日曜日は仙台の大槻先生に運転してもらって、あちこちを回りました。レンタカー
を借りて適当に走ればいいかなと思ってたんやけど、大槻先生のおかげで、めっ
ちゃ助かった。大槻先生、ありがとうございました。
荒浜や名取はテレビで何度も見ました。真っ黒な津波が田んぼや畑の上をどん
どん流れていって、細い道を車が何台も逃げ惑っているのを。
何もありませんでした。遠くまで見渡せました。建物は全て崩壊していましたけれ
ども、1階部分は波で全てさらわれていて、損壊がひどいのはむしろ2階でした。
田んぼには上の写真のような車が何台もひっくり返っていました。
ガソリンスタンドもこのようになっていました。建物の2階、つまりGSの屋根の部分
にぽっかりと穴があいていて、流れてきた木や車がぶつかって損傷したんでしょう。
大槻先生によると「真っ黒な壁が迫ってくる」ような感じだったそうです。このよう
な光景をみながら、僕は心の中で手を合わすことしかできませんでした。
僕は何ができるのかなと思いながら助手席に乗っていたのですけれども、幸い
にして人に語る仕事をしていますので、直接見た者の立場として生徒たちとか、
あるいはセミナーに参加した方々に伝え続けることが大事なんやろうなと思って、
さっそく月曜日の授業では写真を見せながら感じたことを生徒たちに語りました。
またテレビでこういった景色を見ることと直接見て感じることには大きな違いがあ
りますから、冬休みを利用して行ってきてはどうかと話しました。
時間が許すのであれば復興支援(ボランティア活動)にも手を貸してきてくれたら
いいなと思っています。
1人1人ができることは小さいかもしれませんけれども、雑誌などでみて「大変や」
などと言っているだけではなく、足を運ぶことから始まることがあると思うのです。
来年2月18日と19日にチャリティーセミナーを柴原智幸先生と行うのですけれど、
帰ってきてから先生にすぐに、楽しみにされている方々がいらっしゃるので、お互い
頑張って勉強しときましょう!と、葉書きに書いて投函しました。
被災地の皆さんは何かと不便な点もあるでしょうが、月並みな言葉で申し訳ないけ
れども、頑張ってくださいね。
それからご本人も被災者でありながら運転してくださった大槻先生、本当にありがと
うございました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。