KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2014年1月4日

kimutatsu

本を書きたい人へ

Posted on: 2014年1月4日(土) 2:34

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自分も本を書きたいのですが、というメールをよくいただくんですよね。
「やめたほうがいいですよ」と返事をすることが多いんですけど。

ほとんどの方に聞くと「売れなくてもいいから良い本を書きたい」と言う
んですね、これが。

売れなくてもいいなら自費出版でいいじゃないですかと言うことにして
います。自費出版は書店に置かれないので売れません。

でも自分の書きたいものを書くことはできる。

大概の方は自費出版は嫌だと。やはり書店さんに置いてほしいと。

本って1冊創るのに普通自動車1台分ぐらいのカネは軽くかかってしま
うんです。特にCD付きなんかの英語の本はかなりかかるんですよ。

だから出版社からすれば「売れなくてもいいから」では困るんです。

著者のほうは、そこそこ売れる本を書かないと、出版社に赤字を負わせ
ることになるのです。そこの意識って絶対に必要やと思ってるんです。

堂々と売れる本を書きたいって言わないと、一生かかっても本を出すこと
はできないと僕は思います。

売れる本を書くためにすべきこと。

それについてはいろいろな考えがあるんでしょうが、僕はこう考えます。

本を書く前の段階が何よりも大事なのです。土台作りですね。

まず何より書店さんに足を運ぶことでしょうね。最低でも週1~2回は。
そして書店員さんと話をして、仲良くなることでしょう。

どういう本が売れているのか、どういう本が売れていないのか、
どういう表紙が売れているのか、どういう表紙が売れてないのか。
どういう字体や級(字の大きさ)が売れていて、どういうのがダメなのか。
どういう値段だと売れていて、どういう値段だと売れないのか。

例えば問題集なんかだと値段が安いほうが売れると思うでしょう?

実際はそんなこと全くないのです。調べてみればわかります。
特に安い本ってどこかで手抜きなんじゃない?・・・という雰囲気が
しませんか。僕ならそう思います。

まぁ本の価格には著者は全くノータッチなのでどうしようもないけど。

そういったことをマーケティングするぐらいのことはしないとダメです。

学者が書くような堅い内容の本なら最初から売れないので、出版社の
ほうも覚悟を決めて出版するんでしょうが、そうでないなら著者は著者
なりのマーケティング戦略って絶対に必要だと思います。

yumetan

次はどういう分野の本を書くかって話ですが。

その前の段階、これまた土台作りが大事なのです。

英語の本を書くとしたら、まずは書店に並んでいるほとんど全部の英語
の本を買って帰って、全部ひととおりは目を通すことですね。

僕が小説を読み漁っているのはそういう理由なのです。

その段階なしに本を書いてしまうと、きっと(それが相当良い本であった
としても)思ったほども売れないと思うんですよね。

手前味噌ですが、僕は書店にあるほとんど全ての英語の問題集を自分で
買って(←ここ大事です)、目を通しました。

いろんな書店さんに行って、多くの書店員さんに話しかけました。
もちろん学参担当の書店員さんです。

そのうえで、当時まったくなかったリスニングの本から創り始めたのです。
それが『センター試験英語リスニング合格の法則』(2冊)および『東大英
語リスニング』です。

ジュンク堂書店三宮店さんに並ぶ自分の本を見て、人目をはばからずに
ワーワー泣いたものです。思い入れが半端なかったですから。

嬉しくてねぇ。ほんまに嬉しかったなぁ。嵯峨さんには感謝してる。

年末から正月にかけて、物書き志望の方からメールを3通も頂いたもの
ですから、いつもどおりブログで回答させていただきました。

まとめ。

本をどう書くかということについて、次の2点がまずは入口かと。

①書店さんに誰よりも足を運んで、マーケティングをする。
②書こうかなと思っている分野の本を全て買って読み漁る。

そこをクリアしたら次の段階に移るんですが、ここからはそれこそ本が
1冊書けてしまうぐらい要素があるので、また気が向いたら書きます。

メールをくださったT.Hさん、Y.Sさん、M.Sさん、頑張って下さいね!
自分の本を手に取って微笑んでおられる読者の方をイメージしながら
本を書くことです。皆さんが良い本を出されることを祈念しております。

 

今日もブログを読んで下さってありがとうございました!
英語の本をほとんど買って読んだので英語力がつきました。
あの頃は絶対に本を出してやる!って燃えてたなぁ。
まさか50冊も出すことになるとは思わなかったけど。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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