KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2010年1月30日

kimutatsu

次期ユメタンへの要望について

Posted on: 2010年1月30日(土) 23:09

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『ユメタン』への要望を書いたブログを読んで、確かにそうやなと思っています。
なかなか鋭いですねぇ。それに書き方に『ユメタン』への愛が感じられます。

お読みになりたい方はこちらへどうぞ。

批評ってのはこうでないとあきません。

内田樹先生は本の批評をする際には、常にその本をお褒めになるそうですね。
内田先生のブログにあったお言葉を引用させていただきます。

*********************

世の批評家たちのなかには絶賛しないどころか、書評でひとの本の欠点を

論う人がいるが、あれはどうかと思う。

書評というのは、いわば「本」の付属品である。

鰻屋の前に立って、道行く人に向かって「ここの鰻は美味しいですよ」というのは

赤の他人の所業でもつきづきしいが、「ここの鰻はまずいぞ」と言い立てるのは

やっぱりお店に対して失礼である。

つかのまとはいえ、先方の軒先を借りてるんだから。

そういうことは自分の家に帰って、同好の士を集めて、「あそこはタレが甘いね」

とか「ご飯が硬いんだよ」とかぼそぼそ言えばよろしいのではないかと思う。

*********************

よく「毒舌」を売りにしている書評家やセンセイがいらっしゃるが、人のふんどしで
相撲をとっておきながら、そのふんどしの悪口を言うのはいかがなものか。

なので僕も生徒が本を持ってきて「これはどう思いますか」というぐらいであれば
この本を使うなら、こっちのほうがいいのではないか?と言うこともあります。

でもブログや雑誌の取材などで、他の先生の本の悪口を言うことはあり得ない。

ブログはともかく雑誌の取材だといくらか頂戴できるのです。他人の悪口で金を
いただくなんて、考えただけでも背中でオカンが走りよる。\( ̄_ ̄)/

仮にその本を買うのをやめて他の本を買う読者がいた場合、その「他の本」が
僕の本だとしても、否、それが僕の本であれば尚更、実に嫌な気分になろう。

てなわけで、前田先生のブログにあった「次期ユメタンへの要望」ですけれども、
(すでに何度か増刷がかかってるけど)次の増刷までにベターユメタンにこぎつけ
たいと考えております。

前田先生、ありがとうございました。それと『ユメタン』を使ってくださって、本当に
ありがとうございます。また気づいた点があれば、お知らせください。

 

(追記)新春プレゼントへの応募、ありがとうございました。アルクの石川君から
     送ってもらった葉書きを1枚ずつ読んでおります。メッセージ、ありがとう。
     かなり多いので、ゆっくり読ませていただき、その後で抽選します。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

『ユメ勉』に関して思うこと

Posted on: 2010年1月30日(土) 9:42

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僕の周囲にいつもいらっしゃる先生方にとって、『ユメ勉』の内容っていうのは
いわば確認みたいなもので、目新しいことはあまりないかなと思うんです。

あくまでも『ユメ勉』は生徒たち対象に書いたものなので、先生方がお読みに
なる場合には、僕が書いた内容を生徒にやらせるにはどういう働きかけが必
要なのかを考えなければなりません。

たとえば英文解釈の問題集の使い方を書いたページがあるんですけれども
こういった「問題集の使い方」を先生方に言ったことはありません。

なので先生方が授業の中で、例えば英文解釈をされるときには、『ユメ勉』を
読まれた先生方であればいろいろ考えていただきたいなと願っています。

ただ単に英語を日本語に訳すだけでは、僕はあまり効果がないのではない
のではないかと思っているのです。

やたら数ばかり解いて、1冊の問題集を終えた満足感は(教員側に)あったと
しても、生徒のほうは模試を受けてもあまり成績が上がってないのでは?

英文解釈の力はつくでしょう。そりゃ当然。でも大問1や2で出題される、長い
文章が読めるのでしょうか。英作文は?リスニングは?

基本となる姿勢っていうのかな。

  

受信 → 刷り込み → 発信

 

の流れに関しては、英語教師塾やセミナーを通じて、あるいは飲み会での会
話を通じて、何度も何度も説いてきました。

では英文解釈の本を使ってこの流れを意識するということになると、どういうふ
うな作業が必要になるのでしょうか。

・・・というようなことを、『ユメ勉』の中にも書きましたが、やはり英文解釈の勉
強を通じても、英語の発信まで持っていかねば意味がないのですね。

また音読が有意義とはいいますが、ではなぜ音読をするのか、どうやって
音読するのか、音読するとどうなるのか、ということを理解した上ですることが
重要なのではないでしょうか。

それを無視して、音読やれ!音読やれ!と言っても意味がありません。上に
書いた英文解釈もそうです。英文解釈は何のためにやるのでしょうか。

単に日本語に直すためにやっているのではないはずです。それが仮にかなり
うまくいったとしても、生徒たちは受信だけで終わってしまって、力がつかない
ことになってしまいます。

そしてそれにプラスして、伝道力です。

伝道力というのは、英会話の力という意味ではなく、教員が生徒たちに気持
ちや情報を伝える力ですね。これがないといくらいい授業でもダメです。

つらつらと考えていると、やはり教員ってのは全てが勉強ですね。新聞をじっ
くりと読むのも勉強。街中をウロウロするのも勉強。全てが勉強ですね。

こんな当たり前のことに気づいたのは最近のことです。恥ずかしい話ですけ
れども、でも気づいてよかったなと思っています。

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(埼玉のブックデポ書楽さんです)

それと大事なことですが、こういう勉強法の本は読んで終わりでは意味があり
ません。読んでいいなと思った部分は、即実行に移すことが大事です。

僕の方法は、生徒たちから「悪魔!鬼畜!」と呼ばれる方法なんです。キツイ
のは重々承知なのですが、でも絶対に力がつきます。

問題は実行できるかどうかです。この方も書いておられるとおり。

僕の授業を見学に来られた先生方ならご存知ですが、授業中にいっぱいゲ
ームなどをして僕は楽しくやっていますが、生徒らは必死にゲームをしてる。

負けたら罰ゲームがあるってのもあるけど。

僕は授業で実行してるし、生徒たちは必然的に実行してる(させられてる?)
ので、双方ともどんどん力がついていきます。当然だと思うんです。

でも本を読んで、「こんなキツイのは無理」というのであれば、それは残念。
もっと楽な方法を探せばいいと思っています。勉強法は1つではありません。

だけどビリーズブートキャンプやコアリズムもそうですが、力をつけるのには
楽な方法なんてないんじゃないでしょうかね。僕はそう思います。

読んで得心された生徒さんたちは、どうぞ書かれてあるとおりに頑張ってくだ
さい。絶対に力がつきます。頑張ってくださいね。 

 

(追記)『ユメ勉』を採用してくださった鹿児島の先生、ありがとうございます!
     びっくりしました。学級文庫に置くという先生はたくさんおられますが、
     採用してくださる先生がいらっしゃるとは思ってもみませんでした。

(追記)北海道でセミナーがしたいなぁ・・・今年は絶対に北海道でやろう。

  

  

 


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