KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2009年5月25日

kimutatsu

学校が再開しました

Posted on: 2009年5月25日(月) 9:06

東大安田講堂 

今日から学校再開です。いきなり中間考査スタートとなりましたけれども
生徒たちは元気かなぁ・・・何も連絡がないので大丈夫なんでしょう。

昼から顧問会議があるので電車通勤。すっかりマスクをしている人たち
が減りました。マスクが品切れになっているのもあるんでしょう。

今回のインフルエンザを振り返ってみて(とは言っても終結したわけでは
ないが)、弱毒性であったことが幸いしたが、とりあえずやるべきことを
やるしかないということです。何もやらないわけにはいかんということ。

その中で見えてきたものがあります。

たとえば生徒への連絡ですが、今回は保護者の連絡網が功を奏して、
連絡のつかない生徒がいるという事態は避けられました。

しかし連絡網ってのは1人目と10人目とではタイムラグが生じますね。
ひとりひとりに電話をするよりは短時間で済みますが・・・これだと緊急性
のある場合には使えないということになります。

メールを使って連絡をしていた先生もおられるようです。まぁ個人情報に
気をつけねばなりませんが、メールは有効な手段だと思います。

学校によってはメールで連絡をまわしたところもあるようです。実は僕の
息子の学校がそうでした。これは確実だし、便利だなと思いますね。

ほとんどのご家庭で携帯電話を使っているという現状を考えれば。

momo

それともしも鳥インフルエンザのような強毒性の病気が蔓延するような
ことがあればどうなるんだろうと考えてみました。

今回、対応がそれぞれの自治体に任されました。

最初に神戸市の高校で患者さんが見つかったのですが、これは陰性の
検体をお医者さんがDNA検査をするよう要請した結果でした。

その後は国と神戸市とで連絡を取り合って対応を考えたそうですけれど
県が飛ばされた結果、対応が遅れたと知事さんが語っておられた。

大阪と兵庫の学校は約1週間休校になりましたが、当初は大阪市長が
過敏だということで一斉休校を見送ろうとしました。

東京や千葉では海外渡航者のみ検査ということで、逆に考えれば海外
に行ってなくても感染した患者が関西にいるのに、関東ではその姿勢を
継続しました。それでも国からの指導はなかったとのことです。

どうなるか様子を見ることは大事ではありますが、こういう危機のときは
トップがいかに迅速にいかに正確に指示を送れるかどうかがポイント。

むしろトップは普段は黙っていてもいいが、いざという時のために存在の
意義があるのだといっても過言ではないのではないでしょうか。

有隣堂さん

その点でこの国の危機管理能力が問われたのが、今回の新型インフル
エンザの対応だったのではないかなと考えるのです。

それぞれの自治体や学校の足並みがそろわなかったという現状を考え
れば、対策を考え直す必要はあるのかなという気がします。

それと弱毒性だということが判明した後の対応も遅かったと思います。

政府や官僚はどうもこのインフルエンザは弱毒性だということをかなり
早い段階で把握していたそうで、だからこそ大阪や神戸があたふたして
いた時期に民主党の代表選挙がおこなわれたりしたんだろう。

普通、本当にこのインフルエンザがやばいと思っていたら、次の衆院選
を気にした動きは取れないはずです。そんなことをしてる場合じゃない。

それに厚労省も水際作戦のために国内の医療体制が手薄になったこと
を、ある時期から気づいていたそうな。なのに動かなかった。

石原さんが外遊中だったこともある。

現在、県からの要請としては季節性インフルエンザと同様の対応として、
感染者が発生しても学年で10名程度出なければ通常の授業をせよと。

部活動の対外試合は29日以降はOKということです。

これも県によっては、まだ休校措置が取られているところもあったりして、
国家全体で対応が統一されているわけではないようです。

国全体をひとつの組織とするよりは、アメリカのように州ごとで臨機応変
に対応したほうがサバイバル的にはいいのでしょうが、考えようによれば
危険に対して統一が取れていないことの証拠とも取れます。

様々な考え方があるとは思いますが、ストロンガーな危機が万が一来た
時に対する対策を、再度練り直してほしいなと個人的には考えています。

Tahiti

とにもかくにも、学校が再開しました。

野球部の生徒たちは僕の顔を見て「ざいまぁす!」と大きな声で挨拶して
いました。ニコニコ笑いながら。

この生徒たちの笑顔を消さないよう、我々は良い授業をすることしかでき
ませんが、もしもの時に備えて気を抜かないでいようと思っております。

普段は生徒たちに任せっぱなしの学校運営ですが、こういう時は「トップ
とは危機のために存在する」という意識を忘れないことが大事ですね。

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     それと生徒と保護者の方々向けの講演はこちらをご覧下さい。

(追記)ひさびさに早起きしました。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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