんや。

桜島!
(桜島です)

というわけで、再度やりなおしです。A君はスクリプトを見ながら音読を再開
しました。今度はこんなふうに・・・

*******************************

ァワ ロッコォボイスカウッチュルーピズ ホーディンナ フーヂュラァイブ・・・

(Our local Boy Scout troop is holding a food drive)

*******************************

先生  じゃあ今のスクリプトを10回ほど音読してみ。ボソボソ言うなよ。
A君  わかりました。とにかく音量もCDを真似ます。

というわけで10回終わらせたA君にさらに先生が言います。

先生  じゃあ次は今より速く読んでみ。このデッキには少しスピードを上げる
     機能が付いているので、ちょっとだけスピードアップする。
A君  2倍速とか?
先生  そんなに速いのは無理。第一続かない。大事なのは続けることや。

というわけで、どんどん速く読むA君。速度はCDに入っていた160wpmでは
なく、170wpmに、そして180wpmになりました。

先生  できたなぁ。
A君  ですね。かなり速かったですが、一緒に読みました。
先生  では元の速度に戻して聞いてみようぜ。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
A君  え?お、遅い・・・ですね。
先生  かなり遅いやろう?じゃあついでに2番も聞いてみようぜ。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
A君  相当聞き取れます。これは凄い!でも僕の家のデッキには速度を
     変える機能がないんですよ。
先生  問題ないよ。発音や音のつながり具合いがわかったら、自分で速度を
     上げて読んだらええねん。そして元のCDを聞いたら遅く感じるよ。
A君  これでもうリスニングの達人ですね!
先生  安心するのは早い!これから教室に帰って日本語で友達と喋ってる
     間にどんどん英語の耳が廃れてくるからな。
A君  え~~~!じゃあどうすればいいんですか!
先生  だからある程度は安定するまで、必ず毎日続けないとあかんのや。
A君  2週間ぐらい続けたら英語の耳は安定しますか?
先生  その間にどれぐらいディクテーションと音読をやるかやけどね。
A君  センター試験まで毎日最低でも30分ずつはリスニングをやります。
先生  そうやな。それぐらいやってもええよね。人生かかっとんやから。

というわけで、ディクテーションと音読をひたすら毎日続けたA君。結果的に
センター試験のリスニングは満点をゲットし、志望大学に合格しました!

富士山

実は、この話は実話です。言い忘れましたが、授業の最初などに10分だけ
試験形式で聞いていただけのB君は、僕の昔の生徒のモデルです。

これでは点数が上がりません。

ディクテーションを繰り返すことと、そのスクリプトを音読すること。さらに速度
に対応するため、音読の速度を上げていくこと。これがキモなのです。

教材は何でもいいけど、せっかくこうして紹介したので、僕の本を使って(笑)
やってくれたら嬉しいな(^O^)。

ご静聴ありがとうございました!♪

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(追記)ちなみに12月10日頃に出る『東大英語基礎力マスター』Vol.7は
     1冊まるまるディクテーション&音読ブックになっております(笑)。
     たぶんキツイと思うけど、そのかわりメッチャ力はつくで。

 

  


kimutatsu

リスニングの勉強法、その4

Posted on: 2008年11月20日(木) 9:53

smile猫 

どえらい寒くなってきましたねぇ。風邪ひかないように気をつけないとあかんわ。
今年こそコートを買うぞと思いつつ、まだ20年ほど前に買ったのを使ってる。

それと先般行われました第4回英語教師塾の様子がアルクのHPでアップされ
紹介されました。興味のある方はこちらをお読みになってくださいね。

さて、リスニング勉強法の続きです。

A君ですが、ひととおり『ユメタン』を使ってざっくりと個々の単語の発音を確認
しました。もちろんCDについて自分で発音しました。

へぇ~、この単語ってこういう発音だったのか・・・という単語もありました。

これで聞き取れると思い、以前使っていた問題集を開いて聞き始めました。

おぉ、だいぶ聞ける・・・かなぁ・・・うーむ・・・まぁ結構聞けるようにはなったが
それでも安定感はありません。そこでまたまた英語の先生のところへ。

sunsetの風景

A君  先生、単語の音をチェックしました。だいぶ聞けるようになったんですが。
先生 そうか!そりゃよかった!
A君  でも先生、やっぱりまだまだ聞けるようになりたいんですよね。
先生 あとは数をこなせば大丈夫!
A君  数をこなすって言うても、センター試験までもうあまり日数が・・・
先生 とりあえず毎日やろう!

なんて感じで会話をしていたのですが、その状態で毎日やったとしても期待薄。
もちろん「毎日やる」というのは絶対に守ってもらわないとあきませんが。

ではA君は今からどうすればいいのでしょうか。

それは聞き取った全ての英語を紙に書き取っていくのです。この聞き取った
英語を書き取っていくことをディクテーションと呼びますので覚えておきましょう。

ディクテーションをやることによって、細部まで聞き取れるようになります。

僕は高2の授業で、週に1回リスニングをやっているのですが、生徒たちには
50分間まるまるディクテーションをやらせます。どんどん聞けるようになる。

ただし「どんどん聞いて数をこなす」という人にとっては、とっても時間がかかり
やっている途中で焦り出す可能性もありますよね。

でも心配ご無用!確かにセンター試験まで時間がありませんけれども、英語
の細部まで聞き取りたいのであれば、ちゃんとディクテーションをすべきです。

CDをかけて問題を解きます。正解は②番だなと思って解答する。スクリプト
を見る・・・前に、要らない紙を出して、CDをキュルキュル言わせて(わかる?)
前に戻しながら書き取っていきます。綴りがわからん語はカタカナでもOK。

聞き取れない箇所は空けておきます。最後にその空いた場所だけ何度も聞き
こうかな?と思う英語を書いておきます。これも聞き取ったそのままを書く。

これがディクテーションです。

英語を全て書き取ったらスクリプトと見比べましょう。間違えた部分を赤ペンで
訂正し、どうして聞けなかったのかを分析します。

知らない単語は聞き取れません。

固有名詞で書けなかった場合、しかしそれでもそれが地名であるとか店名で
あるとかがわかったのであればOKです。

僕も東京に行ってTBSに行ったとき、「赤阪いつけの駅で電車を・・・」なんて
言われて、「赤阪ではなく、赤阪いつけって駅があるんやな」と思ったものです。

赤坂見附(あかさかみつけ)だと知ったのは、だいぶ後になってからなのです。
つまり日本語でも知らない単語や地名は聞き取りにくい。まして英語をや。

ディクテーションを毎日繰り返し、その結果を分析することで、かなり細部まで
聞き取れるようになっていきます。問題数をこなすのも大事です。しかしながら
ディクテーションをしないで、単に数をこなしても聞けるようにはなりません。

え? それより速さが克服できないで聞き取れなかった?

大丈夫。次回はそれについて書いていきますので。

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(追記)風邪をひくかひかないかのところで耐えておりますが
     イソジンでのうがいを趣味にして頑張ります!

  

 


kimutatsu

リスニングの勉強法、その3

Posted on: 2008年11月18日(火) 16:44

これ誰?

お陰さまで『ユメタン』が売れているみたいです。著者ってのは自分の書いた本が
どの程度売れていて、どの程度売れてないのか、まったくわかりません。

でもアルクさんからの報告によれば、かなり好調なんだそうで、感謝しています。

さて、『ユメタン』についてはまた書くとして・・・前回の続きです。

A君はそこで音のルールを勉強しました。といっても大層なルールでもないので
少し勉強したらわかりました。そうか、こんな感じで音がくっつくのか・・・と。

そこでA君は別の問題集を買ってきてやり始めました。前回よりは多少は聞こえ
るようになりました。よしこの調子で続けていればかなり聞こえるようになるぞ!

・・・と、やってみたのですが、やはり聞き取れない箇所はヤマカンになります。

どうしたら細かいところまで聞こえるようになるのかなぁ・・・と思って先生のところ
に行きました。その先生はリスニングが得意だと授業で行っていた先生です。

A君 先生、ルールを知ると多少は聞けるようになったのですが、細かいところ
    まではなかなかなんですよね。どうすれば聞けるようになりますか。
先生 正解はできるようになった?
A君 はい、正答率は上がりました。でもやはり細かいところが聞き取れません。
先生 正解率が上がったのであれば、今の調子でどんどん続けることだよ!

なんて感じで、これまた若い頃の僕なら答えてたんだろうけど、今のA君の状態
で続けていって、細かい箇所が聞き取れるようになるかというと、なりません。

というか、相当な数をこなさないとダメです。他教科を犠牲にする程度に。

受験生にそんな時間などありません。さらに言えばA君には致命的な欠点が。
それは個々の単語の知識が非常に少ないということでした。

例えば、ruleという単語は「ルール」ではありません。「ルーォ」ですね。
localは「ローカル」ではなく「ロッコォ」です。

確かにruleやlocalという単語は知っているように思えても、音声の知識も持って
いなければ、正確には聞けない。

Our local boy scoutは「アワロッコボォイスカウッ」というふうになります。

「アワ」や「ボォイスカウッ」の部分がわかっても「ロッコ」が聞き取れないと、頭の
中で「ロッコ???はい???」みたいな感じになり、気がつくと放送がどんどん
流れていってしまうということになりますよね。

なので今日の教訓ですが・・・

 

個々の単語の音声知識を正確にゲットせよ!

 

ということです。

実は『ユメタン』を作るときに、多くの学校の先生方が協力してくださいましてね。
生徒たちにアンケートをとってくれた学校もありました。

そこでわかったことですが、単語集を使うのにCDを聞かない生徒が80%以上
いるということでした。CDだけで単価が200円ぐらいかかるのに!もったいな!

単語の意味を覚えるのに躍起になって、音声情報というか知識が後回しになり
挙句の果てに「発音やアクセントが苦手」なんて情けないことになるのです。

単語は単語だけで勉強するのではない!

単語を覚えながら音声も身につけることが大事なのですね。これが『ユメタン』だと
和訳力、英作文力、スピーキング力までゲットできるのです。

リスニングの勉強の基本は単語の音を正確に身につけることなのです。

え?受験生はセンターまで間がないのに今からじゃ遅すぎる?何を言うかね!

『ユメタン』を持ってる人はCDをセットして(無論ipodでもいい)UNIT1の100語
を聞いてほしい。何分かかる?100語を聞いて一緒に発音するのに何分だ?

そう!10分!10分しかかからん。

ってことは1000語が収録されているので、1000語の音声知識を身につけるの
にかかる時間は、10分×10UNITで100分。つまり1時間40分なのです!

それをちゃんと一緒に声を出しながらやることで、基本的な音声知識がゲット!
できるのですから、それぐらいの努力はやることです。頑張りましょう!

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(追記)おかげさまで父親の四十九日の法要が終わりました。
     少し落ち着きました。ありがとうございます。

 

 


kimutatsu

リスニングの勉強法、その2

Posted on: 2008年11月16日(日) 6:52

大統領選

リスニングの勉強法、その2です。

さて、A君ですが、いつまで経ってもリスニングの点数が安定しないので、英語の
先生のところに相談に行きました。書店で買ったリスニングの本を持って。

A君  先生、この本を使ってるんですが、聞き取れるようにならんのです。
先生  どうやって勉強してるの?
A君  とりあえず前からどんどん問題を解いていってるんですが・・・
先生  正解率はどんなもんなの?
A君  70%ぐらいでしょうか。長い文章になると聞き取れなくて。
先生  それは集中力が足りないな。

なんて感じで若い頃の僕なら答えてたんだろうなと思いながら書いております(汗)
実際には集中力が足りないから聞き取れないというわけではありません。

長い文章を聞くための集中力は必要ですが。

A君は問題集を買ってどんどん解いていってるわけです。これ自体は問題ない。
ところが問題を解くというのは、ある程度聞ける人がやることではないかと。

わかりやすく言えば・・・

日本語の聞き取り能力が低いアメリカ人がいたとします。この人が日本語のCDを
買ってきて、聞きながら問題に答え続けたとしましょう。

これは正解した! これは間違った!

こんなことをしながら1冊の本を終えたと。日本語が聞けるようになりますか?
絶対になりません。その前の段階で必要な知識がないと聞けるようになりません。

たとえばCDから「鉛筆が1本、2本、3本」なんて流れてきます。これをその人が
聞き取る際に大事なのは、鉛筆の数え方って「いっぽん、にほん、さんぼん」に
なるという知識ですね。決して「いちほん、にぼん、さんぽん」ではない。

これが鉛筆ではなく人になると、数え方が異なります。
「いちにん、ににん、さんにん」ではなく「ひとり、ふたり、さんにん」になりますよね。

自動車になると「いちだい、にだい、さんだい」になったりする。

こういう知識がないと聞けるものも聞けないということになる。音の知識です。
漢字で書くと「1本、1人、1台」なのですが、その中の「1」の読み方が違います。

英語でも前段階となる「音の知識」がないと、いくら問題を解いても意味がない。

どういうケースで音が消えるのか、どういう感じで音がくっつくのか、どういう感じで
音が強くなったり弱くなったりするのか、そもそもそれぞれの音ってどういうものか。

そういった知識がない人が問題を解いても意味がないということですね。

例えば母音と母音に挟まれたT音はL音になるのはご存知ですよね?
waterは「ウォーター」ではなく「ワラ」になるし、betterは「ベター」じゃなく「ベラ」に
なります。あるいはTとLがつっつくとTもL音に変わる。littleは「リル」と読みます。

またmonthのth音は知っていても、monthsとなると「マンスス」なんて発音したり
する人がいる。実際にはtwo monthsは「トゥー マンツ」と発音します。

CDから「トゥー マンツ」と聞こえてくるとして、その前の段階でthにsがつくと[ts]音
になるのだという知識がないと、それがmonthsという文字に結びつかない。

なので今日の教訓ですが・・・

 

基本的な音のルールを知れ!でないと問題をこなしても意味がないぞ!

 

ということなのです。

実は12月11日に東大英語基礎力マスターの最終巻が出るのですが、その本の
第1章に音のルールについてまとめましたので、よければご覧ください。

続きはまた明日書きますね。お楽しみに。

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(追記)今日は東京で学校の先生方対象の講演です。100名定員がアッ!と
     いう間に埋まりました。参加される先生方、よろしくお願いいたします。

 

 


kimutatsu

リスニングの勉強法、その1

Posted on: 2008年11月13日(木) 13:44

英語教師塾の光景です
(先般の英語教師塾の光景です)

リスニングの本が配布されたり、書店さんで買ってきたりして、最初からやり始め
中に載っていた問題をひたすら解いていたA君を紹介します。

ある程度のところまで来て「果たして自分はどれぐらい聞けるようになってるかな」
と考えたA君。まったく別の本に付いていたCDをワクワクしながら聞いてみたら・・・

まったく聞けない! (┬┬_┬┬)

次に紹介するのは、授業の最初とか、朝のSHRなどに10分間のリスニングテスト
みたいな簡単な教材が配布され、一応土日以外は英語を聞いていたB君。

ある時に模擬試験を受けて愕然となります。なぜなら・・・

まったく聞けない! :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

A君とB君、ある程度の点数を取ることはできます。でも完全に聞き取ることは
きっとできません。ある日突然聞き取れるようになる!なんてことはありません。

前川先生のご本
(僕の同僚の前川直哉先生が出版された本です)

あるリスニング用の問題集が先生から配布されたC君。「これを冬休みにやれ!」
と英語担当の先生から宿題を出されました。配布されたのは12月20日。

指示されたとおりにC君は頑張ってやりました。その本の提出は1月8日ですから、
3週間程度しか時間はありません。センターまでちょうど1ヶ月。

たかが1ヶ月で英語が聞けるようになるかよと思いつつ、先生に指示された通りに
やってみました。大事なことは、指示された通りにやるということでした。

結果的にC君は約2~3週間でかなりリスニング力が付き、センター試験程度なら
ほとんど100%に近い点数を取ることができるようになりました。

さて、A君・B君とC君との違いは何だったのでしょうか?

それぞれをシミュレイトしながら良かった点や悪かった点を検証していきますね。
要するにC君のやり方を採用すれば、センター試験までの残り時間で高得点が
取れますし、実際に私は同じ教材で同じ方法で授業をしています。

続きはまた明日。

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(追記)『ユメタン』、採用してくださる学校が1校、また1校と増えてきました。
     また「単語忘れなくなった!」という声が多数寄せられるようになりました。
     私が指示したとおりにやってください。忘れなくなります!

 


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