KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2011年1月3日

kimutatsu

ふるさとは遠きにありて思ふもの

Posted on: 2011年1月3日(月) 2:03

 

 

 

 

 

 

  
久しぶりに故郷に帰ってきました。大神神社に行ってきました。写真はその
展望台から見える大和三山、あるいは飛鳥の景色です。

僕はあまり奈良にいたときの思い出でいいのがなくてね。

それに長いこと住んでいた家もなくなってしまったし、なんか自分には故郷が
なくなってしまったなぁと思っていたのです。

もちろん飛鳥は好きやし、橿原市も好きやねんけど、本当に自分の故郷と呼
んでいいのかという感覚がある。

いろんなことがあって、もう故郷は歓迎してくれないんじゃないかという感覚。
これはきっと若い人たちにはわからないかもしれぬ。

でもこの数年、こっそりと三輪さんにお参りしてるのは、きっとやはり望郷の
気持ちがどこかにあるのかもしれないな。

大神神社、奈良の人は「三輪さん」と呼びます。

橿原神宮(かしはらじんぐう)も有名やけど、僕は三輪さんが好きなのです。

三輪そうめんで有名な土地で、169号線を走るとそうめんの会社の看板や
お店などがたくさんあります。大神神社の周りにはにゅうめんが美味い店が
たくさんあります。一度行ってほしい。

行って参拝するんやけど、お願いすることと言えば例年どおり「世界平和を
よろしく!俺は俺でガンバルから神様も頑張ってほしい」って願う。

賽銭はいつも15円(十分ご縁があるように)。

おみくじは吉やったけど、僕は凶が好きやねん。

灘から「うちに来ないか」と電話があった年は、なんと正月から3回連続で
凶をひいて、同僚の山中先生がびっくりしてたなぁ。

凶は悪くないと思うよ。

お札を買わず、お守りを買わず、タウンウオッチングの好きな僕はうろうろと
歩き回るだけ。露天のホットドッグの味は子どもの頃に食ったのと同じ。

親父さんも同じ。年食ったなぁ、おっちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

  
三輪さんへ行ったら、大鳥居からJRの踏み切りを渡ったあたりにホットドッグ
の露店(というか軽トラック)が毎年出てるから、是非買ってほしい。

正月だけじゃなく、結構しょっちゅう出てるから。

愛想は悪い。それに遅い。行列が出来てるのに、一人ずつ注文を聞いてから
ホットドッグを仕込んでオーブンで焼くので、一人にかかる時間が長い。

しかし食べる価値はある。親父によく買ってもらったんや、ここのホットドッグ。

 

 

 

 

 

 

  
都会の神社と違って、露店も安くて多いの、これが。たとえば焼そばなんて
これ溢れてるぜ?ってぐらい盛ってくれて500円とかな。

大判焼って、これでか過ぎないか?ってぐらい大きい。

奈良のあちこちで取れたキユウイ(キウイな 笑 上の写真を見よ)とか山芋とか
百合根とか、都会の人は絶対に買わんなと思うものが露店で売られてる。

普通は焼そばとかたこ焼きとかとうもろこしとかが多いよね。三輪さんの露店
もそういうのもあるにはあるけど、なにせ地方色が濃い。

野菜とか花とか、畑仕事の農機具なんかも売られてる。くわとか鎌とかな。
見てるだけでも面白い。

故郷を満喫して帰ってきました。風景は子どもの頃とはかなり変わっていた
けど、やっぱりここが故郷なんやなと思いながら、いい気分で帰ってきました。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(室生犀星「小景異情」より)

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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