KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2011年5月27日

kimutatsu

高校生の相談に答えて

Posted on: 2011年5月27日(金) 11:20

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログによくそんなに書くネタ(と時間)がありますねと言われることが多いけど
ネタはいっぱいある。受験相談みたいなのも多いんやけど、なかなか対応する
時間までは捻出できてない。

そうそう、前から言ってるけど、僕は評論家ではなくて、目の前に生徒を抱えて
いる普通の学校の教員なので、やはり生徒のことが最優先になるのだ。

だから相談してもらうのは問題ないけど、回答はうちの生徒の次ってことになる
のは了解してもらいたい。申し訳ないけど。

今日はこのような質問というか相談を取り上げます。

*************************

キムタツ先生、僕は北海道にある学校の男子生徒で、現在高校2年生です。
『ユメタン』を使って単語のテストが毎週あり、CDを使って音で覚えるというの
が最初はわからなかったけど、今は音がないと不安に感じてしまいます。
それぐらい頑張って単語はやっています。志望大学は北大です。
でもどうもヤル気が出ないというんでしょうか、持続力がありません。単語に
関しては先生が上手くやってくれていることもあって頑張っているように思う
のですが、他の教科とか英語も教科書の予習や復習などはできていません。
キムタツ先生のようにヤル気満々になるにはどうすればいいのでしょうか。
このままでは志望大学にも合格しないような気がしています。

*************************

一応言うとくけど、僕は「ヤル気満々」ではないよ。やることが多いからそう見え
るのかもしれへんけど、別に「満々」なわけではない。結構落ち着いてるのだ。

ところで『ユメタン』を頑張ってるってことやから、それはヤル気になってるんや。
そやけど他教科とか英語の予習復習に関しては何もやってないと。

で、狙ってるのは北海道大なんやな。なるほど。

結論から言えば、こうすればヤル気が出るっていう方法はないよ。ヤル気って、
要は生きる気力なんやから、そんなものは自分で出しなさいと言うしかない。

それに『ユメタン』を頑張ってるんやから、決して全くヤル気がないってことでは
なかろう。もしかしたら部活なんかは頑張ってるのかもしれん。

ではどうして他の教科や英語の予習復習はヤル気にならないのか考えてみた
のかね? そういった分析はしないとあかんよ。

 

 

 

 

 

 

僕かって「今日はどうもヤル気にならんな」って日はある。おそらく君のご両親と
か先生方だって同じようにある。だけど生きるためにはヤル気にならざるを得ん。

ヤル気にならないと授業が成り立たないし、お父様は仕事をクビになるし、お母
様がヤル気にならないと家の中はグチャグチャになるはずだ。

だから「どっこいせ~」と言いながら大人は頑張っとるのだよ。

君らは頑張らなくてもいい。成績が末期的に落ち込んでしまうぐらいのデメリット
しかないのだから。つまり勉強しなかったからって餓死することはない。

だからアドバイスとしては2点。

①どれぐらいヤル気にならないと人生がむちゃくちゃになっちまうのかを試すた
  めにも、トコトンまでヤル気を出さない。つまり今のままで進んでみる。
  ギリギリのところまでいってまだヤル気が出ないとなると、社会的生き物で
  ある我々は飢え死にするしかない。それは困るので、そこから北大目指して
  がんばってみる。なに、遅くはない。

②どう考えてもヤル気を出さないとまずそうな気がするので、おとっつぁんとか
  おっかさんとかがやってるように「どっこいせ~」と言いながら重い腰を上げて
  動き出してみる。

人間ってのは何もやらないほうが努力するよりも楽なので、そっちに流れがち
だから、①を選択するほうが君にとってはもしかしたらいいかもしれん。

でも再来年あたりに北大のキャンパスを歩きたいのであれば②を選択したほう
がいいように思う。

②を選択するのであれば、まずやらねばならないのは現状分析だ。上に書いた
ように、どうしてヤル気にならないのかを考えることから始めるべきだ。

『ユメタン』は頑張ってるんだから、それはきっとヤル気にさせてくれる何かがあ
るんだろう。『ユメタン』をCDを使ってちゃんと指示通りにやってるんやからさ。

どうして数学や物理などはヤル気にならないのか?

例えばどうも役に立ちそうな気がしないとか、苦手なのでどうもヤル気にならぬ
とかいろんな要因が考えられよう。

それを目の前の先生に相談して、1つずつ除去していくことが大事なのだ。その
分析もしないで教科書を開いてみても、ヤル気がアップするわけなかろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば「役に立ちそうもない」ってのがあるとすれば、それは大きな誤解やな。
実際それをやることで北大に合格するんやから、お役立ち感は満載やがな。

「苦手なのでヤル気にならぬ」のだとすれば、それも簡単だ。教科書を開いて
そこに載ってる例題とか問いとかを片っ端から解いていくことだ。

教科書をバカにしてる奴は合格できない。たまに受験用の問題集をやらないと
落ち着かないという病的な人がいるけれど、それは全く違う。

試しにやってみてみ。受験用の問題集が解けない人は、教科書に載ってるよ
うな基本的な問題ができないことが最大の要因なのだ。

しかも教科書に載っている問題って、結構難しい。なぜなら入試問題を少しだ
け変えてるだけの問題が多いからだ。

教科書が解けたら基本的な問題集、あるいは学校で使ってる傍用問題集など
の基本問題だけを解きまくれ。解答を覚えるぐらいまで解法を叩き込め。

そうすればできるようになる。

思うに、「ヤル気が出ない」のは基本的な問題も解けないレベルなので、どうも
勉強がツマラナイってことではないか。

人間には知識欲ってのがあって、本来的には勉強ってのは面白いものなのだ。
ツマラナイとすれば先生のせいでも家庭環境のせいでもなく、自分が偉くなって
いくのを楽しめない自分のせいだ。

先生をうまく利用して、基本をみっちりと叩き込め。教科書レベルができるように
なればセンター試験では高得点が取れるし、そうすれば勉強は面白くなるさ。

自分の人生は自分で作るもんや。頑張ってみ。君は『ユメタン』を頑張れる人
なんやから絶対に大丈夫やと思うよ。

 
(追記)相談に対する回答は個人的にはしません。このブログ上で回答します。

 


kimutatsu

えらい出来とるなぁ

Posted on: 2011年5月27日(金) 2:15

 

 

 

 

 

 

 

 

中間考査は英語AとBに分けて2回行ったんやけど、とりあえずAは終わった。
よぉできとる。今回は試験10日ほど前に呪文を唱えたからかな(笑)。

ほんまによぉできとる。かなり難しかったはずやのに。平均は80点かな。

高1に入ってから授業がリスニング中心になり、どうかなと思ってたけど、これ
までに培ってきた英語力がどんどんいい形で伸びていってるのがわかる。

変な問題演習とかするのはまだ早いからな。お前たち、焦らずじっくりいこうぜ。
英語に関しては順調すぎるぐらい順調。あとは1点だけ。

高1から入ってきた生徒たちも、在来生徒たちに引っ張られる形で頑張ってる。
英語Aは90点以上を取った生徒が何人おるやろ。数えるの面倒なぐらいおる。

ええこっちゃ。俺の言うことを素直に聞いて頑張っていってほしいな。真綿に水
を染み込ませるが如く、素直に素直に吸収していってくれよ。

我流でやっては伸びんからな。ここまでホンマにええ形で来てる。それを絶対
崩したらあかん。あと残りの1点をやったら大変なことになるぐらい伸びる。

試験を採点していて思うことは、例えばよく出来る一部の生徒たちが平均点を
押し上げているという状態ではないのが素晴らしい。全体的に頑張ってる。

中高一貫校にとっては高1って中だるみの時期やのに。

このまま行こうぜ。うーん、まじでええ感じええ感じ。やっぱり単語を徹底してき
たのは正解やなぁ。それと速読とリスニングのトレーニングと。

よし、もう夜中の2時やけど採点頑張るぞ。採点が楽しくなるほど勉強してきた
お前たちにある意味感謝するわ。お互い頑張ろうぜ。

 
(追記)出来てない生徒はいつもの・・・いつも以上の補習があるからな。
     今回はいつもみたいに授業で暗唱しなかったから、家でしっかり
     指示通りに読み込んでなかった生徒は取れてない。
     主体的に音読、暗唱をしてきた生徒が多かったのは素晴らしい。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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