KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2015年10月25日

kimutatsu

『光』と『満潮の時刻』

Posted on: 2015年10月25日(日) 12:00

hikari

生徒たちには毎月、本を推薦し、読んだら読書カードを提出すると
いうのを続けているのです。

英語の力を伸ばすために、日本語の力がないとあまり伸びません。
日本語の文章も読めないのに、英語の4技能のうちのリーディング
の力が伸びるわけがありませんからね。

66回生から続けてきた本の紹介ですが、今の中1生徒にも続けて
います。今月は2冊を紹介しました。

1冊は道尾秀介さんの『光』です。

僕は少年時代に、灘校生と違ってあまり勉強しませんでした。

家の近くの広場に作った基地で遊んだり、野球や剣道をしたりして
走り回っていました。

この本はそういう普通の少年時代を描いたものです。

内容もさることながら、道尾先生の表現力の高さには舌を巻きます。
こういう表現や比喩ができるんだと唸りながら読んでほしいなと思い、
推薦しました。

mancho

2冊目は遠藤周作先生の『満潮の時刻』です。遠藤作品の根底を
流れるのは、死への恐怖と信仰心(遠藤先生はクリスチャン)です。

結核に侵され、死に直面した主人公の想いを自分の死生観に投影
させながら読んでほしいなと思って紹介しました。

遠藤周作先生といえば、『海と毒薬』や『沈黙』が有名です。

でもこの『満潮の時刻』も名作のひとつとして、もっと評価されても
いいのではないかと僕は思っています。

何を読んでいいかわからない(から読まない)と言っている人たち、
いい本はたくさん読んでいるうちに見つかる、一種の宝物です。

たくさん読まないと見つかりません。

どう読んでいいのかわからないという人もいるでしょうが、小説は
筋を追いながら気楽に読めばいいと僕は思っています。

自分に合う本は人によって違います。

できる限り、このブログでも紹介しますので、読んでいってください。
できればamazonで買うのではなく、書店さんで手に取って、中身
を10ページ読んでみて、続きが読みたいなと思った本をレジへと
持っていってください。

フェイスブックのほうで、生徒さんたちに勧めている本をブログで
紹介していただけませんかというコメントを頂きましたので、今後
こういう形で紹介していきますね。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
よかったら僕の『人生の授業』も宜しくお願いします。笑

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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