KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2011年5月6日

kimutatsu

これからの趣味は

Posted on: 2011年5月6日(金) 16:02

 

 

 

 

 

 

先般、共愛学園さんで講演その他を行った前日、B社小森さんが群馬の滝を
見せてくれるというので、吉野先生や野本先生、B社の方々と行ってきた。

美しいものを見ると心が洗われるという言い方があるけど、洗われるというより
むしろ圧倒された。ナイアガラの滝みたいな(って見たことないけど)感じの滝
で、四方から流れ落ちていく。

言うまでもなくサイズはナイアガラに負けてるんやろうけど、少なくとも心に与え
る迫力は、「この吹割の滝は東洋のナイアガラと呼ばれてる」と言われても、な
るほどと頷くに値するものだ。

 

 

 

 

 

 

落ちたら確実に一巻の終わり。でも誤って落ちる人もいらっしゃるらしくってさ。
そこかしこに警備の方々が拡声器を持って立ってはるんです。

周囲の風景も美しいのに、上を向いて歩いてると足元が危なくて、何度か他
の先生方に「危ないですよ」と声をかけられた。木々が美しくてさ。

  

 

 

 

 

 

ちょうど上村先生に頂戴した幸田文の『木』を読み終えたところだったこともあっ
て、滝も美しくて心を奪われてたんやけど、木も見たくて。

あ、幸田文の『木』、読書慣れしてる人なら読めると思う。エッセイなので、難し
い表現などはまったくない。文章がとても美しい。木に興味がなくても、幸田文
の心の動きと木に対する造詣、そして日本語の美しさを味わってほしい。

それはそれとして・・・

共愛さんで吉野先生や生徒たちが撮影した写真を見てたんやけど、この子たち
の楽しそうな表情が思い出されてねぇ。講演中もずっと笑ってた。

 

 

 

 

 

 

昨日も大阪の、ある私立中高から講演の依頼を受けて快諾したんやけど、たま
にこうして遠くの学校に行って、先生方や生徒たちと触れ合う前やあるいは後に
その土地を旅して目を楽しませるのも一興やなと思ったりしています。

最近は鹿児島、広島でものんびりさせていただいたし、夏休みは札幌、熊本、長
崎に行くことになっているので、あちこちでTown Watchingを楽しみたい。

あ、その前にロンドンがあるか。

 

 

 

 

 

 

先般、浅田次郎先生のエッセイを読んでいて、旅をしながら原稿を書く作家にあ
こがれていたという記述があって、僕も膝を叩いたんやけど、僕も日本中あちこち
行っているように見えて、実際には旅そのものを楽しむ時間がないのが現状。

東京ではこっそりと浅草に行ったりするけど、それ以外はということになると結局
新宿や渋谷の飲み屋街ということになっちまうのですな、これが。

あちこち旅ができていいですねと言われ、確かにそうなんやけど、旅というのは、
やはり非日常な体験なはずで、だけど僕の「旅」は日常の拡張でしかない。

ま、仕事やからしょうがないけど。

それに現代人は忙しいから余計に仕事や勉強中心になるが、時として行方不明
になって、携帯電話の電源を落として、そして自分の知らないところを見てまわる
のもいいのではないかと思う。

というわけで、これからの趣味は「旅」と「行方不明」にしよう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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