向こう側に札幌西の島田先生と大麻の金山先生が写っていて、とてもいい感じ
になっていますが(笑)北海道の先生方から頂いた誕生日ケーキです。
僕はお酒を誰かと一緒にいただくのが大好きなので(自宅では飲まないように
してる)甘いのも好きと言うと意外な顔をされますが、大好きなのです。
特にケーキ&チョコレートな。あ、それとおはぎ。
止まらなくなるよね。ケーキバイキングなんかに行くと、胸焼けと闘いながらも、
人はどうしてこんなにも食べてしまうんやろうねぇ・・・というぐらい食べる。
というわけで、北海道でもケーキを頂きました。感謝感謝です。
卒業式で学校長がマルセル・モースの『贈与論』という本の話をなさいました。
いい話だなぁと思って聞いておりました。
経済活動って、基本的にお金が動いてナンボなところがあります。
お金が作られる前には物々交換が行われていましたが、それでは物々交換っ
てのは経済活動ではなかったのでしょうか。
それは違いますよね。むしろそこからのスタートだったわけです。そしてそこには
物だけでなく、心の交流もあったと言われています。精神的な価値をも交換する
ということです。相手への信用がないと交換できません。
難しい経済の話は置いておくとして・・・
この、誰かに物をあげ、そしてそれに対してお返しをするという、極めて当たり前
の行為が、実は現代では軽んじられているように思うのですね。
例えば挨拶がその1つです。
誰かから年賀状が来る。これは挨拶です。誰かから会釈をされる。これも挨拶
ですね。
それに対してお返しをしないとします。
年賀状の返事を書かない。お返しの会釈をしない。
もらいっぱなしだと、なにやら気持ち悪くてしかたがないという部分にこそ、その
人が持っている心の温かみがあるのだとモースは述べています。
そしてそれこそが経済活動の基盤(=信用)となるのだということです。
現代こそお互いに共同して生きていかねばならない時代ですし、そのためには
スムーズな贈与交換と、それに基づいたお互いの信頼を築くことが重要ではな
いかなぁと思っています。
挨拶ができない人が、大人でもたくさんいます。とても残念なことです。子どもた
ちが挨拶しないと注意するのに、自分はできないという人もいらっしゃいます。
何が良くて何が悪いか、価値観は人によって異なるのは言うまでもありません
けれども、しかし独りでは生きていけない我々ですので、贈与交換の基本であ
る挨拶は大切にしたいですね。
挨拶こそ、共同生活の仕組みを維持するための有効で、かつ非常に簡単な手
段なのです。
そう思って、今朝からずっとやっていたことがあります。7時間もかけて。
いただいた年賀状やお礼状の整理をしてみました。
すると・・・
年賀状をいただいておきながら、返事を出していない相手がお二人もいらっしゃ
ることに気付いて愕然となりました。まぎれてしまったんですね。
とても気持ち悪くなると同時に、本当に申し訳なくなりました。大変失礼なことを
してしまった。
生徒にはエラソウに「挨拶しなさい」と言っているのに・・・
相手の挨拶を無視する形になってしまいました。とても気持ち悪い・・・
僕は特にモースが言うような「心の温かい人間」ではないですが、しかしこんな
にも気持ち悪いものなんですね。でも多少の「心の温かみ」が残っていてよかっ
たと考えるべきなのでしょうか。
とにかく今から返事を書きます。
さすがに年賀状ではなく、寒中お見舞いという形で。
それとモースの『贈与論』ですが、ちくま学芸文庫から出ています。ハードカバ
ーは勁草書房から出ているのがあります。
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
挨拶、大切にしたいですね。