最近、コメント欄に「長文の勉強法がわからん」というコメントがたくさんありまして、
そんなわけなかろ、今まで長文の勉強法などいっぱい書いてきたぞと思っていたら
ある先生に「過去のブログまでは読んでないんじゃない?」と言われた木村です。
まぁそうだよね。
定期的に書いていけということなのか\( ̄_ ̄)/
カテゴリー別になっているので、そこの英語勉強法の欄を見てほしいっていうのは
もしかしたら傲慢なことなのか、などと思いながらも、親切な木村は少し書きます。
ここでいう「少し」というのは自分に対するブレーキなのですぞ。
今もっとも大事なことは採点するということなのだ。
中間考査が今日終わり、数学と国語の先生と「月曜に返却しようぜ」と約束した。
ところが週末は野球がある!夏の大会も近いので、それまた大事なのだ。
なので「少し」と書くことで、自分の「親切に丁寧に書いてやろう」とする気持ちにね、
多少なりともブレーキをかけようとしているのですな、これが。
まず、読解の際にはディスコースマーカーが大事だとか、パラグラフリーディングを
行わねばとか、そういうことばかり流行しているようなのですがね。
果たしてそうか?
それはある程度読めるようになった人だからわかるのではないか???
特に「読解の勉強法がわからん」なんて言ってる初心者にとってそんな難しいことを
言われたって、「読む前にディスコースマーカーを探すの?」なんてワケワカランこと
を言い出しかねず、結局は頓挫してしまうことになろう。
良いかね?
僕は高2と高3になると生徒たちに多読を課すが、多読するためには最低限の語彙
と文法の力が必要となるのだ。常識的に考えれば誰にでもわかることじゃないか。
小学生低学年に多読をさせてみたまえ。
太宰や川端、夏目や森といった文豪の本をしこたま買い込んできて、多読せよ!と
迫ってみたところで、1文読んでは漢字がわからず、表現がわからず、登場してきた
名詞そのもの(『坊ちゃん』に出てきた「ターナーのようですな」の意味わかるか?)
がわからずに、下手をすると読書そのものが嫌いになる可能性だってある。
その前の段階でやっておかねばならないことがあろう。
絵本を読んで、読書という習慣をつけておくことも大事なことだ。
いろんな経験をすることでモノを知っていくということも大事なことだ。
しかし外国語の場合には経験が限られるので、文法書や単語集などがその助けと
なる。つまり読解をする前に必要な条件を満たしていることが大事なのですぞ。
この春にも多くの東大合格者を出した宮崎西高校の長友先生から電話を頂き、
今は高1で『ユメタン』①センター試験レベルを毎週100語ずつ試験していると。
最初はまったく合格者が出なかったが、学年の他教科の先生方も一致団結して!
『ユメタン』の征服に向けて頑張っているよということでした。
保護者から「あれは夢を叶える単語集じゃなく、単語が夢にまで出てくる単語集だ」
と保護者会で言われたらしく、いたく喜んでおられた。嬉しいことです。
そうやって読解の礎を作るのです。
ちなみに僕もうちの生徒たちに高1の終わりまでに『ユメタン』①と②とを鉄板にして
最終的には高3の時点でTOEIC900点ぐらいを狙わせようと思っております。
まずは土台作り。
長くなると採点ができないので、今日はこの辺で。
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(追記)夏に朝日カルチャーセンター新宿教室さんの協賛で、先生方対象の
ワークショップをやらせていただくことになりました。
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それと生徒と保護者の方々向けの講演はこちらをご覧下さい。
(追記)遠藤周作の『ぐうたら人間学』ですが、最高に笑えます。