KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2011年1月13日

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概要把握力を見る設問を増やしては?

Posted on: 2011年1月13日(木) 7:35

 

 

 

 

 

 

  
僕らが受験生だった頃から、否、もっと前から、入試の定番になってるのが
穴埋め問題でして、センター試験を含め、いろんな形で出されていますね。

でも昨年ピーターセン先生と作った本には1問も作っていません。

だってrealisticallyに考えて、英語を使う場面で穴埋めになっている文章を
何らかの理由で完成させるというシーンはないですよねぇ。

穴埋め問題って、設問を作る側からすれば作りやすいんですよ。

センター試験が近づいてきましたが、英語の設問に関する提言があります。
それはせめて読解問題に、概要を掴む問題を増やしてほしいということです。

例えば海外から英語のメールがB社Y君届いたとします。上司のK氏がY君
に尋ねるわけです。「おい、向こうは何て言ってきてるの?」と。

Y君はその文章を自分なりに要約して、「えっと要するにもうちょっと打ち合わ
せをしてから契約したいと言ってますね」なんて答えるわけです。

まさかそこでY君が「ちょっと待ってください。構造分析してます」なんて答え
たりしたら爆笑です。「お前、構造分析しないと英語が読めないのかよ!」と。

それにいくら全部和訳ができたとしても、一瞬で上司に返答ができないと、
こいつ英語でけへん奴やなと思われて、社内的にはチーンです。

チーンの意味わかるね?

実際のところ、センター試験でも問6で概要を掴む設問は出てるのですが、
その前の段階で発音アクセントや整序などを解かせるのであれば、もっと
たくさんの文章を出して、概要を掴む力があるかどうかを問うのもいいかと。

というわけで、僕がセンター試験を作るなら、最初のこまごました知識の設
問を減らし、文中に空所を作って穴埋めさせる問題がありますが、あの形で
概要を把握する問題を3~5問出すのになぁと思っています。

ちなみに・・・

東大の入試の場合、問1のAとBはいずれも概要を把握しているかどうか、
大意要約やパラグラフ整序をさせながら見ているわけです。

あれは細かい読みよりも概要が取れているかどうかを見てるのです。

英語にせよ日本語にせよ、文章を読む際に一番大事なことは、「この筆者、
いったい何を言うとんねん?」を理解することなのですから、東大の入試で
概要を把握する問題が一番最初に来ているのは素晴らしいと思っています。

 


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