KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2015年10月

kimutatsu

授業見学

Posted on: 2015年10月21日(水) 15:07

akita37

今日は午後から秋田高校の先生方が授業見学にいらっしゃいました。
先日、秋田でセミナーを開催しましたが、その後に「修学旅行で関西に
行くので、授業を見せてもらえないか」とオファーを頂き、実現しました。

今日は生徒たちに前置詞の授業を行いました。

blackboard

それぞれの前置詞のイメージを説明する授業は昨日終わっていて
今日は文例を30文、読み込む授業でした。

見学された秋田高校の草階先生から「これはきついが、力が付く」
と言って頂き、嬉しかったです。

こうしてチームキムタツの先生方同士、横のつながりがさらに強く
なって、授業力向上に活かすことができればいいなと思います。

秋田高校でも『ユメタン』を使ってくださっていますが、僕の指導が
先生方の参考になれば幸甚の至りです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
夜は秋田高校さんのホテルに行って、生徒たちに
少し話をさせていただくことになっています。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

知識を増やそう!

Posted on: 2015年10月19日(月) 17:30

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書店さんに行くと、たくさんあるのが英語の本。その中でも語学の
棚でひときわ目を引くのが「これを英語で何というか」的な本です。

「日本人が使いたがるけど、そうじゃないよ」的なものも含めて。

僕も3冊持っています。

アルクから出ている『起きてから寝るまで英語表現700』とか広島
の修道高校の恵島先生の『Max3語で伝わる英会話』は秀逸でして、
これは自分には言えないなぁと思うものは覚えました。

昨日ちょっと英語の先生方と話していたのですが、あの手の本を
買って、カタルシスを味わっていてはお金が勿体ないですよね。

せっかく買ったのであれば、知らないものに印を付けて、片っぱし
から覚えていかないとあきませんわなぁ。

買うだけになっている本があるなら、それを使って勉強しましょう。

知らないことを覚えて知識を増やし、それを知恵に活かすのです。
知識がないところに知恵は生まれません。

覚えることを楽しみましょう!

 

今日もブログにおいでいただきまして、ありがとうございました。
音の変化に自信のない人はCD付きのものを買いましょう。
ダウンロード型のものは絶対に避けたほうがいいですよ。

 


kimutatsu

中間考査採点中

Posted on: 2015年10月18日(日) 12:00

nada019

ある日の灘中学校1年生の教室にて。ある英語科教員と生徒たち
の会話(抜粋)です。

教員K:あのなぁ、お前たち、俺のどこがデビルやねん!
生徒A:どこがデビルちゃうねん!?
教員K:たまにはエンジェルと呼んでくれや!
生徒B:だからどこがエンジェルですねん!
教員K:だって宿題少ないやん?
生徒A:めっちゃ多い!平気で週末20ページとか出す!
教員K:あれ?多い?でもほら小テストは少ないし。
生徒C:めっちゃ多い!補習とかもあるし!
教員K:う・・・でもさぁ、授業中笑ってること多いやん。
生徒B:それは認めるけど、授業自体はキツイ!
生徒A:そうそう、めっちゃ疲れる!笑いながらキツイことさせる!
教員K:えー、では今日もリスニングからのリプロダクションと暗写を・・・
皆さん:ほらきた!またや!これがキツイねん!

と言うてたのですが、中間考査を採点してみるとめっちゃ出来てる。

生徒たちに「えらい出来てたやん」と聞いたところ「今回のは簡単や
ったから」とのこと。

簡単ちゃうで。

リスニングも、会話に続けるのに最も適当なものを選択肢から選び、
記号で答えよっていう、センター第2問の形式(最も平均点が低い)
で出題した上に、選択肢自体も聞き取らないとあかんようにした。

会話も選択肢も全部リスニング。

なのに、ほとんどの生徒がリスニング満点。

まだYou wasとかDo heとか書く生徒も少しいるけど。

生徒にデビルとか鬼畜とか悪魔とか言われても、これからも自分の
信念に基づいて、びしびしと鍛えていってやろうか・・・

と思いながら、けっこういい気分で採点しとります。

生徒たち、今回は褒めてやろう。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
この生徒たちはまだこの程度しかできないと教員サイドが
線引きすると、その程度までも伸びないんですよね。
生徒たちのレベルの少しだけ上あたりを与え続けることです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

英検準1級と『ユメタン③』と

Posted on: 2015年10月17日(土) 8:00

100124_1459

『ユメタン』も緑色のスーパーハイレベルまでやると、大概の英語なら
読めるし、またリスニングができるようになると思います。

今日は神戸市内にある進学校の先生からメールをいただきました。

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昨日は英検でした。高校3年生の今になっても
本校の生徒たちは英検など受けまくります。

「卒業までに準1級を取る!」っていうのが意地
みたいな感じで頑張っておられます。

そして中には『ユメタン3』が終了しちゃった生徒
も何人かいます。

「『ユメタン』の単語、たくさん出てきました!」

今回も何人合格するのかわかりませんが、
生徒たちのこの姿勢が嬉しくてご連絡いたしました。

************************

この「『ユメタン』の単語、たくさん出てきました!」っていうのはきっと
準1級を受験した生徒たちが、英語の先生に報告した際に嬉しそうに
叫んだのでしょうね。

生徒たちの多くが英検準1級に合格していることを願っています。

その先生もかなり熱心な先生で、僕のセミナーにしょっちゅう参加され
ているのです。したがってしょっちゅうお会いします。

こういう先生だからこそ、生徒たちのハートに火が点くのでしょうね。

僕も負けずに頑張ろうと思います。N先生、ありがとうございました!
生徒たちによろしくお伝えくださいね!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『ユメタン3』までやった方が「教員採用試験に合格した」
というメールをくださいました。著者としては嬉しい限りです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

意識しなくてもできる状態まで

Posted on: 2015年10月16日(金) 12:25

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いくらやっても覚えられないっていう人がいるけれども、ホンマかな。
いくらやってもって自分で言えるぐらい、反復してるのかなぁ。

音楽やっている人はわかると思うけど、次のコンサートまでに上手く
弾けなかったらと思うと、背筋が凍るわなぁ。

なので必死のぱっちで何度も何度も繰り返す。

単純な作業はつまらないとかなんとか屁理屈こねていないで、何度
でも繰り返します。でないと他の部員に迷惑がかかる。

スポーツもそうやと思うんです。バントができなくてチームが負けたと
いう場合、自分のせいで負けた!という気持ちが強い選手であれば
次の試合までに何時間でもバント練習をするはずです。

何かを本当に身に付けたというのは、意識しなくてもそれができると
いう状態まで持っていくことです。意識しているうちはダメです。

英語も同じです。

「犬って英語でなんというの?」と聞かれて、考えているようではダメ
です。普通は即座にdogと言えます。

何度も反復しているうちに、いろんな単語や表現が意識しなくっても
英語で言えるようになってきます。

そうなると英語が楽しくなってきます。

だからちょっとした対策をして「できるようになった」というのはつまり、
できるようになっていないのです。それでは力が付かないのです。

n_yumetan02

『ユメタン』は1つのユニットに100語が収録されています。それをCD
で聞くのにかかるのが約4分です。100語を1周するのに4分。

8分あれば2周できる。10分の休み時間に2周できるのです。

学校の帰りに5周クイックレスポンスしても20分しかかからない。

それを1週間毎日やったとして、35周することになります。

毎日20分。7日続ければ35周もするのです。

最低でもそれぐらいはしましょう。毎日20分ぐらいは英単語の勉強を
しましょうよ。

もちろん多読多聴だけで語彙力を伸ばすことも可能です。

その場合は1日に最低でも3時間から5時間ぐらいは英語の勉強をする
べきだと思います。でないと語彙力は身に付かないはずです。

英語以外にもやるべきことはたくさんあるはずなので、多読多聴と単語
集を併用するのが一番いいとは思いますが、どちらにしても反復回数が
モノを言います。

上にも書きましたが、意識しなくてもできる状態を作りだすことが大事で、
そのためにはとにかく反復なのです。音楽やバントと同じです。

棒暗記ではつまらないので、フレーズを和訳したうえで、何度も読んだ上
でバックトランスレーション(英作)するとさらに定着度が高くなるでしょう。

知識を増やすことで、確実に勉強は面白くなりますし、成績が上がるの
ですから、先生の小テストがあろうとなかろうと、自分のために地道に
続けることです。1ユニット4分のCDを効果的に使ってください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
1週間100語覚えたら、今度はそのユニットを何度も
反復することです。10週間で1000語ですから、2か月半。
ということは、5か月で2周。10か月で4周。
1年あれば1000語ぐらいは相当定着させられます。
覚えたいという気持ちと計画性がありさえすれば。

 


kimutatsu

読んだものを多聴する

Posted on: 2015年10月15日(木) 8:00

image009.jpg

長いスクリプトのリスニングがどうしても苦手だという人の場合には
聞いている途中の意識というのかな、どういうふうにスクリプトへの
意識を動かしていいのかわからない人もいるかもしれないですね。

そういう人はいくらチャレンジしてもダメなものはダメなのです。

そういう場合、読み込んだリーディングのスクリプトを使えばいいで
すよ。できるだけ長いものを使ったほうがいいと思います。

たとえば上の写真の『国立大学英語リーディング』ですが、掲載され
ている長文はすべて阪大や九州大などの難関大のものばかりです。

長くて難しいものが多く、読むだけでもけっこうな英語力が要ります。

これを復習する際に、文字を見て復習するのではなく、CDを使って
復習すればいいのです。ちなみに大人はそうやって英語の勉強を
しています。『English Journal』や『English Express』などを使って。

机上で勉強している大人はレアだと思うんですよ。

akita17

『国立大学英語リーディング』は難しすぎるというなら、旺文社から
出している速読シリーズでもいいと思います。

内容的にはこちらのほうが易しいものから難しいものまでそろって
いますので、段階的に進められると思います。

僕の本を使ってくれたら嬉しいけど、これ以外にもCD付きの長文の
問題集がいくつかあると思いますので、それを使いましょう。

大事なのは、まずは隅々まで読み込むこと。

完全に意味をとったものを多聴するのです。何度も反復します。

意味を取っていないものを聞いても、意味がわからないので続かず、
またしても自信を失ったり劣等感を持ったりして、良くありません。

大事なことは反復すること。同じものでいいから多聴することです。

読んだものを使って、長いスクリプトに対する耐性をつけるのは重要
だと思いますし、極めて効果的なのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
そんなわけでCDが付いていないリーディング教材だと
もったいないよ。同じ買うならCD付きのを買うことです。

 


kimutatsu

トレーニングしないと

Posted on: 2015年10月14日(水) 8:00

akita18

先日、灘校の高3生徒が僕のところに来て、リスニングの勉強法に
ついて、特に長いものを聞き取るために必要な勉強法について
いろいろと質問してくれました。

現在は『東大英語リスニングSuper』を使っているとのことでした。

長いスクリプトに関しても何も、聞き取れないものはいくら聞いても
ダメなものはダメですから、まずは短いものなら聞き取れるのかを
問題にしたいものです。

短いものならば集中して聞けるのかどうか。

akita15

短いものでもあまり自信がないというのであれば、もうセンター試験
レベルから始めたほうがいいと思うけど、彼はそうではありませんで、
とにかく長いものをどう克服するかという話でした。

長くても勉強法は同じだから、まずはディクテーションから入ったあと、
弱点を分析しながら、それをつぶしていくんやと説明しました。

具体的な指導内容は長くなるのでここには書かないけど。

『東大英語リスニング』や『東大英語リスニングSuper』は東大受験を
する人の多くが使ってくれているらしいけど、単に聞いてるだけでは
全く聞き取れるようになれないと思いますね。

それはTOEICなどの受験者にしても同じことです。

聞き流していてもいいレベルってのは、たとえばTOEICであればもう
だいたい900点以上ならいつでも取れるぐらいのレベルの人ならば
今日は聞き流していたなぁという勉強であってもいいと思います。

でもそういう人であっても、聞き流しているだけではリスニングの力が
伸びるわけではなく、まぁどうでしょう、維持するために聞き流している
という感じになるんでしょうけれども。

powerful method6

本当にリスニングが得意になりたいのであれば、適切なトレーニング
が必要で、聞いているよりもむしろ英語を喋ったり読んだりしている
時間のほうが長くなるはずなのです。

というような話をその高3生にはしました。

僕の本を使ってくれたら嬉しいのは嬉しいけど、自分のレベルに合っ
ている本を使って、適切にトレーニングをすることです。

聞いているだけではダメですし、聞き取れないものを何度繰り返して
聞いてもダメです。単に音読しているだけでもダメです。

弱点を見つけてそれを潰すためのトレーニングですね。

僕の生徒たちはすでにリスニングのトレーニングを開始していますが、
どこまで伸びていってくれるか、楽しみにしています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
その高3の生徒には頑張ってほしいなぁ。

 


kimutatsu

授業力を上げるために

Posted on: 2015年10月13日(火) 13:05

018

セミナーの講師をすることで、自分の授業力がアップするのは言う
までもないことで、生徒に還元できなければ意味がないと思ってい
るのです。だからセミナーの講師を依頼されれば、時間の許す限り、
引き受けるようにしています。

講師をする前には必ずノートに、現在授業でやっていることを書き
つけ、使っている教材を書きつけ、どのような意図と計画で指導し
ているのか、どういう目的でその教材を採用しているのかを明確に
します。そしてそれをセミナーで発表します。

時には「これはこういう使い方のほうがいいな」と気づくことがあり、
その時には「今はこう使ってるが、生徒の力が上がればこのように
変えると思う」と、セミナーで言うことになります。

灘校には僕だけでなく、いろんな先生方がセミナーの講師をされて
いらっしゃるし、他校で出張授業をされていらっしゃいます。

依頼されているのは力のある先生方ばかりだと思います。

しかし力があるから依頼されるという考えもあるでしょうが、依頼
されているうちに授業力が付いてくるという側面も実はあるのです。

tokio2

特に先生方向けのセミナーの講師は緊張感があります。参加されて
いるオーディエンスの方がたが全員プロだからです。

自分の授業を振り返りながら、教材の使い方を振り返りながら、自
分の授業メソッドをひけらかすのではなく、自分はこうやっているが
お役に立つ部分が少しでもあればいいなと願いながらやっています。

他の先生方のセミナーや研修に参加することも多々あります。

そんなときは灘の生徒たちに使える部分がないかなという気持ちで
聞くようにしています。そういう聞き方をしていると「ここは変形
すれば使えるぞ」という箇所が見つかります。

灘の生徒たちにも「こういうセミナーを受けてきたんだけど、なか
なか使える部分があったからやってみるよ」と言うようにしています。

学校や生徒が違えばメソッドも使えないというのは絶対に違います。

セミナーで教わったことをいかに自分の生徒に合うようにカスタマイズ
できるか、そういう応用力が教員には求められるように思いますね。

11月と12月は日本各地でセミナーをさせて頂きますが、自分の指導を
振り返りながら、自分の方法をカスタマイズして頂けるように呼びかけ
ながら、心を込めて話をさせていただきます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
教えるためには数多くのインプットが必要ですね。
『人生の授業』に書いたとおりです。インプットし続けます。

 


kimutatsu

fbの友達申請について

Posted on: 2015年10月13日(火) 8:00

nansho07

10月10日号の『週刊現代』で、66回生を一緒に教えていた前川君
が紹介されていて、その関係で福島で英語合宿をやっている木村
も紹介されていたのです。写真入りで。

『週刊現代』、恐るべし。

その後、フェイスブックに友達申請をされる方が激増したのですが・・・

フェイスブック、公式ページとプライベート用のがあります。

公式ページはブログのリンクを貼ったり、英語関係のことを書いたり
するようにしています。公式ページは誰でも見ることができます。
フェイスブックをやっていない人でも読むことができます。

一方、プライベート用のフェイスブックは「友達限定」です。

と言っても知り合いじゃない人もいらっしゃいます。メッセージをくだ
さって、職場や学校などを教えてくだされば承認しています。

今のところ「友達」が1070人ぐらいいらっしゃいますが、リアル友達
が800人ぐらいかなぁ。他校の先生方と灘校の教え子がほとんど。
残りはお会いしたことのない人です。

kimutatsu0144

プライベート用のフェイスブック、そういうわけでたくさんの人たちに
読んで頂いているのですが、メッセージを送ってくださらない方は
灘校生であっても承認していません。

『週刊現代』のあと、けっこうたくさんの人たちから申請していただき
ましたが、別に「友達」を増やしたいわけではないので、メッセージ
のない人は、申し訳ありませんが承認していません。

そちらは日常、学校の教員と物書きをやりながら考えたこと、感じた
こと、ええなと思ったこと、あかんやろと思ったことなどを好き勝手に
呟いております。

エッセイみたいなもんですね。あっちは。

「いいね」を押してほしくてやっているわけではないし、「頑張って!」
的なコメントをほしいわけでもない。

単に呟いているだけ。とても気楽に更新しています。コメントを頂くと
嬉しいし、必ず返事を書くようにもしています。

でもツイッターみたいに四六時中呟くほど暇ではないし、どんな人で
あってもコメントができるようなのは、場合によってはストレスが溜ま
ります。相手が名前を出しているなら話を聞いてやらんでもないけど、
匿名の人の意見を聞くほど暇人ではない。

プライベート用のフェイスブックは顔も名前も出している人たち限定
ですので、まったく荒れないし、コメントも温かいものばかりです。

なのでプライベート用のフェイスブックは友達限定にしているのです。
そしてメッセージのない人、職場も学校もわからない人は、申請して
いただいても承認していません。

というわけですので、ご理解頂きますようお願いいたします。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
しかしそれにしても『週刊現代』、おそるべしやな。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

読書

Posted on: 2015年10月12日(月) 10:50

73-006

毎月、生徒たちには本を推薦しています。「73回生の本棚」という
ハンドアウトを配布し、そこに僕が読んだ本の中で、読んでほしい
と思う本を紹介し、それぞれにコラムを書いています。

生徒たちは読むことを義務付けられているわけではありません。

「読め」と言われてやる読書はつまらないです。

逆に読書が嫌いになります。

毎月、他の先生方と協力して何冊かの本を推薦していますので
そのなかで読みたいなと思う本を読んでくれればいいのです。

66回生のときも発行していました。当時は福島に移住した前川君
が編集長でした。いまは僕が編集長です。

先月は『夢をかなえるゾウ』を推薦しました。

生徒たちは本を読んだら読書カードを提出します。

心に残ったことと紹介者(僕です)への手紙を書いて出すのです。

読書感想文を書くと読書自体がつまらなくなることもありますから、
上に書いた2つを数行に書いて提出してもらうことにしています。

『夢をかなえるゾウ』を読んだある生徒から読書カードを貰いました。

心に残ったことの欄には「人の意識は簡単には変えられないから
行動を変えろ」というところが心に残っていますと書かれていました。

そして僕への手紙には「自分は思い切って自分のスマホからゲーム
を消してみました。これが自分の将来にとって良い結果になると
いいです」と書かれていました。

単に本を読むだけでなく、そこで学んだことを自分なりにかみ砕いて
行動へと反映させるのは素晴らしいことですね。

意識はなかなか変えられない。行動を変えねばならない。

『夢をかなえるゾウ』に書いてあったそのその部分を読んで、自分
はどうだろうと考え、「勉強に専念したいと思っても、ゲームがあるが
ゆえにいつの間にかゲームをとめどなくしていたというのが多々
あったので」ゲームを消してみたというのは、素晴らしいことです。

大人でも悪いとわかっていても流されることが多いのに。

自分が推薦した本が生徒たちの行動につながったことが嬉しくて、
これからも、彼らが卒業するまで本を推薦し続けようと思います。

推薦するのは毎月数冊ずつ。多いときは6冊から8冊になります。

全部読まなくていいと思うのです。

でも「これは」と思った本だけでも、彼らが読んでくれればいいなぁと
僕は思っていますし、うちの学年の他の先生方も同じだと思います。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
灘は明日から二学期中間考査です。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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