KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2009年10月

kimutatsu

いつまで経ってもまだまだこれから

Posted on: 2009年10月30日(金) 23:54

ダイエーの薬局

2年1組の学級閉鎖がやっと解けたと思ったら、今日から2年4組が閉鎖に。
まぁしょうがないな。11名も休んでいたら閉鎖にせざるを得ない。

せざるを得ないが、3日の公式戦、選手たちは間に合うのか???

4組でベンチ入りする選手たちには、今日の夕方に背番号を送りました。

2日まで閉鎖。3日から公式戦。練習すらできんがな・・・

どこも似たような状況とはいえ、最後は前日にフォーメーションプレーの練習
だけでもやっておきたかったなぁ。しょうがないか。前向きにいこう。

インフルエンザにかかった生徒たちは重くならないように気をつけてほしい。
そしてまた来週、元気な顔を見せてもらいたい。

加藤先生のデスク

最近はまたリスニングの勉強をしなおしているのですが、アルクのヒアリング
マラソンをやっていて、あれ?という箇所が出てくると悔しいもんですね。

毎日3時間という長い時間はできないにしても、原稿を書きながら、あるいは
何か作業をしながら、英語をできる限りインプットしようとしております。

この悔しさは長いこと忘れていたものだ。大事にせねばならぬ。

自分の知らないことを言われて怒る人は成長できないと、浪人時代に駿台予
備校京都校で表三郎先生が授業中に仰って、なるほどと思ったものです。

自分より上手くいっている人を見て、あいつは大したことないと批判する人は
要するにその人よりも自分のほうが下だと認めたのと同じだとも。

僕の場合は、自分で「僕は大したことない」と自己批判しているぐらいなので、
他の人を見て「あれは大したことない」なんて、絶対に言えないし、言わない。

時として「謙遜しすぎ」と批判されることもある。

でもそれはたぶん表先生の言葉がいまだに頭から抜けないからだと思う。

ヒアリングマラソンをやりながら、「やっぱり大したことないな」と思いつつも、
ちゃんとそういうふうに思える自分を嬉しく思ったりもします。

ちくさ正文館さん

明日は朝から東京に行きます。

日本中の様々な書店さんで「キムタツが選んだ英語問題集ベスト50」という
フェアをやってくださるんだそうです。

ありがたい。

学校の教員から見た「ベスト50」を発表してほしいと依頼を受けて・・・

ありがたいが、実は困ってる。

いや、去年も選んだ。選んだが、去年より今年はさらに増えてるでしょう?

問題集の数が。

僕は世間に出ているほとんど全ての英語の問題集を買って、ほとんど目を通
していると自負してるけど、「うまく作ってあるな」と思うものが多い。

自分の書いた本が小さく見えるものもあり、こりゃ素直に俺のを外してこの本
を選ぼう・・・なんて感じで選定しているんですが・・・

50冊は少なかろう?

単語集だけで、ぱっと手にとった「ベスト5」を書いてみると・・・

●ユメタン
●キクタン
●システム英単語(ただしCDを付けるという条件つき)
●ジーニアス2200 or ターゲット1900(同上)
●単語王(同上)

単語だけで6冊ということになると、50冊がいかに少ないかがわかると思う。
そこにきて、自分の本だけで20冊以上ある。

自分の本の紹介だけで終わるとなると、こりゃフェアが成立しないし、おそらく
読者のみんなもキムタツ本だけのフェアなんて面白くもなんともなかろ。

安河内先生の本も竹岡先生の本も中澤先生の本も大矢先生の本も入れて
使用時期や使用方法を解説すれば、かなり役に立つフェアになる。

でしょう?

明日は昼からアルクの本社に缶詰になって、数十冊の問題集と戦いますわ。

まだ発展途上の自分にこういうフェアを任せて頂ける幸せを噛み締めつつ、
先生方が魂を込めて書かれた本をじっくり拝読して参ります。

 

(追記)中学1年から高校3年までを意識して選ぼうと思っております。
     そうなるとこの本は外せんなぁ・・・とかさっきからやっとります。

 


kimutatsu

智貴免禍

Posted on: 2009年10月30日(金) 12:43

高山西高校の先生方と
(授業見学にいらっしゃった高山西高校の先生方と)

昨日は授業が4コマで終わりでした。というのも2人の先生が欠勤なさったので。
うちの学校は先生が休むと、自習にせず、時間割を組み替えるのです。

6時間授業で2名がお休みになったので、朝から時間割担当の先生が走り回り
中2の授業を各クラス4限にしてくれた。おかげで生徒も教師も半ドンでした。

とはいえ、教員のほうはやることが山積みですので、適当な時間までいました。
帰ってもいいんだけど、こういうときこそ仕事をしとかないと。

ユメタンの新しいバージョンが11月末日に全国の書店さんに並ぶそうです。

今回数百名の先生方にご意見を伺いました。アンケートにご協力くださいました
先生方には、厚くお礼申し上げます。

その中にこういう返事がありました。

東京のある公立高校の先生からのメールです。2年連続で採用くださった学校
の先生なのです。

******************************

木村先生、

こんばんは。アンケートの回答遅くなりましたが、よろしくお願いします。

昨日、生徒達に「ユメタン」を配りました。その際、職員室まで学習係に取りに
来させたのですが、その時にたまたま通りかかったユメタン2を使用している
3年生(●●先生の学年)の1人が1年生に、「ユメタン、すごくいいよー。頑張
りな。」と、声をかけていました。

使用している生徒が、こんなふうに下級生に話してくれるなんて、とても嬉しい
気持ちになりました!!ユメタン、評判が良いです!

*******************************

生徒が教員を信頼してこその教育効果だと思うんです。いくらいい授業をしても、
いい教材を使っても、教員に対する信頼がないと、絶対にうまくいかない。

これは家庭においても同じです。

この学校の先生方が、生徒たちに信頼されている証拠やなと思い、とても嬉しく
なりました。学校ってのはこうでないとダメですね。

とても心温まるエピソードを、山﨑先生、ありがとうございました。

この先生の生徒さんたちが『ユメタン』を頑張って、「単語には自信がある!」と胸
を張り、自分が志望する大学の志望する学部に進まれますことを祈念します。

僕も多少『ドラゴン桜』に関わっておりますが、確かに成績のよくない生徒を東大
などに進ませる指導ってのは、目立ちますし、ヒロイックで面白いと思います。

しかしそれが本当の智とは思えない。

成績のダメな生徒を立て直すよりも、生徒たちの成績が悪くならないように、毎日
ちょっとずつでも生徒たちに関わる先生方の指導こそが智なのです。

極めて地味ではありますが、そういう地道な努力のできる先生、派手なことをせ
ずとも、毎日の指導(部活動含む)を熱心に行う先生、そういう先生方こそが、
生徒たちからの信頼を得て、効果的な教育を行うことができるのだと信じています。

 

(追記)今年、名刺を頂戴した先生方の数が数百名にのぼりまして、
     とりあえず年賀状が500枚では足りなくなりました。
     嬉しい悲鳴です。

 
 


kimutatsu

冷めた教員は要らん

Posted on: 2009年10月28日(水) 22:05

お言葉 

昨夜のことです。原稿が先週できていて、送信もしていたのに、届いていないと
編集者から連絡があったので、再送信。ITも万能じゃないな。

どうもパソコンというのは、我々原始人にとってはいつまで経っても、20世紀の
DOS以来、進化しているはずなのに進化していないモンスターなり。

さらに「去年はオヤジが死んだので、年賀状が出せなかったが、今年は大丈夫
そうやな」と思い、パソコンの筆ぐるめっていうソフトを何故か立ち上げる。

\( ̄_ ̄)/

闘うこと数時間。

使い方がわからず放り出し、布団に入ったのが夜中の2時。

何をやっとんだ、何を!おかげで朝がしんどいじゃないか!

今年はお会いした先生方が非常に多いので、年賀状は500枚を軽く超える。
早いうちから準備しとかないと、年賀状1枚1枚に短いコメントが書けない。

というわけで、筆ぐるめ、頑張ってクリアしますわ(RPGみたい)。

エッセイ

仁川学院の鈴木教頭先生から電話を頂戴する。鈴木先生とはもう10年来の
お付き合い。先生は教頭先生をしながらも、野球部の顧問もされている。

ちなみに仁川学院中の野球部とは何回か試合をしたけど、強い強い。

なぜ強いかというと、一生懸命だからです。当たり前やけど、打者はピッチャー
フライでアウトになった後も1塁ベースまで全力で走り続ける。

だから強い。

否、夏の時点では大したことない学年でも、秋には強くなるのです。

鈴木教頭先生としばし談笑。

なんと新人の5人の先生方に、僕の『頑張ってるから悩むねん』をプレゼントし
たいので、ついてはサインを頂けないかと丁重なお願いをされる。

なんですと!?

私の著書、しかもある意味専門外のエッセイ集を新人の先生に配布する?

自分の耳を疑ったけど、すでに近くの書店さんに言って5冊取り寄せてくださり、
さらにさらに私が学校から帰った後に、灘まで足を運んでくださったとのこと。

先生がいらっしゃらなかったので、警備員さんに預けておきましたとのこと!

なんだか申し訳ないなぁ。わざわざ足を運んでくださったのに、学年主任と一緒
に学校を出た10分後のことやったそうな。本当に申し訳ない気分になった。

心を込めてサインをさせていただき、先ほど仁川学院さんに持っていきました。

新人に『7つの習慣』を配布するというのなら頷けるが、わたしのエッセイとは。
ありがたいやら照れくさいやら、複雑な気持ちでしたが、しかし感謝しております。

鈴木先生と2時間ほど談笑しましたが、とてもいい刺激を頂戴しました。

先生曰く「やはり熱いとかウザいとか言われても、何でも一生懸命にやるという
ことを、生徒たちに教えることが大事です」と。

「生徒に一生懸命にやれと言うのであれば、教員が一生懸命でなければ」と。

ホントにそうですね。冷めた教員は要らない。他人を批判する評論家など教育
においては不要だ。失敗してもいいから、一生懸命な先生が必要なのだ。

そういう想いを新たにして、帰路につきました。

鈴木先生、ありがとうございましたm(_ _)m いつも感謝しております。
それとエッセイ、ありがとうございました。新人の先生方によろしくお伝え下さい。

こういう素敵な先生方が身の回りにおられ、刺激を頂戴できる幸せを噛み締め
ながら、今から明日の授業の準備をします。

 

(追記)仁川学院中学の野球部は地区大会で準優勝されたとのこと。
     監督の本田先生、たまには練習試合してください。

 


kimutatsu

推薦します

Posted on: 2009年10月27日(火) 17:36

momo

最近はどうも気分のいいことが多くて、のんびり過ごしている木村です。

先般も日大高校の遠藤先生が授業見学に来られ、夜は会食で盛り上がり、
昨日は高山西の小林教頭先生をはじめ、7名の先生方がいらっしゃった。

授業見学に来られるのは珍しいことでもないし、逆に言えばこちらも珍しい
授業をしているわけではないので、こんな授業でも参考になるのであれば、
いくらでもお見せするのだが、楽しみなのは人間関係がより深まることだ。

朋あり遠方より来る。

この週末はアルク本社で講演があり、親しくさせていただいている和田玲
先生と佐藤仁志先生にお会いする。吉田研作先生には初めてお会いする。

いと嬉し。

和田玲先生といえば、今度の朝日ウイークリー連載紙上でも推薦申し上げ
たのだが、『5STEPアクティブリーディング』の著者なのです。

あれはいい。実にいい。

難しい本ではなく、むしろ学校によっては高1や高2でも解ける。音読を20
回、『ユメタン』と同様にさまざまな角度から英語にあたり、英語を英語のまま
吸収できる上、英語の4技能をフルに活用できるようになっている。

この本は本当にいい。友達だから言うわけじゃない。本当にいい。

語彙力、つきます。

リスニング力、つきます。

長文の概要を把握する力、つきます。

英作文力、つきます。

心から推薦申し上げます。大人の人がやり直しの意味でやってもいい。

推薦といえば・・・

今月号の『AERA ENGLISH』で、阿川さんが『ユメタン』と『東大英語リス
ニング』を推薦してくださっているのを発見し、書店の店頭で恐縮する。

『英文法のトリセツ』の阿川さん、お会いしたことはありませんけれども、本当
にありがとうございました。またお会いした暁には焼き鳥でも奢りますので。

それから・・・

現在、浅田次郎さんの『月下の恋人』を読んでいます。

小説を読みなれている人には特にお勧めしますが、中に「この先はご想像に
お任せします」的な終わり方をしている編もあってね。

あ、11編からなる短編集です。

1編が(当然ながら)非常に短いので、空いた時間に1編ずつ読んでみては
どうでしょう。「あれ?この先どうなるん?」という気持ちを味わえます。

あぁ、こういう小説の終わり方もあるんやなぁ・・・勉強になる。

というわけで、今回は和田先生と浅田先生のご本を推薦いたします。
書店さんで手にとって、これは確かにいいと思ったら、自分で買いましょう。

ちなみに和田先生の本に関しては・・・

生徒たちはともかく、英語のプロの先生方はいいかどうかを自分の目でチェ
ックするために買って1冊やってしまいましょう。そしたら良さがわかります。

 

(追記)教員は採用検討用に献本してもらえるけど、献本してもらうと
     つまり自分で買った本でないと、なかなか勉強せんのよね。
     それじゃあきませんわ。

 
 


kimutatsu

苟日新、日日新、又日新

Posted on: 2009年10月24日(土) 21:39

日大高校の先生方

手を抜くなと今までいろんな人たちに言われてきたし、たぶん僕も教員になって
から多くの生徒たちにそういうようなことを言い続けてきたのですが・・・

先日、日大高校をお邪魔したときに、教頭先生がおっしゃった言葉がいまだに
気になっていて、まったくそのとおりやなと思っております。

*******************************

私は生徒たちに難しいことを言わず、ただ「手を抜くな」と言い続けています。

例えば部活動に熱心に参加している生徒で、たまに勉強には手を抜くという

生徒がいますが、この生徒は部活動のほうもダメになっていきます。

なぜなら人間というのは、「これはいいや」と思ってある部分で手を抜くと、

手抜きの癖が知らないうちに身についてしまって、肝心なことをする場合でも、

自分では一所懸命にやっているつもりでも、手抜きの癖が滲み出てしまう。

だから部活動をやっている生徒は、試合に勝ちたいのであれば、

近視眼的に見れば関係なさそうな授業や文化祭などの学校行事においても

決して手を抜いてはいけない。勉強を頑張ろうとする生徒も同じでして、

勉強以外に手を抜いてしまうと、肝心の入試のときに手抜きの癖が出ます。

*******************************

いい言葉やなぁと思ってね。確かにそうやなと。

自分に厳しくしやなあかんなとわかっていても、ダラダラすることもある。

人間やからな。それはしょうがない。切り替えてできる瞬間をひたすら待つ。

疲れて寝てしまうことと手を抜くこととは全くの別物なので、寝たいときは逆に
ダラダラしないで寝ればいい。それは問題ないと思う。

問題は勉強にしても仕事にしても、本当なら能力的にはちゃんとできるはずの
ことを「この程度でいいか」と、手を抜いてしまうことです。

手抜きは知らず知らずのうちに癖になる。

覚えておきたいですね。

このブログのタイトルですが、「まことに日に新たに、日日に新たに、また日に
新たなり」と読みます。自己啓発を勧める中国の古典からの引用です。

日々自らを前進させるべく、手を抜かず、自分に厳しく生きたいものですね。

 

(追記)疲れてどうしようもないときは思い切って休みましょう。それも人間。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

本番に強くなるには?

Posted on: 2009年10月24日(土) 12:13

光山登場

灘区東灘区大会が11月3日から始まるということで、練習試合をそれまでに
何とか2試合したかったのですが・・・できない。

相手がいないのではなく、相手がインフルエンザでメンバーが足りなくなって
しまって、試合のキャンセルが相次いでおります。

\( ̄_ ̄)/

しょうがない。明日は紅白戦するか。

投手の肩ってのは不思議なもんで、7回なら7回、3回なら3回に合った肩に
なってしまっていて、3回しか持たない投手が4イニングス目に入ると・・・

いきなり打たれる!

なのでエースには7回をちゃんと投げられるように指示するのです。すると、
そのエースはブルペンで毎日7回にあたる投球数を投げることになる。

ところが罠がありましてな。

ブルペンで100球投げるのと、練習試合で100球投げるのと、公式戦で10
0級投げるのとでは、天地ほどの開きがあるのです。

漫画『ドカベン』で、監督が新人の投手に「ブルペンの300球は試合の50球
程度と同じぐらいでしかない」と言う場面があります。

実際にブルペンの300が試合の50なのかどうかは専門家ではありません
ので、僕にはわからないが、その発言を水島さんがさせたのはわかる。

なぜならブルペンにはバットを持った打者がいない。

仮にダミーで立たせたとしても、その打者は打たない。

練習試合でも、仮に打たれたってそれで野球が終わるわけじゃない。単なる
練習試合なので、公式戦までに調整すればいいのです。

ところが公式戦では1球が命取りになる。1つの四球が命取りになる。力む。
ストライクが入らない。やばい!

こういうメンタリティーをどこかで作り出さないと、公式戦に弱いチームになり
ます。だから各監督さんたちは選手たちを練習の段階から追い込む。

バント練習で1つ失敗した選手に10キロほど走らせる。

シートバッティングで四球を出した投手にその後数時間走らせる。

スポーツを知らない人がこういう場面を見ると、あの監督の指導は、指導で
はなくて体罰じゃないかと思うかもしれませんが、それは違います。

ここで四球を出したら走らされる・・・あんなには走れない・・・やばい・・・

こういうメンタリティーを作り出すのです。それが練習なのです。練習のため
の練習をしていても、公式戦では勝てませんからね。

模試だって同じです。確かに模試は模試でしかない。ダメでも復習すればい
いし、模試の結果と入試の結果は必ずしも直結しない。

だけど入試を受験する際のメンタリティを模試の時から持てたとしたら?

こんなに受験本番に強い受験生はいないということになるわな。

逆によく聞かれることですが、国公立大本番のために、模試がわりに私大を
受験したほうがいいのかということです。

最初から模試がわりというメンタリティで臨むなら、受験しても意味がない。
合格してもここには来ないと思いながら受験するなら、模試以下になるわな。

普段の勉強の際にも、例えばセンターパックなどを使って、時間をはかって、
いろいろやると思うけど、大事なのはそういう環境以上にメンタリティやな。

これはあくまでもセンターパックなんやという意識があれば、そりゃダメだ。

そろそろ本番と同じ心構えで勉強したほうがいい。それが受験本番に強くな
る秘訣なのだ。本番の疑似体験を重ねることが何より大事なのだ。

僕にメールをくれた守屋さん、そういうわけなので、本番に強くなる秘訣につ
いて書いてみました。さて、そろそろ練習に行ってきますね。

 

(追記)この大会で公式戦1勝目をプレゼントしてもらえるのかな?
     選手諸君、期待しとるよ。練習のための練習じゃ意味がないぞ。

 


kimutatsu

語彙力と文法力を定着させるには

Posted on: 2009年10月24日(土) 1:33

沖縄の牧志公設市場

沖縄に行きたい・・・ついでに言えば、沖縄に住みたい・・・タヒチに住むとなると
さすがにちょっと病気の時とか大変そうやけど、沖縄なら大丈夫やろう。

中間考査の採点が進んでいくが、今回も平均点は80点を大きく越えそう。
否、下手すりゃ90点を越えるかもしれん。それは無理か・・・でもかなり高い。

決して簡単な問題ではないし、中2なのに過去完了進行形まで教えているので
定着させるのに今回はかなり時間がかかった。

今回の試験範囲一覧。
●時制全般(現在形から過去完了進行形まで)
●V+O+to do(tellやaskやwant)
●関係代名詞(whatと複合関係詞除く)
●分詞全般
●不定詞の意味上の主語
●疑問詞+to do
●間接疑問

文法と単語の力がどうすれば定着するのかを考えましてな。

いや、もう十何年も前に。

カラオケで歌を歌うのに何度か練習して、90点台を取れるようになるためには
どうすればいいのか・・・ということから考えを波及させまして。

そこから単語力と文法力を定着させるのには、どうすればいいのかを、考えて
考えて考えて、今まできたといっても過言ではないわ。

そして失敗を重ねて参りました。

が、やっとたどり着いた気がする。今教えてる66回生の生徒たちは幸せやと、
自分でも思う。確かに大変やとは思うけど。

でもこの方法なら定着する・・・という方法を見つけたからで、それに従って勉強
すれば、否、授業をすれば、そして彼らが僕についてきてくれさえすれば、間違
いなく語彙力と文法力はつく。

はずだ。

先生方対象の講演では何度か話をしたんやけど、あまりブログには書かなかっ
たのは、どう書いていいのかわからなかったからだ。

『ユメタン』を使うようになって、生徒たちは物凄く苦労してるけど、物凄く覚える
ようになり、しかも忘れないというお便りやメールを非常に多く頂くようになった。

ありがたし。

教員は妥協すること勿れ。生徒の悲鳴(「悪魔や!」「うげー!」「1週間100語
なんて多すぎる!」その他もろもろ)を快感に感じつつ、卒業時に「あれだけの
勉強をしたんやから落ちるわけなかろ」という自信を植えつけるべきやと思う。

どうやったら文法センタードな定期考査で平均点がこんなにも高く取れるのか、
考えてみた。自分の授業の何が効果的やったのかを。

そしてやはりあのやり方が間違ってなかったんやなと思うブログに出くわした。

敬愛なる前田先生のブログです。

結局、参考書ってのはあくまでも参考書なのだ。

野球の本を熟読するのはいいが、実際にそれを練習や試合で何度も出力する
選手こそが上手くなれるのは言うまでもない。

前田先生のブログを読んで、自分の考えが整理できた。先生、そのとおりです。

文法と単語の力を定着させたい人は、どうぞこちらをお読み下さい。

例えば今回「時制」の定着をするために、再テストも含めれば何度小テストを行
ったかわからんぐらい行った。手を変え品を変え。

あるときは和訳テスト。あるときは誤文訂正。あるときは動詞の形を変化させ、
あるときは穴埋めをさせ、あるときは英作をさせた。

最初は過去進行形と過去完了進行形の違いがわからなかった生徒たちやった
けれども、間違う生徒のほうが少なくなってきたのは、たぶん10回目ぐらいの
小テストの頃やったと思う。

時制だけで10数回。授業開始とともに5分のテスト。隣同士交換で答え合わせ。
回収して記録。落ちたら明日頑張ればいい。追試もする。追々試もする。

でも理論は教えてあるので、もう補習はしない。やるのはテストのみ。追試と。

結局、文法も『ユメタン』と同じ方式でやればよかったのか。出力を増やしたの
が効果的やったのか。そうか・・・

つまり結局は形を変えて反復するのがいいのだ。

高校英文法に昨日から入ったけど、同じ方法で生徒たちの文法力をアップさせ
ようと思う。そして『ユメタン』を使って語彙力をつけさせよう。

鉄板の英語基礎力をつけさせよう。これだけやって不合格になったら、そりゃあ
しょうがないやろうと思えるぐらいまではやろう。自分が納得するまでやろう。

生徒たち、ついてきなされ。

もう夜中の1時半を大きく回ったので、採点を止めて、執筆活動に入ります。

あと1時間だけ頑張ろう。起きたら野球の練習。久々にフォーメーションの練習
をやろう。選手たちには理論は伝えてあるので、後は出力あるのみ。

それはそれとして、生徒諸君、語彙と文法は早いうちに定着させないと、あとに
なって異常なほど苦労するぞ。できれば高2の終わりまでにやっとこうぜ。

そして高3は多読と多聴に徹するべし。がんばれ。

 

(追記)前田先生、ありがとう。頭の中がすっきり晴れました。

 


kimutatsu

みんな、本を読もう!

Posted on: 2009年10月23日(金) 22:58

山田君

以前、山田君と飲みながら勉強論を戦わせていたときに、ぽそっと彼が「結局は
勉強って経済活動なんですね」と言ったのを聞いて、微妙に感動した木村です。

若いのに、よくわかっとる。

勉強も経済活動だという意味がわからん人に卑近な例を。

例えば最近あまり話題にならないけど、相変わらず水面下では苦しんでいる人
も多い「派遣切り」という問題やけど。

確かに突然切られた人はかなりショックやし、生活どないすんねんって気持ちに
なるのは言うまでもない。

しかし企業側の論理だって間違っているわけではない。

企業だって生き残っていかねばならない。

というわけで経費の中でもっとも大きいウエートを占める人件費を削減するのは
当然やと思うんです。

問題は・・・

もしあなたがその対象者のひとりであったとする。

隣にもうひとりの対象者がいる。東大卒。二人の仕事の能力はそれほど変わら
ないとしましょう。ここでいう「能力」は潜在能力のことではありませんぞ。

あなたは猛勉強をして、法律、経済、英語、フランス語、中国語などに強くなった
としましょう。寝る間も惜しんで、一所懸命に勉強をしたとします。

企業サイドに立ってみたらわかると思うけど、あなたは切られません。

切られないどころか、もっと給料の高い会社から引き抜きがあるかもしれない。

勉強そのものが一種の経済活動になるということです。

45歳の僕が勉強するのはすでに経済活動ではなく、例えば読書やヒアリング・
マラソンそのものへの純粋な興味になってる。

でも万が一、灘が倒産してしまったとしても、今なら英語を使って食べていける。

何も武器がない人は、これから大変やと思う。特に卒業大学の名前だけじゃあ、
とても食べていけない。自分はこれができるという武器を持たないとあかん。

その意味で読書ができない人はかなり不利やな。不利な理由は社会に出れば、
きっと理解できる。否、体感できると思う。

本を読もう。それが勉強の第一歩やと思う。経済活動の第一歩でもある。

今日のこの人のブログはいつにも増して熱いけど、とってもいいことを、そして、
大人が子どもに対して、あるいは自身に対して、言い続けねばならない真理を、
書いてくれてる。

大人が子どもに対して「もっと本を読みましょう」と言うのであれば、やはり自ら
すすんで本を手に取らねばならないし、本を買わねばならぬ。

 

(追記)最近、中国古典の本を買いました。かなりはまっております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

多謝!

Posted on: 2009年10月23日(金) 22:14

東大合格者風景

ようやく『ユメタン』ゼロ(中学修了~高校基礎レベル)を作り終えました。 
巻末のお世話になった先生方一覧を整理するのに、かなり時間がかかってし
まって、編集者の澤さんにご迷惑をかけました。が、やっとできました。

今回もかなり多くの先生方のご意見を吸収することができ、383名の先生方
のお名前が掲載されることになります。

それからこれまた今回もいろんな先生方にコラムを書いていただきました。

手元にゲラがあるのですが、どのコラムもモチベーションをアップさせるのに、
うってつけの素晴らしいコラムばかりです。

今回コラムをお願いしたのは次の先生方です。

 

天川正先生(共愛学園中学・高等学校) 

上田高裕先生(東山中学・高等学校)

執行正治先生(佐賀県立佐賀西高等学校)

菅野健夫先生(北海道札幌北高等学校) 

棚町幸則先生(筑紫女学園中学・高等学校)

馬場志子先生(佐賀県立鹿島高等学校)

福島卓也先生(鳥取県立鳥取東高等学校) 

前田浩之先生(福島県立磐城高等学校)

吉村暢泰先生(東福岡高等学校・東福岡自彊館中学校)

 

中学から高1レベルの単語が習得できていないから、英語の成績が伸びない
という生徒は非常に多いのではないかと思っているのです。

こういった現場にいる先生方の声を吸収することができて、自分で言うのも何
ですが、本当にいい単語集ができたと思っています。

先生方、心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

 

(追記)今月はブログの更新が滞ってますねというメールを頂戴して
     きましたが、これでまた始めることができますわ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

ファンタスティック ウィークエンド

Posted on: 2009年10月20日(火) 12:17

KIMUTATSU-LOVE

激動の週末が終わって、うちの学年は「めでたく」今日から中間考査。

「めでたく」というのはつまり、新型インフルで休んでる生徒が多いので、
これってもしかして中間考査できる?って思っておりましてな。

でも始まりました。一部の学年は先週土曜日から。中1と中3は昨日の
月曜日から、中2は今日から始まりました。とりあえず全学年始まった。

週末にアメリカ人教授と晩餐を楽しんだ話は書きました。

備忘録のために、この週末のことを書いておこう。

翌日起きて歌舞伎町を散歩し、昼過ぎから人と会って、いろいろと今後
のことを打ち合わせ。

打ち合わせ中に安河内先生から電話を頂戴して、モチベーションアップ。

竹岡先生とか安河内先生とか、BIG NAMEな先生と話をすると、僕も
頑張らないとあかんなという気分になる。

だいたい毎月1回か2回は上京してると伝えると「飲みましょう。時間が
空いていたら必ず駆け付けるから」と仰っていただく。

恐縮しまくり。

安河内先生、ありがとうございます。お体に気をつけて頑張って下さい。
僕も頑張ります。いい刺激を頂戴しました。ありがとうございました。

夕方に八王子に行って、某社の「東大入試分析会議」に出席。

東大の英語入試の配点や、自由英作文や大意要約の採点基準などに
ついて話し合いを行う。すぐに終わると思いきや9時過ぎまで。

自由英作文や大意要約の採点基準については正解がないので、ある意
味では気楽な会議ではあるけど、誠心誠意自分の意見を伝える。

で、それが9時過ぎまでかかったということは?

帰れん・・・明日昼から西宮で講演やのに。

というわけで、新横浜に宿をとり、会議終了後に移動。

ところが・・・

こちらで泊まるなんて言うと、みんな黙ってなくって、結局山田君と合流。
千葉ちゃんと八王子東の石崎先生もご一緒くださる。

飲み会を22時半から始めると、明らかに石崎先生は帰宅できないのに
一緒に飲みたいからと言って、ついて来られる。ありがたいこっちゃな。

翌日に部活の指導を控えていて、決して暇ではないのに、「一緒に飲み
たい」と言ってもらえる幸せをかみしめつつ、乾杯!

いつもと違って山田君はおとなしかった(笑)。やればできるやん。

翌日は8時の新幹線に乗って新大阪まで戻り、無事帰宅。ほとんど寝て
ないので、目がこむら返りを起こしかけてる。

しかし一般の方々対象の講演が2時間後に控えているので、しゃきっと
するために、熱いシャワーを浴びて目を覚ます。

ふっ・・・かぁつ!\(-o-)/

酒井社長と

その後西宮ガーデンズに移動し、講演。80名の方々がご参加くださいま
した。ありがとうございました。多謝。

そこでは「我が子の人間力を高める親力」というタイトルで、お話をさせて
いただきました。英語の勉強法とモチベーションの上げ方をリンクさせて。

子どものやる気ってのは教員や親が上げてやるもんじゃないわな。

自分の内から沸々とせり上がってくるのがやる気なのです。

が、しかしやはりそうは言っても人間同士。助け合うことが大事なのです。
教員や親の取り組みが違うと、やる気が出たり出なかったりする。

何名かの先生方も来られていましたが、大半が保護者の方々。
灘の保護者の方々も、10名ぐらいはいらっしゃったように思われます。

何名かの方からメールを頂戴しました。こちらこそ感謝しております。

この週末は実り多き週末でした。旺文社での出会い、アメリカ人教授との
会食、某社の方々、安河内先生からのお電話、夜の東大入試分析会議
とその後の山田君や石崎君たちとの飲み会、ガーデンズでの出会い。

そして全部終わってから、何名かの先生方(またしても西山君。またしても
ドランカー三原君。久しぶりに寺村君。そして後藤君。酒井社長とアルク
中台ちゃんも)と共に梅田で打ち上げをしました。

以前も書きましたが・・・常々思っていることを書きますわ。

疲れることなく、愚痴をこぼすことなく、悪口を言うことなく、
真っ直ぐに前を向いて、初心を忘れることなく努力すれば、
必ずや道は開けるはずです。

他の方々との縁を大切にしながら、お互い助け合いながら、
自分の夢を追いかけながら、生きていきたいものです。

ともすれば目の前の嫌ごとに追われてしまって、長い目で
人生を見ることができなくなってしまうこともあります。

が、そういうときこそ大きく息をついて、今の土砂降りだって
そんなに長くは続かないと、気持ちを切り替えることです。

すぐに結果が出なくても、10年後になりたい自分になれて
いるように、毎日の地道な努力を継続することですね。

大きく大きく生きていきましょう。週末にお会いしたすべての方々に心より
感謝をしております。また会いましょう!

 

(追記)今日の英語の試験はよくできてる。
     前へ進まず復習して良かった。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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