ある塾があって、そこではかなり難しい文章を高1に読ませたりしてるんですよね。
生徒に聞いてみたんやけど「ホンマ、わけわからん」と。
ほんだら何で通ってるねんと聞くと「やめさせてもらえん」と。
誰に? 親にか? 塾に? そんなアホな。
できる子はええんやけど、そうでもない子が高1で阪大の入試を読んでも意味ない。
それより英語Bを採点していて思うけど、今こそ文法や単語の基礎を固めないと。
高1で文法と単語をやっとかな、ホンマにえらい目に遭うで。それは灘校も何高も関
係あれへん。言語の習得は最初は言葉を覚えることからや。
読める子はどんどん読んだらええし、どんどん聞いたらいい。それは間違いないから
その塾の方針を批判するつもりは一切ない。だけど基本ができてない生徒がそのよ
うな塾へ行って、勉強してる気になるのが一番あかんのや。
よく「先取り」っていう言い方があるけど、それはそういう意味やないよなぁ。
中学や高1段階では、英語は覚えることが多くて、だから塾に行く暇があったらまず
は教科書レベル、定期考査レベルのことを、しっかりと覚えることやわ。言うまでもな
く補習的な塾に通うならわかるけどさ。
難しい文章は高2になったらひたすら読むことになるんやから。
その段階になって「お前、こんな単語も知らんのか」「お前、この文法表現知らん?」
ってことになるほうがよっぽど怖いし、そうなるとホンマに間に合わん。
まずは覚えることを覚えないと。高1なんてまだ多読時期じゃないねん。
文法や単語を覚えないで入試レベルの文章を読んだり、やたらめったら模試ばっかり
受けたりするのって、九九がでけへん子が灘中入試の直前講習を受けるようなもんや。
そんなん意味ない。