KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2013年6月2日

kimutatsu

授業に必要な力

Posted on: 2013年6月2日(日) 9:44

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今日は啓林館主催のセミナーが大阪で行われます。宿口先生の学校
が会場で、170名もの先生方が参加してくださるそうです。

えらい遠くから参加してくれはる先生方もおられ、感謝しております。

人前で話すのは高校時代はあまり得意ではありませんでした。

大学時代に音楽をやり、ステージの上で演奏をしていたのですが、それ
が良かったのか、あるいは元から目立ちたがりの性格が開花したのか、
今となってはまったく緊張しなくなりました。

毎回毎回こうして100名を超えるオーディエンスが足を運んで下さるの
に甘えず、前に立つ人間として勉強し続けないとあきません。

英語だけではなくて。

教員は必ず人の前に立ちます。生徒たちや保護者の前に。

先生と呼ばれる職種の人間は必ずそうですね。医者は患者の前に、政
治家は市民の前に、弁護士はクライアントの前に。

忙しいという言葉を隠れ蓑にして不勉強なのはダメですね。

英語の勉強だけではなくて。

いくら英語力があっても伝え方、話し方が下手だと生徒は寝ます。

それが上手くても3年や6年も同じ授業スタイルだと生徒は飽きます。

セミナーも同じです。そこがセミナーをやっていて難しいところです。

 
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同じリズムで、同じトーンで話をしていると、3時間のセミナーは持たな
いし、まして6時間や7時間のセミナーではなおさらです。

緊張と緩和。

指揮者の佐渡さんが同じことを仰っていました。

指揮者が緊張と緩和を意識しないとお客さんは二度と来てくださらない
と、テレビの番組で仰っていて、教員も同じやなと頷いていました。

大事なことはみんな大声で話す。

大事でないことも大声で話す。

これではダメです。

でも大事なことばかりだとどうなるんでしょうね。ずっと大声?

まさかね。

大事なことだからこそ、さらっと説明して、あえてトレーニングの時間を
増やす。これはよくある授業テクニックです。

大事じゃないところもあえて大声で話して、その後に沈黙をあえて作り
その後に静かな声で大事なことを説明する、というのもアリです。

セミナーも同じ。

説明はパワポに任せて、授業体験を先生方にして頂いたほうがいい。

あるいは大事なところを言う前に沈黙を数秒間続けるなどなど。

机間巡視をして視線の角度を変える。

空いている机に座って声の角度を変える。

最近は「話し方や伝え方を勉強しに来ています」という先生方も増えて
きました。とてもいいことだと思っています。

授業中に寝ている生徒がいたら腹が立ちます。こっちはこんなに一所
懸命にやってるのに。

でも生徒たちももしかしたら一所懸命に聞きたかったのかもしれない。
だけど気が付いたら気を失っていたのかもしれん。

何もかも生徒のせいにするのではなく、自分の授業が下手だから生徒
が眠そうにするのだと考えることが授業改善の第一歩です。

教科の力は大事。そして英語が苦手な人にでもちゃんとわかってもらえ
る説明ができる「伝える力」も大事。

授業はその両輪です。

プロだからこそ謙虚に研究を重ねたいものです。

というわけで準備したらセミナーに出かけます。西山先生と大阪で待ち
合わせて、一緒に昼飯を食ってから宿口さんに会いにいきます。

懇親会もありますが、I’m on the wagon.なのです。

 

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
セミナーにおいて大事なことがもうひとつあるのですが
まぁそれは飲み会ででも興味のある人だけに言います。
普通はあまり興味ないでしょうから。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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