KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2009年9月4日

kimutatsu

音を正確に聞き取るには?

Posted on: 2009年9月4日(金) 23:19

東大英語リスニングSUPER

今日はリスニングに関する質問です。先日メールをくれた横浜のA君から。
本人の了解を得て、ブログで回答をすることになりました。

A君の個人情報が含まれていましたので、中略してあります。

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キムタツ先生、こんにちは。〇〇高校のAと申します。いつもブログを見て
励まされることが多く、感謝しています。それとコメント欄がなくなったので
質問できなくなったのですが、以前先生が名前や所属、電話番号などを
書いてメールしてきたら返事はすると仰っていたのでメールしました。

リスニングの勉強法なのですが、僕は東大文Ⅰを目指して勉強しています
が、夏の東大実戦、東大オープンともに、そこそこの出来ではありましたが
しっかりと聞けたという感覚がなく、たぶんこうじゃないかなと思った選択肢
を選んだらそれがたまたまあっていたというパターンなのです。センターの
リスニングでもたまに40点を切ることがあります。ヤバイです。

リスニングの点数ですが、模試によってかなりばらつきがあります。
適当に聞いているので、どうしても安定しません。先日の模試は20点ほど
ありましたが、代ゼミのは一桁でした。ディクテーションなどをやって安定さ
せたいのですが、これから地歴に時間をかけたいので・・・
どうすればよいと思われますか。お忙しい中、すみませんが、お返事を
いただけると嬉しく思います。よろしくお願いします。

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リスニングを勉強し始めるとイライラする期間が長くなると思うんです。

聞けなくて。私もそうでした。いつになったらちゃんと聞けるようになるん?
という思いが強くなり、ますますイライラしながら、しかし続けていました。

この期間が長い。しかも苦しい。イライラする。なんで聞けない!俺はもしか
すると英語のリスニングには向いていないんじゃないか???

そのうち「お???」と思う瞬間が増えてきました。

テレビにテロップが横に流れることがありますが、ちょうどあんなふうに頭の
中にスクリプトが流れるようになってきました。

そしてリスニングが楽しくなってきた。

あとは数をこなすだけです。なんだ、結局リスニングもリーディングも原理的
には変わらんじゃないか・・・という当たり前のことに気がついたのですな。

リスニングボックス

リーディングと同じって書いたけど、リーディングと違うのは、普段我々って
生活の中でほとんど日本語しか使わないってことです。

なのでリスニングの勉強をする頻度を落とすと、一気に耳が日本語に慣れ
てしまって、せっかく作った英語を聞き取る耳が退化してしまうってこと。

英語の音を正確に聞き取るためには、ディクテーションを繰り返すのに限る
と思ってるけど、それも週に1回とか2回とかじゃなく、短いスクリプトでも構
わないので、できるだけ毎日やったほうがいい。

質問をくれたA君によると、センター試験レベルでも8割を切ることがあると
いうことなので、地歴に時間を割きたい気持ちはわかるが、リスニングって
みんなが思う以上に得点源なので、絶対にやったほうがいい。

他の教科が気になるんやったら、例えば毎日30分と決めてやればどう?

学校の先生にもらっている教材をやってもいいし、僕の本をやってくれるな
らそれはそれで嬉しいし、とにかく最初は簡単なものからでいいから、まず
ディクテーションをするっていうことに慣れたほうがいいと思う。

やっているうちに、たぶん若い君たちなら、比較的早いうちに、僕が経験し
たスクリプトがテロップのように頭の中に流れる経験をするやろう。

『東大英語リスニング』まで全部やろうとする必要はないけど(あれは長い)
でもせめてセンター試験レベルの長さならそんなに時間もかからない。

音が聞こえるようになれば、後は長さを克服すること。

それは過去問、『東大英語リスニング』、そして最後に『東大英語リスニング
SUPER』までやれば、東大の本番が遅く聞こえることだろう。

まずは音を正確に聞き取れるように頑張ろう。まだ9月。大丈夫。間に合う。
今の「テキトーに聞いている」段階を脱しないと、点数はあがらないよ。

  

(追記)高2の人たちは『東大英語リスニングBASIC』を3月までに仕上げて
     おけば、あとはかなり楽ができる。頑張ろう!

  


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