KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2010年12月10日

kimutatsu

加点法的なものの見方を

Posted on: 2010年12月10日(金) 13:45

 

 

 

 

 

 

 

 

  
内閣の支持率がどんどん落ちていっているそうです。みんなせっかちやな。
まだ民主党になってちょっとしか経ってないんやから、気長に待ちましょう。

僕、思うんですけどね。

民主党が次の選挙に敗れて自民党が第一党になったとしますよね。

でも支持率は上がりません。たぶんまた20%程度をウロウロすることに。
いや、もしかしたらもっとひどいことになる。

自民党が下野する際の姿は酷かったけれど(だって首相が逃げてばかりで
は闘えない)、それを引き継いだ民主党は自民党ほどは酷くはないと思う。

諸々の問題はあるとしても。

野党時代にはわからなかったことがわかってきて、これからですがな。

例えば基地問題や北方四島問題なんて、自民党時代からどうしようもない
状態で、これを一挙に解決せぇ!と言うほうがおかしい。

でも子ども手当てを含め、庶民には優しい党ではないかと思うなぁ。

自民党は企業や法人に優しい党なので、会社を経営している人にとっては
そりゃ自民党のほうがいいとは思うけどさ。勤め人にとっては民主党のほう
が生活はしやすい。高速だって無料のところがいっぱいできたし。

財源?

国民が財源を気にしてもしょうがない。それは政治家の仕事だ。政治家が
ちゃんと仕事をして、僕らが生活しやすいようにしてくれればいい。

それよりなによりもっと問題なのは、我々国民サイドにあるのではないかと
僕は思ってるのです。

上で自民党が第一党になってもダメですよと書いたのも、我々国民が変わ
らないと、どこが第一党になっても同じです。

たとえば・・・

政府の支持率ってどこで判断するんでしょうね。こんな問題もある、こーんな
暴言を吐いた、こんなこともしやがった、ケシカラン!っていう見方が基準?

僕、違うと思うなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
それって減点法的な視点ですよね。減点法でいえば、吉田茂なんて最低の
首相だったってことになる。暴言の数々。バカヤロー解散などなど。

吉田茂の暴言なんて面白くて味があっていいよ。コイズミどころじゃない。
次のリストアップはウィキペディアからの抜粋です。

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終戦直後のまだ国民が飢えと戦っていたころ、吉田はマッカーサーに
「450万トンの食糧を緊急輸入しないと国民が餓死してしまう」と訴え
たが、アメリカからは結局その6分の1以下の70万トンしか輸入できな
かった。しかしそれでも餓死者はでなかった。マッカーサーが「私は70
万トンしか出さなかったが、餓死者は出なかったではないか。日本の
統計はいい加減で困る」と難癖をつけた。それに対して吉田は「当然で
しょう。もし日本の統計が正確だったらむちゃな戦争などいたしません。
また統計どおりだったら日本の勝ち戦だったはずです」と返した。これに
はマッカーサーも大笑いだったという。

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日本ってこういうスキャンダルに対して厳しいよね。大事なのは政治手腕
であって、そこに対して評価すべきやと思うんよね。

実際、欧米のメディアでは日本人の政治家の評価のされ方(国民からの)
は特殊やと報じられてる。うちの社会の先生によると。

こういうことをしたという加点法的な視点が大事やと思うんですよね。

減点法的なものの見方をしていると、いいところが見えてこないんよねぇ。
それは俺らが生徒を見るときも同じなんやけど。

「こいつら授業中に寝てばっかりや」とか「こいつら提出率が低い」とか、まぁ
いろいろ言おうと思ったらいくらでも言えるんやけどね。

でもそれって指導力不足であり、視点が悪いよね、たぶん。僕もあんまりエラ
そうには言えんのやけど。減点法で生徒を見るとロクなことがない。

で、加点法的なものの見方をしていると、いいところが見えてくるからねぇ。
そうすると指導するサイドも余裕が出てきて雰囲気も良くなるんやなぁ。

政治と学校は違うって言われりゃ身も蓋もないが、しかし国民のものの見
方が減点法的になってると、将来を見据える目がネガティブになってしもて
そりゃそんなんでは景気もよくならんわなぁと思うのです。

年金はどうなるんやろ?沖縄問題はどうなるんやろ?えらいこっちゃ、問題
が山積しとるがな。よし、支持しない!・・・って、それは自民党から受けつ
いだ、言うなれば負の遺産なんやけどな。

以前の政府のマイナスポイントを現政府が解決しようとしてるから、なかなか
前に進まんわけで、それをマイナス評価にしたるのはかわいそうや。

菅首相を見てると大変やなと思う。だって「こういうええことをやった」とかさ
「こういう法律ができた」っていうニュースはあまり大きい声では報じられん。

小沢さんの件でも中国漁船の件でも、菅首相が悪いわけやないねんけど。
そりゃ野党は与党を攻撃するのが仕事やから、言うてくれなあかんけれど、
我々国民はもっと冷静な目で、長い目で、お上のすることを見たほうがいい。

単に「自民党支持者」とか「民主党支持者」っていうんじゃなくて。

だって支持者だから相手の党は批判する!っていう姿勢では、俺は巨人ファ
ンやから中日ファンを攻撃するぞっていうのと変わらんよね。

少なくとも日本という国のあり方を考えたら、菅首相がまた途中で降板する
っていうのだけは避けないと、国際社会でますます日本の立場が悪くなって
しまう。その点で菅首相には頑張ってほしいなと僕は期待してる。

近所のおばちゃんでもおるやん?

人のあかんとこばっかりニュースにして大声で吹聴してまわる人な。

我々はそのおばちゃんを見て苦笑するんやけど、気がついたら自分も同じ
ものの見方しかでけんようになってるというのではアカンのちゃうかなぁ。

悪いとこを見始めたらキリがない。

それは自分に対しても同じやな。

もっとええところを見て、何でも前向きに、自己にも他者にも大きな期待感
を持って生きていければ、もっと充実したライフになるんちゃうでしょうか。

政府に対してもそう、生徒に対してもそう、自分の人生に対してもそうです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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