KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2010年11月17日

kimutatsu

頭の良い人

Posted on: 2010年11月17日(水) 12:23

 

 

 

 

 

 

 

 

  
先般も書いたとおり、最近はやたらと風呂で本を読んでいる木村でして、
風呂場の電気が暗くて瞼が痙攣する以外は最高の読書環境なのです。

風呂場に明るい電気をつけるか?

名古屋のセミナーの直前にアルクの矢部君に今中慎二投手が書いた
『中日ドラゴンズ論』をプレゼントされて、読みましたが、面白かった。

当たり前のことを当たり前にしてるから強いと。

なるほどね。

野球に限らないことですが、当たり前のことを当たり前にできるってのは
武器になります。当たり前のことができない人が多いから。

僕もそうやけどね。全然あかん。まだまだあかん。これからやけどさ。

例えば朝誰かに会ったら誰よりも大きい声で「おはようございます!」と
挨拶できる生徒は人間的に強い。残念やけど灘にはあまりいない。

頭がいいということと「当たり前のことが当たり前にできる」ということは
別のことだ。特に進学校では、頭がいいことのほうが重視されてる気が
するけど、社会に出たらむしろ後者のほうが重視される。

あれ・・・でも頭がいいってのはどういうことなんやろうね。

単に暗記が得意で成績が良いというだけでは頭がいいとは言わない。

『ユメタン』を全部覚えても英語が喋れなかったら、それは英語がまったく
できないのとイコールなのだ。それと同じだ。

そうか、きっと頭の良さには知恵が必要なんやろうな。

それと生きる力な。

親がいつまで経っても子どもに手出しし続けてると知恵も生きる力もない
生徒ができあがる。今までもいっぱいそういうのを見てきた。

どこかで頭を打って親から離れることを覚えたら、比較的まともな人間に
なることができるんやろうけど、そうでなければ自立できん。

知恵というのは誰かから授かるものではなく、自立して初めて身につける
ことができるから、自立してない人間は頭が悪いということになるのか。

逆にいつまでも子どもにくっついてる親もどうだ。頭がよい人は逆に子ども
に旅をさせ、自分は手出し口出しせずに木の上にいるのではないか。

なるほどちょっと見えてきたぞ。

経済的自立はさておき、精神的自立をしている人がエライとすれば、家に
親が帰らない子どもや夫が帰らない妻はみなエライことになるのか?

いや、そりゃ違うな。自立だけではあかんな。

親を含め、ちゃんと周囲と意思を伝え合う力は絶対に必要だ。仮にそれが
自分の苦手な人が相手でもちゃんと共栄しあえる力を持ってないと。

嫌いだから、苦手だからという理由で、いじめたりネットに悪口を書いてる
ようなバカが「頭が良い」人間のはずがない。

友達と仲良くできるのは当たり前だ。友達以外ともうまくやっていける人は
なんか頭の良さを感じる。

それと最低限の知識は必要やな。生きるための知識な。その知識だけで
はどうしようもないので、自分の幸福に活かせないとアホやけどな。

そして論理的な思考ができて、それを幸福に活かすことができる人な。
いくら論理的思考ができても、人の悪口を言うとるのはアホな。

以上をまとめると頭が良い人ってのはこういうことになるのか。

****************
・精神的に自立していて、生きる力を持っている。
・周囲の人たちと協調して生きていくことができる。自他共栄の精神。
・生きるための知識を持っていて、論理的思考に活かすことができる。
****************

というわけで、偏見に満ちた「頭の良い人」論でした。『発作的座談会』を
読んだ直後なので、椎名誠的思索を楽しんでみました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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